2017-10-08

今晩のインスタント・ラヴ。

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-奥森ボウイ「俺得修学旅行(2)」ジーオーティー ISBN:9784814800483
話△ 抜○-△ 消小 総合○

病身の姉と入れ替わり男の身で女子高の修学旅行に参加した主人公は数々の試練をやり過ごすもついに露見の危機に直面し……表題作長編9話(第10-18話、以下続刊)。多種多様なキャラクターたちの人間模様と思惑が入り乱れ波瀾万丈のジェットコースター展開の様相を呈しつついろんなタイプのJKを引き続きおいしくご賞味の作者最新刊は通算5冊めのコミックスだ。なお本来は先月下旬発売の物件をいささか遅延しての評価記事であることをあらかじめおわびしておく。
web配信発のエロ漫画単行本としては異例のベストセラーとなった去年5月刊行の本作1巻の大好評ぶりにより、一気にこの業界のスターダムへと登りつめたまさにいまが旬の人。その勢いのまま執筆ペースもますます旺盛で、富士美出版からノン・シリーズの読み切り作品集「毎日が挿入日」が今夏に発売されたばかりというのに早くも大ヒット作の続巻であるこちらを投入してきた。てなわけでインターヴァルも短く今年2冊めのレヴュウである。なお版元サイト内に用意された単行本ページおよび著者公式ブログのやたらと浩瀚な発売告知記事から内容紹介や試し読みに各ショップ購入特典などさまざまな情報にアクセス可能なので、この機会に奥森ボウイ初挑戦を志す方は先にそれらのチェックを。
オーソドックスな一般青年誌系のタッチを基本に据えたその絵柄は最新型とは言えないものの充分なポピュラリティをたたえたもので誰にでも受容しやすい。収録作いずれも電子配信の「comicガチコミ」において直近に描かれた最新の筆致でありクオリティは高値安定。強いて言えば表紙イラストのようにかなりコッテリした彩色がほどこされたカラー絵と中身のさほどうるさくない仕上げの白黒原稿とでややギャップを感じるかも知れないがおおむね許容範囲内だ。
前述したように当連載の1巻めからそのまま継続の長尺シリーズゆえ、基本設定や主要な登場人物については前巻レヴュウを参照されたい。とりわけこの2巻には簡単なあらすじ紹介さえなくいきなり物語が続いているので、前の本がなければストーリーの根幹を理解するのは不可能。したがってこれから当シリーズに挑戦するという諸兄にはこの機会に2冊同時購入をオススメ。
てな具合に理由あって女の園へと潜りこんだ主人公・伊賀勇太(いがゆうた=姉:沙也加(さやか)の名を騙り変装中)のうれし恥ずかし受難劇は今回も目白押し。一部の同級生には正体が露見しつつもどうにかやり過ごし旅行をエンジョイしていた彼だが、生徒会よりの不穏な訴状を受け取りこの巻冒頭から大ピンチ突入だ。衆人環視のなか申し開きをするハメになり絶体絶命のところをとある人物の尽力によって救われるも、こんどはヒトならぬものに憑依され別の危機へ突入……というわけでまだまだ主人公の試練は続くよ。また同時進行で序盤から女子側の主要キャラ数名が愛憎入り乱れるやりとりをしていたのだけど、この2巻のなかで少しずつ彼女らの背景について明らかにされ、こちらも3巻収録分でどうやらその全容を目の当たりにできそうな雰囲気。
オハナシはかくも波乱に満ち満ちていても、そこはエロ漫画なので多彩なJK(+グラマラスパツキン英語教諭)相手のタナボタファックは抜かりなく。旅行の真っ最中ということで時間的制約も多くプレイ内容は特濃とまではいかないものの、さまざまなタイプの女の子をゴチになるアラカルト感が読み手の心を高揚させ股間もゴキゲン。執拗な性器結合/射精断面図フィーチャーもあいまって精液分泌支援ツールとして過不足ない働きだ。加えて自分はそんなにグッとこないのだけど女子高舞台ならではの百合ティックなシーンも盛りこまれていて、好事家にはたまらぬできばえ。
身バレの恐怖にさらされながらも目の前の女体乱舞にあらがえるすべなどなくた制服のその奥にある女子高生の神秘へアクセス開始だ。滑らかな肢体から着衣を剥ぎ密やかに息づく双丘や下腹部のジャングルへ指先を伸ばし適度な刺戟を与えれば彼女らたちまち甘い吐息をもらしはじめる。準備万端の蜜壷へこちらも破裂寸前の怒張をねじこみ刻を惜しむかのように摩擦運動に没頭だ。同級生どうしの無邪気なコミュニケイションは男と女の濃密なそれへと変貌し彼女のとろけまくったイキ顔を堪能しながら子宮の許容量いっぱいに熱い白濁のほとばしりをプレゼント。
とまあ前巻に続きスリリングかつ錯綜した物語とヴァラエティ豊かなエロスを堪能したのだけれど、ストーリーがあちこちへ寄り道し進行が目に見えて遅滞したのはマイナス点。修学旅行期間内というほんの数日間のできごとを描く短期決戦のオハナシだったはずが予想外の大ヒットでプロットの食い延ばしを図らざるを得なくなったというオトナの事情はわかるのだけれどやはり蛇足感は否めないところ。とはいえ女の子が常時ワラワラ入り乱れるゴージャスな絵ヅラやコミカル/シリアスを適宜切り替えながらテンポよくつむがれるお話運びはさすがで、次の3巻ですべてを上手いこと収束させてくれればと期待したい。登場するさまざまなヒロインたちのなかでは1巻に引き続きいろんな部分で大活躍な金髪褐色ギャルJK・ルナ姉に加え、2巻からの本番参戦組ではオドオド系短髪おっぱい漫研っ娘・佐藤まいか(さとうまいか)さんが激好みですなー。

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