2014-06-28

今宵のデイドリーム・ネイション。

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-ぽるたん「みずいろしずく」ヒット出版社 ISBN:9784894656345
話○ 抜○ 消小 総合○

育ちかけニンフェットの背伸びした愛情にお応えして精液注入しまくり短編全6本。繊細な筆致でつむがれる思春期入りたて少女たちと微笑ましいイチャラヴから禁じられた悲恋までワイドレンジな愛を重ねる叙情派エロスでお送りする作者ひさしぶりの新刊単行本は通算2冊めのコミックスだ。
いささか不安定な部分はあるもののそれ以上にハッとするほどの清冽な作画/作劇にうならされたデビュー作「いもうと日和」の衝撃から幾歳月、気がつくとじつに2年半以上ものインターヴァルが経過していた次第。現状のホームグラウンドが季刊誌ゆえこのスローペースは致し方がないところだが、それにしてもずいぶん待たされたものだ。いても立ってもいられずさっそく封を切り中身をひもとくと……。
前作にはなかった初出一覧が目次に付属したので(編集さんありがとう!)そちらを参照すると、このたび収録の作品群は2012-14年にかけロリ専門アンソロジー「COMIC少女式」掲載のもの5本と当版元の看板誌「COMIC阿呍」へ出張の1本とで構成。頭からシッポまで読み通すとずいぶん絵柄の変遷が目立った前作ほどではないにせよ、今回も執筆時期によりその筆致はけっこうフラついており表紙イメージのみでジャケ買いするのはいささか危険かも。とはいえ世間一般の萌え/ぷに絵とは一線を画した独特のセンシティヴな雰囲気は新旧問わず明確に貫かれており、田舎町のどこかさびれた情景をしっとり濃密につむぎ出す情景描写とともに読み手の脳裡に強い印象を刻みこむ。
初出誌の性格上こちらに登場の女性陣も当然のごとく第2次性徴突入寸前~直後のロウティーン専科。黒目がちのうるんだ瞳にほんのり上気した頬のキュートフェイス、うっすらお肉の乗っかった起伏の少ない思春期ボディという魅惑の造形は全キャラ共通だが、元気っ娘に引っこみ思案、あどけない系から大人顔負けにコケティッシュなのまで性格描写は多岐にわたる。前回よりもわずかに平均年齢が上がり(といっても上限せいぜいJCですが)、そのぶん胸のふくらみも若干増量気配なのでピュア貧乳嗜好の方は要注意。まあ個人的にはむしろちびっ娘たちの得も言われぬむっちり感がよく出ていてこれくらいの肢体描写の方が股間にグッと来ます喃。
静謐な空気をたたえた彼女らが放りこまれる物語たちはお気楽エロコメから抜き差しならない愛の隘路までさまざまに展開。コミックス表題で明確に謳っていた前作に比べヤンガーシスター含有率はやや減少したものの、依然として男女カップルの基本は年長男性×年少ヒロインの組み合わせ。実妹に妹分的存在、現教え子に元教え子を立派に成人した青年が庇護欲むき出しでエスコートするタイプのお話が主体となる。牧歌的な愛の交歓もあればやるせないカタストロフを迎えるのもありとひと筋縄ではいかない恋愛模様を堪能できるのは当然のことだが、全編通じて揺れ動く登場人物たちの細かな感情の振幅が表情変化やモノローグで巧みにつづられ読者の心を打つさまがなんといってもぽるたん特有の得がたい個性であり他作家との最大の差別化要素だ。
純真無垢なヒロインズが最愛の男性にその身を捧げるエロシーンはページ数も多めに取られて充実の内容。女の子は特別頭身低く描かれているわけではないのに野郎サイドがみな立派な体躯なものだから身長差がハッキリと出て、華奢な少女を組み敷くセックスにいっそうの背徳感をかもし出すのだ。もちろん全作品において彼女らはゾッコンラヴ状態でありうれし涙を流しながら行為にいそしむのでなんら問題はないのだけれど。またこちらも前作から継続する美点だが、ロリまんこをかき分けハードに内奥を貫くピストン描写やら亀頭の先でコツコツ子宮口をノックする断面図フェードインなどが過剰すぎず適切に配されておりぼくらの興奮を効率よく盛り上げてくれる。
お姫様だっこでベッドルームへお持ち帰りされ褥に寝転んだヒロインは顔を真っ赤にしながらもステディな男子の愛撫に身もだえし滑らかな肢体をオープンセサミ。ドキドキする胸の鼓動を聞かれながら滑らかな淫裂へ暴れん棒をねじこまれる。濃厚なキスを交わしながら激しく摩擦運動をくり返すうち苦痛の呻きはいつしか甘やかな嬌声に変わり、受け入れ開始したばかりの内奥は快楽をしぼり取るかのようにキュッと収縮する。みずから情交を実況しハートマークを四方八方にばらまきはじめたらファーストアクメももう間近。はしたなくイクイク連呼の彼女の華奢な身体をきつく抱きしめながらちびっ娘まんこの最深部めがけ大量の種つけ汁をリリースだ。
いまだその作画は安定感を欠き、またときに独りよがりな進行のストーリーテリングも見受けられるものの、静謐かつ繊細なヴィジュアルで丹念にリリカルにつむがれる真摯な愛の物語を今回も心地よく受容。最近ではついに別媒体での執筆も開始しており、先日「コミックゼロス」でJK漫画を描いていたのを発見したときには目玉が飛び出たけれど悪くないチャレンジだ。本拠は少女式へ置きつつ他流試合で多様な題材にいどみ表現を磨きあげたのちそれらをフィードバックしていただければ重畳きわまりない。このたび収録のものでは作者にしてはめずらしくおっぱい大きめに育ったヒロインとラヴラヴファックの「二つの花のうた」が抜き的に、両親を亡くし2人暮らしの兄妹が現実と幻想のはざまで揺れ動き刹那的な愛を交わす「夢」がお話的にそれぞれマイフェイヴァリット。

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