-月吉ヒロキ「少女達の茶道ism」茜新社 ISBN:9784863495531
話○ 抜○-△ 消小 総合○
名門お嬢さま中学の茶道部顧問を兼ねることとなった新任教師の主人公は部員一同の策略で禁断の果実を食わせられ甘美ながらも猛毒混じりのハーレムライフへと突入表題作長編8本&描きおろしボーナストラック。カリスマ黒タイツ絵師が久方ぶりにホームグラウンドへと帰還し発展途上JC'sのあどけなくも妖艶な痴態を余すところなく描き出す最新単行本は黄色い楕円仕様としての3rdコミックスだ。ところでいつも当ブログでは冒頭データ欄に購入用リンクを貼るのだが早々に密林の書籍情報は抹消されているので、今回はまんが王のサイトへ誘導。
デビュー作「夏蟲」でいきなりロリ漫画界を騒然とさせ、2冊めの「独蛾」で一気にスターダムへとのしあがった気鋭の作家。前身のブログでまだレヴュウとも言えないショート・ヴァージョンの感想をシコシコ書いていた自分も当時大いに衝撃を受けヌキヌキさせてもらったものである。しかしながらその後一般誌へスカウトされ長らく連載を手がけていたことで、エロい方のお仕事は年1、2作の極端なスローペースに。そんなわけで前作からじつに8年の長すぎる歳月を経ての待望の新刊だ。
これだけブランクが空いたのに単行本内には収録作に関するデータが皆無なのだけれど、さいわいWikipediaに浩瀚な掲載情報があり初出時期が判明。2008年執筆の第1話からコミックス用描きおろしの後日談までその期間は超ワイドレンジゆえ作画の新旧差は明確だが、繊細でどこかはかなげな雰囲気の端整な筆致は当初からきわめて高品質でありガッカリ感など皆無なのはさすが。「COMIC LO」を定期購読している自分にも見覚えのない話があったのは途中でいちどドS少女専門誌「Girls forM」に出張していたためとわかり納得。なお例によって版元提供の紹介ページでサンプル閲覧が可能なので、月吉ヒロキ未体験の方は書店へ向かう前にまずそっちのチェックを。
頭からシッポまでタイトル・チューン(ちなみに「茶道ism」とつづって「サディズム」と読ませます)一本やりの雄大な長尺ストーリーではあるものの、その構造は意外にも非常にシンプル。基本的には第1話で世界観の提示もキャラ紹介もすべて行ってしまい、以後は登場人物たちの関係の深化をひたすらつむいでゆく仕掛け。主人公およびヒロイン4人衆以外のキャラクターは完全にNPC化され舞台もほぼ茶道部室内へ限定して、彼ら彼女ら総勢5人だけの箱庭のごとき空間を構築したのち物語は延々とそのなかでだけ進行する。
このたび我々のちんこを大いに摩擦させてくれる女性陣はルックスも属性もバラバラなJCカルテット。まずはメインヒロインにして茶道部部長をつとめ計画の首謀者でもある黒髪ぱっつん高飛車お嬢さま・朝宮沙織(あさみやさおり)がドーンと君臨。そこに寡黙な長身ロングヘア副部長・山本五十鈴(やまもといすず)、一途だけど少々病んでるショートボブ貧乳下級生・藤枝都(ふじえだみやこ)、にぎやかし担当のふんわり髪ロリ巨乳・牧之原鈴花(まきのはらすずか)が策略に加わり、うれし恥ずかし受難劇の主人公たる新任教師・今井宗一郎(いまいそういちろう)は彼女らに一服盛られて性的玩具として日々イジられるハメとなるのだ。もちろんそれは彼女らのゆがんだ愛情の発露であり、やがて漏れ出る本心に気づいた彼は困惑しつつもやさしく激しくそれに呼応しながら結局のところハーレムの主として君臨することとなるのだけれど。
従来の月吉ヒロキ作品においてはもっぱら男性サイドが調教凌辱の主体となり心身ヒリつくような心理劇をねっとりとくり広げるのだが、本作はそのパワーバランスがみごとに逆転。濡れ場でアクションを起こすのはもっぱら女子側で、催淫剤を投与したうえでの逆レイプにはじまり強引に胸を押し当てられストッキングで顔をふさがれ足コキされてとやられ放題である。さらにGirls forM出張分では屈辱のちんぐり返し前立腺マッサージののちだらしなくザーメン搾取されてと一手に射精管理されるオモチャライフが展開され、ドS女子×ドM男子の構図に興奮する諸兄にとってはたまらぬご褒美。そうはいってもプレイの根底にはすべてヒロインたちの(ときとして狂おしすぎるきらいはあるけれど)ゾッコンラヴがあり最終的には主人公ちんこですっかり骨抜きにされるので既刊のようなダーク色は希薄であり、その意味で巻末著者あとがきに述べられる「イチャラブを"軽めに"やってみよう」という発言は実際のプロダクトとかなり隔絶はありつつもそれなりに真実であるのだろう。
花も恥じらう乙女の笑顔をまだしちゃいけない妖艶な媚態へと変貌させつつ茶道部一同は生贄の子羊たる彼の急所をガッチリ制圧。肉食獣のごとく激しい手コキ足コキパイズリ等の応酬に先生たちまち白濁液をしぼり取られる。いっさいの休息を許されずシャフトの上へのしかかられてこんどは性器どうし干戈を交え未成熟な蜜壷をゴリゴリ貫き続けるのだ。やがて全員参戦し代わる代わる彼女らの子宮へ子種をまき散らしながら最後に4人まとめて受胎確実なザーメンの奔流をお見舞いし子作り任務完了だ。
永遠に終わることのないハーレムの均衡を崩そうとした試みはうやむやのうちに収束しポリガミーの王国をみごと築きあげて物語はグランド・フィナーレを迎えるのだが、その結末および彼らのその後については実際に単行本を読んでのお楽しみ。いくらかアクロバティックではあるけれど大団円で収まりよかったよかった。自分は女の子にいたぶられたい願望などは持ち合わせてないのでサディスティックに責められる一部のプレイでは抜き度が急降下したけれど、ヒロイン主導エロ大好物な貴方ならこのへんの描写でむしろ評価青天井だろう。そうした一部のパート以外では滑らかなJCの肢体を存分に堪能できるハーレムものとして白眉であり気持ちよく息子を活用した次第。なかでも作中ではコメディ・リリーフ役で美味しい出番は少なかったものの、最年少のくせに随一のおっぱいっ娘でルックス的にもモロに私的経絡秘孔直撃な牧之原鈴花ちゃんの反則的にキュートな言動やけしからなさすぎる肢体で我が精巣の残機ゼロ。
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