-鬼束直「morning view」茜新社 ISBN:9784863494183
話○ 抜○ 消小-中 総合○
背伸びしたいお年ごろのキュートガールズと甘く切なく中田氏ラヴ一直線短編10本。まるで体温や息づかいまでも感じられるかのような実存感あふれる少女たちの生態をヴィヴィッドに描き出してみせる作者最新刊はトータルで5冊めのコミックスだ。
きわ立って寡作というほどでもないのだけれどこのごろは年々単行本の刊行ペースが緩やかになってきていて、2011年1月発売の前単行本「ポルノグラフィティ」から今作までじつに3年もの歳月が流れたことになる。一般誌進出をはさむとかではないのに掲載頻度が落ちるとよけいなお世話と知りつつもつい心配してしまうのだけれども、まずは無事リリースにこぎ着け善哉。
店頭で最初表紙をチラ見したときはものすごくオサレな雰囲気に一瞬誰の作品か判別できず混乱したが、購入後に彩色担当のクレジットを見て納得(彼については裏方仕事でまでムキになって自分の色出さなくても……とは思ったけれども、まあその件で鬼束直に文句を言うのは筋違い)。ともあれページを手繰ればこれまでの印象どおりなモノクロ原稿が出てきてホッと安堵。
デビュー当初のプレーンで牧歌的な絵柄はいくらかリアル寄りへ変化してきているが、黄色人種的特徴が明確に現れた顔パーツ造形を上手いこと漫画絵に落としこんでゆく独特のアプローチはあいかわらず。このあたりはコーカソイド的なそれへ萌えを準拠させる他の多くのロリ系作家ともっとも異なる点。描写を突きつめてゆく過程で若干わかりやすいキュートネスが失われたかなと感じることもあるけれど、ひと目で鬼束直の筆によるものとわかる個性を追求する骨太な姿勢はすなおに尊敬できる。
泣く子も黙るロリ専門レーベルからの刊行物であるので、JK専門誌「コミック高」掲載の1本を除けば当然のごとく第2次性徴直前~入りたてのニンフェットが勢ぞろい。頭でっかちぎみのボディバランスに華奢な手足、あるやなしやのささやかな胸の起伏という具合にプレティーンを象徴する記号がズラリと並ぶ(一部思いっきり重量級の子もいるけれど)。そんな年端もゆかぬアリスたちがいっちょ前に幼女まんこおっ広げてはガツガツまぐわい子宮にドロリと精液注ぎこまれるのだからたまりまへんな!
くり広げられる物語はおおむね1on1のほのぼの和姦。年長の少年/青年が性に興味津々の青い果実たちを美味しく収穫し気持ちよく膣内射精フィニッシュの展開が黄金パターンだ。ただこの人が他のイチャラヴ作家と一線を画すのは、ときおり重苦しい空気をたたえた作品を投入したり、あるいはラヴラヴ話のなかででも突如フッと女の子に真摯な表情をさせてみたりと「異物」をあえてぶちこんで世界をかき乱そうとする意志が見え隠れするところ。通常ののんきな進行が続くなかで予期せぬ不意打ちを食らわせ読み手を我に返らせる、そのわずかばかりの意地悪がむしろ心地よい。
エロシーン総量は平均的な部類ながら、妙に生々しい科白まわしや効果的におっきを誘うコマ割りの演出などでエロティシズムを増幅。とりわけふくらみかけの双丘をわしづかみしたり乳首を甘噛みしたりのおっぱい愛撫シーンがじつにやらしくてよろしい。狭隘な柔肉を押しのけるように大人ちんこをねじこむとたちまち覚えたての快感に酔いしれ小刻みに嬌声を発しながらちんまい身体を打ち震わせるおにゃのこの艶姿全面フィーチャーにもうぼくの精嚢はすっかりカラッポですよ。
凹凸のろくにない児童そのもののトルソに舌を這わせ各種エロパーツを丹念にねぶり倒し、すっかり発情した少女の側から挿入を懇願させるべくお膳立て。思惑どおり切なげな表情で自分からまんこくぱぁの彼女らの秘密の花園めがけたぎる怒張をインサート。突き抜ける衝撃にとまどい恥じらいながらも背中をのけぞらせほおを赤らめて未曾有の快感を享受する少女の痴態に興奮もいや増す。なん度も全身をビクつかせ歯を食いしばりながら昇りつめてゆくおにゃのこのイキっぷりにこちらも辛抱たまらず、コンパクトな子宮の奥へ許容量いっぱいの白濁液をデリバリー。
予定調和に安住せず常になにかしら新機軸を投入しつつ全体としては破綻なくハイクオリティを維持する手腕はますます洗練の域。男性器附近だととりわけ面積のデカくなるシマシマ修整は興ざめだがそれでも最悪の時期は脱したかなという感じではある。個人的にはもう少し高い頻度でその作品を摂取したいものだがまあ灼き切れない程度にコンスタントな執筆活動を続けてもらえれば。今作収録のものでは、発育よろしいメガネっ娘従妹の初物ゲットだぜ! の「やわやわの」と、クシャ髪ショート教え子ちゃんを担任教師が体操着に着替えさせ宿直室で膣内射精フルコース「ジャストライク」がマイ股間の慰安へ大いに貢献。
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