2015-05-25

本日の育種センター。

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-なるさわ景「夏の夕暮れ小道」茜新社 ISBN:9784863494978
話○ 抜◎ 消小 総合◎

思春期入りたて男子女子の稚拙ながらも激しい恋は燃え上がり短編9本+巻末描きおろしおまけ漫画。恋知りそめしお年ごろならではの尽きることない情熱をお互いぶつけ合い覚えたてのセックスに没頭するさまがほほえましくもエロっちい作者最新刊は通算8冊めにして当社からの第5単行本、そして2015年に入り2冊めのコミックスだ。
一部のスポット参戦を除けばこの作家の実質的な初代本拠地であった「COMIC RIN」が惜しくも休刊してからは、活動のメインステージをヒット出版社の「COMIC阿呍」へと移動。ゆえにここ最近は同社からのコミックス発売が続き、先月上旬発売の前作「はげませっ!エッチアガール」もそちらからのリリースとなっている。しかしながらその後旧RINのスタッフが立ち上げた女子中学生専門誌「Juicy」で茜新社に華麗なる復帰を果たし、そちらでも作品ストックを順調に蓄積。かくして当版元の物件としては2012年9月発売の「CHUっちゅ あいらんど!」以来およそ2年半ぶりとなる本作がJCレーベルの第6弾として送り出された次第である。
Juicy執筆分のほか、ごく短期間のみ発行されていた「Comic BugBug」(サン出版)に掲載の2本をプラスの本作コンテンツは、前単行本「はげませっ!エッチアガール」とは執筆時期もクロスしており印象の差異はほぼない。若干ラフながら愛らしい少年漫画系の筆致は目立った変化こそないもののキャリアの蓄積とともに安定感を増していて快く受容できる。強いて言えば2012年執筆のBugBug分は作品コンセプトの違いもあり若干浮いて見えるがおおむね許容範囲内かと。昨今の例に漏れず試し読みページが付属の単行本情報ページが出版社サイドから提供されているので、初見の方はこちらを参照のうえ購入可否を決定するのがベター。
JCヒロイン限定のきわめて明快な趣向のもと創刊されたJuicyレーベルからのブツなのだから、必然的に登場するのはジュニアハイスクールガールばかり。しかしながらBugBug掲載の2本のみは女子高生ものとなっているので純度100%のちうがくせい漫画を読みたい方は要注意。他のJuicy執筆陣に比べなるさわ景の手になるそれは比較的頭身の高い部類ではあるものの、起伏を抑えたボディラインや若干頭でっかちな造形など彼の描くJK/大人女子とはハッキリと差別化が施されている。それゆえおっぱい容量が少々さびしめで、この人謹製の巨乳ヒロインが好きな自分としてはそこが唯一もの足りなく思う部分。
これら第二次性徴迎えたての女子たちに相対するのはクラスメイトや幼なじみなどほぼ同年代の男子連中。前述のごとくBugBug分2作品のみ例外として、物語の基本パターンはそんな2人が無邪気なジャレつきあいからいつしか顔つきあわせ甘やかに唇を重ねあうに至る小さな恋のメロディの合奏だ。教室で部室で自宅で屋外で、どこだろうとカップルだけの世界を構築しては延々らぶらぶちゅっちゅにいそしむ。男女どちらも既刊のキャラクターより数歳は若く、そのぶん恋愛模様もずいぶんぎこちなくまた直情的。まだ恋の駆け引きも打算も知らない彼ら彼女らはそれゆえに「好き」の感情をもてあまし空回りさせてしまうのだけれど、だからこそ想いあう気持ちが確認できた喜びはひときわ大きいものとなる。相思相愛の2人が寸暇を惜しんで口づけし睦言を交わしあう情景にいい歳こいたオッサンたる自分はひたすらニヤニヤ。
ストレートに情欲をさらけ出すカップルたちの濡れ場もまた非常にエモーショナルなもの。処女性にはさほどこだわらないこの作家でもさすがにこの年齢層だとヒロインの大多数がヴァージンなのだが、おぼこい彼女らもステディな男子のちんこを受け入れたとたん激しくイキまくりよがりまくりの情熱的な艶姿を見せてくれる。そこへプラスしてなるさわ景の専売特許である怒濤の膣内射精断面シーンの波状攻撃が加わるのだからその迫力はただごとではない。加えて精通からさほど経っていないであろう男子諸君も彼女らと同様に覚えたての快楽享受にきわめて積極的であり、たどたどしいテクニックを驚異的な体力と回復力とでカヴァーしながらひたすら腰を使い幾度となく中田氏をキメまくる姿はまさしくサル同然。
子ども気分の延長で軽口を叩きあう2人もいつのまにやら好き合う気持ちをハッキリ態度に表してギュッと抱擁。お互いの敏感な部分に触れながら着衣をはだけ生まれたままの姿へ回帰してゆく。滑らかな肢体を押し広げ秘密の花園をオープンセサミして少年ちんこをゆっくりとクレヴァスへ没入だ。粘膜どうしこすれ合う音を立てながら急速にピッチを上げやがて両者声も立てず行為に熱中。先に沈黙を破るのは女の子の方で、こらえきれない快感に甘い吐息をもらし呼吸を荒くしながら彼氏の体躯をだいしゅきホールド。辛抱たまらず少年の亀頭から大量の白濁が放たれ小さな子宮を満たす。萎えることのない怒張を入れられたまま少女は2度3度4度と絶頂に達し、そのたびに膣内はキュッと収縮しまたしてもザーメンの奔流がしぼり取られる仕掛けだ。永遠に終わることなき種つけシークエンスも日暮れとともにようやく最終楽章を迎えて締めくくりに今日いちばんの特濃スペルマをお見舞い。
いつもながらに激しくえげつない性器結合断面フルコースを中学生どうしのさわやかな和姦ラヴに乗っけてお送りする新機軸がなんとも愚息に心地よく、読後の爽快感ではなるさわ景の既刊中で最高レヴェルではなかろうか。個人的には基本おっきめだったヒロインのお胸が年齢がらみで減量されたのが少々うれしくないものの(むしろ巨乳JCとか絶好の素材なんだからチャレンジしていただきたい)、かつての青春を追体験するかのようなドキドキ感に満たされ幸福な気分。これからも「種付け断面チャンプ」(本作帯コピーより)の称号にふさわしいガチファックとほのぼのラヴとの妙なるマリアージュを追求し続けていただきたいもの。今回の物件中では、人目を盗みえっちな遊びに興じてきた幼なじみ同士がついに一線を越え結ばれて……のタイトル・チューン「夏の夕暮れ小道」と、ふだんはおっとり天然系のヒロイン・木古内さんがグイグイ押しまくって男子の精をモリモリ搾取の「ウェークアップ・メークアップ」がとりわけ秀逸であり、読んでるこっちまですっかり腎虚にさせられました。

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