2019-09-28

本日の照葉樹林。

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-緑のルーペ「ガールズ・オン・ザ・ブルーフィルム」茜新社 ISBN:9784863497900
話◎ 抜◎-○ 消小 総合◎

幼い実娘を言葉巧みに誘いこみ自分専用の肉便器として開発してゆき……中編4話(最終話一部描きおろし)+独立短編3本。あどけない少女たちが性の歓びを知り肉欲のとりことなって狭隘な子宮をフル活用し精液搾取に没頭しまくりのすさまじきセックス曼荼羅を執拗な筆致で展開の作者最新刊は成年向け仕様としての通算第5弾コミックスだ。
精緻きわまりないストーリー構築と登場人物たちの重苦しいほどの心象描写でもって2010年代のエロ漫画シーンに重大な爪痕を残した特別な作家のひとりだと自分は認識している。しかしながら商業誌ではいっときを境に重厚な作劇からあえて離れる姿勢がうかがえ、物語への比重を抜き方向へ若干シフト。そんな実用性重視の頂点となった前単行本「いびつのそのご」は包皮が灼けつくほどにマイちんこをしごきまくり、当ブログ選定の2016年度エロ漫画ベスト企画にて堂々の第1位を獲得した。そんなとてつもない作品の次回作となれば万難を排してでも購入せねばならぬ物件であり、この最北のド僻地で店頭に並ぶのをジリジリしながら待ちこがれておりましたよ。
大胆な色遣いのヴィヴィッドな表紙は本屋の店頭で真っ先に目を惹くキャッチーさでまずツカミはOK。中身のモノクロ原稿は若干カラー彩色のそれとは印象が異なり、かなり細めの描線で適度なザックリ感とともに刻まれるタッチはいささか神経質な雰囲気だ。昨今の茜物件にはめずらしく収録作の初出がキッチリ明記されており、それによると当版元のガチロリ誌「COMIC LO」より2本、JK専門誌「COMICアオハ」から2本(+単行本加筆)、そしていまは亡きビッチネタ専科の「COMIC saseco」から3本となっている。どちらかというとテーマ固定にはなじまない作家でどの雑誌でも本領発揮という感じではなかったのは残念だけど、ともあれこうして1冊にまとめ上げてくれただけでも大感謝ですよ。なお出版社提供の単行本情報では表紙画像と若干の書誌データのみでサンプル画像は用意されないので、可能ならば見本閲覧可能な書店で吟味するのをオススメ。
幼女から大人女性までいろいろ描きこなせる作家だけど、この単行本ではロウティーン~高校生附近の食べごろ世代で統一。メイン年齢層は義務教育後半あたりと個人的にもストライクゾーンど真ん中で大変よろしい。過去作品を見るに本来は貧乳スキーなのだろうけど、今回はガチロリ時代の数本を除きバスト大きめなのものおっぱい星人の自分としてはうれしい点(ちょっとだけワガママを言えばアンダーヘアは巨乳さんでも生やさない方がワタクシうれしいのですけど)。ただ前作までは気にならなかったけど今回は作者の趣味なのかどの作品もヒロイン造形がかなり似通っていて(具体的には黒髪メガネっ娘てんこ盛り)、そっちが刺さらない人には厳しいかも。俺はむろん大歓迎もっとやれ!ですが。
かつてのような大長編は商業だとやらなくなったけど、それでも人間の業を深くえぐる巧緻なストーリーテリングは本作でもむろん健在。とりわけ初出時は雑誌2誌をまたいで掲載された冒頭連作「父の愛人」は10代はじめからハイティーン突入までの父娘相姦を偏執狂的な心理描写とともにねっとり描ききり圧巻だ。実の子供によこしまな欲望を向け無知につけ込んで彼女を心身とも支配する父と、被害者とも共犯者ともつかぬあいまいな思いを抱きつつも肉体的には完全に快楽へ依存し肉欲の隘路へと堕ちてゆく少女との、アモラルでいて純粋な愛の営みが少女の親友を巻きこみつつ一種のビルドゥングス・ロマンとして構築されている。
後半部に収録のsaseco掲載読み切り群もまた壮絶なオハナシばかり。「ビッチ」をテーマに据えた雑誌なのにこの作家はいかにもなヤリマンギャルを登場させたりだの逆に一見真面目な少女がじつは……だののテンプレ2パターンを両方とも拒否し、年相応のあどけない少女の素顔とどうしようもない肉欲の権化との2面性をごく自然に兼ね備えた、緑のルーペならではの独自解釈がなされたビッチっ娘たちのすさまじき行状をクールにつむいでみせる。そしてどちらの系統であれ、この作家の描くヒロインはケダモノじみた情欲に耽溺する自分を別の場所から俯瞰してながめつつももはや無垢なアリスには戻れずにみずから破滅への道を一直線に歩んでゆき、当然のごとくその後に用意されている末路は――あとはみなさま自身が読んでのお楽しみ。
純情ティーンズがまだしちゃいけないアヘ顔さらしちんまい子袋にゴリゴリ怒張をねじこまれド派手に絶頂のエロシーンは質量ともとんでもなく充実で、1本あたり28-48ページの特大ヴォリュームを利し遠慮会釈なくストロングファック満漢全席をくり広げる。野郎サイドの口から際限なく流れ出る悪魔的な性へのいざないが少女たちの脳裡へ呪詛のごとく刻まれやがてそれは胎内深く爆発し下品きわまりない痴態をみずからさらすに至るのだ。未成熟ボディを振り乱し淫語マシンガン連射しながら幾度も白濁を注がれだらしなくアヘりまくるその艶姿にぼくらの自慰表明もはかどりまくること必定。
純真無垢な子供の姿そのままで、彼女は熟練の売春婦のごとく性戯に精通し男を歓ばせる媚態を早くも身につけたのだ。いとおしげに男の股間へしゃぶりつき熱烈ご奉仕で早くも第1ちんこ汁を搾取。すぐさま準備万端のスリットを押し広げ自分からレッドスネークカモン。避妊などおかまいなしにねじこまれたナマちんこのもたらす圧倒的な快感に目をグルグル回しながらドデカい嬌声を発し必死に腰を使うさまがたまらなく淫猥だ。固く抱きつきながらケダモノじみた咆吼を発し昇りつめてゆくヒロインの子供まんこの最深部めがけ2度3度4度と特濃ザーメンの奔流をプレゼント。
人倫などクソ食らえの罪深き所業に進んで己を投企し畜生道へと堕ちてゆく男女の荒涼たるありさまを描かせると天下一品のこの作家が既刊とは異なるアプローチを採りつつもやはり従来どおりに殺伐とした性愛曼荼羅を活写の一品。ただ残念なことに、巻末著者あとがきによればこの作品を最後にしばらく商業エロからは離れるとのこと。掲載誌がことごとく廃刊となる不運はあったけれども、唯一無二のこの個性が雑誌で読めなくなるのはまことにさびしいし切ない話だ。どのみちもっと前から主戦場はとうに同人へ移行しているとはいえ、できればそう遠くないうちにどこかの媒体でカムバックを果たしてもらいたいもの。お話的にはやはり巻頭シリーズ「父の愛人」のビターな後味を残す狂った愛の物語に圧倒され、抜き的にはJCビッチ3連発の後半短編群に我が精巣のストックを完全に枯渇させられました。

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