2018-07-26

本日のハイライト食堂。

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-たまちゆき「マコと秘密の放課後」三和出版 ISBN:9784776991380
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

同性とは打ち解けられない関西弁転校少女は悪ガキ男子3人組とつるむうち身体を重ねすっかり性感を開発されて表題作長編9話&フルカラー巻頭ショートエピソード。代わる代わるちんこをねじこまれ多種多様な変態シチュに挑戦させられるうちいつしか快楽のとりことなってゆく少女の明るく楽しい転落劇をさわやかな青春のひとコマとしてお届けの作者最新刊はトータル25冊めにしてこの出版社からの第2弾コミックスだ。
この作家のことはキャリアのかなり初期から見てきている自分だけれど、出始めのころは素朴だけどイマイチ絵に魅力を感じられなくて(作者さまほんとうにすいません)、まさかここまで長いお付き合いになるとは思いもよらず。それというのも常に研鑚をおこたらず作画のブラッシュアップに努めることでたまちゆきならではの強力な武器を獲得し、結果的として雑誌がなくなっても途絶えることなくオファーがやって来る本物のプロとしての地位を確立したがゆえ。なによりも良作を安定供給する漫画産出ペースの速さはまさに職人芸で、茜新社より発売された前単行本「小悪魔的カノジョ」から1年弱で早くも新作リリースである。なお当社物件としては一昨年刊行の前々作「ボクらの不純異性交遊」以来。ちなみに出版社側も単行本情報を用意しているが、そちらより作者公式サイトの発売告知記事の方が圧倒的に内容紹介のヴォリュームがあるので、購入前のチェックはまずそちらへアクセスするのをオススメ。
えらく凝りまくりのフォント遣いが特徴的な表紙に鎮座するのはショートヘア日焼けスク水っ娘が前をはだけ小ぶりのおっぱいをあらわにするというおそろしくキャッチーなイラスト。ぶっちゃけこれだけですでに1発抜けるほどだが、ページを手繰り出てくるのもさわやかかつほのかにエロいキュートネス炸裂のタッチ。描線は比較的シンプルながら精緻なトーンワークにより女の子の常に上気したような蠱惑的な表情をフィーチャーし読み手をたちまちとりことするのだ。収録原稿の初出を確認するとすべて当社刊の「コミックマショウ」誌上で2016-18年にかけ掲載のもので最新型たまちゆきのシルキーな筆致を堪能できる。
1冊まるごとの長編作であり最初から最後まで単独ヒロインで通すので、本作受容のキーポイントは表紙を彩る関西弁ショート貧乳女子・新垣マコ(あらがきまこ)にグッとくるか否か。むろん短髪女子大好きっ漢の自分はそれだけでノー文句だけど、加えてさらに愛してやまない関西弁属性まで附与してくれるのだからまったくもって感謝感激雨あられ。この人の手になる関西少女には他にも類例があり、前作「小悪魔的カノジョ」およびその前の茜新社刊「少年×少女」で顔を見せる色素薄め文化系西方女子・御堂さんという最強キャラの魅力に翻弄されまくったものだ。今回のマコちゃんはむしろ元気系の日焼け肌多めに披露とその部分は対照的ながら、やはり柔らかな近畿方言でアレコレしゃべくり恥ずかしがったりあえいだりする光景がまことに尊いのですよ。
2年前に故郷の京都から東京へやって来たマコは生来の不器用さもあり学校では女子の輪に入れないまま。そんな彼女を仲間に誘ったのが赤尾(あかお)・白井(しろい)・瀬古(せこ:通称セコッチ)の男子3人グループ。性別など意識せず放課後も休止中の工事現場を秘密基地にして楽しく遊んでいた4人の関係はある日の軽い猥談から決定的に変化。性器見せっこから触り合ううちいつしかお互い処女/童貞喪失に至ったのち彼らの秘密基地は4P乱交のいけない遊び場と化したのだった――というのが物語の発端。かくして以降はマコちゃんが3人組に身体じゅうを開発され恥ずかしがりながらもいろんな性癖を発現し覚えたてのセックスにおぼれてゆく一連のシークエンスを活写してゆくのだ。そのかたわらで仲よし4人組も徐々に成長しやがて小学校卒業を迎えようとするなか思わぬできごとが……と、その結末についてはみなさま自身でご確認を。元来は同人誌でのオリジナル連作シリーズをベースに商業用連載としてスケールアップさせたということで、初出時から絵はほとんど描き直しエピソードを大幅に付け足して少年少女の壮大な性春ドラマが一丁上がり。このへんはたまちゆき恒例の詳細すぎるカヴァー下作品解説でほぼ語られているので、みなさまにおかれましてはともかくいち早く実本を手にされることを強く推奨。
上下のお口で男子3人のちんこをくわえこみ全身を精液まみれにされるマコちゃんの艶姿をじっくりねっとり展開のエロシーンは同時に破瓜からはじまり変態行為フルコース調教の結果どこへ出しても恥ずかしい一人前のドスケベ少女へと成長する彼女自身のビルドゥングス・ロマン。基本設定を第1話で終わらせているのでその後は1本あたり20-28ページの容量のほとんどを濡れ場に割くことができ、マコちゃんが各種のエロシチュを実地で覚えこまされ幾たびも精液注がれて絶頂の光景をメガ盛りでお届けだ。その内容はじつに多彩で、手コキ/屋外放尿/スリングショット着用/白昼堂々裸体披露/ウィッグ着けてストリップショウ/ハメ撮りアヘ顔ダブルピース/修学旅行で押し入れファックetc……と枚挙にいとまがないほど。加えて男子サイドも3人それぞれ攻略スタイルの差別化がなされ、アイディア立案/言葉責め/絶倫パワープレイと異なるアプローチで彼女を辱めるのに余念がない。
男子連中の手がワラワラと伸び今日もいつのまにか素肌をさらされてマコちゃんはまたひとつアブノーマルな性癖を植えつけられる。ムチャな要求に顔をしかめつつもいまやちんこ大好きっ娘と化した彼女はみずから怒張をお口に含み滑らかなスリットを押し開いて蜜壷への侵入を許してしまうのだ。誰かの目に触れればたちまち破滅のスリルにおびえながら華奢な体躯を執拗に責めたてられ前後の穴をほじくられなるうち周囲の状況などおかまいなしにだらしないトロ顔をさらけ出し四方八方へ嬌声をまき散らすはしたない痴態にいっそう興奮。自分から腰を押しつけタイトに抱きつきながら幾たびも昇りつめてゆくマコちゃんの内へ外へ全身へとザーメンの奔流をお見舞いだ。
構図としてはエンドレス凌辱調教なのに仲よし4人組の素朴でさわやかな友情をストーリーに組みこむことで一連の変態行為すら性別を超えたたしかな心のつながりの確認へと昇華せしめる壮大なギミックを魅せてくれる逸品。どちらかというとタイマンラヴ志向の自分も3本のちんこにまみれ終始アヘりまくるマコちゃんの大胆なイキっぷりに無条件降伏ですよ。さすがに一部のやりすぎ的なシチュでは若干勃ちが悪くなったものの、総体としてショートヘア関西弁女子スキー必携のナイスな精液分泌支援ツールであることは疑いない。彼ら彼女らの物語は本作をもってキッチリ完結したけれど、引き続き別の作品でもメイド・イン・たまちゆきのマーヴェラスな西方っ娘をまた享受したいもの。

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