-川崎直孝「ついてきます!」若生出版 ISBN:9784948714328
話○ 抜◎-○ 消極小 総合○
友人カップルにけしかけられて無事初体験をすませた彼氏彼女だけどやがて事態は思わぬ方向へ前中後編+独立短編7本。ハイテンションギャグエロからほろ苦い愛と性春までワイドレンジに描きこなす作者最新刊は通算2冊めにして当社からの初お目見えだ。
ほんの3か月前にデビュー単行本「アとエのあいだ」をコアマガジンから世に問うたばかりだというのに、息つくヒマもなく次の一手をくり出してきた現在脂の乗っている漫画家。加えて著者あとがきによればまだまだ収録しきらなかった作品が多数あるとのことで、奇想連発だけでもすごいのに筆も早いとくれば鬼に金棒じゃのう。
細めの描線と上品なトーンワークを用いて紙面に叩きつけられる一般青年誌/ヲタ絵のハイブリッドな絵柄はなかなか類似品の見つからない独特のもの。目次の初出を見ると執筆時期は2010-12年とほぼ「アとエのあいだ」とシンクロしているのだけれど、こちらの方が心もちタッチのばらつきが少なく感じるのはそれだけ加筆修正がなされているということだろうか。
この洗練された筆致に乗っかるヒロイン群は推定ハイティーン~20代入りたてといったところで、ロリ多めだった前作と比べて年齢が上方向にシフト。お年を問わず童顔傾向のフェイスはともかくとして、明らかに差異を感じさせるのは全キャラにニョッキリと芽生えた巨大な胸の突起。ただ大きいだけでなくやたらと可塑性が高くて伸びたり変形したり自在にうごめくそれはまるでコアで描いてきた貧乳漫画のアンチテーゼのようだ。ときおりやりすぎて得体の知れないシルエットの肉塊に化け若干興奮を削ぐこともなくはないが、この作家の描くツヤツヤしたお肌のテクスチャとの相性もよくてまた新たな購買層を開拓できるだろう。
川崎直孝最大の武器である才気走ったアイディア入り乱れるストーリーテリングはもちろん健在。コンビニ売り誌だけにレイティングがきつくて編集側から発想に掣肘が加えられることも多々あったようだが、そんな規制をくぐり抜けて展開される多彩なシチュの波状攻撃は圧巻のひと言だ。投入されるアイテム自体は媚薬ネタだったりおねショタだったりスワップだったりとまあエロ漫画的定番なのだけれど、その活用法や結果としてもたらされるオチのつけ方がたいそう個性的で、読み手の想定をことごとく裏切るキレのよさが身上。またギャグからシリアス、感動からアホアホへと緩急の冴えは前作以上で、読んでるこちらもゲラゲラ笑ったりグッと涙こらえたりと大忙し。
そしてなにより俺が評価したいのは、そうした奇想の奔流を今回はよりいっそうダイレクトに抜きへとつなげていること。ノリノリのギャグに走るにせよ重苦しい恋愛模様をくり広げるにせよ、覚えたてのセックスに夢中となりちんこにがっつく女の子のあふれんばかりの性欲やらふとしたことでスウィッチが切り替わりドエロく乱れる媚態やらを大いにフィーチャーし、むやみに扇情的な女体が所狭しと暴れまわる一連のシークエンスが脳の記憶容量をオーヴァーフローさせんとする勢いでたたみかけられるのだ。
重力に負けてだらしなく崩壊する2つの双丘を執拗にいらい倒しながらすべすべまんこへ暴れん棒を侵入させてゆくとたちまち彼女ら発情し大胆に乱れる。激しくシャフトを打ちつけられるたび全身を朱に染めながら大量の擬音をBGMにして四方八方に淫語をばらまくヒロインの痴態にぼくらのおっきも止まらない。汗と涙とツバと愛液にまみれつつ性器どうしの天下一武道会に全精力を傾注する男と女のつがう光景は獣のごとしだ。ますます嬌声のヴォリュームを上げてしきりに種つけを懇願する彼女の望むままに最後は子宮のいちばん深いところへ大量のザーメンを斉射して長く熱い性の営みもようやく終幕。
ハイテンポギャグの応酬があるかと思えば次はグッと抑制した語り口のダークネタ逐次投入のワイドレンジな作劇に心打ち震わせ、はたまた清楚な少女が突如ドエロく変貌するギャップにおのが息子をたぎらせてと、前単行本以上に楽しく激しく身体の各部を活用させてもらい大満足。願わくばまだいっぱい残っているという未収録のストックもすみやかに単行本化してもらいたいものだ。自分的にはカラダを張ってリフォーム物件ご案内のヒロインがアホらしくもキュートな表題作「ついてきます!」と、同時に達することのできなかったカップルが最後のチャレンジでようやく身も心も満たされる冒頭短編「メランポジウム」がフェイヴァリット。
2012-05-30
2012-02-17
今宵のチキンレース。
-川崎直孝「アとエのあいだ」コアマガジン ISBN:9784864362542
話◎-○ 抜○-△ 消極小 総合○
英語成績抜群の学園では体当たりの実践的な教育がくり広げられ表題作短編+なつかしの母校でとびきりリーズナブルな少女売春を満喫本編&描きおろし番外編4コマ+短編7本。奇想のおもむくままに暴走するハイスピードエロのフルオート連射に脳みそもちんこも支配されまくる高揚感がすばらしい作者デビュー単行本だ。
コアマガジンといえば明朗快活アニメ絵に適宜萌え風味附加の売れ線なタッチでもってイチャラヴづくし→中田氏無限リピートのテンプレエロ漫画がてんこ盛りというイメージの方も多いかと思うが、じつは特殊性癖のみで押しまくる漫画家に定期掲載枠を割いたりしたりエロそっちのけの超個性派をどしどし送り出したりと意外にも執筆陣は多種多様なのだ(まあメシの種たるハード萌えエロ和姦作家の層が分厚いから冒険できるという面もあるのだろうけど)。この作家もまたコア的な保守本流ではないルートから登場した期待の星。
細めの描線を用いたしかなデッサンで形づくられるロウ~ミドルティーン中心の貧乳寄りヒロインたち(一部例外あり)はむろん充分にチャーミングだが、いわゆる萌え絵とは微妙に異なるライン。先月同社で新刊を出した紙魚丸みたく、美大漫研とかコミティアとかそっちの匂いのするタッチだ。直近のではかなり改善されているものの、初出の古い作品はまだ線がゴツゴツと固くていかにもエロ漫画を描き慣れていない印象。
描きおろしパート以外は執筆時期の新しいものほど前に並ぶ収録作は強いて分類するなら和姦のカテゴリーとなるだろうが、オーソドックスなラヴコメはひとつもなくてみなエロ漫画的お約束をことごとく外したお話ばかり。とくに登場人物の誰かひとりのイカレた行状に周囲が引っぱられる形で非日常ゾーンへ突入してゆく系のストーリーをやらせると抜群だ。異能キャラが物語をグイグイ駆動するという点ではこれまた同じコア作家である縁山を想起させるが、あちらが過剰すぎる言語の応酬により読者の前頭葉を占拠するのだとすれば、こっちは突飛なアイディアの発露を最大照度で脳裡に叩きつけられているうちに身も心も洗脳されていく感じだろうか。
主人公の前に押しかけた女の子たちにわけもわからずのしかかられてセックス漬けにされたり異常なシチュに追いこまれたヒロインがなすがままにちんこぶちこまれたりと濡れ場の導入部はわりと無理やり系ではあるけれど、みなさんたちどころに快楽に順応して男子は精液出しまくるわ女子は景気よくイキまくるわのエピキュリアスな展開に終始するので読後感は悪くない。お話によってはギャグ色が強すぎて若干ちんこの活用がおろそかになるものの、狂騒冷めやらぬまま突如すっとんきょうに着地させる各話ラストまで読み終わればよどんだ気分はすっかりリフレッシュ。
ノリ最優先でエロシーン含有量はさほどではないが、序盤からさまざまな形で昂ぶった気分もそのままに性の饗宴へとなだれこむヒロインたちのむやみやたらとアグレッシヴなアヘ顔百面相はなかなかの見もの。すべすべまんこに熱くたぎる怒張をねじこまれゴリゴリ粘膜をこすられて悶絶する少女のテンパリまくった表情がなんとも淫猥だ。瞳孔をカッと開き過呼吸ぎみに息を荒くしてこみ上げる快感に耐え続ける彼女らの咆吼をBGMにしながらコンパクトな子宮の奥深くへ幾度となく熱き奔流をぶちこみ両者TKO。
女の子がひたすらエキセントリックな言動を押し出しまくるので大和撫子とのしっとり落ちついた恋愛を楽しみたい向きにはまったくオススメできないが、退屈な日常からひょいとはみ出るひそやかな悦楽を希求するのならぜひいちどお試しを。とはいえいくつかの短編ではほんのり余韻を残す系のラヴだって達者にやってのけているので今後いろんな引き出しを見せてくれそうだ。今回収録のなかではこの作家の名前を我が脳に刻むきっかけともなった、無邪気な児童とコスプレ前戯本番膣内射精フルコースの逸品「おしえの庭」がいきなりのほのぼのオチまで含め最愛。
話◎-○ 抜○-△ 消極小 総合○
英語成績抜群の学園では体当たりの実践的な教育がくり広げられ表題作短編+なつかしの母校でとびきりリーズナブルな少女売春を満喫本編&描きおろし番外編4コマ+短編7本。奇想のおもむくままに暴走するハイスピードエロのフルオート連射に脳みそもちんこも支配されまくる高揚感がすばらしい作者デビュー単行本だ。
コアマガジンといえば明朗快活アニメ絵に適宜萌え風味附加の売れ線なタッチでもってイチャラヴづくし→中田氏無限リピートのテンプレエロ漫画がてんこ盛りというイメージの方も多いかと思うが、じつは特殊性癖のみで押しまくる漫画家に定期掲載枠を割いたりしたりエロそっちのけの超個性派をどしどし送り出したりと意外にも執筆陣は多種多様なのだ(まあメシの種たるハード萌えエロ和姦作家の層が分厚いから冒険できるという面もあるのだろうけど)。この作家もまたコア的な保守本流ではないルートから登場した期待の星。
細めの描線を用いたしかなデッサンで形づくられるロウ~ミドルティーン中心の貧乳寄りヒロインたち(一部例外あり)はむろん充分にチャーミングだが、いわゆる萌え絵とは微妙に異なるライン。先月同社で新刊を出した紙魚丸みたく、美大漫研とかコミティアとかそっちの匂いのするタッチだ。直近のではかなり改善されているものの、初出の古い作品はまだ線がゴツゴツと固くていかにもエロ漫画を描き慣れていない印象。
描きおろしパート以外は執筆時期の新しいものほど前に並ぶ収録作は強いて分類するなら和姦のカテゴリーとなるだろうが、オーソドックスなラヴコメはひとつもなくてみなエロ漫画的お約束をことごとく外したお話ばかり。とくに登場人物の誰かひとりのイカレた行状に周囲が引っぱられる形で非日常ゾーンへ突入してゆく系のストーリーをやらせると抜群だ。異能キャラが物語をグイグイ駆動するという点ではこれまた同じコア作家である縁山を想起させるが、あちらが過剰すぎる言語の応酬により読者の前頭葉を占拠するのだとすれば、こっちは突飛なアイディアの発露を最大照度で脳裡に叩きつけられているうちに身も心も洗脳されていく感じだろうか。
主人公の前に押しかけた女の子たちにわけもわからずのしかかられてセックス漬けにされたり異常なシチュに追いこまれたヒロインがなすがままにちんこぶちこまれたりと濡れ場の導入部はわりと無理やり系ではあるけれど、みなさんたちどころに快楽に順応して男子は精液出しまくるわ女子は景気よくイキまくるわのエピキュリアスな展開に終始するので読後感は悪くない。お話によってはギャグ色が強すぎて若干ちんこの活用がおろそかになるものの、狂騒冷めやらぬまま突如すっとんきょうに着地させる各話ラストまで読み終わればよどんだ気分はすっかりリフレッシュ。
ノリ最優先でエロシーン含有量はさほどではないが、序盤からさまざまな形で昂ぶった気分もそのままに性の饗宴へとなだれこむヒロインたちのむやみやたらとアグレッシヴなアヘ顔百面相はなかなかの見もの。すべすべまんこに熱くたぎる怒張をねじこまれゴリゴリ粘膜をこすられて悶絶する少女のテンパリまくった表情がなんとも淫猥だ。瞳孔をカッと開き過呼吸ぎみに息を荒くしてこみ上げる快感に耐え続ける彼女らの咆吼をBGMにしながらコンパクトな子宮の奥深くへ幾度となく熱き奔流をぶちこみ両者TKO。
女の子がひたすらエキセントリックな言動を押し出しまくるので大和撫子とのしっとり落ちついた恋愛を楽しみたい向きにはまったくオススメできないが、退屈な日常からひょいとはみ出るひそやかな悦楽を希求するのならぜひいちどお試しを。とはいえいくつかの短編ではほんのり余韻を残す系のラヴだって達者にやってのけているので今後いろんな引き出しを見せてくれそうだ。今回収録のなかではこの作家の名前を我が脳に刻むきっかけともなった、無邪気な児童とコスプレ前戯本番膣内射精フルコースの逸品「おしえの庭」がいきなりのほのぼのオチまで含め最愛。
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