ラベル 煌野一人 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 煌野一人 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2020-12-30

今週の人格排泄。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-煌野一人「ヒプノアプリ×タイムストップファンタジア」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799214459
話○ 抜○ 消小 総合○

傲慢なエルフ戦士姉妹にこき使われる人類男子は時間停止アイテムを手にしたその日から甘美な復讐にいそしみ前中後編+伝説の勇者パーティを催眠アプリの力で全員好き勝手にお菓子放題長編6話&インターミッション&巻末プロローグ。豊富なアイディアを惜しみなく投入し徹底的にヒロインの精神を支配し破壊しまくる催眠調教フルコースを疾風怒濤の勢いで展開の作者最新刊はトータル5冊めにして当版元からの4thコミックスだ。
現代物でもファンタシーでも奇抜な発想力をもとに格好のアイテムを作りあげ出てくる女子みな脳みそ操られてどこへ出しても恥ずかしい一人前の肉便器完了! の凌辱MCものをデビューから一貫して手がけている人。枯渇することを知らないプロット創造の才を存分に活かし作品産出ペースもかなり速い部類で、後述する事情があるとはいえ同じKTCより今年2月末に上梓された前単行本「千年隷嬢」から1年経たずにこの新作リリースの早業である。
デビュー当初はややあか抜けない印象のあった(作者さますいません)一般青年誌系のタッチはキャリアの蓄積とともにいくらかのクセを残存させつつもほどよいキュートネスをまとい洗練されてきた。収録作の初出を確認すると今年に入ってからの「コミックアンリアル」掲載分のほか明記のない原稿があるのだけど、ググったところこちらは直近に同人誌で発表したものを入れたようす。そんなわけで作画のバラつきもほとんどなく表紙のみ見てのジャケ買いも問題ないと思うが、万全を期すのならまいどおなじみ異様なまでに浩瀚な出版社サイトの単行本情報ページおよび著者pixivアカウントの発売告知エントリからサンプル画像をたっぷりとおがめるので、それらをチェックしじっくり吟味したのちの購入をオススメ。
登場するのはさすが非現実世界専門誌掲載分だけあり人類女子は少数派で、エルフだのドワーフだのホビットだの異種ヒロインが続々と登場。ただ種族の特徴的な造形が一部にあるほかは顔立ちもほぼヒューマン互換ゆえ人外苦手な諸兄も安心。またほとんどがたわわな双丘を標準装備のみんな大好きおっぱいっ娘がズラリという抜き物件としてきわめて真っ当な造形になっている。そんな彼女らが自我を勝手に操作され意に反してド派手にイキ狂うのだからたまりません喃。
収録コンテンツは大まかに二分され、前半部はアンリアル掲載の時間停止凌辱調教中編「タイムストップファンタジア」、うしろには同人初出の催眠調教ハーレム長編「ヒプノアプリファンタジア」とどちらも煌野一人得意のアイテム駆使MC凌辱専科だ。この作家のプロダクトとしては異色だったスウィート基調の前作長編からこっちはおなじみの女子の人権ガン無視ガチファックで既刊からのファンも欣喜雀躍ですよ。とはいえさらに長尺の連載でしばしばテーマにひそませるような強烈なダークネスは背景に引っこみ、調教の愉悦を前面に押し出すことで比較的口当たりのよい物語世界に仕上がっている。それでいて結末ではハッキリと両作でコントラストをつけ、すべての復讐を完了したのちのビターな決着を描く前者、そしてあくまでライトに人権蹂躙を続けたのちある意味幸福なフィナーレを迎える後者と異なるテイストで締めくくる作劇の妙はさすが稀代のストーリーテラー。
2作品どちらもむろん煌野一人謹製のハード&ダイナミックな濡れ場がみっちりと充填されている。序盤で調教アイテムの仕掛けは明かされるのであとはひたすらそれを活用しての精神支配&変態行為アラカルトが延々とくり広げられるのだ。侮蔑しいたぶっていた男の手で処女を奪われ知らぬ間に肉体を開発され、あるいは栄光のパーティメンバーがこぞって有象無象の連中に誇りも栄誉も関係なく蹂躙されて、彼女らはすべての尊厳を奪われつつ未曾有の快楽に打ち震え下品きわまりないアヘ顔百面相を披露しながら精根尽き果てるまで絶頂するに至る。
気高き英雄たちもいざ脳裡を欲望に支配されればただのメスブタ同然。にわかに発情しハート目アヘ顔見せつけつつ自分から男の股間にしゃぶりつきひょっとこヅラで貪欲に精液搾取にいそしむさまはまさにケダモノ。しきりに挿入をおねだりする彼女らのご要望どおり強引に怒張をインサートすればたちまち法悦の態で淫語乱射だ。強烈な快感に目を回しはしたなく各種体液をまき散らしながら浅ましく咆吼し幾度ものぼりつめてゆく淫乱ヒロインズの子宮の許容量などおかまいなしに2度3度4度5度と容赦なく特濃ザーメンをお見舞いし性の饗宴はなおも止むことなし。
メイド・イン・煌野一人ならではの精神支配ストロングエロスを収録の2本それぞれで趣向を変えながらみっちりと堪能できる充実の1冊。やや束が薄いのは定価を据え置きつつコストアップを吸収する苦肉の策なのかも知れないが、それをハンディと感じさせないド派手な変態ファック満漢全席&ドスケベアヘ顔連発でお腹いっぱい。もう明確に路線の定まった作家なので今後とも思う道をまっすぐに貫いていただきたいもの。2つの連作のうちではガチ凌辱のはずなのにどこかあっけらかんとした雰囲気の「ヒプノアプリファンタジア」の方がより好みで、典型的RPGパーティな異種ヒロイン連中がプレイ内容も墜ちっぷりもさまざまに犯されまくるゴージャスな絵ヅラを目の当たりにして愚息もご満悦。

2020-03-08

本年度の連投試験。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-煌野一人「千年隷嬢」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799213438
話◎-○ 抜○ 消小 総合○

ボウヤな人間従士が最強女騎士を人並み外れたちんこパワーで従属させさらに高貴な亜人美女を次々と毒牙にかけて……長編5話(最終話一部描きおろし)+デビュー作収録短編継続シリーズ連作2本+独立短編1本。奇抜なアイディアを横溢させ奇妙奇天烈なストロングファックをときに明るくときに陰惨にくり広げる作者最新刊は通算4冊めにして本レーベルからの第3弾コミックスだ。ちなみにこの本は発売から1週間も経たずして早くも某密林からその存在を抹消されているので、書誌データはまんが王のサイトへ。
この作家の描くものをあえてカテゴライズすれば凌辱ファンタシーになるのだけど、そんな枠組みにはとうていおさまらない奔放な構想力と巧みなストーリーテリングとでデビュー当初から強烈な個性を発揮してきた人。けっしてハイペースとは言えないものの長期休養などなくコンスタントに執筆を続けており、ティーアイネットより2018年初めに上梓された前単行本「ドールズ」からはおよそ2年、当社物件としては2016年秋刊行の通算2冊め「パラサイトクイーン」(当ブログでは未評価)以来3年半ぶりのコミックスとなる。
いささかクセは強いものの端整な一般青年誌系のタッチは後述する作劇のエキセントリックさからすると相対的に無難な印象だけど、なんにせよ取っつきやすいのはいいこと。収録作すべて当社刊の非現実エロ専門誌「コミックアンリアル」で2017-20年にかけ掲載の原稿と直近のものばかりゆえ作画品質も安定。そんなわけで表紙絵と中身のモノクロ漫画とは完全互換と言っていいと思うが、KTC恒例の異様なまでに浩瀚なコミックス情報ページおよび著者pixivアカウントの発売告知エントリで大量のサンプル画像をおがめるので、煌野一人初体験の方は先だってそれらを確認ののち購入に踏み切るのをオススメ。
TIの前作ではノーマル人類ばかりだったけど、むろんアンリアル物件なので登場ヒロインは大半がエルフだったり竜娘だったり狐娘だったりのヒトならぬ存在。少数派の属性ヒューマンでさえも最終的にはバケモノへ変貌させられる人外パラダイスだ。とはいえルックス的には最近流行りのモンスター娘に比べずっと人間寄りなのでこの界隈に不案内なビギナーでも安心。おおむねキュートフェイス/ビッグバストの親しみやすい造形に多少ツノだの牙だのが附加される程度なので問題なく股間を屹立させることができるだろう。
物語傾向は作品ごとにザックリと二分されるのでそれぞれについて解説をば。まずは中盤以降に収録された読み切り「シードベッド・スクワット」および初単行本「ドロップアウト」収録の短編「マンイーター」の設定をそのまま持ち越した継続シリーズ「マンイーター・ペトリファイ」/「マンイーター・アブソーブ」。これらは既刊の作品群とテイストを等しくするド直球ハードコア凌辱SF風味で、強く誇り高いヒロインが悪辣な罠に墜ち人間の尊厳を極限まで奪われてゆくまいどおなじみ煌野一人印。
そしてもう一方が実質的なタイトル・チューンに相当する冒頭長編「マイ・レディ、マイ・マスター」連作(各話ごとに別途表題が付属)。人間・エルフ連合国最強の女騎士・シャーロットに拾われ従士としておそばに仕える少年・コリンが苛烈な剣の稽古に逆ギレし奸計を講じてシャーロットの身体の自由を奪い肉奴隷として彼女を調教する下克上シチュが物語のスタート。その後は王の死後も国土を平和に治める女王・エレンディスや辺境に害なす古竜・メリサンド、さらには女王のライヴァルにして東国に君臨する妖狐・華琳(ファリン)皇后までをもたやすく屈服させ服従を誓わせるに至る一大下克上ストーリーだ。この長編が特異なのは調教ネタとはいえ対象たるヒロインたちは最初こそ抵抗するもののいちど墜ちたのちはむしろ積極的にコリンのちんこをおねだりし熱烈にイチャついてくるという、煌野一人作品にはめずらしいハーレムものの構図を採る点。まるで恋する乙女のように情熱的な彼女らの瞳はこれまでの彼の作品のように屈辱と憎悪とを宿しているのではなく歓喜と愉悦のそれが取って代わるのだ。そのためかお話運びもむしろコミカルとすらいえ、この人の過去作品に親しんできた諸兄はいくらか居心地の悪さを覚えるかも知れない。かくも明朗快活な物語の締めくくりもなにやら感動的にフィナーレを迎えたと見せつつラストでさらにひとひねり加えてくるのだが……その顛末は実際にみなさま自身でご確認を。
お話のトーンが明暗いずれにせよ、徹底的に女体を邪険に扱い強引に快楽を引き出してはド派手なイキ顔さらし女たちがのたうち回るとびきりハードコアな濡れ場はこれまでどおり。1本/1話あたり14-30ページと分量はさまざまながら、女子の穴という穴をゴリゴリ貫き完膚なきまでに犯し尽くしては永遠の忠誠を誓わせるご主人様プレイの絨毯爆撃でヒロインを圧倒的支配下に置く。加えてアンリアルならではの触手だの石化だの異物孕ませだの特殊なシチュもふんだんに盛りこみ豪華絢爛肉欲曼荼羅はエンドレス進行だ。
これまでの屈辱を倍返しすべく自由を奪った彼女の豊満な体躯を横たえ着衣を剥いでたわわな双丘を思うがままにむさぼり尽くす。屈辱的な姿勢でパイズリを明治期等を彼女の口へ押しつけて先走り汁を発射だ。休息など許さず屹立したままの怒張をこんどは匂い立つ蜜壷のその奥へねじこんでハードな摩擦運動をスタート。粘膜も破れんほどに激しく内奥を貫くたび彼女の嫌悪の表情は歓びのそれへと変貌しはしたない嬌声を周囲にばらまきはじめるのだ。ついには恥も外聞もなく淫語マシンガン連射ししきりに膣内射精をねだりはじめる彼女のリクエストにお応えし、最後は特濃ザーメンの奔流をド淫乱まんこの最深部へ怒濤のごとく叩きつけてフィニッシュ。
中盤以降の短編たちはともかくずいぶん毛色の違う巻頭連作にはたいそうビックリしたものの、読み通してみれば軽妙な主従逆転ものとしておもしろく読みガッツリ愚息を使わせてもらった。シリアス志向の作家に限ってコメディを描かせたらぎこちなく平板になりがちなところ、むしろこっちが本領と錯覚するほど手慣れたお話運びと巧みな構成にひたすら感心。もとより緻密なストーリーテリングに定評のある人だけになにをやらせても上手いのだなあと改めて納得した次第。こうした引き出しの多彩さを見せつけてもらったからには次作以降も大いに期待です喃。そんなわけで収録作のなかではやはり「マイ・レディ、マイ・マスター」シリーズが飛び抜けて秀逸で、誇り高きエルフ騎士さまがすっかりデレまくるに至る(でも表面上はツンを貫く)シャーロット様のラヴリィな変貌ぶりに胸キュンですよ。

2018-01-17

本年度の私設応援団。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-煌野一人「ドールズ」ティーアイネット ISBN:9784887746732
話○ 抜◎-○ 消小 総合○

当たり前の日常を送っている女性が突然人権を奪われ性奴隷化させられる悪法が施行された世界で生贄の羊たちの凄惨かつ淫蕩な末路をケース・ファイルとしてお届け表題作オムニバスシリーズ6編8本(うち2話構成2編)。高飛車美少女はクラスのいじめられっ子に犯され権力をほしいままにしていたキャリアウーマンは下克上されてと冥府魔道へ一直線の作者最新刊はトータル3冊めにして当版元からのファーストコミックスだ。ちなみに本来こちらは年初発売のものをいささかディレイしての評価記事となったことをお詫びしておく。
キルタイムコミュニケーションから2014年に上梓されたこの人のデビュー単行本「ドロップアウト」は、その超難読な「ふぁんのひとり」というペンネームでまず一本取られ、続けて人類のダークサイドのみを照射するようなエグい設定に問答無用ハード凌辱の雨あられという昨今めずらしいくらいの暗黒エロス一直線ぶりで驚愕させられたものだ。その後もディストピアまっしぐらの世界観には拍車がかかるばかりで、同じKTCより一昨年10月に発売された通算2冊めにあたる前作「パラサイトクイーン」はその荒涼たるバッドエンド曼荼羅にすっかりめげてしまい店頭見本閲覧後に購入をパスしてしまったほど(作者さま本当にすいません)。そんなこの人がTIにも乗りこんでなにやらまたとんでもない漫画をものしたというのだからこりゃ買わざるを得ない。
クセはかなり強いものの端整な一般青年誌系のタッチは以前の記憶どおり……というかKTC/TIとも並行して執筆していたので特段の変化がないのは当たり前。人物のみならず背景なども手抜きなくキッチリ描きこまれたていねいな筆致が光る。残念ながら単行本の方には初出の明記がないがググってみると2015-17年にかけ「COMIC夢幻転生」に掲載のものを収録ということで作画品質も安定。なお出版社提供の単行本情報ページおよび著者pixivアカウントの発売告知エントリからサンプル画像や各ショップ購入特典を確認可能なので、あわてて書店へダッシュする前にそっちを覗いておくことを推奨する。
このたび登場する女子連中は花も恥じらう女子高生から熟れ盛りの30代人妻までかなりワイドレンジだが、元来お歳を問わずグラマラス系の肢体描写を行うのに加え、ティーンであっても頭身高めかつ大人びたルックスにする一方でアダルトさんをことさら老け顔にはしないので見た目そんなに年齢差を感じない。もとより細面で切れ長の瞳が印象的な、可愛いというより綺麗な雰囲気のヒロイン造形を得意とする人なので、才色兼備な憧れの先輩や涼しい顔して仕事の鬼なクールビューティなど毅然としたタイプの女性を描かせればとりわけ天下一品だ。もっともそんな彼女らをこの作家は容赦なく畜生以下の境遇へ堕とし2度と引き返せない地獄へと叩きこむのだからまことにタチが悪いですね。
アンリアルではハリウッド映画さながらのSFティックな趣向のもと精神支配だの異種侵略だのハード&ダークな強姦輪姦絵巻をくり広げていたが、夢幻転生では若干非現実色を薄め現代日本を舞台に。もっとも内容的にはあいかわらず人権団体から抗議殺到間違いなしのえげつない舞台設定をへっちゃらでやってのけるのだからそこにシビれるあこがれるゥ!
無作為に抽出された国民が身体/精神を支配する首輪をつけられ商品のように並べられて購入者の性処理に従事する「特定福祉行為に関する法律(通称ラブドール法)」が施行され3年。学校帰りに級友と無邪気にたわむれる少女、練習は厳しいけどやさしく美人な部活の先輩、ラブドールにされた親友を救うべく奔走するJK、夫の執拗なDVに耐え続ける人妻、職務に忠実な辣腕市役所職員……それぞれの暮らしを営んでいた女性たちはある日突然市民としての権利をいっさい奪われ性欲のはけ口としてオナホ同然に日々精液を注がれ続けるのだ。選ばれた時点でヒトとしての未来を閉ざされた彼女らには乱暴に扱われさまざまな処置をほどこされたあげく破棄されるか公衆便所へリサイクルされるかの悲惨な結末だけが待ち受ける――とまあ仕事先は変わっても煌野一人特有の荒涼たる作品世界はあいかわらず。ストーリーの全編にわたり徹底的なシニシズムが貫かれ、唯一ハートウォームに進行すると見せかけたお話すらその後に壮絶なほどビターな決着をさせることで読後感をほの暗く染め上げる意地悪さこそがこの作家の真骨頂だ。また各話ヒロイン交代の短編連作形式ながら物語のベースラインはしっかりつながっており、全編読み通すうち随所に仕込まれた伏線がさまざまな形で回収されてゆき最終的に第1話冒頭の場面をリフレインする結末へと至る循環的な構成はまさにお見事。
濡れ場では彼女らをただ肉体的に凌辱するのみならず心のなかの誇りも尊厳も根こそぎ台なしにし蹂躙することに重点が置かれる。1本あたり30ページ以上にわたる大ヴォリュームを利して、オーソドックスな強姦輪姦からはじまりアイテムを利用することで徐々に常識や人格まで原形をとどめないほどに改変しひとりの人間を単なるセックスの道具へとおとしめてゆくさまを執拗に詳細に描き出すのだ。奴隷さながらに肉体を乱暴に汚され破廉恥なコスプレや屈辱的な淫語を強制されては男の身勝手な欲望の忠実なしもべとして振る舞い所有者の望むままザーメンの奔流を浴び続けるうち、ヒロインたちはわずかながらに残っていた人間としてのプライドすらいつしか喪失して下品なアヘ顔さらした肉欲だけの抜け殻と化す。
学業や仕事に生きるまっとうな生活はある日一変し、その身を買われた先の男の欲望の対象として24時間休みなく性交に応じ精を注がれるだけの日々がスタート。好き勝手な時間に膣内射精されるだけでなくときとして別の穴も活用され、さらには複数のシャフトをねじこまれてその都度激しい衝撃に悶絶だ。アプリの力で思ってもいないエロワードを言わされたり意に反し強制的にイカされたりまさしくオモチャ同然に扱われたのち、ついには常時ちんこを求めるだけの浅ましいエロメスへと転落し、やがて所有者にも飽きられた彼女の最後の居場所は廃品回収業者のトラックの荷台の上。
ヒロイン造形いかんでいくらか私的使い勝手は変動したものの、圧倒的なまでのエロシーン密度と変幻自在のストロングプレイの連鎖により精液分泌支援ツールとしてトップクラスの働きをすること請け合い。行為内容のハードさだけなら凌辱系で他にも過激な作家はいるかも知れないが、徹底的に女性の自尊心をおとしめ辱める周到な制度設計を行う点で現在この人の右に出るものはないだろう。甘ラヴだけでなくこの手のダークなエロ漫画をもおかまいなしに長年読みつけてきた雑食の自分でも彼の織りなすミソジニーめいた壮絶な世界観には若干身構えてしまうのだけれど、とにかく女の子がひたすらひどい目に遭う作品が読みたいんだ下克上なんて許さん! という諸兄にはこのうえない楽園であり理想郷であることは疑いない。引き続き間違ってもヌルエロなど描かずいつまでも極悪非道勧悪懲善路線を邁進していただきたいものだ。ドロドロ人権蹂躙絵巻いずれも精緻きわまりないできばえだったが、なかでも常時暴力を振るわれる環境からラブドールとなったことでかえって善意の持ち主に遭遇し幸せな生活を送っていた彼女に再び訪れた災いは――の「芳乃泉(よしのいずみ)編」がお話的に、文武両道の優しい剣道部主将を悲惨な運命から救い出したはずのヘタレ部員たちが結局のところ人倫を踏み外してゆく「宮代華(みやしろはな)編」が抜き的にことのほか秀逸。

2014-08-02

今月のメキシコシティ・ブルーズ。

このエントリーをブックマークに追加 このエントリーを含むはてなブックマーク
-煌野一人「ドロップアウト」キルタイムコミュニケーション ISBN:9784799206096
話○ 抜○-△ 消小 総合○

手の届かぬ存在だった文武両道才色兼備の先輩女子を性欲処理の道具として犯し貶め表題作前後編&後日談+独立短編6本。美しく気高いヒロインを徹底的に蹂躙し立派な肉便器へと転落させてゆく一部始終のプロセスを奇抜なシチュとハードな性交描写とで詳細中継する作者これが初のコミックスだ。なおペンネームはこの綴りで「ふぁんのひとり」と発音するのだが、今年に入って唯一まったく読みが想像できず帯のフリガナを見てビックリ。
エロピンチやらヒロイン転落物語やらのファンタシー凌辱盛りだくさんでスタートしたこの版元の漫画部門も、昨今はノーマルな現代日本舞台の作品が登場するようになり描写もマイルド寄りになって一般人にもずいぶん親しみやすく変化。しかしながら現在でも古きよきド直球の凌辱調教ストーリーは根強く需要があって、この作家もそんなニーズに応えしょっぱなからダーク色全開の作品をモリモリ送り出している。
一部のアンソロ本掲載のものを除きおおむね同社の「コミックアンリアル」を初出とする収録作たちは、ずいぶん和姦ものがのしてきた現在の同誌にあって従前からのハードファンタシー路線を貫徹し続ける貴重な存在。若干の前後はありつつも時系列と逆順で収められていると推測されるそれらはさすがに最初期の作品こそつたなさはあるけれど極端なクオリティの格差もなくジャケ買いしても安心だ。エロ漫画というよりはマニア系の一般青年誌連載作みたいな趣のタッチはいささか地味めな印象ではあるものの、過不足ない描線の書きこみと緻密なトーンワークが展開されており先輩作家のそれと比較してもなんら遜色ない。
一部の人外さんを含め登場するヒロインはハイティーン~20代中盤あたりと思われるが、瞳をあまり大きく描かず大人びた顔立ちに頭身高めのボディデザインともあいまってずいぶん落ちついた雰囲気だ。おっぱいサイズは基本巨乳ながらエロ漫画的誇張の少ないリアル系の描き方がされていてむやみにエロっちい。萌えっぽさこそ希薄だが端整で凛とした出で立ちのクールビューティがズラリと並ぶ光景に息を呑む。そんな彼女らが悪辣な罠に堕ちすっかり調教され尽くしてはメスの顔さらして乱れまくるのだからたまりませんな!
このたびくり広げられる物語はみなほの暗く淫靡なアトモスフィアをかもし出すダーク系。タイトル・チューン連作のようにヒロインが自由意志で転落の道を歩むタイプのお話もあるが、捜査官やら賞金稼ぎやら生徒会長やら真っ当な道を歩むキャリアウーマンたちが卑劣なトラップにかかり人格を剥奪されて畜生道へ堕ちてゆく系統の作品が圧倒的多数となる。侵しがたく高貴な存在を下賤な男どもが引きずり下ろし徹底的にその人権を蹂躙する、というKTC凌辱漫画の黄金パターンを一直線に邁進しつつ、まるでハリウッド映画のごとくハッタリの効いた設定や科白まわしを随所にねじこむあたりタダモノではない。
当然のごとくエロシーンではひたすら女子の人格が否定され豊満ボディを容赦なく蹂躙されていろんな分泌物を浴びまくる。彼女らの誇らしく崇高な心もゲスい男どもに好き勝手に汚されてすっかり台なしだ。人権剥奪プロセスもまた多彩で、帯で解説するように「人間牧場、寄生悪堕ち、孕ませ性奴隷化、壁に埋めこみ強制搾乳、触手凌辱」とアンリアルな趣向のオンパレード。プレイ内容が非常にワイドレンジなので人によっては一部苦手とする行為にも遭遇するかも知れないが、ともあれこれだけ幅広いシチュを投下しておいていずれも破綻なくまとめているのだからたいしたものだ。
ツヤツヤボディを乱暴にこじ開け委細かまわずぷっくりまんこを押し広げてたぎる怒張をインサート。子宮口の奥をゴリゴリ突かれ粘膜ごと引きずり出されるみたいなボルチオファックの応酬にだらしなく顔面を変形させヨダレダラダラたれ流してアヘりまくるさまは日常の優美で典雅な表情とはまったく正反対のそれだ。口をきわめて罵倒されケツを叩かれる屈辱的な状況を甘受しつつ目の前の快楽だけに浅ましく没頭するまでに堕ちきった彼女らの痴態に興奮しきり。恥も外聞もなくイキ顔さらし絶頂するエロメスどもの子宮のいちばん奥へ最後大量の白濁液を叩きつけ種つけ調教完了。
正統派ダークファンタシーにあふれる奇想をミックスした会心のデビュー作だ。フタナリなど私的忌避事項があったので作品によりいくらか実用性は上下したものの、のっけから勧悪懲善まっしぐらのシビレる展開が頼もしい。欲を言えばヴィジュアルにもう少し華が加われば鬼に金棒だろう。収録作のなかではやはり冒頭連作が白眉で、みずから優等生の看板を下ろしセックス奴隷として全部の穴でご奉仕しては白目剥き絶頂のただれた日常を送るに至るヒロイン・七条鈴香先輩の転落ぶりがすさまじく扇情的でたまりません。