2015-02-07

今宵の飼養管理。

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-broiler「ろりぼっち。」文苑堂 ISBN:9784861172182
話○ 抜○-△ 消小 総合○

一風変わった少女たちが支配したりされたりのハードファックに耽溺短編9本&巻頭カラーイラストギャラリー&巻末描きおろしショート漫画。エキセントリックな趣向のなかぷにぷにボディのえっちなティーンズが前人未踏のたてすじを怒張でこじ開けられてはザーメン注入され放題のドリーミンワールド全開な作者これが初のコミックスだ。
文苑堂のエロ漫画誌といえば執筆陣に先ごろレヴュったしおこんぶゲンツキなどを擁する(旧「comicプルメロ」であるところの)「コミックバベル」が想起されるが、じつはバベル創刊の少し前から自社プロパーの人材による雑誌制作を行っている。単行本形式のテーマアンソロジーなどを作っていたスタッフの手になるB5平綴じ誌「COMICエウロパ」がそれ。そして本作はエウロパレーベルからの第1弾単行本となる。
おっぱいもちっぱいもラヴもレイプもごった煮のエウロパはどのようなタイプの漫画家も受け入れるふところの広い誌面で逆にこれと言った固定イメージがないのだが、そこから飛び出してきたこの人は表紙絵もタイトルもハッキリとある種の嗜好の方向け。LOやJuicyに掲載されていてもなんらおかしくない、決して画力炸裂というタイプではないものの充分にキャッチーなぷに系の愛らしいタッチで描かれるスレンダーボディのロリっ娘が素肌をはだけなにやらいかがわしい物体をねっちょりしゃぶっているカヴァーイラストがなんとも扇情的だ。
ページを手繰り中身を読み進むうち続々登場するのもまさしく思春期迎えたてのキュートガールズ。頭を大きめに描き肩幅は狭く胴体のくびれに乏しい魅惑の造形が青い果実スキーをとりこにする。ただしお胸の方は完全フルフラットとはいかず年長組の幾人かにはバストの隆起が認められ、ことにヒロインが推定JK設定の冒頭2本は明確に平均以上の乳サイズとなっているので平滑仕上げじゃないと死んじゃう病の人は要注意。個人的にはこんなにペド色濃厚な体裁の本でまさか童顔巨乳女子がおがめるなんてとうれしい誤算だったのだけれど。
巻末に目次があるほかは収録作に関するインフォメイションがまったくなく、版元提供の単行本情報ページでも特定書店の購入特典案内のみで内容についての記述は皆無。困り果ててググってみると幸い作者自身が公式サイトにお仕事情報を載せていたのでありがたく確認。そちらの記述を参照すると直近のエウロパ掲載物件を中心にアンソロ執筆の数本をプラスの構成のようだ。おそらくは新旧最大でも2、3年程度のスパンでありトータルでの絵の変遷はさほど感じないので表紙イメージそのままのジャケ買いでも問題ないと思う。
ポップな雰囲気の装幀やわりと牧歌的な絵柄から想像するにさぞかしほのぼの系のエロスが展開されているものと思いがちなのだけれど、意外にも物語の骨格はどこかバッドチューニングだ。ことに女の子サイドの性格設定が一筋縄ではいかなくてどこか屈折してたり厨二テイストだったりなものだから、和姦ものでもすなおに愛情を受け入れるよりは予定調和に抵抗しグズってみたり、凌辱系だとその強がりや虚勢がカタストロフへと引きずりこまれる原因を作ってしまったりする。イチャラヴネタはほっこり落とすしガチレイプでも最終的には女の子が快楽堕ちするので総体としての読後感はそう悪くないのだが、スウィートなお話だけ読みたい方にはあまり積極的にオススメしない。もっとも作者サイトを見ると商業誌ではこれでもかなり本来の欲求を抑制してる感じだけれども。
濡れ場の方も相思相愛タイマンラヴよりは男女どちらかがもう片方に対し圧倒的に君臨しては主導権を握る支配/服従の組み合わせがメイン。男性リードものならヒロインがお兄さんのペットとしてご奉仕するライトなのから1BOXに連れこまれ問答無用強姦輪姦のガチハード路線まで、女性上位ネタならばヒロインのお導きで美味しく童貞を食べられる甘口系からドSなちびっ娘に罵倒され大のオトナが情けなく射精管理される受難劇までワイドレンジに展開だ。どちらの系統にせよ少女らみなこみ上げる快楽にやわこそうな肢体を打ち震わせよだれダラダラたれ流しながら絶頂の初々しいよがりっぷりを存分に摂取できる。
制服を脱ぎほのかに熱を帯びた柔肌を露出させたヒロインは男のねっとりした愛撫に耐えながらときおり敏感な部分をきつく刺戟されて思わず身もだえ。未曾有の感覚に全身をビクつかせ高揚する気分のままオトナちんこをねじこまれこんどは刺すような苦痛に悶絶だ。容赦なく続く往復運動に涙しながらもやがて衝撃は快感へと変わり口元からは甘やかな嬌声が漏れはじめる。汗みずくになりながら未成熟まんこをゴリゴリ貫かれついにハートマーク混じりのアヘ声を四方八方へばらまきだした彼女らのコンパクトな子宮めがけて締めくくりの孕み汁を大量リリースだ。
一線級の俊英たちに比して作画にはわずかにつたない部分が残り、またせっかくロリまんこ描写がいい感じなのになぜかフィニッシュでそれを隠すような構図が多いのはあまりうれしくないけれど、デビュー単行本としては上々のできばえで前途は洋々。おにゃのこがサディスティックすぎる一部の作品でマイちんこが萎縮してしまったのでこの抜き評価だけど、女王様に支配されたい系の貴方ならばそれらはむしろたまらぬご褒美。随所にひとひねり入れた巧妙なストーリーに乗っかって少々めんどくさい性格のヒロインたちがクルクル表情を変化させるさまがラヴリィだったりエロっちかったりでグッドだ。長所はそのままに各種要素がいっそうソフィスティケイトされるであろう次回作が楽しみ。あとはあえてロリ業界のビッグネームの新刊に同一発売日で勝負した編集部の判断がはたして吉凶どちらへ転ぶかですなー。収録作のなかではホムンクルス錬成の材料として先輩女子に童貞ザーメンを搾取されまくりの「搾精の錬金術師」と、背伸びして無愛想ぶる妹の隠しきれない感情の昂ぶりにお兄ちゃん思わず興奮「のーえもーしょん」で大いにセルフバーニング。

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