2013-11-09

今宵のからたち日記。

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-後藤寿庵「おねショタ」三和出版 ISBN:9784883564941
話○ 抜○-△ 消中 総合△

キレイでえっちなお姉さんたちにチェリーボーイズの初物奪われまくり短編全11本。同じ雑誌で描いているにったじゅんと並び称される童貞漫画のオーソリティがインターヴァルも短く送り出す最新単行本は通算14冊めにして当社よりの7thコミックスだ。ちなみに昨日レヴュったとめきち同様、先月末発売作品の遅ればせながらの評価記事となることをあらかじめ陳謝しておく。
前作「童貞専科」が去年末に出たばかりなのに1年も経たず早くも新作リリースの報を耳にしてちょっとビックリしたのだけれど、収録作品リストを確認すると2013年執筆作に混じってクレジットの古いものが数本入っており、どうやら拾遺集的性格も兼ねている模様。そうはいっても前世紀からのキャリアを誇る大ヴェテランゆえ少年漫画系の健康的な絵柄はとうの昔に固まっていて、全体を読み通しての違和感などはまったくなし。
この版元の看板誌「コミックマショウ」での活動もずいぶん長くなったが登場する女の子は9割以上が年上女性。ただ男子サイドが年端もゆかぬ少年であることが圧倒的に多いので、ヒロインの実年齢は意外と下方向も充実しておりロウティーンから熟女までもれなく網羅する。とはいえ本作に限ってはこれまで以上に成年女性率が高く、普遍的な意味でのお姉さんキャラがズラリ。おっぱいサイズもぺたっ娘がやや減少しグラマラス優勢になった感じなので、後藤寿庵の描く思春期迎えたて女子が見たい人は既刊に立ち返るのを推奨する。
本来は読者がドン引きするほど強烈なギャグやブラックすぎる題材をへっちゃらでぶちまける人だったのだけれど、マショウではあたかも自主的にフォーマットを決めそれを遵守しているかのごとくショタ男子の童貞喪失ストーリーばかりを絨毯爆撃。それらは少年少女の初々しいはじめて物語と経験豊富なお姉さんが未体験ボーイズに性的指南の2パターンに大別されるのだが、今回はコミックス表題が示唆するとおりほとんどが後者の路線だ。展開こそさすがに同工異曲すぎて1冊読み通すと少々食傷するものの、導入の仕掛けやキャラ造形のディテイルにはまいど趣向を凝らし完全なるテンプレにおちいるのを防止する配慮はさすが老練の味わい。
当然のことながら濡れ場は童貞ちんこをお姉さんたちが思う存分蹂躙する女性上位ファックがメイン。たまにセックス覚えたての性欲旺盛男子がリードを取るお話もあるけれど、基本的にはヒロインの完全コントロール下で若い性を搾取されまくるのが主菜だと思っていい。ただ逆レイプとか女子Sとかそういう痛々しい雰囲気ではなく、少年のほのかな欲求を女性サイドが以心伝心で的確に読み取りながら射精へと善導する甘やかなショタ食いが後藤寿庵漫画の真骨頂であり最大の美点だ。やっぱり男子がいたぶられ嘲笑されながら無理やりしごかれてはザーメン放出されられるのってなんか違うと思うんですよね私(誰になにをゆうとる)。
まともにオナり方も知らない少年のウブなシャフトを前にヒロインすっかり庇護欲を全開にして熟れた蜜壷を押し開きレッスンを開始。イキのいい欲棒を下のお口で飲みこみ彼女らたちまち腰を使いはじめハードに演習だ。辛抱たまらず子宮に先走り汁をぶちまけたのちも女性陣まったく容赦せず引き続き性器どうしの摩擦運動をリピート。稚拙な往復運動もいつしか板につき、いつの間にか本気で感じトロ顔さらしてよがり狂う年長女子の内奥めがけなん度めかの白濁のほとばしりをたっぷりお見舞いだ。
とまあいつもながらに完成度の高いメンズヴァージン喪失物語を堪能できるわけだけど、自分はいくつかの理由で申しわけなくも既刊より評価ダウン。まず後藤寿庵漫画の一方の柱であるインピオ(子供同士エロ)が今回ほぼ壊滅状態だったこと。個人的にはこの作家の場合そっちの方がオネーサマが教えてア・ゲ・ル系より訴求力高めなので収録が少なく涙。そしてこちらはより深刻で、昨今の情勢下で消し強化は仕方がないのだけど、エロパーツの輪郭すら不明瞭になるキツキツのモザイク修整がエレクチオン度を大幅にスポイルする。シンプルな絵柄ながら性器描写は写実的でまんこくぱぁも多用する人ゆえ影響力は甚大で、この問題の直接の当事者であるコアマガならやむなしだとしても他社でこの措置だと今後のデフォ買いを考え直したい気分。漫画家自身の責任ではむろんないとはいえ次作以降はこうした悲劇をなんとか回避してほしいと我々ユーザーはただただ祈るのみだ。そんななか比較的使わせてもらったのは幼なじみ&転校生の女子2名がダブルで少年に迫り奪い合い→仲よく3Pに発展の「どっちにするの!?」でございます。

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