2015-08-02

今宵の道新花火大会。

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-久遠ミチヨシ「ハンドレッドゲーム(1)」竹書房 ISBN:9784801953154
話○ 抜○-△ 消大 総合△

不審死を遂げた義妹を追いこんだ男へ復讐を誓い勤めを辞めてかつて彼女が家庭教師を務めた豪邸へと潜入した元商社マンの主人公だがなおも深まる謎といっそうの闇に引きこまれてゆき……表題作長編8話(第1-8話、以下続刊)&描きおろしショートおまけ漫画。マークなし。ガチ成年作品顔負けのストロングファック満漢全席で鳴らすライトエロ界の新女王が趣向を変えお送りする新シリーズ連載の堂々たる幕開けとなる本作は抜き物件としての通算15冊めにして当レーベルからの第4弾コミックスだ。
男性向けエロ漫画家としてのキャリア初期はおもに黄色い楕円ワールドで活躍していたのだけれど、中途からは慎太郎シール誌メインの活動となりそちらでみごと花開いた感。描きこみ密度を犠牲にすることなく産出量をキープできる希有な才能を武器に年間数冊のペースでモリモリ単行本を送り出しており、去年7月にエンジェル出版より上梓された前単行本「絶対★は~れむ(7)」からこの新刊発売まで1年かかったのはむしろ例外的に遅い部類だ。なお竹書房物件としては昨年5月刊行の「あなたと私は悪くない」以来。
キャッチーさと妖艶さを両立させたきわめて訴求力の高い絵柄はもはやすっかりおなじみで、いくらか顔立ちのバランスが変化した時期もあったけどここ1年ほどはもうこれで完成形かと。この作家ユニット(ブログ等で原作/作画2人組であることを明かしている)の絵描き側が女性であることに由来するBL/TL直系のデコラティヴなタッチにほどよく野郎向けエロ用の萌えやらえっちやらを添加した華のある筆致がたまらなく煽情的だ。なお昨今ではすっかり当たり前となった、通販サイトリンク等が付属した出版社提供のコミックス紹介ページが本作にも用意されているので、もし久遠ミチヨシ初挑戦という方がおられれば内容確認の一助として購入前にそちらを参照のこと。
この人についてのパブリック・イメージをおおかた決定したのは前述のエンジェル出版刊「絶対★は~れむ」シリーズだと思うが、いくばくかのスリル&サスペンスをはさみつつも基本的にはガチエロ和姦ハーレムの枠組みを遵守する同シリーズに対してこちらはどうも異なるアトモスフィア。中身をしばらく読み進めるうち突如血涙のヒロインやら浴槽に死体プカプカやらが出てきて、コンビニ売りたる「ビタマン」連載作品ならではのスカッと明るいエロコメを想定しているとビックリすること間違いなし。このただならぬ雰囲気はちょうど同じ竹書房からの短編集「あなたと私は悪くない」にも共通した本格ダークテイストのそれだ。以下内容について軽く触れるが、いろいろネタバレになりかねないのでわざとボカしぎみの記述となることをお断りしておく。
物語は長身痩躯スーツ姿の男がひとり豪邸の新任秘書としておもむく場面でスタート。しかしながら主人公たる彼、杉崎伊織(すぎさきいおり)の本来の目的は、以前この館に勤務したのち自殺し荼毘に付された姿で再会した義理の妹・紗夜(さや)の不審な死の真相を解明することにある。不在がちな屋敷の主・今井総司(いまいそうじ)に代わり家を守る後妻の美空(みそら)のもとで業務をこなしながら空き時間は手がかりを求め人とつながり屋敷をさまよう伊織だが、彼の身にも不治の病という過酷な運命が差し迫っており――といかにも波瀾万丈の大河シリーズが開幕だ。主人公のほか潜入先の資産家ファミリーや伊織の活動を脇で支えるフィアンセなど主要人物の配置を1巻のうちにパッと終えてこの先のストーリーに対し備えは万全。あたかも海外もののサスペンス・ドラマを視聴するかのごとく徐々に伏線が張られ関わり合う人々の謎が広がるさまをドキドキしながら堪能できる仕掛け。
情報収集のためなら雇い主の籠絡もいとわぬ伊織は税理の専門家でもある奥方の美空を押し倒し豊満ボディを美味しくゲット。その他彼にピタッと付き添いときにそのささくれ立った心を癒やす現職ナースの婚約者・三ヶ守杏の爆裂おっぱいに顔をうずめたり美味しい目に遭いまくりな伊織のリア充エロスが炸裂だ。慎太郎シール誌を手がける版元のなかでもレギュレイションが厳しめの竹書房ゆえ性器近辺は真っ白で直截的な結合シーンもあまりないが(それでも実績の重みゆえか他の執筆陣よりは合体場面多めな気はする)、直球ファックを表現できないぶんお胸でのご奉仕やじらしプレイなどサイド攻撃を充実させて対ちんこ破壊力を確保。さまざまな手管を駆使しながらすっかり女たちの情欲を開花させトロトロのイキ顔百面相を引き出しながら彼女らの完熟まんこへドプドプ膣内射精の華麗な性戯を堪能すべし。
そんなわけで息子の活用的にはどうしても一歩を譲り本番至上主義の当ブログでは採点がひかえめになるものの(作者さますいません)、陰謀渦巻くジェットコースター展開を腹いっぱい摂取して読み応えは抜群だ。この先どれくらいのスパンでお話を続けるのかわからないけれど、早くもおっさん暗躍しまくりじゃねえかとか途中のアイツに死亡フラグビンビンとかいろいろネタは仕込みまくっているのでそれらが一気に回収されるであろう今後の巻が楽しみ。その際には今回エロなしだったあの娘とかあの娘とかガッツリファックしてくれるんでしょうね先生! ともあれ1巻抜き担当の2人のなかでは、デキる女がキュートな素顔さらけ出しはしたなく甘えての美空さんもまあカワイイのだけれど、フツーの女の子してるけど包容力抜群な爆乳ナース女子たる杏の方が断然好みであり、おもに彼女のドスケベボディで際限なくちんこしごきました。

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