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2014-09-20

今晩のセンチメンタル通り。

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-ほんだある「君のはちみつぱい」久保書店 ISBN:9784765935739
話○ 抜△ 消小 総合△

ネオンに誘われフラフラ入った風俗店でサルのごとくエンドレスファック本編&描きおろし続編+独立短編8本(うち巻頭/巻末漫画描きおろし)。ほわほわキュートなスレンダーガールズとときに甘くときにビターに愛を交わし身体を重ねる叙情派エロス盛りだくさんでお送りする作者最新刊は成年向けとしての通算6冊めにしてペンネーム改名後の3rdコミックスだ。
先日惜しくも休刊となってしまった当版元発行のロリ専科アンソロ「ぺたふぇち。」の執筆陣はよそで描いてない漫画家の宝庫でいろいろ得るところも多かった本。そちらでずっと活躍していたこの人はちんこの活用という観点では正直心もとないのだけれど(勝手に断言して申しわけない)、たいへんリリカルな作画/作劇が印象的で新刊がリリースされるたび欠かさず購入する作家のひとり。だもんで前単行本「ぴーちしろっぷ」の刊行からおよそ1年半あまりを経て発売のこちらもむろん即座に入手したですよ。
以前の漢字名義「翻田亜流」を途中からひらがなに変更したほかは1冊めのころからずっと独特のほんわかテイストを継承。今作も表紙こそむやみにえっちくさいものの、中身はいつもどおりに牧歌的なアトモスフィアが支配。比較的シンプルな線でざっくり描かれるぷに系の愛らしいタッチでものされる思春期入りたてガールズがとびきりの笑顔で君をお出迎えだ。おおむねJC近辺をメインとする彼女らはみなさんようやく隆起を見せはじめたばかりのささやかな双丘をお持ちなのでビッグバスト大好きっ漢は回れ右すべし。
この健全そのものの筆致で基本はコミカルな微エロを展開するのだけど、ときには人間心理の暗部をグリグリえぐるような問題作も上梓してのけるのだからまったく一筋縄ではいかない。といっても凌辱とか調教とか暗黒方面へ行くのではなく、ままならぬ恋模様のダークサイドをうっすらシニカルにすくい上げる感じなので和姦スキーが忌避するほどのものではないはずだ。またビターな味わいを見せつつもシメはカラッと後腐れなく処理するので読後感を悪くしないのもいいところ。いずれにせよオトナになりかけ少女のアモルフな感情を密につむいでゆく繊細なお話運びこそがほんだあるの真骨頂であり俺がずっと単行本を買い続けている理由。
あいかわらず濡れ場占有率は高いとは言えないが、そのへんは織りこみ済みでありちちしりまんこよりはむしろ素朴な愛の交歓のなかでふと見せるヒロインのかわいやらしいイキ顔百面相を堪能するのが正しい楽しみ方。ガチファック一辺倒ではなくしばしば素股フィニッシュだの百合えろーすだのソフトなプレイが投入されるので、問答無用の特濃ハードコアHにふと疲れたときには一服の清涼剤として効果的に作用することだろう。
寸胴ぎみの滑らかな肢体をあらわにして少女たちは未曾有の体験に羞恥と恐怖を覚えながらも一歩先へと踏み出す。全身を硬くしながらも愛撫を受け入れ全身をなで回されて徐々にトロけ顔。フラットなお胸からニップルだけをピンと屹立させて初めての快感に身をよじらせ小刻みに嬌声をもらすさまがなんともエロっちい。前人未踏のスリットにシャフトを突き立てられいちばん敏感な部分をこすられながら少女らファーストアクメ。
膣内射精ファンダメンタリストの自分としてはやはり大半の作品はもの足りなく感じ、また一部ヒロインの造形がチャレンジャブルすぎて実用度はひかえめの評価(さすがにヒゲ少女ではちんこ勃たんですよ……)。それでも極上のヴィジュアルと趣深い作劇のコンビネイションはいつもながらにグッと心に突き刺さり心地よい気分で最終ページまでを読み通す。本拠地のひとつが消滅したのちも成年向けで執筆を続けてくれるのかはわからないけれど、以後も黄色い楕円マークの新作を変わらず世に送り出していただきたいものだ。今作コンテンツのなかでは短髪元気っ娘が隣宅の異人男子に大切なはじめてを捧げる「スターフルーツ」と、表紙の女の子がせつない恋心を胸に秘め代用品としての愛を受け入れる描きおろしタイトル・チューン「君のはちみつぱい」がfeel so good。

2013-01-19

今季の選手会長。

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-ほんだある「ぴーちしろっぷ」久保書店 ISBN:9784765935319
話○ 抜△ 消小 総合△

バス停で見かけるあこがれの彼の正体は……連作2本+ちんこパワーで少女の心の煩悶を浄化して回る主人公の活動記録シリーズ5本+独立短編4本。ちまキュートな女の子たちの青い性をいただいちゃったり見守ったりのほのぼのエロスときどきビターテイスト青春模様を堪能の作者最新刊は成年指定としての5thコミックスだ。
前単行本「ちっちゃいの!」発売から1年ちょっとと、その前がなん年も待たされたのに比べわりと早い再会。そのせいか収録作の執筆時期も直近のものばかりで、数本の例外を除いては2012年に描かれたもの。自分の周囲では試し読みすらできない単行本形式のアンソロジー「ぺたふぇち。」を本拠地とする作家だけにコミックス発売の報があるまで情報入手が困難なのは玉に瑕だけど、安定した活動が続いているようでまずは善哉。
たいへんセンスのよい表紙(おそらく同社刊のへっぽこくん「メッセンジャーズ」と同じ人の手になるものだと思う)をめくって出てくるのはたいへん愛らしいぺたっ娘ティーンズ。一般誌でも活躍するだけあり女の子のファンシィさは折り紙つきで、クリッとした瞳にぺかぺかの笑顔、未発達のトルソに滑らかなスリットという具合に少女らしさの記号がてんこ盛りだ。
そんな彼女らが乗っかる物語で描かれるのは甘さも苦さも兼ね備えた思春期ならではのちょっとした性意識の暴走。背伸びして大人ぶりたい世代特有の青くさくもほほえましいヒロインズの行状に対しちょっと年長の男子がリアクションを返すのが基本パターンだ。庇護者的感覚で彼女のはやる心をたしなめる寸止めタイプと一緒になって劣情に身を任せる本番突入タイプとの両方を当事者ノリで味わえる。
1話完結もの主体の前半部から中盤以降の連作「フリラ/タクロー」シリーズへ移ると俄然内容はストーリー志向が強まる。時系列はあえてバラバラにしてあるので単品でも読み切りエロスとして楽しめるものの、作品世界へ没入していくうちに関連性に気づき読み手自身でコンテクストを補いつつごく自然に再読へと向かわせる仕組み。既刊の関連作やカヴァー下の作品解説も参照しながら読むのが望ましいが、仮にそれなしでもほんのりもの悲しいアトモスフィアを感じ取れる良作だ。
雰囲気重視でエロシーンにはプライオリティを置かない作風ゆえ摩擦運動のお供には少々厳しいけれど、少女の華奢なボディにちゅるちゅる舌先を這わせる場面や彼女がちんこを挿入されて熱に浮かされたような表情を見せつける光景などはなかなか扇情的。年齢を考慮してもなおヒロインの体躯がちみっこすぎるのでイケナイコトしてる感が濃厚にかもし出されグッドだ。シメは汚れなき蜜壷を激しく突き上げられ小刻みに嬌声をもらすおにゃのこのティーンエイジまんこの奥深くへ白濁液を大量デリバリー。
股間シェイクへの適合性を最優先する当ブログでは毎回かんばしくない採点をしてしまって申しわけなく思いつつ、それでもいつもこの作家の新刊を購入するのはひとえに繊細かつ素朴なキャラデザに加えて少女の可憐さもどうしようもない業も同時に描けてしまうストーリーテリングの妙があるから。そのほか今作はどうしてもマイちんこが勃たないレズやふたなりがなくてわずかに私的抜き度もアップ。デザイナー氏の力量がフルに発揮されたソフィスティケイテッドな装幀もすばらしく、大いに売れてほしい1冊だ。

2012-01-05

今世紀のビザンティン・ハーモニー。

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-ほんだある「ちっちゃいの!」久保書店 ISBN:9784765934985
話○ 抜△-× 消小 総合△

ヒロインの前に自分そっくりな男の娘が現れ他人には見えない彼と愛欲三昧前後編+短編8本。ほわほわ笑顔のキュートガールズがフラットな肢体をフル活用しながらトロ顔さらしてイキまくる光景がなんとも眼福な作者成年向け4冊めはペンネームを漢字表記からひらがなへ変更しての初お目見えだ。なおこちらは前年12月末に発売のものを年越しレヴュウしていることを先にお断りしておく。
前作に相当する翻田亜流名義での単行本「Honey Punch」のリリースからじつに5年半と悠久の時が流れてしまったが、一見見慣れぬ名前ながらも書店店頭で絵柄と著者名の読みを反芻しているうちにハタと合点しひさしぶりのご対面。こんな長い間本が出ずにどうやってメシを食っていたのだろうと本書購入後ググってみたらエロのみならずゲームアンソロなどのお仕事もやっておられたようでまずは安堵。
一般的にイメージされるところのロリ漫画をまんま体現するかのような素朴で愛らしいぷに系のタッチは以前からの大いなる武器で、それはいくばくかの歳月を経て再会しても変わらぬ印象。初出の明記はないが執筆年月と思われる覚え書きが各作品最終ページにあるのでそれを参照すると2006-11年と比較的ロングスパンながらもさほど絵のブレは感じない。また掲載媒体についてもおそらく前作と同じロリアンソロ「ぺたふぇち」と思われる。
物語の方は明確に連作となっている「Doppel」以外にもいくつかの作品でキャラがまたがっていたり、著者あとがきで過去作品などともバックグラウンドを共有していることが明かされていたりと、どうやら楓牙やしらんたかしのように作者の脳内では一大サーガが織りなされているタイプのもよう。その全貌についてはカヴァー下で「今後描く機会があれば」との発言があるので、もっと続きを観たい人は単行本売り上げに協力するように。そんなわけで本来なら過去作品をすべて参照すべきなのだけれど、申しわけなくもすでに手放してしまっていておぼろげな記憶だけでは全容を把握できないのが我ながらもどかしい。
明朗快活ほのぼのエロスから心をチクリと刺す微ダーク系までオハナシの振幅は広いが、いずれも共通しているのは思春期入りたて少女のオンナノコらしい部分を前面に押し出すリリカルな作劇。10代前半のわずかな瞬間にきらりと光る少女たちのあどけなさ/おとならしさ、そして愛憎といった内面を丹精こめた科白まわしやコマ割りで手際よくすくい上げ鮮やかに浮かびあがらせる。
こうしたていねいなストーリーテリングの代償として、濡れ場支配率はマークつきとしてはもの足りなさを覚える部類。とはいえ凹凸の少ないつるりとしたボディを組み敷いて未成熟なスリットをこじ開けてゆく一連のシークエンスはイケナイコトしてる感がじつに高くてグッドだ。あるやなしやのささやかなニップルの先端をもてあそびながらすべすべまんこを激しく貫くたび幼いフェイスを紅潮させ小刻みにあえぎ声をあげるヒロインズの痴態がたまらない。シメは突き上げる快感に胴体をのけぞらせ法悦の態で絶頂を迎えんとする彼女らのコンパクトな子宮の奥底へホワイトエキスをたっぷりお見舞いだ。
摩擦運動のアシスト役として援用するのにはいささか厳しいと言わざるを得ないものの、繊細そのものの心象描写の妙は昨今の抜きオリエンテッドなエロ漫画ではなかなかお目にかかれなくなったスグレモノ。またふたなりやレズネタ多めゆえ画面上のおにゃのこ占有率がすこぶる高いので、野郎どもの醜悪な肉体など見たくないという貴方には朗報となるだろう。収録作のなかでは父と死別しその後妻である義母と2人暮らしのヒロインがそこへもうひとり増えた住人にぬくもりを求め身体を重ねる「Lunatic」がその苦い結末を含めマイハートに響いた。