2020-01-26

本年度の一軍キャンプ。

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-NABURU「家庭崩悶」クロエ出版 ISBN:9784908099823
話○ 抜○ 消小 総合○

やかましくも平和な家庭に突如現れた闖入者はとてつもない災禍と苦痛とを彼らにもたらし……長編5和+独立短編1本。問答無用勧悪懲善人権蹂躙絵巻を飽くことなくくり広げ純真な少女から貞淑な人妻までもれなく終わりなき受難劇に遭遇させられる壮絶な光景をたっぷりとお届けの作者最新刊は通算11冊めにして本名義での9thコミックスだ。なお今作はどういうわけか早々に某密林の商品情報が削除されているので、書誌データはまんが王のサイトへ。
かつてはほかにも筆名を使いさまざまな出版社でお仕事していた人だけど、この出版社の看板誌「COMIC真激」に腰を落ちつけてからはほぼここがホームグラウンドとなっており、ここの原稿執筆に専念しているぶんストックがたまるのも速い。だもんで2018年晩秋に上梓された前単行本「獄姦恥域」からこの新刊リリースまでもおよそ1年あまりといつもどおりのハイペースで到着だ。
オーソドックスな一般青年誌系の絵柄にほどよく現代風のエッセンスを添えたそれはこの界隈で10年以上も継続的に活動するヴェテランとは思えないアップ・トゥ・デイトなもの。とりわけ女性キャラたちの黒目がちの大きな瞳がキュートネスを強調しなんとも端整だ。巻末短編を除き前単行本発売後の真激掲載分を収録と執筆時期も新しく表紙と中身の絵柄は完全コンパチ。ゆえに店頭で目にした瞬間の衝動買いでもなんら支障はないと思うが、万全を期すのなら版元公式サイト内の著者別ページであらかじめサンプル画像を確認ののち本屋へ向かうのをオススメ。
最後尾にポツンと収録された読み切り「魔法少女ラブラブ☆ライブ」(NABURU作品にはめずらしくギャグ風味)を除けばほぼまるごと1コンテンツの構成なので、通常行うキャラ造形の傾向分析とかはサクッとすっ飛ばし、いきなり実質的なタイトルチューンたる冒頭長編「団欒の檻」の紹介をば。
ときに優しくときに厳しく家庭を守る美しき母・帆乃火(ほのか)、仕事に遊びに全力投球の長女・風夏(ふうか)、口は悪いが元気な長男・大地(だいち)、やかましい姉と兄とを尻目に優等生な次女・水樹(みずき)――笑顔と口げんかの絶えない東雲(しののめ)家に、ある晩兄貴分を射殺し逃亡中のヤクザ・影山(かげやま)が侵入し彼らを人質にして立てこもる。帆乃火の美貌に目をつけた影山は両手を椅子に縛りつけ拘束したままの彼女へ近づきゆっくりその手を敏感な部分へと伸ばしはじめるのだった……というのが物語の発端。そんなこんなで玄関開けたら2分でレイプのママンをはじめ帰宅後速攻でいただかれる長女、ずっと隠れていたのにあえなく見つかり処女を散らされる次女と順調に犠牲の生贄になるって寸法ですよ。さらには長男も意に反し近親相姦を強要されさらには超巨根の舎弟まで加わり凌辱フルコースというまいどおなじみ胸糞NABURU漫画が全開だ(むろんホメてます)。影山の狂った欲望の餌食となり好きなだけ肉体を蹂躙され痛めつけられながら絶望の淵へと墜ちてゆく東雲家の女たちに待ち受ける運命は……貴方自身の目でぜひご確認を。
必然的に強姦輪姦一辺倒となる濡れ場はむろんおそろしいほどに密度が高く、1話あたり30ページ、最終話に至っては40ページを超える大ヴォリュームのほとんどを壮絶なレイプ調教シーンへと費やす。行為内容もまた度を超したハードコアぶりであり、陰茎挿入ののちコッテリ膣内射精では飽き足らず前後の穴をフル活用ののちフィストファックだの緊縛だのチョーキングだのやりたい放題。もはや女性陣も快楽を覚えるどころでなく嗚咽したり白目剥いたりの阿鼻叫喚ぶりをお披露目だ。流血沙汰にこそしないものの生命に危険を及ぼすレヴェルの身体酷使をへっちゃらで実行しているのでグロ苦手の方は覚悟を決めて読むこと。
最愛の家族の惨劇をなすすべなく見守る少年の前でさらなる肉体蹂躙は続く。母が/姉が/妹が、悪漢に組み敷かれ真珠入りの怒張をくり返し内奥へねじこまれては粘度の高い白濁を幾度も注ぎこまれ苦悶にあえぐ凄惨な情景がイヤでも脳裏へ叩きこまれるのだ。四肢の自由を奪われ柔肌には縄目が食いこんで紫色に鬱血していくさまがなんとも痛々しい。ついには天井から吊されて首くくり覚悟の危険なロシアン・ルーレットを強いられ恐怖に絶叫する彼女らに果たして救いの手は……。
いつものように酸鼻きわまりない凌辱地獄絵図を臆面もなく展開の完全無欠純度100%NABURU漫画をお腹いっぱい味わってゲップが出そう。最近はまったくの勧悪懲善でなく最後にほのかな希望を持たせるエンドにするのでハッピー大嫌い派の方は欲求不満を覚えるかも知れないが、第1話冒頭とオーラスとで見事に関連性を持たせた秀逸な構成といい本作に関してはこのオチを全肯定。今回ヒドい目に遭いまくりのヒロイン連中のなかでは、JSのくせしてすでにご立派な胸部をお持ちの純真無垢な末っ子・水樹ちゃんがいっとう好みであります。

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