-煌野一人「ヒプノアプリ×タイムストップファンタジア」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799214459
話○ 抜○ 消小 総合○
傲慢なエルフ戦士姉妹にこき使われる人類男子は時間停止アイテムを手にしたその日から甘美な復讐にいそしみ前中後編+伝説の勇者パーティを催眠アプリの力で全員好き勝手にお菓子放題長編6話&インターミッション&巻末プロローグ。豊富なアイディアを惜しみなく投入し徹底的にヒロインの精神を支配し破壊しまくる催眠調教フルコースを疾風怒濤の勢いで展開の作者最新刊はトータル5冊めにして当版元からの4thコミックスだ。
現代物でもファンタシーでも奇抜な発想力をもとに格好のアイテムを作りあげ出てくる女子みな脳みそ操られてどこへ出しても恥ずかしい一人前の肉便器完了! の凌辱MCものをデビューから一貫して手がけている人。枯渇することを知らないプロット創造の才を存分に活かし作品産出ペースもかなり速い部類で、後述する事情があるとはいえ同じKTCより今年2月末に上梓された前単行本「千年隷嬢」から1年経たずにこの新作リリースの早業である。
デビュー当初はややあか抜けない印象のあった(作者さますいません)一般青年誌系のタッチはキャリアの蓄積とともにいくらかのクセを残存させつつもほどよいキュートネスをまとい洗練されてきた。収録作の初出を確認すると今年に入ってからの「コミックアンリアル」掲載分のほか明記のない原稿があるのだけど、ググったところこちらは直近に同人誌で発表したものを入れたようす。そんなわけで作画のバラつきもほとんどなく表紙のみ見てのジャケ買いも問題ないと思うが、万全を期すのならまいどおなじみ異様なまでに浩瀚な出版社サイトの単行本情報ページおよび著者pixivアカウントの発売告知エントリからサンプル画像をたっぷりとおがめるので、それらをチェックしじっくり吟味したのちの購入をオススメ。
登場するのはさすが非現実世界専門誌掲載分だけあり人類女子は少数派で、エルフだのドワーフだのホビットだの異種ヒロインが続々と登場。ただ種族の特徴的な造形が一部にあるほかは顔立ちもほぼヒューマン互換ゆえ人外苦手な諸兄も安心。またほとんどがたわわな双丘を標準装備のみんな大好きおっぱいっ娘がズラリという抜き物件としてきわめて真っ当な造形になっている。そんな彼女らが自我を勝手に操作され意に反してド派手にイキ狂うのだからたまりません喃。
収録コンテンツは大まかに二分され、前半部はアンリアル掲載の時間停止凌辱調教中編「タイムストップファンタジア」、うしろには同人初出の催眠調教ハーレム長編「ヒプノアプリファンタジア」とどちらも煌野一人得意のアイテム駆使MC凌辱専科だ。この作家のプロダクトとしては異色だったスウィート基調の前作長編からこっちはおなじみの女子の人権ガン無視ガチファックで既刊からのファンも欣喜雀躍ですよ。とはいえさらに長尺の連載でしばしばテーマにひそませるような強烈なダークネスは背景に引っこみ、調教の愉悦を前面に押し出すことで比較的口当たりのよい物語世界に仕上がっている。それでいて結末ではハッキリと両作でコントラストをつけ、すべての復讐を完了したのちのビターな決着を描く前者、そしてあくまでライトに人権蹂躙を続けたのちある意味幸福なフィナーレを迎える後者と異なるテイストで締めくくる作劇の妙はさすが稀代のストーリーテラー。
2作品どちらもむろん煌野一人謹製のハード&ダイナミックな濡れ場がみっちりと充填されている。序盤で調教アイテムの仕掛けは明かされるのであとはひたすらそれを活用しての精神支配&変態行為アラカルトが延々とくり広げられるのだ。侮蔑しいたぶっていた男の手で処女を奪われ知らぬ間に肉体を開発され、あるいは栄光のパーティメンバーがこぞって有象無象の連中に誇りも栄誉も関係なく蹂躙されて、彼女らはすべての尊厳を奪われつつ未曾有の快楽に打ち震え下品きわまりないアヘ顔百面相を披露しながら精根尽き果てるまで絶頂するに至る。
気高き英雄たちもいざ脳裡を欲望に支配されればただのメスブタ同然。にわかに発情しハート目アヘ顔見せつけつつ自分から男の股間にしゃぶりつきひょっとこヅラで貪欲に精液搾取にいそしむさまはまさにケダモノ。しきりに挿入をおねだりする彼女らのご要望どおり強引に怒張をインサートすればたちまち法悦の態で淫語乱射だ。強烈な快感に目を回しはしたなく各種体液をまき散らしながら浅ましく咆吼し幾度ものぼりつめてゆく淫乱ヒロインズの子宮の許容量などおかまいなしに2度3度4度5度と容赦なく特濃ザーメンをお見舞いし性の饗宴はなおも止むことなし。
メイド・イン・煌野一人ならではの精神支配ストロングエロスを収録の2本それぞれで趣向を変えながらみっちりと堪能できる充実の1冊。やや束が薄いのは定価を据え置きつつコストアップを吸収する苦肉の策なのかも知れないが、それをハンディと感じさせないド派手な変態ファック満漢全席&ドスケベアヘ顔連発でお腹いっぱい。もう明確に路線の定まった作家なので今後とも思う道をまっすぐに貫いていただきたいもの。2つの連作のうちではガチ凌辱のはずなのにどこかあっけらかんとした雰囲気の「ヒプノアプリファンタジア」の方がより好みで、典型的RPGパーティな異種ヒロイン連中がプレイ内容も墜ちっぷりもさまざまに犯されまくるゴージャスな絵ヅラを目の当たりにして愚息もご満悦。
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