2015-01-30

今夜の二段階右折。

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-ゲンツキ「偏愛ヒロイズム」文苑堂 ISBN:9784861172137
話○ 抜○ 消小 総合○

意地っ張りな彼女は彼氏の前でも虚勢を張るけどふとしたことでやっと素直になって本編&続編+仕事で疲れ帰宅したところをコスプレで出迎える無邪気な妻についキツく当たる主人公だが彼女の真意を知り雨降って地固まり本編&続編+独立短編6本。思春期盛りの初々しいラヴも酸いも甘いも知りつくしたオトナの恋も全編これ純愛!純愛!また純愛!のピュアエロス絨毯爆撃でお送りする作者これが記念すべきデビュー単行本だ。
不慮のアクシデントで休刊を余儀なくされた故「COMICプルメロ」のスタッフが文苑堂へ電撃移籍しすかさず新雑誌「コミックバベル」を立ち上げたのが昨年末のこと。同誌編集部はコミックス刊行にものっけから積極的で、先月発売のしおこんぶに続き休むいとまもなく本作をを当レーベル創刊第2弾としてリリース。もっともいちどは若生出版の方で発売告知まで出しながら前述の経緯で立ち消えになっていただけに、内容的にはいつでもスタンバイOKだったのだろうけれど。
プルメロはごくたまにスポット買い程度だった自分はこの作家に関する予備知識はゼロで、ゆえにこちらを購入したのは完全に店頭でパッと見しての衝動買い。たいへんキュートなおなご2名がおっぱいまる出しでこちらを見つめてくるジャケットの威力はそれだけ強く、中身も表紙の印象そのままに端整なアニメ/ゲーム系の絵柄でお肌にコッテリトーンの盛られたいかにも売れ線のタッチだ。快楽天系列やゼロスの一線級作家たちにも共通するようなメジャー感がこの人の単行本からもほのかに立ちのぼってくる。
収録コンテンツにはみなきちんと初出が明記されており、それによるとこちらはすべてプルメロ/バベルにて2013-15年にかけ掲載された短編たち。後日談が用意されたお話があったり一部の作品で登場キャラが互いにクロスオーヴァーしたりもしているが基本的にはどれも1話完結の物語だ。さすがに最古/最新の比較をすればいくらか見た目の差異はあるけれどトータルでの作画のブレはさほどなくヴィジュアルは高値安定。
このたび読者の股間にご奉仕するヒロイン連中は10代なかば~20代中盤の食べごろ世代を取りそろえ。造形的にはキュート寄りなのだけれど全員かなり頭身が高くて日本人離れしたボンキュッボンのモデル体型ゆえ年少キャラでもずいぶん大人びて見えるのだ。それでいて局部はなぜかパイパンオンリーでちょっとギャップに笑っちゃったり。このムチムチやらしいボディをフル活用して彼氏にご奉仕してくれまくるのだからまったくけしからんです喃。
これら完成度の高い作画以上にゲンツキを特徴づけるのがきわめて純愛オリエンテッドなそのストーリーテリングだ。どのお話もいっさい他者の介在しない1on1のタイマンラヴで統一されたそれらは、1ページめから大量のモノローグがあふれ出し以後も恋い焦がれる登場人物たちの一喜一憂する心境がフキダシや独白の洪水により逐一実況中継される。恋愛初心者の学生どうしからいろんな修羅場を経験済みの社会人まで、はたまた剛速球ストレートから屈折しまくりの愛情表現まで男女のラヴ模様は多彩だが、昨今流行りの萌えエロみたく甘い部分のみをピックアップするのではなく、空回りする思いや2人の愛のすれ違いなどダークサイドもまとめて開陳し恋に悩むキャラクターの心情にいちいち寄り添うものだから読んでるこちらもハラハラドキドキ。そうした紆余曲折までをもキッチリ見せるから、ようやく彼氏彼女の心が通じあい真の意味で結ばれる物語のラストまでお付き合いしたのちのカタルシスはことのほか爽快なのだ。
想いあう気持ちをしっかり確認したのちはヒロインがみずからのダイナミックボディを大いに使役してステディな彼のため大胆不敵に性的ご奉仕。緻密なトーンワークに彩られ擬音と嬌声でたっぷり味つけされたストロングエロスが全編を支配する。ビッグバストを派手に揉みしだかれ子宮口の奥まで景気よく見せつけながら愛情いっぱいの特濃孕み汁をドプドプ注入され女子ども絶頂。
のっけからラヴ全開の彼女もいったん素っ気ないそぶりのあの娘も褥に横たわれば即座に最愛の男子へギュッと抱きつきえっちな肢体をオープンセサミ。いとおしげにシャフトをしゃぶり尽くし胸の谷間でそいつを圧迫して先走り汁を搾取だ。野郎どももお返しとばかりM字開脚で待ち受けるヒロインの秘密の花園めがけて屹立したままの怒張をインサート。ハードな摩擦運動に呼吸を荒げ全身を打ち震わせながらこみ上げる快感に身もだえする彼女の痴態にいっそう興奮だ。もはや恥も外聞もなくハートマークをまき散らししきりに膣内射精を懇願するおにゃのこのリクエストにお応えして白くねばつく液体をドスケベまんこの最深部へたっぷり叩きつけ攻略完了。
縦横無尽に入り乱れる科白の奔流はときとしてウザくも感じるのだが、全身全霊で世間に愛を叫ぶその芸風が読んでいるうちいつの間にかクセになるのがゲンツキ作品の魅力。もう少しキャラメイクがあどけない系だと個人的にはさらにグッとくるけど、現状のバランスの方が万人に受容しやすいしセールス的にも正解だろう。今後もこの調子で真摯な叙情派ピュアラヴを極めていただきたい。収録作のなかでは、無口ショートボブ地味メガネっ娘の不意を突くご奉仕フェラ&すっかり情熱派に変身のガチファックがすばらしい「君を待つキモチ」と、旦那大好きビーム発しまくりなイノセンスすぎ太眉奥さんの魅力に人妻苦手の俺でさえ無条件降伏の「妻がコスプレする件について」/「妻が笑顔でいる件について」連作がマイフェイヴァリット。

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