-けものの★「SILVER★★POP」コアマガジン ISBN:9784864365000
話○ 抜○-△ 消大 総合△
押しかけキツネ神さま'sの底なしの性欲に主人公は毎日疲労困憊長編3.5話(前単行本より継続シリーズ)+怪力純情新婚空手道場主さんは周囲の感化もありエロエロ女子へ一直線連載3話(未完)+独立短編2本(うち1本前単行本収録作続編)。ポップ&キュートな女子連中がギャグときどきほのぼのエロスのピーカン晴れ100%ラヴコメをのびのびと展開の作者最新単行本は黄色い楕円物件としての3冊めだ。
前作「YELLOW★POP」の発売からからじつに5年と、キレイサッパリ存在を忘れていたころに投入された突然の新作。ここ最近は完全に一般誌へ活動の軸を移してもはやこっちの業界には戻ってこないものと思いこんでいた。作者自身の思いはともかく俺個人としてはこの貴重な才能がまたエロで見ることができてまっこと僥倖。
今回のコミックスは1年ほど前から執筆を再開したエロ新作と従来の単行本から漏れていたいくつかの作品を併せて収録の拾遺集的アイテムだ。描きおろしパートを除くと自分が定期購読している「コミックメガストア」および「コミックホットミルク」に掲載されたものだったので本来どれも見覚えはあるはずなのだけれど、最古のものだともう5年前の原稿だけにすっかり脳みそから記憶が抜け落ちていて新鮮な気持ちで読めるというもの。ただ冒頭作品は前作未購入の方だとおそらく理解がすみやかに追っつかないので、簡単なものでいいからあらすじ的作品解説ページがほしかったところだ。
現代日本の漫画/アニメ絵の良質な部分を美味しくつまみ食いしてほんのりオサレテイストを振りかけたみたいな絵柄は見るからにキャッチーで、それでいてスカした高踏的な空気がないのがなによりすばらしい。写真のようなリアルを目指しガムシャラに精密描写するとかそういう愚直な方向への努力には背を向け、キッチリ描くところと大胆にディフォルメするところとをセンスよく取捨選択してみせる。
このすばらしき筆致でものされる女性陣はロリっ娘からアダルトさんまで。はたまたぺたーんからボイーンまで多種多様だが、登場人物の多くは自由自在に体格を操れる人外さんなので設定年齢や標準形態の外見にあまり意味はない。それとこの作家はキャラたちに極端な表情変化をさせるので、数コマだけで抽出してみるととても同一人物とは思えないほどの落差がある。ところがトータルで見るとどんなツラをしてたってまぎれもなく同じキャラに見えるのはひとえに性格や言動の造形がしっかりしているから。キャラクターひとりひとりの強烈な個性がすぐさま読者の脳裡に刻まれることで、その後どんなに見た目が変化してもきちんと同じ人物として同定されるのだ。このへんの卓越したキャラメイクはまさしくけものの★のいちばんの美点で、すべてのエロ漫画家にぜひ見習ってほしい部分。
そんなヒロインたちの喜怒哀楽をひたすら追っかけるだけでとくに工夫せずともウェルメイドな明朗快活エロコメ一丁あがりとなるのだが、それにとどまらず獣耳だの格闘っ娘だの少々ニッチな属性を附与してお話にひとひねり加えてしまう。またマシンガンのごとく饒舌な科白まわしと泉のようにわき出る擬音によって画面全体が彩られるのはどの物語も共通で、これらも総情報量は多いのにうるさくなく処理されていて秀逸だ。
これら盛りだくさんのヴィジュアルに支えられたエロシーンは多幸感あふれるハッピー和姦仕様。よだれダラダラ舌先ベロベロのドラッギーなイキ顔を描かせても決して下品にならずラヴラヴHのヴァリエイションに見せてしまうのはすごい。男子の精を積極的にしぼり取る女性主導型エロスあればウブな女子をじっくりファイナルアクメへと導く男子リードのファックありと両タイプ抜かりなく取りそろえなのもグッド。
火照った肢体を積極的にすり寄せて挿入をおねだりするヒロインのリクエストにお応えしてすかさず潤んだ蜜壷にたぎる怒張をフェードイン。たちまち目を回しお口をヘロヘロにゆがませてはしたなくアヘりまくる彼女の痴態に興奮もいや増す。幾度となく体位を代え角度を違えて子宮を貫くたびにきゅんきゅんと内奥が締めつけてくるのだからたまらない。2回3回4回と絶頂に達し夢心地のおにゃのこへ最後は大量の白濁液をその子宮へたっぷりと種つけだ。
災禍のさなかにあるコアマガ物件だけにまるでnot成年マーク本のごとき巨大白抜き修整は大いに萎えるし、ケモナーとしてはビギナー以下の自分は一部にある獣人形態セックスだと抜き度が下がりわずかながら減点。しかしながら先月末刊行の月野定規よりは詳細性器描写への依存度が高くない作風ではあるので、ドタバタ和姦好きかつ獣姦属性アリなら評価マシマシで問題ないかと。今回収録のものではけものの★作品中では非常にレアな本格ロリっ娘とほのぼのイチャラヴ「無敵のスマイル」が最愛。
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