2018-04-29

今週のゴシック・ロック。

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-モノリノ「Tinderbox」コアマガジン ISBN:9784866531496
話○ 抜○ 消小-中 総合○

秘められた露出願望を満たすため少女はみずから大勢の前で裸体をさらし不特定多数のちんこを受け入れて前後編&巻頭カラー描きおろしエピソード+親友と兄との逢瀬を目撃したシスコンヒロインは自暴自棄で乱交パーティに参加し前後編+独立短編4本。紆余曲折を経て自分から情欲の隘路へと身を投じては全部の穴を怒張でふさがれ精液を注ぎこまれ淫猥な痴態をさらけ出すドスケベガールズの救いがたき行状を余すところなく活写の作者最新刊は通算2冊めのコミックスだ。
複数のエロ漫画雑誌を定期購読しそれなりにアンテナを張りながら単行本購入にいそしむオッサンエロ漫画フリークの自分はもはや予備知識ゼロの状態での衝動買いというのはわりとレアなのだけど、まさしくそれを実行したこの作家のデビュー単行本「PINKERTON」との遭遇はまことに強烈で、いまでもそのショックが脳裡にしっかり刻みこまれている。1発でその名を覚え勝手にデフォ買い作家認定したこの人のSecond editionが2年あまりの歳月を経てリリースされるとなればそりゃ万難を排し速攻でゲットですよ。
前作同様におそろしく扇情的な構図の表紙はタイトルが箔押しの豪華仕様で、出版社サイドも大量にさばく気満々ですなあ。デビュー当初からすでに完成形だった一般青年誌系の端整かつ緻密な作画はますます洗練され、カラー/モノクロともしっとりしたその質感の高さは業界水準をはるかに凌駕するレヴェル。収録作の初出を確認すると今回は掲載媒体が当社の書店売り誌「コミックメガストアα」からコンビニ売りの「コミックホットミルク」へ移動となっており、前作刊行後執筆の最新原稿がズラリ。そんなわけでクオリティには文句のつけようがないが、猜疑心の強い貴方は版元公式サイト内の著者別情報で内容サンプルを閲覧できるのでしかとその目で確認するのがベター。
このたびぼくらの股間の慰安にお役立ちの女性陣は前作同様にハイティーン巨乳っ娘が圧倒的多数。唯一子持ちママン1名が登場するものの、彼女も極端に老け顔でなく青い果実スキーの自分でも受容可能でありがたい。みなさん整った顔立ちのまさに美女という面持ちながら肢体の方はムチムチとはしたなく、適度に崩れた輪郭のビッグバストやわずかに肉余り感をかもし出す雄大な臀部など、まことに読者の精液をしぼり取るのに特化したボディデザインだ。この魅惑の女体へ複数の男根がねじこまれ大量の分泌物が派手に行き交うのだからたまりませんね!
普遍的なタイマンラヴなど描いても売れそうなメジャー感のある絵柄なのに、この作家はあえてほの暗い味わいの輪姦ネタ中心に物語をつむいでゆく。今回も暗黒要素ナッシングな母娘丼もの1本を除けば(もっともその話の前段はけっこうヤバかったりするのだが)あとはいたいけな少女が見ず知らずの男たちにこぞって嬲りものにされるモノリノ黄金パターン。おとなしい少女がヌードモデルを経験し内なる露出狂の素質を開花させられ/親友との確執から乱交調教ハメ撮りの餌食となり/体操部唯一の女子が男子部員共有の肉便器としてご奉仕し/ドジっ子バイト店員を他の従業員一同でオモチャにして/無垢な少女に悪い大人たちが性の快楽を仕込み……という具合にバリバリ女子の人権を侵害しまくるダークエロスがてんこ盛りだ。そうは言ってもモノリノ漫画では結末でヒロインが従容と状況を受け入れたりコミカルな共犯者意識のもと関係を続けたりの比較的ポジティヴなオチをつけるのがデビュー以来の特色で、その点を肯定できるかモヤモヤを抱いてしまうかで没入度がまったく変わるかと。あと別口の話で、前作収録分を含めひそかに物語間でキャラたちがカメオ出演したり時間軸が共通していたりとゆるやかにリンクしているのが熟読すると判明し2度美味しい。
1本あたりほぼ24ページ固定とわりかし潤沢な容量でもあり、艶やかな女体が画面狭しとクローズアップされる濡れ場は華やかかつ淫猥なもの。人物のみならず背景までも手抜きなくみっちり詰めこまれた入魂の画面上で牝臭プンプンのドスケベボディが躍動するさまはまさに壮観。ノーマルな交合にはじまり屋外露出だの公開乱交だのエグいシチュを乱発し、女子の方は開発されるごと拘束具やピアッシングなどで肉体にも消せぬ痕跡を刻まれていっそう背徳の行為も燃えあがる。前後の穴を入れ替わり立ち替わりなん本ものシャフトで貫かれながらトロトロのイキ顔さらし淫語マシンガン連射しながら昇天する彼女らはなおも絶え間なく白濁をぶちまけられ都度イキ狂うのだ。
なかば強引に、あるいはいつの間にか誘導されて少女たちは幾多の男たちの前でその汚れなき肢体をさらすハメになる。困惑し羞恥の表情を浮かべながらも無理やり肢体を開かれ幾多の怒張をねじこまれるうちいつしか脳を灼く強烈な快感に順応しやがて自分から男たちの股間へガッついてゆくのだ。みずからの本性を全開したのちはもはや1匹のビッチと化しされている行為の一部始終をセルフ実況しながらたわわな体躯を汗と愛液と孕み汁まみれにして全身を打ち震わせる。いよいよ感極まり日本語にならない咆吼を発しながらすべての穴めがけ射精を懇願する彼女の願いどおり、多数の陽物を淫腔に挿入されいっせいに白濁を注ぎこまれたその瞬間ファイナルアクメ。
慎太郎シール誌への異動で作風も多少はマイルドになるかと思ったら問答無用輪姦調教絵図になんら変化なく、従来どおり奇妙にねじくれた形のストーリー展開とともにモノリノの真髄をたっぷりと味わえる1冊。これだけの超絶画力の持ち主がいまだにラノベだのゲームだののコミカライズ引き抜きの魔手を逃れているのはまさに奇蹟で、今後とも特濃エロスてんこ盛りの作品をモリモリ量産していただきたい。このたび収録のお話たちのなかでは、表紙にも抜擢の清楚系女子・栗坂(くりさか)さんが公開乱交やストリーキングなどで露出狂の本性をあらわにし乱れまくりの「Tinderbox」/「Scorched Girl」連作と、モノリノ作品ではレアな短髪体操部っ娘が男子部員の性欲処理の道具として好き放題に精液を注ぎこまれる「esoteric」がお気に入りですか喃。

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