話○ 抜○ 消小 総合○
学園にうごめく欲望と淫蕩の罠をおのれの力とときには身体を張ってまで収めてゆくヒロインの身近なところで最大の裏切りと災禍が徐々に進行してゆき……表題作長編6.5話(第7-12節&第9.5節、以下続刊)+閑話休題番外編1本。怒濤のごとくたたみかけてくるエロと魔法の一大アラベスクもいよいよ佳境の作者最新刊は通算8冊めにして当社物件としての5thコミックスだ。
前単行本「神曲のグリモワール」から1年少々のインターヴァルを経て刊行のこちらは、表題が示すとおり巻数表示のなかった前の本からそのままの続きもの。いちおう本作にも簡単な前巻のあらすじが付属するとはいえ、物語の完全な理解のためには2冊同時購入が不可欠だ。また当シリーズの前日譚たる「PANDRA -白き欲望 黒の希望-」(1巻/2巻)をはじめ、エレクトさわるがKTCで上梓した既刊はすべて同じ世界観のもとお話がつむがれているので、可能ならばこの機会にイッキ買いをオススメ。
そんなわけで基本設定の解説については重複を避け、当ブログの前巻レヴュウに多くを譲る。おおむね1冊めで世界観の説明は終わり、また登場の女性陣はほとんどが前巻や「PANDRA」からのキャリーオーヴァーなので目新しい要素には乏しいものの、そのぶん彼女らの描写はずいぶん掘り下げられていて物語の奥行きを深めるのに貢献。メインヒロインにして語り部役の有角少女・ユニコをはじめ、よこしまな魔力の助力を得て彼女に立ち向かう錬金術師・エヴァとその手になる両性具有の被造物・アダム、そして冷静沈着な図書館騎士団団長・美夜といった主要キャラの華々しい活躍やその心の葛藤にまでたっぷりとページが割かれドラマを盛り上げる。
さまざまなモティーフが提示されそれらが重層的に組み上げられてゆくストーリーは順調に進行しており、前巻が起承転結の「起」とすれば今回は「承・転」にあたる部分。幾人もの思惑やら愛憎やらが絡みあいタペストリーを織りなす重厚なお話運びは昨今ともすればファンタシー色の薄れがちなアンリアル誌上にあって正統派の存在感を見せつけてくれる。ことに1冊めの途中でいかにも実力者然として登場した眼鏡っ娘委員長……じゃなかった騎士団長の美夜さんってば、今回ユニコを差し置いてすっかり主役級のフィーチャーぶりですよ。ネタバレになりかねないのでここではボカしぎみの書き方にするが、しばしば仲間を窮地から救ってきた彼女の思わぬ形での失墜と屈辱、そして徐々に立ちこめる大きな闇が最後に示唆されていて、おそらくはそれをめぐる攻防が次の巻のメインエピソードになるのだろう。
もちろん成年向け漫画であるからには実用性の追求もおこたりなく、大量の粘液が入り乱れ淫語マシンガンがこだまするなか女どもがはしたないアヘ顔さらして絶頂の疾風怒濤エロスが今回も炸裂だ。ちっぱいから爆乳まで、はたまた女子のみならず男の娘までと多彩すぎる抜きキャラが媚態を見せつけケダモノのごとく咆吼しては全部の穴にザーメン叩きつけられてアヘアヘ百面相の豪華絢爛ファックに股間をしごく手も休むヒマなし。我らが団長美夜さんはここでも美味しい部分をかっさらってゆき、物語途中まで乳首すら見せずに読者の飢餓感をあおっていたのを今巻で一気に開放だ。表情ひとつ変えなかったクールな彼女が変態的なシチュを強いられ恥辱にまみれつつも覚えたての快楽におぼれてゆくそのギャップにピンコ勃ち必至。
情欲に突き動かされ理性のタガを外されて少女らは有象無象の男たちの前で美味そうな女体を惜しみなく披露する。みずから股間にしゃぶりつき胸の谷間にシャフトを挟みこんでご奉仕にはげむうちすっかり蜜壷も潤んで準備万端だ。粘膜も突き破らんかの勢いで内奥をゴリゴリ貫かれ身体のありとあらゆる部位に白くねばつく液体をぶちまけられながら匂い立つ牡臭にますます発情し法悦の態の彼女らの痴態に前立腺は刺戟させられっぱなし。休むいとまもなくスペルマシャワーを浴び続けながら幾度となく子宮の奥へ子種ぶちまけられその都度白目剥き絶頂のエロメスが幾重にも折り重なった見開き決めゴマでわれわれ読者も気持ちよくフィニッシュ。
当初は「PANDRA」同様2冊構成で終わるのかと思っていたのだけれど、スピンオフ作品であるこちらの方が結果的に長くなってしまった。とはいえ巻末著者あとがきを見るに次の3巻で完結のようなので、最後までハラハラしつつ決着を見守るとしよう。2巻ではとにかく物語パートでも濡れ場でも美夜さんの活躍ばかりが目立ったけど、個人的にはやっぱ前作からユニコが最愛キャラなのでマイちんこの活用もおもに彼女のエロシーン。とりわけ口が滑って怒らせちゃったクラスメイト男子へソープ嬢さながらの各種プレイでご奉仕セックスの第10節が今巻のベストバウト。
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