話○ 抜○ 消中 総合○
スラリと伶俐なガールズ&レディースがその端整な表情を快楽でゆがめ膣内いっぱいに白くねばつく液体を注がれて短編全11本。硬軟自在の達者なストーリーテリングを武器にのっけからクオリティド高めでお送りする作者初単行本だ。
ふだんこの出版社の刊行物は快楽天本誌しか読んでいないので、BEASTで執筆しているこの人についてはまったく予備知識を持たず発売告知が出てからあわててググった次第。するとキャリアこそ駆け出しながらエロだけでなく一般誌のコミカライズを担当したり画像掲示板で華々しく活動したりとたいそうアクティヴな作家の模様。ワニはもとより未完の大器よりはある程度完成された素材を重点的にスカウトする版元だが、こうしたバックグラウンドを見れば引っぱってきた理由の一端がうかがえる。
オーソドックスな一般青年誌系の絵柄にほどよくオサレ/ガーリィ/ヲタ等の要素をまぶしたタッチは非常に訴求力が高く、筆達者ぞろいのBEAST執筆陣に放りこんでも格負けしない。前述の一般仕事ではファンタシィものを手がけているようなのだけれど、たしかにこのやや面長でノーブルな顔立ちだとかシャンとした骨格などはそうした題材にいかにもマッチしそうだ。
本家の快楽天同様にコンビニ売りなのに若干内部的なレイティングがゆるいのかヒロインは18歳以上限定でなく制服世代も適宜投入されているのがティーン好きの自分にはありがたいところ。頭身高めで均整の取れたボディの少女にはブレザーなどのカッチリした制服がひときわ似合っていてよろしいのだ。みなさん巨乳傾向なのでつるぺた大好きっ漢の需要にはお応えできないものの比較的訴求対象は広い方といえよう。
1on1の明朗快活ラヴからどっぷりと暗い強要エロまでオハナシの幅は非常に広いがどちらかというと前者優勢。ただどの物語もアイディアをまっすぐ叩きつけるのでなくひとひねり入れる工夫で作品の深みがグッとアップ。凌辱風味と見せつつじつはラヴラヴだったりワガママ系キャラが展開を思わぬ方向に引っぱっていったりと読者を飽きさせない。ヒロイン造形もそれにあわせ一筋縄ではいかないイイ性格ぞろいで、したたかなのか純情なのかわからない気まぐれぶりがぼくらの心を翻弄するのだ。
彫像のように美しい肢体を惜しげもなくさらしながらくり広げられる濡れ場は過不足ない容量が割かれ精液分泌にたいそう貢献。着衣のすきまからプルンと飛び出る大ぶりのバストを揉み倒すたびほおを紅潮させ小刻みに吐息をもらすヒロインの痴態に君のちんこも速攻でスタンダップだ。下着越しに秘所をまさぐられて彼女がはしたなく布地を濡らしはじめたら挿入のゴーサイン。
キツキツまんこを暴れん棒で強引にこじ開けながらいちばん深いところをつついてやると女子ども甲高く嬌声をあげてきつく男子の背中にしがみつく。ストロークを刻むたびハートマークを振り散らかしきつく内部を締めつけてくるさまがたまらなくエロっちい。独立した生きもののように蠕動し精液をしぼり取ろうとする膣内の運動にあらがえず、フィニッシュは多種多様な擬音に囲まれながら許容量オーヴァーの白濁液を内へ外へと放出。
中田氏チュチェ思想者の自分的には一部ゴムつきやらぶっかけやらが混入していたのがマイナスポイントではあるけれど、作画/作劇とも処女作とは思えない洗練ぶりでたいそう楽しませてもらった。巻末のニコ動ネタやカヴァー下などから推測するに本来もっとハジけた芸風なのが今回まだ猫をかぶっているよう感じなのは気になったが、まあ次作以降で本領発揮してくれることに期待しよう。収録のものでは幼なじみ女子とのセックス練習がイチャラヴへ発展「ビッチメイキング」と、引き取られた先で弟のため養父に身体を捧げる姉の悲しい処女喪失「カゾクノキズナ」で我がジョイスティックを激しく使役。
