2014-09-21

今週の暴想処女。

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-榎本ハイツ「7×1(ナナにかけるイチ)」コアマガジン ISBN:9784864366793
話○ 抜○ 消中-大 総合○

超ナマイキで乱暴な従妹だけどふとしたことで結ばれてからはすっかりデレまくりラヴラヴ一直線表題作長編全8話。ツンデレヒロインフォーマットの究極系を疾風怒濤のストーリーテリングと特濃ガチファックとの魅惑のコンビネイションでお送りする作者これが成年向けとしての4thコミックスだ。
エロ漫画から一般向けへ進出する人およびその逆パターンのいずれもすでに珍しくもなんともないが、だいたいの作家は最終的にどちらか片方へ専念してゆくのが普通。そんななかゼロ年代なかばあたりから2つの分野を同時進行で執筆しつつ現在までキャリアを積み重ねている彼のような存在は貴重といえよう(まあ他にもう10年近くもエロ/非エロを両立させているCuvieみたいなバケモノ作家もいるけれど)。
成年向け仕事では一貫して今作の版元であるコアマガジンの「漫画ばんがいち」をホームグラウンドとして活動し既刊3冊を上梓しているのだが、2011年に刊行された黄色い楕円つきとしての前作「もうマンゾクでしょ!?」は申しわけなくも未レヴュウなので、当ブログで記事にするのはその前に出た「柳田君と水野さん(2)」(2008年刊)以来。じつを言うとある理由で購入を躊躇していたのだが、意を決して少々ディレイぎみながら書店へ向かった次第だ。
短編集であった前作から一転し今回はばんがいち誌上で2012年いっぱい連載されたタイトル・チューンを1冊まるごと収録する。デビュー当初のプレーンな一般青年誌調の絵柄はしばらく見ないうちにえらく濃口になり、とくにさほどメリハリを強調していなかったボディラインは乳尻ともえらく肉づきがよくなり、またトーンワークがコッテリしてむやみにリアル志向に。しかしながらつい最近はじまったカタギ用名義での一般誌連載では以前のようなあっさり系のタッチで肢体描写もさほど肉感的ではないので、近年のこの媒体による描き分けは作者自身明確に意識してのことだと思う。
頭からシッポまでみっちり充填の物語はこの作家がもっとも得意とするところの、ツンデレヒロインとの波瀾万丈タイマンラヴストーリー。代表作「柳田君と水野さん」の路線をそのまま踏襲しつつおもに濡れ場方面を最新シーンへ対応すべくブラッシュアップした印象だ。優等生のくせにエロ方向ではハメを外しまくりのメガネ男子主人公・一郎(通称イチ)と、言動は乱暴なのに実際にはイチにベタ惚れのヤンキー系爆乳JKヒロイン・石倉奈々(いしくらなな)のキャラメイクがモロに柳田君/水野さんのそれとシンクロし思わずなつかしさで落涙。
当初は悪印象だった奈々と成り行きでセックスしたのち彼女に昔から一途に想われていたことを知り、またその甲斐甲斐しいまでの尽くしっぷり(料理万能・性欲処理常時お応え!)にすっかりイチくんメロメロ。途中からコナかけてくる女子も存在するのだが、甘く激しい誘惑に耐え続け修羅場をどうにか乗り切ったのちは再びバカップル全開で恥も外聞もなく互いにラヴワードを叩きつけあい大団円のラストへと到達だ。その青くさいまでの感情のやり取りやダイナミックすぎる展開は少々大げさにも感じるものの、このど真ん中豪速球ストレートな純愛模様こそが榎本ハイツ漫画の醍醐味といえよう。
エロシーンは必然的に最初から最後まで相思相愛2人の熱烈ラヴラヴファック満漢全席。前述のようにお邪魔虫の乱入もあるのだが、そちらは本番まで到達しないし最終的には別の男とくっつくので実質的には1on1セックス専科と見なしてよいかと。豊満ボディをブリブリ振り回しぷっくりまんこを執拗に突き上げられて絶頂しまくりのヒロインの痴態をたっぷり堪能できる仕掛けだ。結合部アップになるとモザイク修整が異様にうるさくなるのには興ざめだが、パイズリフェラ教室プレイ青姦放尿と盛りだくさんの趣向を用意し最終ページまで飽きさせない。
口を開くと悪態ばかりなのにいざ抱き合うとヒロインの方から情熱的にキスを迫り股間にしゃぶりついては献身的なご奉仕にいそしむ。ビッグバストの谷間に息子をはさまれねっとり舌先を使われてたちまち先走り汁を発射だ。お返しとばかりにこんどは大ぶりの乳首を口に含み執拗に秘部を愛撫してイカせまくり。準備万端の蜜壷へいきり立つシャフトをねじこんで往復運動をスタートすると彼女も巧みに腰を使いながら快楽享受をアシストする。汗と涙とよだれまみれでアヘ顔さらし愛の言葉をまき散らす彼女の痴態がいとおしくもエロっちい。乱暴なままの口調とは裏腹に甘えるみたくギュッと抱きつきしきりに膣内射精をおねだりされてお望みどおりティーンエイジまんこの最深部めがけ大量のザーメンを叩きつけてド派手にフィニッシュ。
中盤やや不穏な雲行きになるものの、そのほかはどこをめくってもゲップが出るほどにラヴラヴえっちを見せつけられてすっかりゴチソウサマの1冊。これで無慈悲なモザイク消しさえなければ抜き評価は間違いなく二重丸だったのだけれど、まあそれはいまさら言っても詮ないこと。その修整具合のハンディを負ってもなお非常にユースフルな純愛ハードコアエロスの秀作と言えよう。そんなわけで俺がそうであったごとくモザ消しゆえにコアマガ物件を敬遠ぎみだった方も、これくらい充実の濡れ場を摂取できればきっと満足できるはず。

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