2019-01-19

今週の日常言語学派。

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-ぽるたん「洗脳マゾ人形」エンジェル出版 ISBN:9784873068404
話○ 抜○ 消小 総合○

ドスケベ恵体を知らぬ間に蹂躙され特濃ザーメン注がれまくり短編全8本。繊細かつエレガントな作画はそのままにロリっ娘連中と叙情派ラヴの既刊とはまったく方向性を変えダイナミックボディ凌辱調教てんこ盛りのストロングスタイルへと舵を切った作者最新刊はじつに4年ぶりとなる通算3冊めのコミックスにして本レーベルからの初お目見えだ。
予備知識ゼロの状態でお試し買いした処女作「いもうと日和」(ヒット出版社刊/2011年)の鮮烈な印象にすっかり魅せられ即座にデフォ買いを決意するに至ったエロ漫画界でも屈指の個性派で、その後2014年に上梓された2冊めにあたる前単行本「みずいろしずく」も美味しく摂取した次第。しかしながらその後わずかに「コミックゼロス」(ワニマガジン社刊)へスポット参戦した以外はまったく消息を絶ち非常に心配したものだ。そこへ2年ほど前からどうやらこんどは「エンジェル倶楽部」へ活動の場を移したらしいと見聞したのだけど同誌を購読していない自分は現在ぽるたんがどのような漫画を描いているのか把握せずにこの新刊をゲット。そして俺がそこで目にしたものはというと……いやビックリ!
わずかにおっぱいさんも描いていたとはいえ基本つるぺた女子専科だったはずが、この新刊ではいきなり爆乳女子を大々的にフィーチャーでまずまっ先に仰天。ページを手繰って出てくるのもキラキラした描線こそ不変ながらむやみやたらと濃口のトーンワークに彩られたコッテリ系の絵柄へとシフトしており、前の2冊のみしか知らずに購入した読者が「これ名前だけ同じな別の作家と間違えた!」と錯覚しても不思議ではない。もとより作画のブレは大きかった人だけどこれだけ変遷が激しいのは久しぶりに見た。収録作すべて2017-18年にかけてのエンクラ掲載分と直近執筆のものでまとまりその意味で品質は安定しているが、なにせ既刊との壮絶なギャップがなあ……。なお出版社提供の単行本情報ページで書誌データやサンプル画像を参照できるので、初見の方も従来からのぽるたんファンも購入前にそちらをチェックしておくのを強くオススメ。
そんなわけでヒロインの年齢層も上限JCだった以前の作品群から一気にはね上がり、最低でも10代ラスト近辺で大半は社会人だの人妻だのの完熟レディースで占められる。とはいえ顔立ちは瞳のサイズがグッと小さくなりつつも昔をほうふつとさせるキュート寄りの造形で、ぽるたん作品の当初からの継続性をここだけは感じ取れる部分。一方で肢体描写はグラマラスというよりえらく骨太かつ大柄の日本人離れした圧倒的な体格となり、こちらは逆に前といちばん印象の変わるポイントだろう。やけにキモメンが増えた男性キャラに伍して見劣りしない――むしろ立派ですらあるアマゾネスたちをこのあと奸計に陥れ一人前の精液便所へとおとしめてゆくのですよ。
ストーリー面も絵柄同様に激変し、年長男子×年少女子のピュアラヴをときに甘くときにビターにつづっていた既刊2冊からいきなり「エンジェル倶楽部」お得意の凌辱調教ダークエロス専科へとメタモルフォーゼ。オーソドックスな強姦輪姦のみならずコミックス表題で謳うとおり薬剤だの専用アプリだので反抗的なヒロインを意のままに操り服従させる展開も目白押しだ。とはいえそこはこの作家のこと、官能小説ばりのテンプレ展開をゴリ押しする他のエンクラ執筆陣とは一線を画し欲望の深淵へと堕ちてゆく女たちの揺れる心情をこと細かに活写するのが特徴的。ときとして不必要にも思えるモノローグの多用は理性と情欲のバランスが崩壊する寸前で踏みとどまっている彼女らの未分化な感情、あるいは友情だけを心の支えに理不尽な仕打ちに耐え続ける不安定な気持ちをそれと知らせる精一杯のアラートなのだ。しかしながら取りすがっていた最後の望みが潰えたその刹那、ヒロインはすべてをあきらめ目の前の肉欲に屈してみずから1匹のメスへと回帰してゆく。
派手派手しいエフェクトを随所にぶちまけつつ巨大化した体躯をフル活用の豪華絢爛な濡れ場はとにかくその情報量の多さにうならされる。1本あたり22ページ固定の平均的な分量ながら、おっぱいもおしりもまんこもすべてが大ぶりな豊満ボディが画面狭しと行き交い大量の液汁と擬音にまみれながら淫語乱射しはしたないアヘ顔披露しながら子宮の奥へ妊娠確実特濃孕み汁を問答無用で注ぎこまれるさまがたまらなく淫猥だ。意志に反し体軀を好き勝手にいじくられながらいつしか圧倒的な快感に身をゆだねだらしなく絶頂するドスケベレディースの痴態を前に読者の自慰表明も止むことなし。
気に入らない相手や嫌悪すべきキモデブでもいつの間にかマインドコントロールされ抵抗するすべを奪われて彼女はそのたわわな肢体を強制的に開かされる。はしたない衣装に身を包み奇妙な性具を押し当てられながら敏感な部分を執拗に責めたてられるうちいつしか心は快楽に支配されやがて羞恥と嫌悪の感情は目前の麻薬的な愉悦に塗りつぶされてついに自分から挿入をおねだりするのだ。待望のビッグコックで膣内深くかき回され未曾有の衝撃に目を回しながら恥も外聞もなくエロワードをまき散らしヨダレたれ流しながら全身を打ち震わせようやくセックスのとりことなったヒロインへ完全支配の証として熱い白濁の奔流を執拗に叩きつけたその刹那、もはや1個の人間であることをやめた彼女は心底幸福そうに肉便器となる。
アモルフな感情が横溢する科白まわしはエロ漫画の心象描写としては明らかに過剰で、小難しいことを考えず抜きツールとしてのみ活用したい向きにはうざったく感じるかも知れない。しかしながらこうした抑えきれない衝動の表出こそがジャンル転向してもなお残る、ぽるたんでしかあり得ないアイデンティティの様相なのだろう。個人的にはおっぱい大増量はうれしいとしても平均年齢急上昇はマイナス要素ゆえ巨乳JCとかで読みたい気持ちはあるけれど、そのへんはエンクラの性質上かなり難しいのは承知しているので他媒体での執筆も検討していただければ。そんな俺なので収録作のなかではまだしも若い娘登場のオハナシが抜きやすく、良家のお嬢さまが元使用人の悪辣な罠にかかりレイプ凌辱の限りを尽くされて「星屑のかけらたち」と、気高く優しい先輩女子を非合法ソフトの力で思うがままに変態調教の「メス堕ち催眠アプリ」の学生ヒロイン主演2作品でおもにヌキヌキ。

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