話○ 抜○-△ 消小-大 総合△
突如アパートへ転がりこんできた年上幼なじみ女子とうれし恥ずかし擬似恋人ライフ中編4話+昔通った銭湯へ久々入ってみれば女の子3人から過激ご奉仕中編3話+独立短編3本。ほんわかむっちりキュートガールズとイチャつき三昧のハッピーエロス満載でお送りする作者最新コミックスは通算4冊めにして当社からの初お目見えだ。
自分がこの人のことを知ったのは定期購読中の雑誌「コミックポプリクラブ」へ数年前に登場してからのこと。むっちり柔らかそうな童顔巨乳系の肢体描写とほのぼのハートウォームなえっちに心癒やされていたのだけれど、前単行本「たべたいカラダ。」刊行後しばらくして同誌から姿を消し心配していた。そののち携帯配信漫画に主戦場を移したことを知り安堵したものの、そうなると紙の上ではもうお目にかかれないのかなあ……と思っていたところに本作の発売がアナウンスされ欣喜雀躍。さっそく書店に並んだのを捕獲してきた次第である。
かくしておよそ2年ぶりの再会となったのだけれど、アニメ/ゲーム系の丸っこい描線にほわほわ笑顔のキャラ造形というこの作家の美点はそのまま。収録作はおそらく直近2、3年以内に執筆されているはずで表紙と中身のギャップはまったく感じられずジャケ買いも安心。この出版社はときおり既存のフォントを加工もせず並べただけの投げやりな表紙デザインをすることもあるけれど、こちらはそれなりに手間ひまかけられていて店頭での訴求力もなかなかのもの。
この滑らかな筆致でものされるヒロイン連中は推定10代中盤～20代前半のゴールデンエイジ。カワイさはじける思春期女子は当然のこと、成人女性ですらおっきな瞳にまんまるフェイスの愛らしいキャラメイクでティーン同然のキュートさだ。むろんこの作家のことだからわずかな例外を除きやわこそうなビッグバストがドドーンと盛られておりおっぱい星人へ向けて全力アピール。比較的シンプルな描線でトーンワークもうるさくないのにお肌のしっとりした質感がダイレクトに伝わってきそうでよろしい。
お話の方は巻末著者あとがきで述べられているように、ケータイ配信の連載シリーズを2本に単発企画もの1本、加えてポプリクラブ掲載の短編2本をサルベージだ。ポプリ分はてっきりお蔵入りするのかと思っていたので無事落ち穂拾いされてことのほかうれしい。読み切りも長いのもそろって明朗快活ラヴコメの範疇に属するもので、男子女子の甘やかなタイマンラヴもしくは女の子続々ファック参入のタナボタエロスというハピネス全開仕様。いきなりヒロインが押しかけてきたり努力レスでハメてくれたりとやや安直に見える展開もキャラたちの喜怒哀楽豊かな表情変化や気持ちよさそうにイキまくっては最後メデタシメデタシで締めくくられる物語たちに心身ともヒーリングされているうちにむしろそれこそがことぶきまいむ漫画の魅力なのだと思えてくる。
一方でエロシーン密度については前半部と後半部でハッキリ傾向が二分。巻頭からの携帯初出作品は厳しいレギュレイションを反映して濡れ場占有率はひかえめであり、性器描写もそれとわかる形ではなされずフキダシ等で隠すか結合部を避けて描かれる。しかしながら巻末にあるポプリ初出の2作品はちんこまんこをもれなく見せつけ修整も黒ノリ数本程度で、充実の前戯からハードな摩擦運動へと突入し子宮の奥へたっぷり白濁液を注ぎこみフィニッシュの本格仕様だ。目の前でブルンと揺れるビッグな2つの双丘やらほんのり上気するイキ顔やらはどちらのモードでも楽しめるけど、股間をフル活用するのにはやはり後者でないと少々厳しいかも知れない。
携帯漫画を読める環境にないのでこの新刊についてはまったく事前知識なしに購入したのだが、現在もほっこり風味の作品たちをモリモリ産出されているようでホッとした。ガチファック原理主義の当ブログでは性器露出のろくにないケータイ物件はどうしても評定がひかえめになってしまうのだけれど(作者さますいません)、カワイイ系のタッチに似合わぬストロングエロスを出し惜しみせずくり広げるポプリ初出作品がプラスされたおかげで成年マーク本としての面目を大いにほどこした感じ。いずれまた紙媒体へもカムバックしてくれるのを祈り続ける次第である。そんな俺なので雑誌掲載時からたいそう使わせてもらったポプリ分の2本、ヒロインが想い人とのえっちを脳内で展開してたらほんとに彼と結ばれて……の「妄想少女。」と、いつの間にか立派に育った義妹ちゃんのむっちりボディを美味しく収穫「たべちゃうぞ!」が今作中のマイフェイヴァリット。
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