2016-11-04

今夜の1号営業。

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-ハルサワ「真面目な私の言えない淫らな才能」クロエ出版 ISBN:9784908099274
話△ 抜◎-○ 消小 総合○

ふとしたことで生徒会主宰の裏風俗で働くハメになったヒロインは同級生や教師相手に痴態をさらすうちあふれるサーヴィス精神とドスケベな本性を開花させ長編5話&背徳の父娘相姦プレイ番外編+独立短編1本。花も恥じらう乙女が次第に快楽へ目覚め1匹のエロメスへと変貌してゆくまでの詳細プロセスをじっくりねっとり描写の作者最新刊は通算4冊めのコミックスだ。
端整なタッチとは裏腹の濃密でえげつないハードファックをNTR等の背徳感あふれるシチュとともにつむぎ出す独特の作風をデビュー以来貫き続ける人。やや緩慢ながらも安定した産出ペースでもって当版元の看板誌「COMIC真激」を支える屋台骨のひとりだ。てなわけで順調に作品掲載を続けストックもキッチリたまって、前単行本「彼女が選んだ結末」刊行からおよそ2年近くの歳月を経てのニューエスト・モデル登場である。
BL/TLの流れを汲む作画はいささか古典的ながら華麗かつキャッチーで、キャリア初期からすでにある程度完成形だったこともあり引き続き品質は高い水準を維持。ウェットな情感をたたえた独特の画面はダークエロス主体のこの人の芸風にはことのほかマッチング良好で、ワニやコアなどの底抜けに明るい萌えエロ作品たちとは一線を画している。なお当社物件の恒例として版元公式サイト内の最新単行本情報から大量のサンプル画像が参照できるので、まだ購入を迷っている君はぜひ一瞥を。
後半部に挿入されたお口プレイ大好き妹ちゃん短編「妹は口だけ!」を除いた収録コンテンツの大半を占めるのは実質的な表題作に相当する長尺シリーズ「私のモラル」であり、本稿の解説もおもにこちらを題材とする。資産家子女の通う名門校「聖九条学園」に庶民ながら特待生として入学することができた品行方正優等生・来栖奏(くるすかなえ)がヒロインにして全編にわたり抜き担当として君臨。とある事情から同級生男子の借金を立て替えるために生徒会長みずから運営する裏風俗店「生徒会クラブ」で働きはじめるところで物語はスタート。教師や生徒たちが顧客として公然と通うその場所で奏は手コキやパイズリにはじまりソープから屋外生ハメまで風俗フルコースをこなすうちいつしか奉仕の心に目覚め一人前のメスとして覚醒するのであった……とまあ、問答無用調教堕ちものが続いたのちの作品としてはだいぶライト方向へ舵を切ってはいるのだけど、どうも帯で謳うような「明るい背徳(ドキドキ)モノです」という感じでないのは、どうしても従来作のドップリ暗黒な印象を引きずるのに加えハルサワ特有のやや翳りを帯びた作画の雰囲気のせいだろうか。
伝統的に1話あたりのページ数が多いこの出版社の例に漏れず本作も壮大なヴォリュームを誇るので、物語パートにたっぷり尺を割いたのちもなお濡れ場総量は潤沢。一部にぎやかしのサブキャラがいるとはいえファックのほとんどをメインヒロイン・奏のみが担うハンディをまったく感じさせない怒濤のごときセックス絨毯爆撃だ。学園に居ながらにして風俗嬢を兼ねるというステキ設定のメリットを最大限に活かし、校内至るところで各種の変態行為が遂行されるさまがいっそうのインモラル感をかもし出していてよろしい。当初は本番NGだった彼女も弟相手に処女喪失したのちはガンガンまんこを活用して顧客の精を搾取しまくり、さらには彼らのニーズにお応えしてコスプレだのイメクラだの赤ちゃんプレイだの秘められた欲望を存分に解放させてやる奏の壮絶なまでのおもてなしっぷりときたらもはや聖母のごときそれ。最終話では受験に向け活動停止の前に感謝祭と称して大勢の客相手にご奉仕の限りを尽くし全身全霊でイキまくる彼女の艶姿を目の当たりにしてぼくらの自慰表明も止むことなし。
当初恥じらいとまどっていた彼女もプレイを通じて多数の男を知りちんこの味を覚えたのちは積極的に快楽を享受しいっそう大胆に痴態をさらけ出す。大勢の男たちから代わる代わる怒張をねじこまれそのたびに肉ヒダをキュッと収縮させては下のお口でザーメンをゴックン。煽情的な衣服をまとい衆人環視のなか屋外で裸身を見せつけながら顧客の望むまま変態行為のオンパレードを実演しその都度背徳の歓びに豊満な肢体を打ち震わせるさまはまさにクイーン・オヴ・風俗嬢。脳天を突き抜ける快感に身をやつしはしたなく腰を使いながらいくたびも精液を注がれケダモノのごとく咆吼しては絶頂する彼女の性の饗宴は終わることなく続く。
かなりムチャした基本設定ゆえ物語進行はややギクシャクしており、また完全に快楽堕ちした瞬間でストーリーは突如ブツ切りになってわずかばかりの消化不良感は否めないところ。とはいえそんな瑕疵などものともしない超高密度ストロングエロスの応酬は圧巻であり、どのページを開いても即座にちんこをしごける汎用性の高さにはうならざるを得ない。個人的にフェラネタではフィニッシュにたどり着けないので読み切り作品でのみ私的抜き度が低下したものの、総体としておそろしく実用的であり秋の夜長のお供には最適だ。ガチNTRばかりでこの作家のプロダクトを敬遠していた方も今作は比較的取っつきやすい展開でありハルサワ漫画入門編としてもオススメ。

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