2011-12-30

本日のブコウスキー・ノート。

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-琴の若子「メイドはミラクル(5)」実業之日本社 ISBN:9784408173634
話○ 抜△ 消大 総合△

忠実なメイドやら先輩彼女やら謎の隣人やらと性的遍歴積みまくりの主人公だけどどうやら自分の気持ちを自覚してようやく年貢の納めどき表題作長編9話(第37-45話、完結)。マークなし。4年にわたり続いたロングラン連載もいよいよ終幕となった作者最新刊は2011年刊行のものとしては3冊め。なお掲載誌である「コミックキャンドール」の休刊により最終話は描きおろしでの収録となっている。
コンビニエロ界ではすっかり大御所で20冊以上の単行本をものしているこの作家、今年も1つ前のコミックス「らぶ・わ~く(2)」のリリースからはわずか半年とあいかわらず順調なペース。昔から大ファンの自分は完全一般作品の数冊以外は全部購入していて、むろん当シリーズも3月に出た4巻は当然のこと、1巻2巻3巻とすべてレヴュウを実施。
デビューのころは高橋留美子っぽいノリの古典的なアニメ絵だったのだが歳月の経過とともに描線はずいぶんあか抜けいい意味でプレーンなタッチになってきた。このようにすっきり系の絵柄でいながら一方で絶品のアクメ顔やら白抜き修整にめげない間接的性器描写の妙などで高い実用性を確保する琴の若子マジックはここ数年変わらぬセールスポイント。
主人公・政二のもとに素直系ロリ貧乳っ娘・ミントとツンデレ巨乳ツインテ・メイのメイド2名が突如現れてはじまったこの物語も中盤以降は明らかにメイの方へ描写が偏ってきて、この作者が収束したい方向というのはすでに見えていた。その他大勢登場させたキャラもいよいよラストとなるこの巻で一気に伏線の処理が行われ、よぶんな人物はどんどん物語のメインストリートから立ち去ってついでに政二の性欲もすっかり枯れ果ててと怒濤の展開に。そうやって一気に構造がシンプルに戻った最終話で彼が選んだのは……見てのお楽しみ。
このお話のプロトタイプにあたる過去作品「完全服従メイド」に引き続き連載していた雑誌がお亡くなりになるという災難に見舞われたものの、幸いほとんどの部分を描ききっていたために最小限の追加だけでどうやら大団円。欲を言えば著者あとがきで説明されていた舞台設定の部分まで本編の漫画に織りこんでほしかったのだけれど、たぶん休刊の影響で当初の構想よりは短いヴァージョンで完結させることになったのだろう。それでも「続きは同人で」なんて無慈悲なことにならずひととおり形にしてくれたことにひたすら感謝。
ストーリーの収束がもっぱら優先され濡れ場占有率はこれまでの巻と比べても高くないものの、つるりと滑らかな肢体を褥に組み敷ききつく抱き合いながら激しくちんこまんこを摩擦し合うラヴラヴファックの甘くいやらしいアトモスフィアはやはり扇情的。白いお肌を興奮ですっかり朱に染め随喜の涙を流しながら小刻みに嬌声を発するおにゃのこのせつなげな表情がたまらない。華奢なカラダをすり寄せてくる彼女の体温を感じながら本気汁を膣内深くビュルビュル注入しフィニッシュだ。
このオハナシの当初からミント派だった俺的には少々もの淋しいラストではあったけれど、グダグダのハーレムエンドにせずきっちり関係にカタをつけたのは評価できる。あと「完全服従メイド」では悲しい結末を迎えていたプロトタイプ話のヒロイン・ミラクルさんが暖かく救済されたのは本当にうれしくて涙がホロリ。10年近くおつきあいしたこのシリーズともこれでお別れかと思うと感慨深いが、さらなる良作を今後もバリバリ生みだしてくれるのを楽しみにしつつまずは祝杯をかかげるとしよう。

-松波留美「まいどる」双葉社 ISBN:9784575840070
話△ 抜○ 消大 総合△

自分の彼女がアイドルとしてデビューし煩悶する主人公だけどちんこを挿れられるのは自分だけだと開き直って彼女の肉体を好き放題にむさぼりまくり表題作長編全10話。マークなし。はち切れんばかりの巨乳をブリブリ揺らしてよがりまくるヒロインの痴態を存分に楽しめる作者8冊めの単行本はこのレーベルからの6th。
複数の媒体で連載を持つ売れっ子だけにキャリアはさほど長くないのに単行本はどんどん送り出されあっという間に確固たる実績を築き上げてしまった。この新刊も前作「メイド××じゃありませんっ!!」を半月前にリリースしたばかりだというのに恐ろしいまでのハイペース。ただこちらは原作者のクレジットがついていた「メイド××じゃありませんっ!!」とは違い単独名義での刊行となっている。
たいそうキャッチーなアニメ/エロゲ調のタッチで描かれるおっぱい大きめガールズが景気よくまんこおっ広げてはぶっといイチモツをねじこまれ膣内射精されまくるという大変わかりやすい作風がおそらく人気の秘密なのだと思うが、今回もむろん冒頭から気持ちよさそうにファックしておりますよ。導入部でいちおう最低限の説明はなされているものの、その段階を過ぎれば基本的に最初から最後までさほど物語の起伏はなくひたすら交合にはげむすがすがしいほどに実用一点張りの仕様だ。
そんなわけでストーリーに関して前述したあらすじ以上の附加説明は不要だが、表紙にも登場の幼なじみツインテ巨乳っ娘・舞ちゃんの単独ヒロイン制では不安だったのか途中からショートボブ眼鏡爆乳女子・結衣ちゃんを投入し多彩なニーズにお応えする。とはいえさしたる修羅場もなく(最終話で申しわけ程度にバレ展開はあるけれど)交互にちんこを出し入れするイージーゴーイングエロスの殿堂に愚息もご満悦。
バックステージやサイン会、オフタイムの逢瀬などアイドル設定ならではの舞台装置を用いながらのエロシーンは慎太郎シール誌の枠組みを超えたダイナミックなもの。ゴムマリのように躍動するたわわなバストを惜しみなく露出しながらすみやかに下半身もむき出しにして挿入をおねだりする彼女の媚態に抗えるわけもなく往復運動開始だ。激しく蜜壷を突くたびに甘い吐息をもらしみずからされている行為を実況中継するおにゃのこのエロフェイスに勃起中枢も刺戟されっぱなし。粘膜どうしのガチンコバトルもますます激しさを増し、いよいよ感極まった表情のヒロインに懇願されるまま子宮の奥へたっぷりと白くねばつく液体を放出して両者テクニカルノックアウト。
別人の脚本に沿って展開されていた前作では迂遠な科白まわしや中途半端なストーリー志向が鼻についたが、ピンでお仕事したこちらは既刊同様のミーニングレスネス炸裂な肉体言語の応酬が復活していて快く使わせてもらった。やはり松波留美はこの路線でなくてはと再認識した次第。ショートヘア大好きっ漢の自分的には主演女優たる舞ちゃんより中途参戦の結衣ちゃんの方が断然好みでもっと彼女とのファックにページを割いてもらいたかったところだが、これまでのコミックスと同じくU-18対応物件らしからぬ実用性の高さで大いにちんこの慰安へ貢献してくれること請けあいだ。

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