本日の加糖練乳。

-いちこ「制服発情も～ど」文苑堂 ISBN:9784861172496
話○ 抜◎ 消小 総合○

ことあるたび王子にえっちなイタズラをされちゃう側近ちゃんの日常に魔の手が忍び寄り……本編&描きおろしパラレルワールドエピ+独立短編9本。ステディな彼氏のとのラヴラヴセックスに没頭しては執拗に中田氏をおねだりする超絶エロカワJKヒロインズのやらしすぎる痴態を読者の脳みそと股間に大量投下の作者最新刊は新作抜き物件としての通算8冊めにして成年マーク仕様としての6th、そして当レーベルからの記念すべきファーストコミックスだ。
キュートな童顔巨乳女子がフェティッシュな性癖を全開してはドスケベに乱れまくるすばらしきギャップを武器にさまざまな媒体でモリモリ作品を発表し続ける売れっ子作家のひとり。とくに近年は本格/ライトエロ問わず幅広い活躍ぶりで、今年5月に竹書房からnot18禁指定の前作「ビンカン・ゆるふわ娘」が出たばかりだというのにこんどは黄色い楕円コミックスをすぐさまリリースの早業だ。マークつき単行本だって去年11月にエンジェル出版より刊行の「あまいろおねえさん」が上梓されて以来この本の発売まで1年経っていないのだから、この仕事の鬼ぶりにはシャッポを脱ぐほかない。
ゼロ年代後半あたりにエロ漫画家としてのキャリアをスタートしてから親しみやすいアニメ/ゲーム系の絵柄の基本線は変わらないけれど、女の子の表情変化がとても多彩になり肢体描写はたいそう美味そうになってと着実な成長ぶりが光る。本作には故「コミックポプリクラブ」(マックス刊)および当版元の看板誌「コミックバベル」掲載作を中心に直近2年ほどの原稿が集められており、いちこ最新型の洗練された筆致を堪能できる仕組み。表紙/裏表紙と中身のモノクロ原稿の雰囲気は完全コンパチで衝動買いも安心のできばえだが、周到なことに試し読みページへのリンクが付属したコミックス情報が出版社公式サイトに用意されているので心配ならば先にそちらのチェックを。
ここ数年の既刊と今回の本とでもっとも端的な差異は登場女性陣の年齢。コンビニ誌仕事が多かった関係でレギュレイション上大人女性中心に推移してたのが、こちらでは帯コピーでも大々的に謳うようにそのほとんどが花も恥じらう女子高生だ。一部あるファンタシーもののヒロインも番外編ではしっかりJKへ転生しているのでそれも含めればオール制服っ娘仕様となり、元来あどけない系のキャラ造形をするこの作家がようやく本領発揮したように思えて非常にうれしい。むろん、いちこ作品であるからには年少さんであってもたいそう立派な2つの双丘を標準装備であり、はち切れそうな豊満ボディをフル活用のゴージャスなファックが従来同様に楽しめる。
もうひとついささか従来と趣が異なるのがストーリー面。描かれる状況それ自体はおおむねオーソドックスな1on1の和姦仕立ての範疇に属するのだけれど、これまでは同人/商業いずれもヒロインに対しアナル好きだとか体液フェチだとかオナニー狂だとかわりかしアブノーマルな性癖を持たせることが多かった。しかしながら今回はそのへんのヴァリアント少なめで、それに代わり大多数の女子が抱く願望として扱われ随所でそれを全開させるのがナマ中田氏への執拗なこだわり。彼女らはゴムつきのセイフティセックスからどうにかして彼氏にコンドームを外させるよう仕向け、あるいは最初から切なげに膣内射精を懇願するのだが、その際の思い詰めたような表情とようやく生で膣奥へぶちこんでもらったのちの感極まるイキ顔とがたまらなく煽情的でマーヴェラス。それらを通奏低音に据えつつ軽快エロコメからちょっぴりサスペンス混じりの恋物語までお話運びはじつに達者で、そのへんはいろんな媒体の性格に即した物語を難なく描き分けるこの作家ならではの手練れの技。
前述したように濡れ場でのフェティッシュな行為は従来作品に比べ控えめなものの、そのぶん膣内射精フィニッシュへ向け一直線のストレート&パワフルなファックが目白押し。プレイが白熱するにつれどんどん冷静さを失い言葉が情欲まみれになってゆくモノローグの奔流や全身をビクつかせグルグル目を回しながら昇りつめてゆく絶頂描写が読み手の勃起中枢をダイレクトドライヴ。全身汗みずくになりいろんな汁噴き出しながらケダモノのごとく咆吼するヒロインズのタガの外れたイキっぷりにぼくらの摩擦運動も止むことなし。
初手から早くも発情し全身全霊で中田氏されたガールの本性全開で彼氏に抱きつき即座に股間へしゃぶりついて第1ちんこ汁を搾取。ゴムなんか最初からお断りで自分からエロワードをつぶやき股間をパックリ開いてナマ男根の挿入をおねだりだ。ズンズン進入してくるスキンレスシャフトの感触をダイレクトに味わい目を白黒させながら未曾有の快感に打ち震える彼女の浅ましい痴態が淫猥でたまらない。敏感な部分をゴリゴリ突き上げられるたびきつく内奥を締めあげトロトロのイキ顔さらしながらしきりにザーメン注入を懇願するドスケベ女子のJKまんこの最深部めがけ行為の締めくくりにたっぷりと白くねばつく液体をお見舞いだ。
多彩なフェティシズムの表出が影を潜めたぶん変態性癖てんこ盛りな従来型いちこ漫画の愛好者はとまどいを覚える部分もあろうが、これまでになく膣内射精ファンダメンタリズムが前面に押し出された本作はことのほか我が嗜好に合致し感謝感激雨あられ。加えて従来もの足りなく思っていたティーン女子分も満タンに補充されて俺的にはいちこ史上最良のデキだった。本作刊行前後のバベル掲載作を見る限りこのあとも同様の路線を継続していくようなので、本レーベルからの次回作がまことに楽しみ。いつもながらにこの作家の描く至高のショートヘアっ娘にグッと来まくる自分としては、負けず嫌いなくせにちんこには速攻で屈服したっぷり中田氏されてヒロイン絶頂の「かおるちゃんはまけいぬ」と、忠犬ティックなショートボブ太眉後輩ちゃんが愛しの先輩に全力フルスロットルご奉仕「めいこと!」の短髪女子主演作品2本で精巣がスッカラカンになるほど自慰表明致し候。