2015-06-13

本日の気違い部落周游紀行。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-チキコ「獣姦肉便器「かすみ」」ティーアイネット ISBN:9784887745667
話○ 抜○ 消小 総合○

SM女王からケダモノ相手の精液便所へと堕とされたヒロインの果てしなき転落と快楽の日々は続き……長編4話+独立短編2本。ヒューマンまんこをいきり立つ異種ちんこの餌食として捧げ人間どうしでは得られぬ至上の悦楽に身も心もとろけさせる女たちの情欲の末路を凄惨にしかしこのうえなく美しく描き出す作者最新単行本は通算3冊めのコミックスだ。
エロ漫画界屈指の個性派がズラリと並ぶこの版元の執筆陣のなかでもきわ立って特殊な「獣姦オンリー」をウリに活躍する。これまでもアニマルファックを行為のなかに取り入れる作家は少なからずいたとはいえ、人間男子との絡みいっさいなしでひたすら動物のイチモツをねじこまれる話ばかりを商業誌でやってのけ現在までそれを通しているのはほんとうにレア。衝撃のデビュー作「獣姦彼女カタログ」(2012年刊)、そして前単行本「獣恋(けもこい)」(2014年刊)と守られてきたこの決めごとはむろん今作でも貫かれており、帯コピーでは高らかに「人間チ○ポは出て来ません!」と謳われる。
いくらか粗い部分はあるものの、オサレ感ただようシャープな線で描かれる女子連中の造形は大いに扇情的だ。新人医師や人妻など比較的ヒロインの年齢は高いけれどみなさんイイオンナの部分を見せつつ充分にキュート寄りの造形で熟女苦手の自分でもノー文句。収録作はすべて「バスターコミック」掲載分で、短編1本のみ2012年執筆と初期のものだがこのころからおおむねタッチは確立されており極端な差異はない。ほぼ表紙互換の絵柄ゆえジャケ買いで裏切られることはないだろうし、心配なら裏表紙の収録作コマ抜粋や版元提供の単行本紹介ページで内容確認OK。
既刊2冊同様に物語のベースラインは人とケモノとの肉体言語の応酬となるが、巻末の読切2本がいつものハードコアのちハートウォームなノリなのに対し、これまでと少々趣が異なるのが冒頭からの長尺もの「獣姦☆人妻かすみ」。ペダンティックな舞台装置のなかいつの間にかヒロインが相対する動物たちの猛り狂うオスの部分に制圧され暴力的なまでのファックに翻弄される……というところまでは同様なのだけれど、そこから最終的にケモノの愛を受け入れなにやらイイ話風に締めくくられる従来作とは対照的に、この長編では愛と憎しみの連鎖にとらわれたヒロインズの壮絶な転落人生が冷酷につむがれるのだ。男子1人女子2人幼なじみたちの友情が歳月の経過とともにドロドロの憎悪へ変容し、凄惨な復讐劇とその冷酷な結末とがカメラ・アイで刻々とつづられる。時間が飛び視点が移るたび社会構造の隘路へと追いこまれつつ未曾有の快楽に打ち震え嬉々としてアニマルちんこをむさぼる彼女らの姿は見かけこそ幸福そうだがその背景には荒涼とした虚無が広がり、やがてすべての登場人物は救いなきカタストロフへ向け一直線。
エロシーン構成は長編/短編いずれもこれまでどおりの動物ディック大活躍で、ダイナミックな構図を多用しヒロイン連中のえげつないイキ顔絨毯爆撃でひたすらハードに迫り来る。倒錯的な行為であることを意図的にきわ立たせるべくSMティックな趣向を多用しながら行われるそれは普遍的な人権意識やら尊厳やらをもぶちこわし彼女を単なる1匹のメスへと回帰させるに充分。犬/馬/豚などおなじみの使役動物のほかセイウチのような海獣まで加わったヴァラエティ豊かな哺乳類ちんこが最新の学術的知見をもとに提示され人類の子宮をゴリゴリ貫きまくる仕掛け。触手様に変形したり規格外サイズで子袋を膨張させたり、人間サマでは不可能なプレイの数々に身をよじらせ苦悶とも悦楽ともつかぬ表情でよがり狂うエロメスどもの痴態をマニエリスティックに描写。
鋭利な爪で皮膚を破られ巨大な体躯でのしかかられて彼女は無防備にさらけ出された秘密の花園へヒトならぬ怒張の侵入を許してしまう。乱暴に膣壁を圧迫しながら猛り狂う暴れん棒がねじこまれ激しい突き上げを受けて目を白黒させ苦痛にあえぎながらも、その苦行はいつしか至上の快感へと変化しみずからアニマルライクな嬌声を発して夢心地。獣同然の咆吼でノドを涸らしながらだらしなくヨダレ垂れ流す彼女の子宮のなかへ許容量オーヴァーの白濁孕み汁が叩きつけられたその刹那、神経を灼くような快楽の奔流に全身をしびれさせ絶頂するのだ。
プレイ内容はこれまでのものを踏襲しつつも、長編作において幼なじみでありライヴァルであったヒロイン2名の愛と憎悪の相克へフォーカシングすることで獣姦パートの存在感は若干背景に退いた印象。もちろんヴィジュアル的な破壊力はまったく変化ないし表現力の向上とともによりえげつなくエロティックにもなっているので、アニマルファック大好きっ漢のたぎる欲望を裏切るようなことはまったくない。あいかわらず独自の戦いを続けるこの人の単行本が変わりなくリリースされているということは世間の支持も大いに得ているということなので、今後ともゴーイングマイウェイを貫いていただきたいもの。収録作のなかではやはり巻頭作「獣姦☆人妻かすみ」の壮絶なストーリーテリングが白眉で、とことん堕ちまくり人倫の道を外れまくるかすみさんの悲しくも壮烈な人生に一献をささげる次第。

0 件のコメント:

コメントを投稿