2016-05-19

今宵の日本会議。

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-こうのゆきよ「ちま巫女いじり」イースト・プレス ISBN:9784781614298
話○ 抜△ 消小 総合△

諸事情あって従兄宅の神社で暮らしはじめた双子姉妹はヒトならぬ力のもたらす災禍に巻きこまれて……中編3話+ネットゲームにハマりオフではリアル恋愛に夢中の彼ら彼女ら連作2本+独立短編6本。繊細なタッチで描かれる萌えっ娘連中とときに甘くときに切なくラヴ・アフェアのマーヴェラスな眼福物件は作者じつに5年半ぶりのコミックスだ。
最近になってエロ漫画を読みはじめた方は、もしかするとこの作家についてまったく知識がないかも知れない。なんとなれば、もっとも盛んに執筆していたのはゼロ年代初頭くらいで近年はすっかり商業誌ではごぶさただからだ。2011年に海王社より上梓された前単行本「ちゅぱっ!」も中身はずいぶん前の原稿で、自分もそれ以降まったく活動を目にしておらず突然のこの新刊リリースにビックリ。とはいえその昔は大いに息子がお世話になったのでなつかしさに加え一種の恩返し的気分で購入。
さっそく中身をひもとくと、やはり収録されているのはかなり昔に執筆されたもののようだ。残念ながら初出の明記はないのだが、作者ツイッターの書きこみによるとずいぶん前の作品の模様。おそらくはゼロ年代初頭から最新のでも雑誌掲載時から10年近くは経過しているのではなかろうか。結果的に少女漫画絵ベースの古きよき萌え絵がそのまま冷凍保存されていて、すっかりオサーンになった自分もいにしえのときめきを思い起こしハートきゅんきゅん。
このラヴリィな筆致でものされる女性陣は高校生近辺をメインに据えつつロリっ娘から大人女性までのフルライン構成。付随して乳サイズも甘食クラスのちんまいのからユサユサと雄大な双丘までさまざま。ルックス的には若い娘はむろんのこと最年長と思われる女教師さんでさえティーン同然の愛らしさなので熟女スキー向けではないかも。また単行本タイトルで謳うように本作ヒロインは巫女含有率高めなのも特徴で、巻頭から中盤くらいまでは神社舞台のドメスティックジャパニーズレリジョンワールドですよ。これは元来こうのゆきよという作家が巫女ネタを大得意としひんぱんにその系統のお話を描いていたことによるもので、清楚な和服女子がガッツリちんこねじこまれドプドプ中田氏されまくるタイプのエロ漫画を読みたい方はマストバイ。
これら巫女ネタを含め物語はおおむね現代日本設定のきわめてオーソドックスな和姦ラヴコメが中心となる。そうはいってもひたすら甘々のイチャラヴからスリル&サスペンスの伝奇エロまで趣向は多種多様であり最後まで読み飽きない。ちっちゃなころから一緒のから行きずりの出会いまで、ガチ血縁から赤の他人同士までカップルの関係性も十人十色だ。バカップルエロは当然のこと、ダーク展開の作品でも最終的には前向きに締めくくられるので読後感は良好。
2016年のいま現在進行形で掲載されているエロ漫画と本作のような少し前のそれとでもっとも差が出るのがエロシーン密度。自分の記憶がたしかならほとんどはガチ成年誌初出のはずだが濡れ場占有率は意外と高くない。もとより執拗に性器をゴリゴリ描きこみだとか特濃ファック絨毯爆撃とかいう作風ではないので、読む前から過剰な期待はしないこと。ただ昨今流行りのケータイ配信作品とは異なり結合部を隠すようなことはせずエロパーツの修整も比較的ゆるめなので、こうのゆきよ謹製の清潔でプリティなまんこを比較的クリアな視界でおがめてたいそう眼福なのがよろしい。
羞恥にほおを染めわずかに体躯を震わせる彼女を優しく褥に横たえ古式ゆかしい装束を解いて滑らかな肢体をあらわにする。稚拙ながらもていねいにお口でご奉仕されてたちまち準備完了だ。ひとしきり内奥をシャフトで貫きハードに突き上げるたびトロトロのアクメ顔さらけ出しイキ狂うヒロインの痴態に辛抱たまらず彼女の子袋いっぱいに白くねばつく液体をぶちまけフィニッシュ。
一線級の抜きツールと直接比較してしまうと濡れ場総量少なめに感じるのは致し方ないところだが、オーセンティックな作画で丹念につむがれるえっちぃ女子連中の痴態がおのが若き日々への郷愁を抱かせてくれグッド。そういう性格の単行本だけに描きおろしパートが皆無で現在の著者の肉声を知ることができなかったのはコレクターズ・アイテムとして不満の残る部分。せっかく旧作を発掘するのだから消費者の所有欲を満足させてくれる+αがほしいところで、せめてあとがきの1ページでも描いてもらえなかったのかなあ。ともあれノスタルジィにひたりながら我が砲身をガッツリ使役させてもらったのはたしかで、なかでもこの人の作品ではレアなショートヘアおっぱいっ娘が姉の恋人に体当たりアプローチで初体験の「キモチイイコト」が俺によし。

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