2012-08-18

本年度の総合入試制度。

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-巴天舞「甘えてエロして恋をして」芳文社 ISBN:9784832233157
話○ 抜△ 消大 総合○

さまざまな連中の集う学び舎で日々くり広げられる甘酸っぱくも激しいキャンパスラヴ短編全8本。マークなし。キャリア初期のガチレイプ満漢全席から最近はすっかりベタ甘和姦作家へと転向を果たしたこの人最新刊は通算10冊めにして当社からの初コミックスだ。
去年10月刊行の前単行本「Sandwich Sisters」以来のリリースとなるこちらの新作だが、非成年扱いの物件としては同じ年の3月に出た前々作「フラジール」に次ぐ第2弾。芳文社のこのレーベルは去年末に出た止田卓史の処女作がすごくよくて期待していたのがその後ピンとくる物件がなくいつも店頭見本のみでスルーしていたのだけれど、このたびはデフォ買い作家でもあるし表紙もエロそうなので不見転での購入を敢行。
同社のライトH系アンソロジー「らぶチュ」を初出とする収録作は2009-12年と直近のもので固められているので、執筆時期による絵柄の変遷の激しいこの作家としては比較的統一感のある部類。ちょうど作風が完全に和姦へシフトしようやく手慣れてきたあたりからの作品なので、硬質で取っつきがたかった描線もすっかり角が取れ以前は考えられなかったようなギャグ顔も豊富に出てくる。5年くらい前の単行本と読み比べるとそのギャップにビックリすること間違いなし。
登場するヒロインは今回みな女子大生で統一されており、入学したてのおこちゃまティックな女の子から早くもオトナの魅力をかもし出しはじめた先輩さんまで実年齢よりも造形は幅広い。とはいえさすがに全員18歳以上だけありボディはすっかり発育していて、おっぱいも中の上~特大レヴェルまでと大盛り傾向。またタッチが柔らかくなったことでとくに着衣時の胸のシルエットがまろやかに出るようになったのがじつに美味そげでグッド。
ストーリー展開はそんな彼女らとのタイマンラヴが基本なのだけれど、初出がテーマアンソロなだけありシチュがほどよくバラけて上手いことマンネリ防止が図られている。初体験だのメガネ女子だのといったありがちなものから和装だの貧乏だののエロをからませづらいテーマまで編集が提示した題材はさまざまだがそれらを手際よく料理。またヒロインをJD限定にしたことで日々の講義だのサークル活動だのの大学生活描写が毎回登場し、それが得も言われぬノスタルジィをかき立ててくれてよろしいのだ。作中のようにリア充ティックな恋愛などなかった自分でも、ここで提示されるキャンパスライフはひたすらなつかしく共感しきり。
ストーリー優先で濡れ場はどうしてもショートヴァージョンになってしまうが、ヒロインがたわわな巨乳を振り乱しながらゴリゴリ大学まんこを貫かれる光景はなかなかに蠱惑的。無慈悲な白抜き修整により結合部をモロにおがむことはできないものの、パックリ足を拡げられハードに腰を使われながら膣内射精されまくる一連のシークエンスがダイナミックな擬音つきで実況中継される。絶え間なく続く快楽の奔流に呼吸も絶え絶えになりながら随喜の涙を流しファイナルアクメを迎える彼女の内奥めがけビュルビュル精を放ったその刹那2人してダブルノックアウト。
エロシーン占有率ではどうしても見劣りするものの、いにしえの我が学生時代を思い起こす数々の場面を見せられてシンパサイズしまくり評価も上がりまくり。単体で発射まで持っていくのには心もとないが気分を高揚させるアイテムとしては充分な働きだ。小中高大と道内オンリーの自分的には方言使用をとある理由で禁忌にしていたヒロインが先輩男子のラヴパワーによりようやく関西弁解禁の「きみのこえ」がたいそうエキゾティックに響いてよござんした。

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