2013-02-24

今夜のアクトン・ベイビー。

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-スミヤ「SAYONARA FAIRIES」茜新社 ISBN:9784863493469
話○ 抜○-△ 消小 総合○

留学生の少女とその担任教師はせわしない学園生活のなかで徐々に愛を深めてゆき中編4話&一部キャラクロスオーヴァー後日談2本+独立短編5本。清冽なタッチで描かれる凛とした少女たちの真摯な愛をときに甘美にときに残酷に描き出す作者最新単行本は黄色い楕円物件としての第3弾だ。
「COMIC LO」をホームグラウンドとしこのレーベルから処女単行本「Romareda -ロマレダ-」(2006年刊)、および2冊めの「Lycoris -リコリス-」(2010年刊)を上梓しているいまや中堅どころの作家で、その他現在では別名義を用い一般誌でも描いてと活動の場を広げている。そのぶん執筆頻度は減ったもののLOには定期的に顔を出しており、最近では「COMIC快楽天」でもお仕事したりと軸足はしっかりエロに残してくれているのがうれしい。
やや硬めの筆致でものされる一般青年誌系の端整な絵柄はたいそう訴求力が高くなにやら洒落た空気すらかもし出していて、なるほど非エロに引っぱられるだけのことはあると納得のタッチ。しかしながらこの人がいかにも俺っちハイセンス~なオサレ系と一線を画すのはそうした作家にありがちな高踏的な雰囲気が希薄なこと。エッジを効かせつつもけっしてヒューマンな感触を失わない暖かみのある画面が好ましい。
他誌ではおっぱいボイーンの大人キャラも描くけれどロリ専科のLO掲載作品ゆえ女の子はむろんつるぺた専科。とはいえ同誌の執筆陣のなかでは比較的ヒロインの設定年齢が高く、思春期入りたてのロウ~ミドルティーンが主体となる。やや頭でっかちで胴体は華奢にとといかにも子供ティックな肢体描写が大半の作品でセックスの相方となる成人男性との体格差を大いにきわ立たせるのだ。ようやく育ちはじめたばかりの微妙な胸の突起をまさぐられてまだしちゃいけない表情を見せるニンフたちの痴態に思わず愚息がエレクチオン。
そんな彼女らが活躍する物語世界は晴れわたった冬の空みたく澄みきったピュアラヴワールド。大人と子供の狭間で精いっぱい背伸びする少女たちのまっすぐな気持ちの発露が青くさくも心地よい。恋愛のありようは甘々ラヴから切ない悲恋まで多種多様だが、思いが実るにせよ実らぬにせよあらん限りの情熱を相手にぶつけ全力で対峙する、その一途な姿に読者も忘れかけていた青春の日々をふと思い出すことだろう。
あとスミヤでもうひとつ特徴的なのが、冒頭長編をはじめとして外国人少女をヒロインに据えたお話がずいぶん多いこと。舞台は必ずしも異国と限らないものの、この人の硬質なタッチはのっぺりフェイスの日本人より彫像のような顔立ちのコーカソイドに適用するといっそう映える。むろん白人といっても得意とするのはUSAなんかのセクシーダイナマイツカモーン系ではなく東欧や北欧あたりにいそうな妖精のごときたたずまいのアリスたちだ。今回もアイリッシュやらどこぞのヨーロッパやら中央アジア系やらエキゾティックな少女てんこ盛りですよ。
ステディな男子の腕に抱かれて幼い身体をおずおずと開く濡れ場はけっして高密度ではないものの必要充分で、凹凸の少ない小さなボディを横たえすべすべのスリットへ強引に怒張を侵入させてはちびっ娘まんこへドプドプ種つけの背徳感がたまらない。いまだ行為に不慣れなおにゃのこの困惑とも苦痛ともつかぬ表情がいつしか歓喜のそれへと変貌してゆくさまが読み手の興奮を励起せしめるのだ。
生まれたての子羊のごとく打ち震えるヒロインを優しく褥に横たえながら下腹部へは容赦なく暴れん棒をインサート。ちっちゃなお尻を抱えこみ激しく性器どうしを摩擦し続けるうち彼女の当初のうめきは甘ったるい嬌声へ変わってゆく。全身をビクつかせながらアンアンあえぎはじめる少女の両腕が背中に回りきつく抱きついてきたら絶頂も間近だ。涙を流しハートマークをばらまきはじめる少女の幼い子宮の最深部へ許容量いっぱいの白濁液をビュルビュル叩きつけて種つけミッション完了。
1本あった百合ものではどうしてもちんこが勃たず一部評定を下げたものの、少女のストレートな思いを照れや韜晦なく誠実に描写する作劇と華奢っちいボディを存分に味わいつくす濡れ場との魅惑のコンビネイションは得も言われぬ美味。今後も一般仕事をこなしつつずっとこの素晴らしきスミヤワールドをエロ漫画界で展開してもらいたいものだ。俺的にはいずれもLO初出時に悶絶し激しく抜いた、新婚12歳遊牧民ガールの子作り現場詳細中継がたまらなくマーヴェラスな「twelve steppes」と、親に決められた結婚相手との初夜に困惑し不安に打ち震える盲目ヒロインきゃわわの「ゴシック」の2作品が至高。

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