-R-Ex「Step-Up LOVERS!」コアマガジン ISBN:9784864365680
話△ 抜◎-○ 消中-大 総合○
まるっきり正反対なタイプの双子兄弟だけど互いにシンクロするみたくそれぞれの恋人とは犯りまくりサカりまくりで……表題作長編8話&描きおろし巻末おまけ漫画。ツヤツヤボディを激しくドライヴしながらキュートガールズの子宮めがけ精根尽き果てるまでザーメン発射し放題のすばらしき抜き物件は作者初の成年向けコミックスだ。ちなみにこのペンネームは表紙を参照したところ「あーる・いーえっくす」とすなおに読み下せばよろしいようで。
この作家をはじめてそれと認識したのはたしか3、4年ほど前のコミメガだったと記憶しているが、たいそうキャッチーな絵柄と問答無用のハードファックを目にしてたちまちとりこになったのを覚えている。のちのコアお家騒動後もこの作家はずっと同社の系列誌で活躍し続け、このたびようやく作品集上梓までこぎ着けて感慨もひとしお。
今回未収録の読み切り作品や数話連作の掲載を経たのち2011年に「コミックメガストア」誌上ではじまった本作品連載は途中でなん度も長めのインターヴァルをはさみ、結局完結したのは同誌休刊後の後継誌「コミックメガストアα」においてだった。連載中は次にいつの号に新作が載るのだろうかとずいぶんと気をもまされたものである。
クッキリハッキリのアニメ絵でものされるキャラたちはみなさんじつに愛らしく、女の子は当然のことながら男子もなんだか妙にプリティで思わずいけない道へハマりそう。これはのちほど知ったことだがエロに来る前からすでに一般漫画やラノベの挿絵などでも活躍している作家のようで、なるほどこのきわめて訴求力が高くかつ適度にオタくさいヴィジュアルはいかにもマニア系のコンテンツに似つかわしい雰囲気だ。
1冊まるまるの長編ながら作品世界はきわめてミニマムで、ほぼ最初から最後まで主人公カップル2組のイチャラヴで押し通される。よって抜きキャラを担当するのもカヴァーイラストに登場する2名の女子高生のみ。金髪ロング文化系お嬢さま・神前あずさ(こうさきあずさ)嬢と、ショートボブ眼鏡っ娘弓道女子・藤城御由(ふじしろみゆ)嬢のいずれも、特盛おっぱいムチーリぷっくりまんこトローリのすばらしきボディにのっけからエレクチオンが止まりませんよ!
物語の発端は大企業御曹司ツインズ・岩崎浩貴(いわさきひろき)/信樹(のぶき)兄弟の後継者争奪戦におけるちょっとした勘違いから。猪突猛進おバカ系男子・浩貴は勢いのまま憎からず思う幼なじみのあずさを押し倒し、冷静沈着ヘタレボーイ・信樹はなかなか関係を進展させられなかった恋人の御由とようやく結ばれる。2人していちどきっかけができたらあとはもうサルのようにつがいまくりで……という寸法だ。それ以降彼ら彼女ら4人の心の葛藤やちょっとした停滞はあるけれど、おじゃまキャラや恋の障害が立ちふさがるわけでもなく延々セックス三昧のまま華燭の典へ向け一直線のシンプルなストーリー構成となる。
お話をコンパクトにまとめた分はカップル2組のイチャイチャ模様へまるごと振り替えられ、エロシーンは質量とも異様に充実。とくに序盤の初体験をすませたあとはほぼ四六時中まぐわっていると言っても過言ではない。毎話中田氏複数ラウンドをへっちゃらでこなす彼らの絶倫ぶりと、それをいともたやすく受けとめ幾度となく絶頂に達してはなおも腰を振り続ける彼女らの無尽蔵なスタミナには驚嘆のひと言。緻密なトーンワークに彩られたムチムチの肢体描写もむやみやたらといやらしく、また性器結合断面図の多用は昨今珍しくないとはいえこの人のそれはハンパでない頻度であり、子宮口のさらにその向こうまで大量に白濁液が注ぎこまれる光景でことのほか摩擦運動がはかどること間違いなし。
しょっぱなから発情し火照った身体をあらわにして少女らは夢中でちんこにしゃぶりつく。執拗なフェラ&パイズリに辛抱たまらず第1ちんこ汁を発射するも、即座に濡れそぼつ蜜壷をおっ広げ誘いをかける彼女の仕草にまたしてもフル勃起だ。すかさず膣内深く怒張をねじこめば女子どもたちまちハードに腰を使いはじめ全力で快楽を享受する。柔らかな肉ヒダ全体でシャフトを包みこみきつく締めつけてはアンアン嬌声をもらし涙を浮かべながらしがみついてくるおにゃのこの痴態がいとおしくもエロっちい。2度3度4度と膣内射精されて全身を打ち震わせるヒロインの絶品土手高まんこへ最後は速効受胎させる勢いでこれまで以上に多量のスペルマの奔流をお見舞いしたその刹那彼女も獣のごとく咆吼しファイナルアクメ。
とまあキュートな絵柄なのにとんでもなく高密度のファックがスキマなく配置された純粋精液分泌支援装置だ。いまさら言っても詮ないことだが、これが1年前、いやせめて今春までに出版されていれば消しも今回のようなモザイクではなく薄トーンで抜き評価は三重丸くらいに上昇しただろうにと惜しまれてならない。連載自体は2012年中に完結直前まで到達していただけによけい未練がつのる。まあこの無慈悲な修整の大ハンディを背負ってなお飛び抜けて実用的なのはすなおにスゴいと思いますが。あとは今回収録もれした初期の作品群と新作とを合わせて可及的すみやかに2冊めもリリースしていただきたいもの。短髪スキーの俺としては今作のダブルヒロインのうちもう圧倒的に御由さんの方が私的嗜好に合致しまくりで、彼女がいったんセックスのよさに目覚めてからの貪欲な快楽享受ぶりに精巣がスッカラカンになるまで体液をしぼり取られた次第。
2013-11-30
Первый субботник
11/30購入。
-荘魯迅「声に出してよむ漢詩の名作50」平凡社新書 ISBN:9784582857054
-林譲治「太平洋戦争のロジスティクス」学研パブリッシング ISBN:9784054058729
-小林章「まちモジ」グラフィック社 ISBN:9784766125443
-В・Г・ソローキン「愛」国書刊行会 ISBN:9784336039606
-「Juicy」NO.4
-荘魯迅「声に出してよむ漢詩の名作50」平凡社新書 ISBN:9784582857054
-林譲治「太平洋戦争のロジスティクス」学研パブリッシング ISBN:9784054058729
-小林章「まちモジ」グラフィック社 ISBN:9784766125443
-В・Г・ソローキン「愛」国書刊行会 ISBN:9784336039606
-「Juicy」NO.4
2013-11-29
本年度のジョージア魂賞。
-高岡基文「少女複数形」ヒット出版社 ISBN:9784894656109
話△ 抜○ 消小 総合○
闇にまぎれ大活躍の美人怪盗3姉妹だが囚われの身となり凌辱を受け……前中後編+独立短編4本(うち前単行本別エピソード1本)+フルカラーショート1本+過去単行本発売告知宣伝ショート漫画5本。スッキリと完成された描線で食べごろティーンズのえっちな行状を全面フィーチャーの作者最新刊は2013年に入り2冊めのコミックスだ。
現在のホームグラウンドである「COMIC阿呍」誌上ではほぼ途切れることなく姿を見せコンスタントに作品を産出し続ける人ではあるけれど、この3月に前単行本「やんごとないよ!」が発売されたばかりなのにこれだけ早く新作が出せるのだろうかと感嘆しつつもつい疑問。しかしながらいざ購入して巻頭の目次を見てなるほどと納得する。つまり今回は一種の拾遺集なのですね。
唯一の長尺もの「がーるすちーる」をはじめとした新作パートがむろんコンテンツの主体であるものの、そのほかにずいぶんクレジットの古いものがポツポツと。最古のものは2007年とじつに6年前に執筆された作品だ。ロングラン長編やオムニバス連作形式の単行本が続いて読切作品のいくつかが収録のタイミングを逸していたのと、もうひとつこの版元特有の、単行本リリースとほぼ同時期の阿呍に描かせる宣伝用のショート漫画が宙に浮いていたのを、この際だからと一気に収録してある。
そんなわけで新旧入り交じり詰めこまれた作品群を読んでいると、ムダな描線のない端整なその絵柄もわずかながら変化しているのが見てとれて興味深い。典型的なアニメ絵でトーンもさほどうるさくなくて……という根幹の部分は共通なのだが、顔パーツのバランスや細やかな表情のつけ方などけっこう微調整しているのがよくわかった。ただ白黒原稿におけるプレーンな筆致と外注によるコテコテな表紙彩色とはけっこうギャップがあるので、可能ならば見本チェック後の購入を推奨したい。
いっときグッとキャラの年齢層が高くなったことを反映して昔の作品にはアダルトさん数名が含有されているが、直近のものは前作同様にミドル~ハイティーン女子が主体。おっぱいサイズも総体的には巨乳寄りながらヴォリューム少なめの娘も混ぜこんで多彩なニーズにお応えする。とりわけお歳は若いのにドーンとバストが盛られた発育のよろしい10代女子を描かせるとやはりピカイチで、一時期の急激な年増路線突入はなんの意味があったのだろうと考えこまざるを得ないところ。
本作においては能天気ラヴコメから強要ティックな展開までいろんなタイプの物語がわりと節操なく並ぶのだが、強いて共通点を探すなら多人数プレイにいそしむ作品が多いこと。アタマにつけられたタイトルはそれゆえの命名なのだろう。むろんその際にはわざとセットになる女の子に対照的な属性を附与し――ロングヘアとショートヘア、おっとりと活発、ちっちゃいのとおっきいの等――、見るからにゴージャスな絵ヅラを演出してみせるテクはさすが大ヴェテラン。
滑らかな肢体が画面狭しと暴れまわるエロシーンは特別濃ゆいわけではないけれど、ひんぱんにアングルを変え女の子のアヘりっぷりを忠実に追い続けながらガッツリ膣内射精フィニッシュまでお付きあいの詳細な描写がぼくらの股間を効果的に励起せしめる。大勢の身体が重なりあうなか複数の女の子たちが一緒くたに絶頂するさまをキッチリと同期させて大ゴマ展開する熟達の演出に感嘆しきりだ。
10代特有の弾むようなお肌の感触を楽しみながら第2次性徴真っ盛りの秘密の花園を乱暴にまさぐると彼女はすでに一人前のレディのごとくいやらしい嬌声を発しうるんだ瞳で男を歓ばせる。口にせずとも自然に誘われたぎる怒張を蜜壷のなかへとインサート。随喜の涙を流し小刻みにハートマークをまき散らしながらいろんな液体まみれで恍惚の表情を浮かべるその痴態がじつに淫猥でよろしい。はしたないアクメ顔さらしいっそう甲高く咆吼する彼女のティーンエイジまんこの奥底へ最後たっぷり白く熱い飛沫をぶちまけてミッションコンプリート。
お話展開は定石どおりで新味はないが、そのぶん変に脳みそのリリースを消費せずじっくりとおのが股間をシェイクすることに集中できる仕掛けだ。多種多様な女の子の絶品イキ顔を腹いっぱい摂取し心ゆくまで分泌し続けることができるだろう。このご時世気になる修整も同業他社に比べれば細めの線でがんばっていて好感。収録作のなかではいささかテンプレ的設定ながらセミロング巨乳眼鏡次女さんがマイ経絡秘孔直撃な中編「がーるすちーる」がやはり白眉であり心地よく我が砲身を酷使。
話△ 抜○ 消小 総合○
闇にまぎれ大活躍の美人怪盗3姉妹だが囚われの身となり凌辱を受け……前中後編+独立短編4本(うち前単行本別エピソード1本)+フルカラーショート1本+過去単行本発売告知宣伝ショート漫画5本。スッキリと完成された描線で食べごろティーンズのえっちな行状を全面フィーチャーの作者最新刊は2013年に入り2冊めのコミックスだ。
現在のホームグラウンドである「COMIC阿呍」誌上ではほぼ途切れることなく姿を見せコンスタントに作品を産出し続ける人ではあるけれど、この3月に前単行本「やんごとないよ!」が発売されたばかりなのにこれだけ早く新作が出せるのだろうかと感嘆しつつもつい疑問。しかしながらいざ購入して巻頭の目次を見てなるほどと納得する。つまり今回は一種の拾遺集なのですね。
唯一の長尺もの「がーるすちーる」をはじめとした新作パートがむろんコンテンツの主体であるものの、そのほかにずいぶんクレジットの古いものがポツポツと。最古のものは2007年とじつに6年前に執筆された作品だ。ロングラン長編やオムニバス連作形式の単行本が続いて読切作品のいくつかが収録のタイミングを逸していたのと、もうひとつこの版元特有の、単行本リリースとほぼ同時期の阿呍に描かせる宣伝用のショート漫画が宙に浮いていたのを、この際だからと一気に収録してある。
そんなわけで新旧入り交じり詰めこまれた作品群を読んでいると、ムダな描線のない端整なその絵柄もわずかながら変化しているのが見てとれて興味深い。典型的なアニメ絵でトーンもさほどうるさくなくて……という根幹の部分は共通なのだが、顔パーツのバランスや細やかな表情のつけ方などけっこう微調整しているのがよくわかった。ただ白黒原稿におけるプレーンな筆致と外注によるコテコテな表紙彩色とはけっこうギャップがあるので、可能ならば見本チェック後の購入を推奨したい。
いっときグッとキャラの年齢層が高くなったことを反映して昔の作品にはアダルトさん数名が含有されているが、直近のものは前作同様にミドル~ハイティーン女子が主体。おっぱいサイズも総体的には巨乳寄りながらヴォリューム少なめの娘も混ぜこんで多彩なニーズにお応えする。とりわけお歳は若いのにドーンとバストが盛られた発育のよろしい10代女子を描かせるとやはりピカイチで、一時期の急激な年増路線突入はなんの意味があったのだろうと考えこまざるを得ないところ。
本作においては能天気ラヴコメから強要ティックな展開までいろんなタイプの物語がわりと節操なく並ぶのだが、強いて共通点を探すなら多人数プレイにいそしむ作品が多いこと。アタマにつけられたタイトルはそれゆえの命名なのだろう。むろんその際にはわざとセットになる女の子に対照的な属性を附与し――ロングヘアとショートヘア、おっとりと活発、ちっちゃいのとおっきいの等――、見るからにゴージャスな絵ヅラを演出してみせるテクはさすが大ヴェテラン。
滑らかな肢体が画面狭しと暴れまわるエロシーンは特別濃ゆいわけではないけれど、ひんぱんにアングルを変え女の子のアヘりっぷりを忠実に追い続けながらガッツリ膣内射精フィニッシュまでお付きあいの詳細な描写がぼくらの股間を効果的に励起せしめる。大勢の身体が重なりあうなか複数の女の子たちが一緒くたに絶頂するさまをキッチリと同期させて大ゴマ展開する熟達の演出に感嘆しきりだ。
10代特有の弾むようなお肌の感触を楽しみながら第2次性徴真っ盛りの秘密の花園を乱暴にまさぐると彼女はすでに一人前のレディのごとくいやらしい嬌声を発しうるんだ瞳で男を歓ばせる。口にせずとも自然に誘われたぎる怒張を蜜壷のなかへとインサート。随喜の涙を流し小刻みにハートマークをまき散らしながらいろんな液体まみれで恍惚の表情を浮かべるその痴態がじつに淫猥でよろしい。はしたないアクメ顔さらしいっそう甲高く咆吼する彼女のティーンエイジまんこの奥底へ最後たっぷり白く熱い飛沫をぶちまけてミッションコンプリート。
お話展開は定石どおりで新味はないが、そのぶん変に脳みそのリリースを消費せずじっくりとおのが股間をシェイクすることに集中できる仕掛けだ。多種多様な女の子の絶品イキ顔を腹いっぱい摂取し心ゆくまで分泌し続けることができるだろう。このご時世気になる修整も同業他社に比べれば細めの線でがんばっていて好感。収録作のなかではいささかテンプレ的設定ながらセミロング巨乳眼鏡次女さんがマイ経絡秘孔直撃な中編「がーるすちーる」がやはり白眉であり心地よく我が砲身を酷使。
勝つと思うな 思えば負けよ
11/29購入。
-松田円「よこしま・ゼミナール(2)」竹書房 ISBN:9784812484579
-溝口紀子「性と柔」河出ブックス ISBN:9784309624648
-「週刊ベースボール」2013年12月9日号
-松田円「よこしま・ゼミナール(2)」竹書房 ISBN:9784812484579
-溝口紀子「性と柔」河出ブックス ISBN:9784309624648
-「週刊ベースボール」2013年12月9日号
2013-11-28
本日の阿部定事件。
-緑のルーペ「ガーデン(2)」茜新社 ISBN:9784863493995
話◎ 抜◎-○ 消小-中 総合◎
親しい女性たちを次々失い孤独をかみしめる主人公と、父親の子を宿し彼の築いた楽園へと帰還しようとする少女と、2人の刹那的な交わりはそれゆえに燃えあがり……表題作長編7話(前単行本より継続:第10-最終話、完結)&描きおろし幕間/後日談。登場人物たちに襲いかかる災禍とそれがもたらす意外な結末とを積み重ねつつ最後の壮絶なカタストロフに向けてにわかに物語が加速する光景をひりつくような科白のやりとりと狂気じみた情欲の発露とをバックに従えながら読者の脳裡へダイレクトに叩きつける作者成年向けとしての3rdコミックスだ。なお機種依存文字避けで巻数表示にアラビア数字を用いたが、本来の表記はローマ数字となることをあらかじめおわびしておく。
去年6月に刊行の前単行本「ガーデン(1)」の最後尾あたりでようやく物語の大枠が明かされたことから、この巻では進行が一気にスピードアップ。そのまま最終話までハイテンションで突っ走るその真髄を味わうには当然2冊セットで読み通さないとなんの意味もないと言ってしまっていい。書店の方々にも可能ならば両方平積みにしてユーザーの同時買いをサジェストする体勢での販売をお願いしたいところ。
さっくりとセンスのよい描線でものされるセンスのよい絵柄は大まかにはアニメ/ゲーム風味のそれになるのだろうが、昨今エロ漫画業界で流行りのコテコテにお肌のツヤを強調したトーンワークがないぶん脂の抜けた印象。なんとなく大学漫研とか美大の絵画系専攻とかそんなイメージの静謐な作画は、しかしながら過剰なまでに濃密な愛欲の横溢にも意外にマッチしているのが不思議だ。
どうにも人付き合いの上手くない高校生男子・幸太郎がそれでもどうにか心許せた4人の少女――中学時代からつるんできた女友達・あざみ、クールで毒舌な部活の上級生・昼顔(ヒール先輩)、よくなついてくる居候先の従妹・にんじん、そしてネトゲのオフ会で知り合いなし崩しにセックスフレンドとして関係を持ち続ける謎めいた女の子・ひつじ。しかし前巻までであざみとヒール先輩は主人公の前から姿を消し、みずからの過失でにんじんは彼のもとを逃げ出し、そしてひつじは衝撃的な事実とともに幸太郎へ別離を告げる。彼女らの名を副題に冠した4つのパートに分割される2冊通しのストーリーの主題は幸太郎がひたすらつながりをなくしてゆく過程を追い続ける、一種の喪失のヴァリアントという言い方もできよう。
前巻でゲスい野郎どもによりガッツリレイプされ犯され続けすっかりちんこなしでは生きられないまでに堕とされた2人に続き、こんどはコメディリリーフとして殺伐とした物語にうるおいを与えていたにんじんまでもが歪んだ愛情の餌食ですよ。実の父親による偏執狂めいた調教計画がひつじ父の手助けで最終パートまでも実行に移され、手ひどいレイプと慈愛に満ちた安らぎとがあわただしく交錯しながら未発達な肢体をいろんな体液まみれにしてその歳じゃしちゃいけないアヘ顔さらしてよがり狂う幼女一丁あがり。
そしてこれまでもいろんな男たちの性欲のはけ口として肉体をハードに使役してきたひつじにはサブヒロイン3人と別の展開を用意。実父のマインドコントロールめいた強力な呪縛に囚われ遠大な陰謀のコマとして立ち回ってきた彼女だが、その心の奥にわずかに残っていたアモルフな感情が主人公と身体を重ねるうち徐々に醸成されてゆく。盲目的に父の指示に従うことだけが幸福だったひつじの心は自我の芽生えとともに揺れはじめ、そのイノセントな笑顔がしだいに影を帯びついには奇妙な泣き笑いのような表情へと変貌するさまがなんとも痛ましい。だがこれが伏線となりラス前の衝撃的な展開、そして最後の大転回へとつながるのだ――ここからは一字一句ネタバレにつながりかねないので、わざとボカしぎみの記述となるが悪しからず。
最後の砦のひつじを含めすべてを失った主人公だが、やがて彼は意を決しひつじの父の構築した愛情セミナーへと乗りこむ。そこではすでにひつじの父が企図しつつもその思惑さえ越えたある種のセックス・コミューンが実現していた。その状況を受け入れるもの/とまどいながらも取りこまれようとするもの、そして、拒絶したもの。彼女ら自身の選択がなされたのち、残りの少ないページでは幸太郎のもとに身を寄せたひつじのその後を見ることができる。まっさらな白紙のようになにも知らない少女だった彼女がようやく愛を理解しそれゆえに激しい後悔にさいなまれるそのちっぽけな姿、泣きじゃくる彼女をきつく抱きしめ守り続けることを心に誓う幸太郎の決意、それらが描かれた最終話最終ページを凝視しながらいまも震えが止まらない。
ジリジリ息苦しくなるような重たい作劇と同時進行の激しいエロシーンもまたおそろしく密度の高いもの。抜きキャラ4名のうちおっぱい大きめ2名はもうほとんど出番がなく並乳/貧乳のふたりがもっぱら濡れ場を担当するのだが、過剰なまでのエロワードが乱舞し白痴めいたアクメ顔を怒濤のごとくくり出しながらのファックはむやみやたらと扇情的。ぷっくりまんこをハードに貫きながら幾度となく膣内射精しまくる光景を豊富に断面図を織りまぜながら展開されてマイちんこも大忙しだ。動物じみた咆吼を発しながら瞳孔おっ広げて狂おしく種つけ懇願しまくるヒロインのドスケベまんこの奥深くへ間欠泉のごとく大量の白濁液を放出。
物語を彩った4人のヒロインのなかで、きちんとした形でその顛末が語られるのはひつじただひとり(あと若干にんじん)。すなわちここに来て読者は緑のルーペがこの長編をどういう意図のもと執筆したのか明確に知らされることとなるのだ。それは巻末著者あとがきでも断言されていて、ゆえにあざみやヒール先輩のその後のあり得べきストーリーを期待していた人はいささか肩すかしを食らうかもしれない。ただデビュー作「イマコシステム」も、非エロでやっていた連載でも、衝撃的なディテイルをはぎ取ったのちの主題は普遍的なボーイ・ミーツ・ガールだったわけで、その意味では今回たまたまサブヒロイン描写が増えたといっても根本のテーマは従来どおり「運命の恋人たちの物語(本作ならば「ひつじと幸太郎の物語」)」なのだろう。かような前提に立てばひつじ以外の3人の処置に不思議はないし、こうした結末にするしかないだろうと深く納得。個人的にも股間は4人平等に使わせてもらいつつ物語の支配者はひつじちゃんということで不満はないです。帯の訴求コピー「掲載の度に衝撃を呼んだ」ではないが、最後の2、3話くらいは読むたび驚天動地の展開が仕込まれてて心臓ドキドキちんこピキピキでたいそう楽しませてもらった。次作は抜き特化の短編集、その次はまた長編に挑戦との作者の言で、どちらもいまから大いに期待。
話◎ 抜◎-○ 消小-中 総合◎
親しい女性たちを次々失い孤独をかみしめる主人公と、父親の子を宿し彼の築いた楽園へと帰還しようとする少女と、2人の刹那的な交わりはそれゆえに燃えあがり……表題作長編7話(前単行本より継続:第10-最終話、完結)&描きおろし幕間/後日談。登場人物たちに襲いかかる災禍とそれがもたらす意外な結末とを積み重ねつつ最後の壮絶なカタストロフに向けてにわかに物語が加速する光景をひりつくような科白のやりとりと狂気じみた情欲の発露とをバックに従えながら読者の脳裡へダイレクトに叩きつける作者成年向けとしての3rdコミックスだ。なお機種依存文字避けで巻数表示にアラビア数字を用いたが、本来の表記はローマ数字となることをあらかじめおわびしておく。
去年6月に刊行の前単行本「ガーデン(1)」の最後尾あたりでようやく物語の大枠が明かされたことから、この巻では進行が一気にスピードアップ。そのまま最終話までハイテンションで突っ走るその真髄を味わうには当然2冊セットで読み通さないとなんの意味もないと言ってしまっていい。書店の方々にも可能ならば両方平積みにしてユーザーの同時買いをサジェストする体勢での販売をお願いしたいところ。
さっくりとセンスのよい描線でものされるセンスのよい絵柄は大まかにはアニメ/ゲーム風味のそれになるのだろうが、昨今エロ漫画業界で流行りのコテコテにお肌のツヤを強調したトーンワークがないぶん脂の抜けた印象。なんとなく大学漫研とか美大の絵画系専攻とかそんなイメージの静謐な作画は、しかしながら過剰なまでに濃密な愛欲の横溢にも意外にマッチしているのが不思議だ。
どうにも人付き合いの上手くない高校生男子・幸太郎がそれでもどうにか心許せた4人の少女――中学時代からつるんできた女友達・あざみ、クールで毒舌な部活の上級生・昼顔(ヒール先輩)、よくなついてくる居候先の従妹・にんじん、そしてネトゲのオフ会で知り合いなし崩しにセックスフレンドとして関係を持ち続ける謎めいた女の子・ひつじ。しかし前巻までであざみとヒール先輩は主人公の前から姿を消し、みずからの過失でにんじんは彼のもとを逃げ出し、そしてひつじは衝撃的な事実とともに幸太郎へ別離を告げる。彼女らの名を副題に冠した4つのパートに分割される2冊通しのストーリーの主題は幸太郎がひたすらつながりをなくしてゆく過程を追い続ける、一種の喪失のヴァリアントという言い方もできよう。
前巻でゲスい野郎どもによりガッツリレイプされ犯され続けすっかりちんこなしでは生きられないまでに堕とされた2人に続き、こんどはコメディリリーフとして殺伐とした物語にうるおいを与えていたにんじんまでもが歪んだ愛情の餌食ですよ。実の父親による偏執狂めいた調教計画がひつじ父の手助けで最終パートまでも実行に移され、手ひどいレイプと慈愛に満ちた安らぎとがあわただしく交錯しながら未発達な肢体をいろんな体液まみれにしてその歳じゃしちゃいけないアヘ顔さらしてよがり狂う幼女一丁あがり。
そしてこれまでもいろんな男たちの性欲のはけ口として肉体をハードに使役してきたひつじにはサブヒロイン3人と別の展開を用意。実父のマインドコントロールめいた強力な呪縛に囚われ遠大な陰謀のコマとして立ち回ってきた彼女だが、その心の奥にわずかに残っていたアモルフな感情が主人公と身体を重ねるうち徐々に醸成されてゆく。盲目的に父の指示に従うことだけが幸福だったひつじの心は自我の芽生えとともに揺れはじめ、そのイノセントな笑顔がしだいに影を帯びついには奇妙な泣き笑いのような表情へと変貌するさまがなんとも痛ましい。だがこれが伏線となりラス前の衝撃的な展開、そして最後の大転回へとつながるのだ――ここからは一字一句ネタバレにつながりかねないので、わざとボカしぎみの記述となるが悪しからず。
最後の砦のひつじを含めすべてを失った主人公だが、やがて彼は意を決しひつじの父の構築した愛情セミナーへと乗りこむ。そこではすでにひつじの父が企図しつつもその思惑さえ越えたある種のセックス・コミューンが実現していた。その状況を受け入れるもの/とまどいながらも取りこまれようとするもの、そして、拒絶したもの。彼女ら自身の選択がなされたのち、残りの少ないページでは幸太郎のもとに身を寄せたひつじのその後を見ることができる。まっさらな白紙のようになにも知らない少女だった彼女がようやく愛を理解しそれゆえに激しい後悔にさいなまれるそのちっぽけな姿、泣きじゃくる彼女をきつく抱きしめ守り続けることを心に誓う幸太郎の決意、それらが描かれた最終話最終ページを凝視しながらいまも震えが止まらない。
ジリジリ息苦しくなるような重たい作劇と同時進行の激しいエロシーンもまたおそろしく密度の高いもの。抜きキャラ4名のうちおっぱい大きめ2名はもうほとんど出番がなく並乳/貧乳のふたりがもっぱら濡れ場を担当するのだが、過剰なまでのエロワードが乱舞し白痴めいたアクメ顔を怒濤のごとくくり出しながらのファックはむやみやたらと扇情的。ぷっくりまんこをハードに貫きながら幾度となく膣内射精しまくる光景を豊富に断面図を織りまぜながら展開されてマイちんこも大忙しだ。動物じみた咆吼を発しながら瞳孔おっ広げて狂おしく種つけ懇願しまくるヒロインのドスケベまんこの奥深くへ間欠泉のごとく大量の白濁液を放出。
物語を彩った4人のヒロインのなかで、きちんとした形でその顛末が語られるのはひつじただひとり(あと若干にんじん)。すなわちここに来て読者は緑のルーペがこの長編をどういう意図のもと執筆したのか明確に知らされることとなるのだ。それは巻末著者あとがきでも断言されていて、ゆえにあざみやヒール先輩のその後のあり得べきストーリーを期待していた人はいささか肩すかしを食らうかもしれない。ただデビュー作「イマコシステム」も、非エロでやっていた連載でも、衝撃的なディテイルをはぎ取ったのちの主題は普遍的なボーイ・ミーツ・ガールだったわけで、その意味では今回たまたまサブヒロイン描写が増えたといっても根本のテーマは従来どおり「運命の恋人たちの物語(本作ならば「ひつじと幸太郎の物語」)」なのだろう。かような前提に立てばひつじ以外の3人の処置に不思議はないし、こうした結末にするしかないだろうと深く納得。個人的にも股間は4人平等に使わせてもらいつつ物語の支配者はひつじちゃんということで不満はないです。帯の訴求コピー「掲載の度に衝撃を呼んだ」ではないが、最後の2、3話くらいは読むたび驚天動地の展開が仕込まれてて心臓ドキドキちんこピキピキでたいそう楽しませてもらった。次作は抜き特化の短編集、その次はまた長編に挑戦との作者の言で、どちらもいまから大いに期待。
L'Empire des sens
11/28購入。
-志賀伯「妄想稼業の道長さん(2)」メディアファクトリー ISBN:9784040661223
-「艦隊これくしょん -艦これ- コミックアラカルト 舞鶴鎮守府編 壱」角川書店 ISBN:9784041209714
-「艦隊これくしょん -艦これ- 電撃コミックアンソロジー 佐世保鎮守府編(1)」アスキー・メディアワークス ISBN:9784048661867
-出口顕「ほんとうの構造主義」NHKブックス ISBN:9784140912102
-「COMIC阿呍」2014年1月号
-志賀伯「妄想稼業の道長さん(2)」メディアファクトリー ISBN:9784040661223
-「艦隊これくしょん -艦これ- コミックアラカルト 舞鶴鎮守府編 壱」角川書店 ISBN:9784041209714
-「艦隊これくしょん -艦これ- 電撃コミックアンソロジー 佐世保鎮守府編(1)」アスキー・メディアワークス ISBN:9784048661867
-出口顕「ほんとうの構造主義」NHKブックス ISBN:9784140912102
-「COMIC阿呍」2014年1月号
2013-11-27
意味なんてもう何も無いなんて 僕がとばしすぎたジョークさ
11/27借出。
-小澤祥司「エネルギーを選びなおす」岩波新書 ISBN:9784004314516
-谷川一巳「割引切符でめぐるローカル線の旅」平凡社新書 ISBN:9784582856989
-板橋作美「占いにはまる女性と若者」青弓社 ISBN:9784787233547
-野村真理「ホロコースト後のユダヤ人」世界思想社 ISBN:9784790715757
-大倉幸宏「「昔はよかった」と言うけれど」新評論 ISBN:9784794809544
-早乙女勝元「東京空襲下の生活日録」東京新聞 ISBN:9784808309787
-河井大輔/川崎康弘/島田明英「新訂 北海道野鳥図鑑」亜璃西社 ISBN:9784906740031
-小澤祥司「エネルギーを選びなおす」岩波新書 ISBN:9784004314516
-谷川一巳「割引切符でめぐるローカル線の旅」平凡社新書 ISBN:9784582856989
-板橋作美「占いにはまる女性と若者」青弓社 ISBN:9784787233547
-野村真理「ホロコースト後のユダヤ人」世界思想社 ISBN:9784790715757
-大倉幸宏「「昔はよかった」と言うけれど」新評論 ISBN:9784794809544
-早乙女勝元「東京空襲下の生活日録」東京新聞 ISBN:9784808309787
-河井大輔/川崎康弘/島田明英「新訂 北海道野鳥図鑑」亜璃西社 ISBN:9784906740031
2013-11-26
今晩の法善寺横丁。
-逢坂ミナミ「とろカノ」一水社 ISBN:9784864162050
話○ 抜○-△ 消小 総合△
少女は写真を媒体にして人の本当の欲望をあからさまにえぐり出し連作2本+懸想していた隣家の年上女性と久々の再会でようやく想いを遂げ本編&描きおろし後日談+クールな彼女の冷静な表情をトロけさすべく奮闘本編&描きおろし後日談+独立短編5本。繊細なタッチで描かれる凛としたガールズ&レディースがドエロく豹変し派手にイキ狂う光景を逐一実況中継の作者初単行本だ。
この版元はオーソドックスな男性向けエロのほかにボーイズラヴ/ティーンズラヴのレーベルも持っていて、そのためかときどき異種交配のようにそちらの畑の人材を投入してくる。この作家もハッキリ少女漫画がルーツとわかる絵柄から推測するにそうした流れのなかの1人だろう。予備知識はまったくなかったがこれまでにも幾人かの成功例を目にしているので胸躍らせながらいざチャレンジ。
描きおろしパートを除き収録作品はすべて「美少女革命 極Road」を初出とする。執筆時期の新旧による絵の振幅は若干感じられはするものの、清楚で整った絵柄のベースラインは不変だ。現在のメインストリームの少女漫画よりはひと世代前のタッチだけれど古くささとは無縁であり訴求力は高い。
登場するヒロインはうら若き女子高生から完熟オネーサマまで幅広く用意。年齢の大小を問わず乳は大きめで腰のキュッと締まったフェミニンな体型だ。全体を通して見ると姉やら先輩やら年上系が若干優勢であり、また奇麗にレースを這わせた下着やらタイツには女性作家らしいこだわりが垣間見え、それもまた大人びたアトモスフィアをかもし出すのに貢献。
物語は基本和姦ベースながらそのありようは多種多様。明朗快活ラヴコメからどこか偏執的な欲望の発露までワイドな嗜好にお応えだ。また服装倒錯な要素を持ちこんだりフェティッシュな変態描写をねじこんだりと多彩なアプローチをかけてきて飽きさせない。このへんはコンビニ売りでない本格成年誌ゆえの制約の少なさを活かし切っていてグッド。
もっちりボディをダイナミックに駆動するエロシーンはたいそう扇情的。えげつないくらいにちちしりまんこ等のエロパーツを大写しするアングルの多用により読者の勃起中枢をダイレクトドライヴする。結合断面図を豊富に散りばめながらフィニッシュは毎回膣内射精でキメてくれるのもうれしい。
完熟ボディをピッタリおおった下着を乱暴にはぎ取るとたちまちビッグバストと生い茂ったジャングルとがお出迎え。辛抱たまらず乳首にしゃぶりつき指先で秘密の花園をいらい倒すと彼女らたちどころに熱い吐息をもらし全身汗みずくで発情だ。せつなげにちんこをおねだりされてご要望どおりたぎる怒張をインサートすれば全身をのけぞらせマシンガンのごとく淫語ばらまきながらすっかり法悦の態。我を忘れ日本語にならない強制を発してしきりに膣内射精を懇願するエロメスどもにはご褒美に2度3度とザーメンの奔流をお見舞いだ。
とまあ処女作からなかなかにパワフルなファックを見せてもらったが、ドS女子だったり女装男子がいたりのお話にはグッと来ず私的評価をちょっとだけマイナス。あと性器クローズアップ多用はうれしいのだけれど、そのかたわら男性向けエロではあまり効果的でない演出も一部残っているあたりまだまだBL/TLの残滓を引きずっているのかも。このへんはキャリアの蓄積でいずれ解消できると思うので2作め以降に期待しよう。どちらかというと年少好きの自分はキュートなJKとふんどし越しにガチファック&中田氏三昧「彼女の下着と僕の幸運」がいちばんのお気に入り。
話○ 抜○-△ 消小 総合△
少女は写真を媒体にして人の本当の欲望をあからさまにえぐり出し連作2本+懸想していた隣家の年上女性と久々の再会でようやく想いを遂げ本編&描きおろし後日談+クールな彼女の冷静な表情をトロけさすべく奮闘本編&描きおろし後日談+独立短編5本。繊細なタッチで描かれる凛としたガールズ&レディースがドエロく豹変し派手にイキ狂う光景を逐一実況中継の作者初単行本だ。
この版元はオーソドックスな男性向けエロのほかにボーイズラヴ/ティーンズラヴのレーベルも持っていて、そのためかときどき異種交配のようにそちらの畑の人材を投入してくる。この作家もハッキリ少女漫画がルーツとわかる絵柄から推測するにそうした流れのなかの1人だろう。予備知識はまったくなかったがこれまでにも幾人かの成功例を目にしているので胸躍らせながらいざチャレンジ。
描きおろしパートを除き収録作品はすべて「美少女革命 極Road」を初出とする。執筆時期の新旧による絵の振幅は若干感じられはするものの、清楚で整った絵柄のベースラインは不変だ。現在のメインストリームの少女漫画よりはひと世代前のタッチだけれど古くささとは無縁であり訴求力は高い。
登場するヒロインはうら若き女子高生から完熟オネーサマまで幅広く用意。年齢の大小を問わず乳は大きめで腰のキュッと締まったフェミニンな体型だ。全体を通して見ると姉やら先輩やら年上系が若干優勢であり、また奇麗にレースを這わせた下着やらタイツには女性作家らしいこだわりが垣間見え、それもまた大人びたアトモスフィアをかもし出すのに貢献。
物語は基本和姦ベースながらそのありようは多種多様。明朗快活ラヴコメからどこか偏執的な欲望の発露までワイドな嗜好にお応えだ。また服装倒錯な要素を持ちこんだりフェティッシュな変態描写をねじこんだりと多彩なアプローチをかけてきて飽きさせない。このへんはコンビニ売りでない本格成年誌ゆえの制約の少なさを活かし切っていてグッド。
もっちりボディをダイナミックに駆動するエロシーンはたいそう扇情的。えげつないくらいにちちしりまんこ等のエロパーツを大写しするアングルの多用により読者の勃起中枢をダイレクトドライヴする。結合断面図を豊富に散りばめながらフィニッシュは毎回膣内射精でキメてくれるのもうれしい。
完熟ボディをピッタリおおった下着を乱暴にはぎ取るとたちまちビッグバストと生い茂ったジャングルとがお出迎え。辛抱たまらず乳首にしゃぶりつき指先で秘密の花園をいらい倒すと彼女らたちどころに熱い吐息をもらし全身汗みずくで発情だ。せつなげにちんこをおねだりされてご要望どおりたぎる怒張をインサートすれば全身をのけぞらせマシンガンのごとく淫語ばらまきながらすっかり法悦の態。我を忘れ日本語にならない強制を発してしきりに膣内射精を懇願するエロメスどもにはご褒美に2度3度とザーメンの奔流をお見舞いだ。
とまあ処女作からなかなかにパワフルなファックを見せてもらったが、ドS女子だったり女装男子がいたりのお話にはグッと来ず私的評価をちょっとだけマイナス。あと性器クローズアップ多用はうれしいのだけれど、そのかたわら男性向けエロではあまり効果的でない演出も一部残っているあたりまだまだBL/TLの残滓を引きずっているのかも。このへんはキャリアの蓄積でいずれ解消できると思うので2作め以降に期待しよう。どちらかというと年少好きの自分はキュートなJKとふんどし越しにガチファック&中田氏三昧「彼女の下着と僕の幸運」がいちばんのお気に入り。
のんきな父さん
11/26購入。
-桜玉吉「漫喫漫玉日記 深夜便」エンターブレイン ISBN:9784047292796
-藤堂あきと「パーツのぱ(9)」アスキー・メディアワークス ISBN:9784048660365
-岡本健太郎「山賊ダイアリー(4)」講談社 ISBN:9784063524888
-北室かず子/田渕立幸「いとしの大衆食堂」北海道新聞社 ISBN:9784894537101
-「スラッガー」2014年1月号
-「コミックゼロス」#13
-桜玉吉「漫喫漫玉日記 深夜便」エンターブレイン ISBN:9784047292796
-藤堂あきと「パーツのぱ(9)」アスキー・メディアワークス ISBN:9784048660365
-岡本健太郎「山賊ダイアリー(4)」講談社 ISBN:9784063524888
-北室かず子/田渕立幸「いとしの大衆食堂」北海道新聞社 ISBN:9784894537101
-「スラッガー」2014年1月号
-「コミックゼロス」#13
2013-11-25
今週のスーパーソニックライン。
-コテング「妄想ラヴァーズ」ワニマガジン社 ISBN:9784862692740
話△ 抜○ 消小-中 総合○
一見ドSじつはドMの先輩女子をラヴラヴ調教本編&描きおろし後日談+独立短編10本+フルカラーショート1本。キュートなお顔にばいんばいんフェイスのえっちぃ女子どもが爆乳フリフリ膣内きゅんきゅんイキまくりのワンダフルセックスライフ波状攻撃に心はほっこりちんこはモッコリの作者これが初の商業コミックスとなる。
ゼロス組の合流で業界一の大所帯と化したというのになおも積極的に各方面から新たな才能をスカウトしまくるワニ編集スタッフがまたしても送り出す期待の新鋭。といっても例によって同人畑からの発掘で、そちらではすでに大いに名を成している人のよう。よくよく蔵書を振り返ると自分も薄い本ですでにお世話になっていたのでした。
ほどよく萌えでほどよくオサレなアニメ/ゲーム系の絵柄はのっけから訴求力抜群で、いかにもこの出版社が好みそうなタイプ。大きな瞳に小ぶりの唇というあどけない系のフェイスでいながら首から下は熟れすぎなくらいギュウギュウにお肉が盛られており、お顔の面積に匹敵する巨大な双丘とどこまでも丸く雄大な臀部が標準装備だ。これがリアル女子だとシリコン感バリバリの不自然な凹凸になるか腹もいっしょに肥大化するかで目も当てられない惨状になるところだが、優美な胴体のラインに無理なく爆乳爆尻が融合するミューズのごとき肢体描写はまさしく2次元ならではの造形美。
収録作は中途の描きおろし漫画を除き2011-13年にかけ「COMIC失楽天」に執筆されたもの。もっとも単行本化の際にかなり加筆修正をほどこしたとのことで、実際公式ブログの当該記事で言及しているように、最初期の作品についてはほぼ全面改稿と言っていいほどの手直しがなされている。そのぶん中途半端に古いものは逆に直近作との差異が目立ってしまうのは皮肉だが、描き直し分の原稿料が出るわけでもないのにこれだけ手間ひまかける作者の心意気がうれしいじゃないか。
慎太郎シール誌のレギュレイションに合わせてか、物語は大半が肩のこらない甘口のライトコメディ。きわ立って個性的ではないものの定番シチュを破綻なく料理したクセのない作劇はあたかもミネラルウォーターのごとくスイスイ摂取できる。好き合う同士のタイマンラヴを主体としながら一部に口先巧みにセックスに持ちこまれたり不特定多数と致したりとおだやかでない雰囲気の話もあるけれど、それらも最終的にはヒロインが気持ちよさそうに絶頂するので読後感はさほど悪くない。
もっちりボディを最大限に活用のエロシーンは必要充分なヴォリュームを備え、随所に多彩なエフェクトが入り乱れるド派手なもの。とりわけ大ぶりの乳首をドーンと誇示するかのごとく緻密なトーンワークやシズル感あふれる各種液汁描写がたいそう素敵だ。いやらしく屹立したニップルやぷっくり盛り上がった恥丘などエロパーツもやけに扇情的で、これらをハードに使役しながら柔肉の奥へ中田氏し放題のフィニッシュへと至る一連のシークエンスはワンダフルのひと言。
スイカ顔負けの雄大なおっぱいを両サイドから揉みしだかれヒロインたちまち荒い吐息をもらし頬を赤らめて発情。土手高まんこをしとどに濡らして早くも出迎え体制は万全だ。ピキピキ元気なシャフトをゆっくり挿入されて早くもいっちょ前のアクメ顔さらしては激しく腰を使い積極的に快楽を享受する。ラストははち切れんばかりのフトモモをM字に開きはしたなくお口開けながらだいしゅきホールドをキメてくるヒロインの子宮めがけてたっぷりと熱い飛沫をお見舞いだ。
前述の熱心な加筆修正の甲斐もあり、初単行本にもかかわらず作画のクオリティはきわめて高値安定で文句のつけようがない。ちんこまんこの消しもいまとなっては相対的におだやかな部類で気持ちよく股間をシェイクできることだろう。あとはていねいではあるけれど若干ステレオタイプな物語展開にいくばくかの個性が加わればモアベター。たとえば本レーベルより同時発売のひげなむちがオリジナリティあふれる蠱惑的なソフトNTRを武器としているように、この人もなにか自分だけのウリを今後身につけていくのを期待する。今回収録のものでは、ちょいダサお下げ三つ編みデコ眼鏡の演劇少女がOBのえっちな演技指導で初絶頂の「妄想眼鏡」と、ショート巨乳の初心者山ガールが雄大な自然のなか開放的なHに開眼「絶頂マウンテン」がマイフェイヴァリット。
話△ 抜○ 消小-中 総合○
一見ドSじつはドMの先輩女子をラヴラヴ調教本編&描きおろし後日談+独立短編10本+フルカラーショート1本。キュートなお顔にばいんばいんフェイスのえっちぃ女子どもが爆乳フリフリ膣内きゅんきゅんイキまくりのワンダフルセックスライフ波状攻撃に心はほっこりちんこはモッコリの作者これが初の商業コミックスとなる。
ゼロス組の合流で業界一の大所帯と化したというのになおも積極的に各方面から新たな才能をスカウトしまくるワニ編集スタッフがまたしても送り出す期待の新鋭。といっても例によって同人畑からの発掘で、そちらではすでに大いに名を成している人のよう。よくよく蔵書を振り返ると自分も薄い本ですでにお世話になっていたのでした。
ほどよく萌えでほどよくオサレなアニメ/ゲーム系の絵柄はのっけから訴求力抜群で、いかにもこの出版社が好みそうなタイプ。大きな瞳に小ぶりの唇というあどけない系のフェイスでいながら首から下は熟れすぎなくらいギュウギュウにお肉が盛られており、お顔の面積に匹敵する巨大な双丘とどこまでも丸く雄大な臀部が標準装備だ。これがリアル女子だとシリコン感バリバリの不自然な凹凸になるか腹もいっしょに肥大化するかで目も当てられない惨状になるところだが、優美な胴体のラインに無理なく爆乳爆尻が融合するミューズのごとき肢体描写はまさしく2次元ならではの造形美。
収録作は中途の描きおろし漫画を除き2011-13年にかけ「COMIC失楽天」に執筆されたもの。もっとも単行本化の際にかなり加筆修正をほどこしたとのことで、実際公式ブログの当該記事で言及しているように、最初期の作品についてはほぼ全面改稿と言っていいほどの手直しがなされている。そのぶん中途半端に古いものは逆に直近作との差異が目立ってしまうのは皮肉だが、描き直し分の原稿料が出るわけでもないのにこれだけ手間ひまかける作者の心意気がうれしいじゃないか。
慎太郎シール誌のレギュレイションに合わせてか、物語は大半が肩のこらない甘口のライトコメディ。きわ立って個性的ではないものの定番シチュを破綻なく料理したクセのない作劇はあたかもミネラルウォーターのごとくスイスイ摂取できる。好き合う同士のタイマンラヴを主体としながら一部に口先巧みにセックスに持ちこまれたり不特定多数と致したりとおだやかでない雰囲気の話もあるけれど、それらも最終的にはヒロインが気持ちよさそうに絶頂するので読後感はさほど悪くない。
もっちりボディを最大限に活用のエロシーンは必要充分なヴォリュームを備え、随所に多彩なエフェクトが入り乱れるド派手なもの。とりわけ大ぶりの乳首をドーンと誇示するかのごとく緻密なトーンワークやシズル感あふれる各種液汁描写がたいそう素敵だ。いやらしく屹立したニップルやぷっくり盛り上がった恥丘などエロパーツもやけに扇情的で、これらをハードに使役しながら柔肉の奥へ中田氏し放題のフィニッシュへと至る一連のシークエンスはワンダフルのひと言。
スイカ顔負けの雄大なおっぱいを両サイドから揉みしだかれヒロインたちまち荒い吐息をもらし頬を赤らめて発情。土手高まんこをしとどに濡らして早くも出迎え体制は万全だ。ピキピキ元気なシャフトをゆっくり挿入されて早くもいっちょ前のアクメ顔さらしては激しく腰を使い積極的に快楽を享受する。ラストははち切れんばかりのフトモモをM字に開きはしたなくお口開けながらだいしゅきホールドをキメてくるヒロインの子宮めがけてたっぷりと熱い飛沫をお見舞いだ。
前述の熱心な加筆修正の甲斐もあり、初単行本にもかかわらず作画のクオリティはきわめて高値安定で文句のつけようがない。ちんこまんこの消しもいまとなっては相対的におだやかな部類で気持ちよく股間をシェイクできることだろう。あとはていねいではあるけれど若干ステレオタイプな物語展開にいくばくかの個性が加わればモアベター。たとえば本レーベルより同時発売のひげなむちがオリジナリティあふれる蠱惑的なソフトNTRを武器としているように、この人もなにか自分だけのウリを今後身につけていくのを期待する。今回収録のものでは、ちょいダサお下げ三つ編みデコ眼鏡の演劇少女がOBのえっちな演技指導で初絶頂の「妄想眼鏡」と、ショート巨乳の初心者山ガールが雄大な自然のなか開放的なHに開眼「絶頂マウンテン」がマイフェイヴァリット。
よわよわ
11/25購入。
-秀河憲伸「今日のユイコさん(3)」講談社 ISBN:9784063879384
-新海誠/本橋翠「言の葉の庭」講談社 ISBN:9784063879414
-ひぐちアサ「おおきく振りかぶって(22)」講談社 ISBN:9784063879360
-本村凌二「馬の世界史」中公文庫 ISBN:9784122058729
-財界さっぽろ編集局「リアルタイム「北海道の50年」 政治編」財界さっぽろ ISBN:9784879335104
-「ファイターズ 2013オフィシャルグラフィックス」北海道新聞社 ISBN:9784894537118
-「野球太郎 No.007」廣済堂出版 ISBN:9784331802489
-秀河憲伸「今日のユイコさん(3)」講談社 ISBN:9784063879384
-新海誠/本橋翠「言の葉の庭」講談社 ISBN:9784063879414
-ひぐちアサ「おおきく振りかぶって(22)」講談社 ISBN:9784063879360
-本村凌二「馬の世界史」中公文庫 ISBN:9784122058729
-財界さっぽろ編集局「リアルタイム「北海道の50年」 政治編」財界さっぽろ ISBN:9784879335104
-「ファイターズ 2013オフィシャルグラフィックス」北海道新聞社 ISBN:9784894537118
-「野球太郎 No.007」廣済堂出版 ISBN:9784331802489
2013-11-24
今宵の劇場国家。
-新堂エル「新堂エルの文化人類学」ティーアイネット ISBN:9784887745001
話◎ 抜○ 消小 総合○
天才ショタ教授の命を承け世界各地の奇習を現地調査するJDヒロインが遭遇するのは毎回シャレにならない受難ばかりで……長編全4話(第3話:前後編、最終話:前中後編)。圧倒的なスケールと奇妙奇天烈な展開をバックに従えつつ問答無用のストロングエロスをエンドレスでくり広げる作者3rdコミックスだ。
レヴュウをはじめる前にいきなり身もフタもないことを白状してしまうが、自分は新堂エルのよい読者だとはとうてい言えない。強烈にえげつないアヘ顔連発にはいつまでもなじめないし、TSや異性装などジェンダー的立ち位置を無遠慮に揺さぶるような設定の多用にはどうしても引いてしまう。本来ならば敬して遠ざけたいような作家なのだけれど、それにもかかわらずまいど新刊が出るたびに足急き書店へ駆けつけるのはひとえにその壮絶なまでの作品世界にどうしようもなく心奪われるから。今回も期待は裏切られず脳裡にめくるめく一大スペクタクルを叩きこまれましたよ。
前単行本「TSF物語」の発売からおよそ2年半とずいぶん待たされはしたが、そのぶん単行本の束もマシマシで(プライスもちょっとUP)読みごたえは充分。内容的には全編同一コンテンツで、2011-13年にかけ「COMIC Mujin」誌上でロングラン連載された「フィールド・ワーク!」を収録のうえ単行本発刊にあたり改題している。
クールでソリッドな一般青年誌調の絵柄はデビュー以来の変わらぬ魅力だが、ふだんの端整な表情をたちまちみっともなくゆがめ白目剥きアヘ顔さらしまくるその極端な振幅がすさまじい。人間としての尊厳を全部かなぐり捨てたみたいに見える白痴フェイスをなんら躊躇なく描いてしまえるのがこの人の強みだ。
頭からシッポまで1本の話なので登場人物は必要最小限。表紙を飾るお下げ髪貧乏地味っ娘女子大生・宮下直海(みやしたなおみ)嬢をメインヒロインに据え、その他同級生のグラマラス楽天少女/褐色ボーイッシュ異人っ娘/ちんまりゴスロリ(秘密あり)と適宜抜きキャラを配する。それぞれ無-貧-やや巨-爆と各種乳サイズを取りそろえ多彩なニーズに対応だ。ただ出番的には主演女優たる宮下さんが群を抜いて多いので、彼女のルックスが気に入らない人はこの漫画から回れ右。
わりと大仰な単行本タイトルどおりに彼ら彼女らが未知の謎にいどみ珍妙な体験をくり返すそのストーリーは、作者の博覧強記ぶりがうかがえるような各種ギミックの過剰なまでのアマルガム。人里離れた山奥の奇祭から排他的な漁村にひそむ怪異、南洋の身もよだつ風習、街じゅうを彷徨する腐乱死体……という具合におどろおどろしいアイテムが豪華絢爛に入り乱れる仕掛けだ。もっともトンデモすぎるシチュの絨毯爆撃で見えづらくはなっているけれど、作劇それ自体はまさにハリウッド的エンタメの王道。典型的なシーク&ファインドの展開といい危機一髪の大ピンチがデウス・エクス・マキナ風にスカッと畳まれるクライマックスといい、あたかもそれは冒険活劇の連続上映のようだ。
アクション・ムーヴィーならばキモの見せ場はヒーロー/ヒロインの胸をすくような大見得となるのだが、こちらはエロ漫画であるからして当然その部分がド迫力ハードコアファックへと入れ替わる。ノーマルな男女の甘やかな交歓などはまったく出てこず、強姦輪姦異種姦無生物姦などありとあらゆる強要セックスが休むことなくくり広げられるさまはエロいというよりなにか凄惨ささえ感じるもの。いちどに3、4ケタのオーダーで性交したりタコやら怪物やら相手に孕ませ出産を敢行したりの飛び抜けた逸脱ぶりにはちんこを握る手も思わず止まってしまって、それは抜き漫画としていいのかとツッコまざるを得ない。
異様な状況になすすべなく放りこまれ強引に身体を蹂躙されるヒロインも圧倒的な快感に全身を支配されたちどころにヒトならぬ咆吼を発し愉悦におぼれてゆく。多数のちんこに穴という穴を貫かれながらよだれも鼻水も流れるままに身体を打ち震わせ焦点の合わない瞳で虚空を見つめ淫語乱射するその痴態は浅ましき下等生物さながら。大量のザーメンをお腹いっぱい注ぎこまれ得体の知れぬ赤児をひり出すに至りキチガイじみた性の饗宴もようやく劇終。
自家発電の支援に用いるにはオハナシがおもしろすぎてむしろ阻害要因となりかねないのが皮肉だけれども、読みものとしての高い完成度は全エロ漫画中屈指でありむさぼるようにページを手繰った。とりわけ男子女子問わずキャラ立ちまくりの人物造形は出色で、いつも自分の手でヒロインを窮地に陥れつつ最後ちゃっかり美味しい場面でナイト役の面目躍如なイヤミ天才少年・斎総一郎(いつきそういちろう)教授の千両役者ぶりは本作のみで終わらせるのがもったいないデキ。波瀾万丈の物語もオーラスでみごとに大団円を迎え、さんざん犯され孕まされの報われない系女子・宮下さんにもようやく安寧がもたらされて「ええ話や……」ともらい泣きしたのはナイショだ。
話◎ 抜○ 消小 総合○
天才ショタ教授の命を承け世界各地の奇習を現地調査するJDヒロインが遭遇するのは毎回シャレにならない受難ばかりで……長編全4話(第3話:前後編、最終話:前中後編)。圧倒的なスケールと奇妙奇天烈な展開をバックに従えつつ問答無用のストロングエロスをエンドレスでくり広げる作者3rdコミックスだ。
レヴュウをはじめる前にいきなり身もフタもないことを白状してしまうが、自分は新堂エルのよい読者だとはとうてい言えない。強烈にえげつないアヘ顔連発にはいつまでもなじめないし、TSや異性装などジェンダー的立ち位置を無遠慮に揺さぶるような設定の多用にはどうしても引いてしまう。本来ならば敬して遠ざけたいような作家なのだけれど、それにもかかわらずまいど新刊が出るたびに足急き書店へ駆けつけるのはひとえにその壮絶なまでの作品世界にどうしようもなく心奪われるから。今回も期待は裏切られず脳裡にめくるめく一大スペクタクルを叩きこまれましたよ。
前単行本「TSF物語」の発売からおよそ2年半とずいぶん待たされはしたが、そのぶん単行本の束もマシマシで(プライスもちょっとUP)読みごたえは充分。内容的には全編同一コンテンツで、2011-13年にかけ「COMIC Mujin」誌上でロングラン連載された「フィールド・ワーク!」を収録のうえ単行本発刊にあたり改題している。
クールでソリッドな一般青年誌調の絵柄はデビュー以来の変わらぬ魅力だが、ふだんの端整な表情をたちまちみっともなくゆがめ白目剥きアヘ顔さらしまくるその極端な振幅がすさまじい。人間としての尊厳を全部かなぐり捨てたみたいに見える白痴フェイスをなんら躊躇なく描いてしまえるのがこの人の強みだ。
頭からシッポまで1本の話なので登場人物は必要最小限。表紙を飾るお下げ髪貧乏地味っ娘女子大生・宮下直海(みやしたなおみ)嬢をメインヒロインに据え、その他同級生のグラマラス楽天少女/褐色ボーイッシュ異人っ娘/ちんまりゴスロリ(秘密あり)と適宜抜きキャラを配する。それぞれ無-貧-やや巨-爆と各種乳サイズを取りそろえ多彩なニーズに対応だ。ただ出番的には主演女優たる宮下さんが群を抜いて多いので、彼女のルックスが気に入らない人はこの漫画から回れ右。
わりと大仰な単行本タイトルどおりに彼ら彼女らが未知の謎にいどみ珍妙な体験をくり返すそのストーリーは、作者の博覧強記ぶりがうかがえるような各種ギミックの過剰なまでのアマルガム。人里離れた山奥の奇祭から排他的な漁村にひそむ怪異、南洋の身もよだつ風習、街じゅうを彷徨する腐乱死体……という具合におどろおどろしいアイテムが豪華絢爛に入り乱れる仕掛けだ。もっともトンデモすぎるシチュの絨毯爆撃で見えづらくはなっているけれど、作劇それ自体はまさにハリウッド的エンタメの王道。典型的なシーク&ファインドの展開といい危機一髪の大ピンチがデウス・エクス・マキナ風にスカッと畳まれるクライマックスといい、あたかもそれは冒険活劇の連続上映のようだ。
アクション・ムーヴィーならばキモの見せ場はヒーロー/ヒロインの胸をすくような大見得となるのだが、こちらはエロ漫画であるからして当然その部分がド迫力ハードコアファックへと入れ替わる。ノーマルな男女の甘やかな交歓などはまったく出てこず、強姦輪姦異種姦無生物姦などありとあらゆる強要セックスが休むことなくくり広げられるさまはエロいというよりなにか凄惨ささえ感じるもの。いちどに3、4ケタのオーダーで性交したりタコやら怪物やら相手に孕ませ出産を敢行したりの飛び抜けた逸脱ぶりにはちんこを握る手も思わず止まってしまって、それは抜き漫画としていいのかとツッコまざるを得ない。
異様な状況になすすべなく放りこまれ強引に身体を蹂躙されるヒロインも圧倒的な快感に全身を支配されたちどころにヒトならぬ咆吼を発し愉悦におぼれてゆく。多数のちんこに穴という穴を貫かれながらよだれも鼻水も流れるままに身体を打ち震わせ焦点の合わない瞳で虚空を見つめ淫語乱射するその痴態は浅ましき下等生物さながら。大量のザーメンをお腹いっぱい注ぎこまれ得体の知れぬ赤児をひり出すに至りキチガイじみた性の饗宴もようやく劇終。
自家発電の支援に用いるにはオハナシがおもしろすぎてむしろ阻害要因となりかねないのが皮肉だけれども、読みものとしての高い完成度は全エロ漫画中屈指でありむさぼるようにページを手繰った。とりわけ男子女子問わずキャラ立ちまくりの人物造形は出色で、いつも自分の手でヒロインを窮地に陥れつつ最後ちゃっかり美味しい場面でナイト役の面目躍如なイヤミ天才少年・斎総一郎(いつきそういちろう)教授の千両役者ぶりは本作のみで終わらせるのがもったいないデキ。波瀾万丈の物語もオーラスでみごとに大団円を迎え、さんざん犯され孕まされの報われない系女子・宮下さんにもようやく安寧がもたらされて「ええ話や……」ともらい泣きしたのはナイショだ。
ささやく 愛のディスクール
11/24借出。
-加藤九祚「シルクロードの古代都市」岩波新書 ISBN:9784004314448
-堀井憲一郎「やさしさをまとった殲滅の時代」講談社現代新書 ISBN:9784062882323
-石弘之/安田喜憲/湯浅赳男「新版 環境と文明の世界史」洋泉社歴史新書y ISBN:9784800302854
-上野誠「遣唐使 阿倍仲麻呂の夢」角川選書 ISBN:9784047035300
-長田俊樹「インダス文明の謎」学術選書 ISBN:9784876988648
-田部井淳子「それでもわたしは山に登る」文藝春秋 ISBN:9784163766607
-G・ウォルドバウアー「食べられないために」みすず書房 ISBN:9784622077664
-加藤九祚「シルクロードの古代都市」岩波新書 ISBN:9784004314448
-堀井憲一郎「やさしさをまとった殲滅の時代」講談社現代新書 ISBN:9784062882323
-石弘之/安田喜憲/湯浅赳男「新版 環境と文明の世界史」洋泉社歴史新書y ISBN:9784800302854
-上野誠「遣唐使 阿倍仲麻呂の夢」角川選書 ISBN:9784047035300
-長田俊樹「インダス文明の謎」学術選書 ISBN:9784876988648
-田部井淳子「それでもわたしは山に登る」文藝春秋 ISBN:9784163766607
-G・ウォルドバウアー「食べられないために」みすず書房 ISBN:9784622077664
2013-11-23
今夜の建造レシピ。
-井ノ本リカ子「娘これ♀」マックス ISBN:9784863793026
話○ 抜◎-○ 消小 総合○
父の後を継ぎお江戸の平和を守らんとする同心っ娘をなだめたりおだてたりHしたりと手下くんは大変長編6話+独立短編4本。おそろしくエロカワイイおっぱいっ娘どもが激しく怒張をねじこまれてお口はわわわイキまくり膣内射精されまくりの夢空間が画面いっぱいに拡がる作者最新成年向けコミックスだ。そういえば今作タイトルはトレンドを意識してか「にゃんこれ」と読ませるそうです。
黄色い楕円仕様としての前単行本「あ・そこ」のリリースからこの新刊発売まで2年近くと、前々作→前作のときより刊行のインターヴァルは長め。もとよりエロ/非エロ兼業で多忙なうえ、巻末著者あとがきを見ると収録作の執筆時期に体調を崩していたとのこと。そんなわけでずいぶん待たされはしたがパッと見クオリティにはなんら影響なくあいかわらず水準の高いお仕事でうれしい。
今世紀に入ってからは完全に「コミックポプリクラブ」へ腰を落ちつけ、同誌での掲載ストックが1冊ぶんたまったところで即コミックス化の理想的な循環ができあがっている。今回の収録作品も2012-13年にかけ掲載されたもので構成され、当然直近作のみなので絵のブレもなく最新型の井ノ本リカ子ブランドを心ゆくまで味わいつくせること請けあいだ。
少女漫画直系の繊細な筆致をベースに据え、あどけないフェイスにドドーンと特盛おっぱいのボディデザインがずっと昔から女の子の基本路線。年齢的にはハイティーン中心に上下方向プラマイ数歳というところで、今回はそこへごくわずかロリをブレンドしてニッチな需要にもお応え。ただこの人はオネーサマ系もかなり上手にこなすのだがこの新刊には明確にオトナオトナしたヒロインはいないので年上スキーは要注意。
物語はいつもどおりのイチャラヴ仕立てガチエロづくしと言ったところだけど、このところ読み切り/数話構成の短いの主体だったのが今回はひさびさに本格長編「御用しちゃうぞ」を収録。近ごろはあまりお目にかかれない時代劇テイストのネタで、雑誌連載の1話めを見たときは少々驚いた。もっとも江戸風味なのは舞台設定と服装くらいで、出てくる女の子はキャラ造形も髪型もまるっきり現代っ子だしストーリーもそのまま21世紀に置き換え可能な普遍的エロコメなので違和感はさほどないはず。まあ変にリアルに考証して島田髷を結ったヒロインとか出されても逆にちんこ萎えるしね……。
手書きのあえぎ声フキダシが機関銃のごとく乱射され重力にいまにも負けそうなやわやわのビッグバストが豪快に揺れるエロシーンは豪華絢爛のひと言。執拗なクリ責めや乳首いじり、性器どうしの激しい摩擦運動や行為中の結合部ドアップなど、扇情的なエロ要素を出し惜しみせずふんだんに盛りこんだヴィジュアルがまいど異様なまでに勃起中枢を励起せしめるのだ。これまた恒例のほっぺ真っ赤口元ヘロヘロの絶品トロ顔も全面的にフィーチャーされており我々読者としても射精の途切れるヒマもない。
黙っててもこぼれてくるような爆乳を改めてむき出しにし舌先で指で先端をいらい倒せば彼女らたちまち頬を紅潮させ呼吸を荒くする。ほどよく生い茂った下腹部をオープンセサミして柔肉をまさぐり続けると女子サイドから辛抱たまらず挿入をおねだりだ。ご要望どおり如意棒で内奥を激しく突くたびはしたなく嬌声を発しハートマークを四方八方にばらまくさまがたまらなくエロっちい。すっかり陶酔しきった表情で日本語にならない言葉の泡を際限なく放ち幾度となく絶頂するおにゃのこの膣内めがけ白くねばつく体液の奔流を大量注入したその刹那両者ダブルノックアウト。
各回ヒロインの造形いかんで私的抜き度が若干前後したものの、総体的にはおそろしくハイレヴェルな精液分泌支援装置。童顔爆乳女子の特盛ボディが縦横無尽に入り乱れガツガツちんこまんこの真剣バトルがくり広げられる光景を今回も存分に堪能しすっかり満腹だ。率直に言って時代劇よりはオーソドックスな現代ものの方が好みではあるけれどちんこの使用には支障ないし文句は言いません。このところのポプリ執筆陣の劇的な変動に巻きこまれてかしばらく誌面に掲載がないのが不安だが、この人および盟友のBENNY'Sにはいつまでも同誌のシンボル的存在として君臨してもらいたいもの。この作家の描くショートボブ女子が大好物の自分は幼なじみ短髪っ娘をデッサンモデルにしてその肢体へ写生もとい射精しまくりの「僕とあっちゃんと夏」が今作中の最シコ物件でございました。
話○ 抜◎-○ 消小 総合○
父の後を継ぎお江戸の平和を守らんとする同心っ娘をなだめたりおだてたりHしたりと手下くんは大変長編6話+独立短編4本。おそろしくエロカワイイおっぱいっ娘どもが激しく怒張をねじこまれてお口はわわわイキまくり膣内射精されまくりの夢空間が画面いっぱいに拡がる作者最新成年向けコミックスだ。そういえば今作タイトルはトレンドを意識してか「にゃんこれ」と読ませるそうです。
黄色い楕円仕様としての前単行本「あ・そこ」のリリースからこの新刊発売まで2年近くと、前々作→前作のときより刊行のインターヴァルは長め。もとよりエロ/非エロ兼業で多忙なうえ、巻末著者あとがきを見ると収録作の執筆時期に体調を崩していたとのこと。そんなわけでずいぶん待たされはしたがパッと見クオリティにはなんら影響なくあいかわらず水準の高いお仕事でうれしい。
今世紀に入ってからは完全に「コミックポプリクラブ」へ腰を落ちつけ、同誌での掲載ストックが1冊ぶんたまったところで即コミックス化の理想的な循環ができあがっている。今回の収録作品も2012-13年にかけ掲載されたもので構成され、当然直近作のみなので絵のブレもなく最新型の井ノ本リカ子ブランドを心ゆくまで味わいつくせること請けあいだ。
少女漫画直系の繊細な筆致をベースに据え、あどけないフェイスにドドーンと特盛おっぱいのボディデザインがずっと昔から女の子の基本路線。年齢的にはハイティーン中心に上下方向プラマイ数歳というところで、今回はそこへごくわずかロリをブレンドしてニッチな需要にもお応え。ただこの人はオネーサマ系もかなり上手にこなすのだがこの新刊には明確にオトナオトナしたヒロインはいないので年上スキーは要注意。
物語はいつもどおりのイチャラヴ仕立てガチエロづくしと言ったところだけど、このところ読み切り/数話構成の短いの主体だったのが今回はひさびさに本格長編「御用しちゃうぞ」を収録。近ごろはあまりお目にかかれない時代劇テイストのネタで、雑誌連載の1話めを見たときは少々驚いた。もっとも江戸風味なのは舞台設定と服装くらいで、出てくる女の子はキャラ造形も髪型もまるっきり現代っ子だしストーリーもそのまま21世紀に置き換え可能な普遍的エロコメなので違和感はさほどないはず。まあ変にリアルに考証して島田髷を結ったヒロインとか出されても逆にちんこ萎えるしね……。
手書きのあえぎ声フキダシが機関銃のごとく乱射され重力にいまにも負けそうなやわやわのビッグバストが豪快に揺れるエロシーンは豪華絢爛のひと言。執拗なクリ責めや乳首いじり、性器どうしの激しい摩擦運動や行為中の結合部ドアップなど、扇情的なエロ要素を出し惜しみせずふんだんに盛りこんだヴィジュアルがまいど異様なまでに勃起中枢を励起せしめるのだ。これまた恒例のほっぺ真っ赤口元ヘロヘロの絶品トロ顔も全面的にフィーチャーされており我々読者としても射精の途切れるヒマもない。
黙っててもこぼれてくるような爆乳を改めてむき出しにし舌先で指で先端をいらい倒せば彼女らたちまち頬を紅潮させ呼吸を荒くする。ほどよく生い茂った下腹部をオープンセサミして柔肉をまさぐり続けると女子サイドから辛抱たまらず挿入をおねだりだ。ご要望どおり如意棒で内奥を激しく突くたびはしたなく嬌声を発しハートマークを四方八方にばらまくさまがたまらなくエロっちい。すっかり陶酔しきった表情で日本語にならない言葉の泡を際限なく放ち幾度となく絶頂するおにゃのこの膣内めがけ白くねばつく体液の奔流を大量注入したその刹那両者ダブルノックアウト。
各回ヒロインの造形いかんで私的抜き度が若干前後したものの、総体的にはおそろしくハイレヴェルな精液分泌支援装置。童顔爆乳女子の特盛ボディが縦横無尽に入り乱れガツガツちんこまんこの真剣バトルがくり広げられる光景を今回も存分に堪能しすっかり満腹だ。率直に言って時代劇よりはオーソドックスな現代ものの方が好みではあるけれどちんこの使用には支障ないし文句は言いません。このところのポプリ執筆陣の劇的な変動に巻きこまれてかしばらく誌面に掲載がないのが不安だが、この人および盟友のBENNY'Sにはいつまでも同誌のシンボル的存在として君臨してもらいたいもの。この作家の描くショートボブ女子が大好物の自分は幼なじみ短髪っ娘をデッサンモデルにしてその肢体へ写生もとい射精しまくりの「僕とあっちゃんと夏」が今作中の最シコ物件でございました。
イカサマな新素材をいくつでも並べて
11/23購入。
-黒谷宗司「おどろ領域ナユラ」幻冬舎 ISBN:9784344829596
-松下孝昭「軍隊を誘致せよ」吉川弘文館 ISBN:9784642057707
-中川右介「国家と音楽家」七つ森書館 ISBN:9784822813864
-黒谷宗司「おどろ領域ナユラ」幻冬舎 ISBN:9784344829596
-松下孝昭「軍隊を誘致せよ」吉川弘文館 ISBN:9784642057707
-中川右介「国家と音楽家」七つ森書館 ISBN:9784822813864
2013-11-22
本日の無神学大全。
-ひげなむち「おとめくずし」ワニマガジン社 ISBN:9784862692702
話○ 抜◎ 消小-中 総合○
恋愛感情のない男友達に身体を開発され続けヒロインすっかり陥落連作3本+百合な関係の先輩をオトコに取られまいと奮闘する後輩だがいつしかちんこの虜に連作2本+独立短編5本+フルカラーショート1本。とびきりキュートな萌えっ娘どもが愛するカレ以外に抱かれたっぷりと中田氏されて絶頂するインモラルな光景をじっくりねっとり詳細中継の作者これが2冊めのコミックスだ。
ソフトでキュートなその絵柄とは裏腹にえげつないNTR連発の超問題作ばかりをずらりと並べた驚愕の処女単行本「ヒト・カノ」で衝撃のデビューを果たして以来、すっかりその道のオーソリティ作家として定着。飛び抜けて執筆スピードの速い作家ではないものの長期休載などすることなく順調にストックもたまりめでたく2nd作品集リリースとあいなって俺の股間も爆発寸前ですよ!
「コミックゼロス」に載った1本を除き、収録作は商業初登場以来の本拠地である「COMIC快楽天」に掲載されたもの。いずれも執筆時期は2012-13年とほんとうに最近のものばかりなのでジャケ買いも無問題だ。もとよりカラー/モノクロ原稿の差異は少ない人だが、気になる方向けに収録作からの抜粋コマが帯にいくつも散りばめられているので見本誌の準備されていない環境でも安心。
細めの筆致でしなやかに描かれる曲線主体の柔らかなタッチがなんといっても最大の特徴であり武器でもある。快楽天の編集スタッフはちょっと前なら鳴子ハナハルやぼっしぃ、最近だとホムンクルスやHisasiなど旬のヒット作家のエピゴーネンを共食いするみたく大量に送りこんでくるのだけれど、いまだにひげなむちフォロワーが誌面にほとんど登場しないのはちょっと不思議。
この魅力いっぱいの絵柄でものされるのはだいたいが丸っこいフェイスと剥きたてのゆで卵みたくつややかなボディの女の子たち。ゼロス初出の1本のみ異様に低年齢だがだいたいはハイティーン附近か。ただ本来の快楽天フォーマットなら見た目ガチロリでも無理やり18歳以上にしていたものだが(前作にも不自然な年齢設定の娘がしばしば登場する)、このごろは直接明記さえなきゃOKなのか普通に制服JKとか出てきていいぞもっとやれ。おっぱいサイズは貧~巨まで比較的ワイドレンジながら、いずれももちもち柔らかそうな感触が伝わりそうな質感のすばらしいバストをお持ちでけっこうなことだ。
そして作画以上に快楽天誌上で独自の存在感を放つのがそのスリリングなストーリー展開。出版社サイドが言うところのナガサレ系、すなわち女の子が場の空気に押されて行きずりで肌を合わせたり恋の介在しないセックスにいそしんだりと、帯の訴求コピー「愛情SEXいっさいナシ」にふさわしいドライな関係が主体となる。ただ後述する一部の系統以外は登場人物たちのノリも実際の行為もあっけらかんと開放的な雰囲気で、それほど身がまえて読む必要もないかと。
そうはいってもたまに本腰を入れて描かれる王道NTR――カップルの片割れを横合いから第3者が奪い取る――は最大級のアラート発しまくりの猛毒物質であり、寝取られアレルギーの方にはやはりお勧めできない。たとえばこの本のなかだと「ご拝借!」/「ご延長!」/「ご返却!」3部作が典型的だが、寝取り男の巧みな口上と熟達の性戯によりヒロインが徐々に洗脳され、最後にはとうとう彼氏以外のオトコに心身とも完全に支配されるに至る堕落のプロセスを執拗に追い続けるさまはまさにひげなむちの本領発揮といえよう。
ライト/本格NTRのいずれもエロシーンはきわめて扇情的。とりたてて奇抜なプレイをくり広げるわけではないのだけれど、緻密でかつやけに生々しい科白まわしと女子連中の絶品イキ顔との相乗効果により対股間破壊力を飛躍的にアップせしめる。他人のオンナをもっともらしい理屈で煙に巻いてその肉体を美味しく頂戴し、むっちりした柔肌を思うがままに蹂躙して完全服従のコトバを言わせながら人のモノまんこへ思う存分精液を注ぎこむ、そうした禁忌を平気で侵すような感覚があたかも麻薬のように心を揺さぶり股間をいきり立たせるのだ。
けっして乗り気ではない彼女をどうにか脱がせてしまえばこっちのもの、ぷにぷにの蜜壷へ暴れん棒を強引にねじこめばもはや勝ったも同然。巧みな腰使いと耳元へささやく悪魔の言葉で貞淑なはずの女たちはたちまち肉欲の罠へと堕ちてゆく。膣内をえぐられるたび小刻みに嬌声をもらし呆けたような媚態を魅せるさまに興奮も倍増だ。屈服寸前で持ちこたえていた女の意地も子宮の奥へたっぷり白濁液を注ぎこむとついに陥落。歓喜の絶頂に達し全身を打ち震わせながらとびきりのアヘ顔をさらすヒロインもすぐのちには受胎の予感におびえ最愛の彼氏への罪の意識にさいなまれることだろう。
前作に引き続き愛らしいキャラメイクとそれとは裏腹のたいへんに劣情をそそる濡れ場とのギャップにより実用性は最強レヴェル。このごろ気になる修整具合も同業他社よりは気を遣っている部類でありがたいところだ。個人的にはヒロインの年齢がJD/大人中心から心もち下方向へシフトしたのもうれしい。収録作のなかではひげなむちスタイルの完成形とも言える前述の「ご拝借!」/「ご延長!」/「ご返却!」連作が物語的に、ガサツ系短髪女子ヒロインが私的嗜好ドストライクな短編「おともだち」が抜き的にそれぞれ最愛。
話○ 抜◎ 消小-中 総合○
恋愛感情のない男友達に身体を開発され続けヒロインすっかり陥落連作3本+百合な関係の先輩をオトコに取られまいと奮闘する後輩だがいつしかちんこの虜に連作2本+独立短編5本+フルカラーショート1本。とびきりキュートな萌えっ娘どもが愛するカレ以外に抱かれたっぷりと中田氏されて絶頂するインモラルな光景をじっくりねっとり詳細中継の作者これが2冊めのコミックスだ。
ソフトでキュートなその絵柄とは裏腹にえげつないNTR連発の超問題作ばかりをずらりと並べた驚愕の処女単行本「ヒト・カノ」で衝撃のデビューを果たして以来、すっかりその道のオーソリティ作家として定着。飛び抜けて執筆スピードの速い作家ではないものの長期休載などすることなく順調にストックもたまりめでたく2nd作品集リリースとあいなって俺の股間も爆発寸前ですよ!
「コミックゼロス」に載った1本を除き、収録作は商業初登場以来の本拠地である「COMIC快楽天」に掲載されたもの。いずれも執筆時期は2012-13年とほんとうに最近のものばかりなのでジャケ買いも無問題だ。もとよりカラー/モノクロ原稿の差異は少ない人だが、気になる方向けに収録作からの抜粋コマが帯にいくつも散りばめられているので見本誌の準備されていない環境でも安心。
細めの筆致でしなやかに描かれる曲線主体の柔らかなタッチがなんといっても最大の特徴であり武器でもある。快楽天の編集スタッフはちょっと前なら鳴子ハナハルやぼっしぃ、最近だとホムンクルスやHisasiなど旬のヒット作家のエピゴーネンを共食いするみたく大量に送りこんでくるのだけれど、いまだにひげなむちフォロワーが誌面にほとんど登場しないのはちょっと不思議。
この魅力いっぱいの絵柄でものされるのはだいたいが丸っこいフェイスと剥きたてのゆで卵みたくつややかなボディの女の子たち。ゼロス初出の1本のみ異様に低年齢だがだいたいはハイティーン附近か。ただ本来の快楽天フォーマットなら見た目ガチロリでも無理やり18歳以上にしていたものだが(前作にも不自然な年齢設定の娘がしばしば登場する)、このごろは直接明記さえなきゃOKなのか普通に制服JKとか出てきていいぞもっとやれ。おっぱいサイズは貧~巨まで比較的ワイドレンジながら、いずれももちもち柔らかそうな感触が伝わりそうな質感のすばらしいバストをお持ちでけっこうなことだ。
そして作画以上に快楽天誌上で独自の存在感を放つのがそのスリリングなストーリー展開。出版社サイドが言うところのナガサレ系、すなわち女の子が場の空気に押されて行きずりで肌を合わせたり恋の介在しないセックスにいそしんだりと、帯の訴求コピー「愛情SEXいっさいナシ」にふさわしいドライな関係が主体となる。ただ後述する一部の系統以外は登場人物たちのノリも実際の行為もあっけらかんと開放的な雰囲気で、それほど身がまえて読む必要もないかと。
そうはいってもたまに本腰を入れて描かれる王道NTR――カップルの片割れを横合いから第3者が奪い取る――は最大級のアラート発しまくりの猛毒物質であり、寝取られアレルギーの方にはやはりお勧めできない。たとえばこの本のなかだと「ご拝借!」/「ご延長!」/「ご返却!」3部作が典型的だが、寝取り男の巧みな口上と熟達の性戯によりヒロインが徐々に洗脳され、最後にはとうとう彼氏以外のオトコに心身とも完全に支配されるに至る堕落のプロセスを執拗に追い続けるさまはまさにひげなむちの本領発揮といえよう。
ライト/本格NTRのいずれもエロシーンはきわめて扇情的。とりたてて奇抜なプレイをくり広げるわけではないのだけれど、緻密でかつやけに生々しい科白まわしと女子連中の絶品イキ顔との相乗効果により対股間破壊力を飛躍的にアップせしめる。他人のオンナをもっともらしい理屈で煙に巻いてその肉体を美味しく頂戴し、むっちりした柔肌を思うがままに蹂躙して完全服従のコトバを言わせながら人のモノまんこへ思う存分精液を注ぎこむ、そうした禁忌を平気で侵すような感覚があたかも麻薬のように心を揺さぶり股間をいきり立たせるのだ。
けっして乗り気ではない彼女をどうにか脱がせてしまえばこっちのもの、ぷにぷにの蜜壷へ暴れん棒を強引にねじこめばもはや勝ったも同然。巧みな腰使いと耳元へささやく悪魔の言葉で貞淑なはずの女たちはたちまち肉欲の罠へと堕ちてゆく。膣内をえぐられるたび小刻みに嬌声をもらし呆けたような媚態を魅せるさまに興奮も倍増だ。屈服寸前で持ちこたえていた女の意地も子宮の奥へたっぷり白濁液を注ぎこむとついに陥落。歓喜の絶頂に達し全身を打ち震わせながらとびきりのアヘ顔をさらすヒロインもすぐのちには受胎の予感におびえ最愛の彼氏への罪の意識にさいなまれることだろう。
前作に引き続き愛らしいキャラメイクとそれとは裏腹のたいへんに劣情をそそる濡れ場とのギャップにより実用性は最強レヴェル。このごろ気になる修整具合も同業他社よりは気を遣っている部類でありがたいところだ。個人的にはヒロインの年齢がJD/大人中心から心もち下方向へシフトしたのもうれしい。収録作のなかではひげなむちスタイルの完成形とも言える前述の「ご拝借!」/「ご延長!」/「ご返却!」連作が物語的に、ガサツ系短髪女子ヒロインが私的嗜好ドストライクな短編「おともだち」が抜き的にそれぞれ最愛。
ゴチャマゼの混乱
11/22購入。
-大井昌和「おくさん(6)」少年画報社 ISBN:9784785951641
-大井昌和「ちぃちゃんのおしながき(10)」竹書房 ISBN:9784812484494
-湯浅学「ボブ・ディラン」岩波新書 ISBN:9784004314530
-江澤健一郎「バタイユ」河出ブックス ISBN:9784309624655
-「COMIC LO」2014年1月号
-大井昌和「おくさん(6)」少年画報社 ISBN:9784785951641
-大井昌和「ちぃちゃんのおしながき(10)」竹書房 ISBN:9784812484494
-湯浅学「ボブ・ディラン」岩波新書 ISBN:9784004314530
-江澤健一郎「バタイユ」河出ブックス ISBN:9784309624655
-「COMIC LO」2014年1月号
2013-11-18
今月の和商市場。
-井雲くす「僕だけの夕闇」コアマガジン ISBN:9784864365543
話○ 抜○-△ 消中 総合○
身体を寄せあい気持ちいい行為に没頭してきた幼なじみ2人はついに最後の一線を越えて連作2本&描きおろしフルカラー番外編+容姿端麗完璧超人のあの娘を汚す妄想にふけるキモオタ主人公だが思わぬ形で主導権を握られ連作2本+独立短編4本。もちもち爆乳ガールズに終始リードされときに甘美にときに屈辱的に童貞を奪われる男子諸君てんこ盛りでお送りする作者通算2冊めのコミックスだ。
たいへんハイセンスな作画とえげつないほどに尖ったストーリー展開を武器に颯爽とデビューを飾った1冊め「終夜セクソロジー」が世に送り出されたのが去年3月のこと。それから1年半以上が経過して待望の2nd単行本リリースとあいなった。その間に主戦場を故・コミメガHからホットミルクへと移しコンスタントに執筆を続けている。
前作発売直後から今夏までと直近執筆のものばかりをほぼ時系列と逆順に収録の本作、表紙/裏表紙とも巨大バストを惜しみなく披露のドエロい女の子が色っぽい目つきでこちらを見つめながらぼくらをお出迎え。もとよりほどよいオサレ感と親しみやすさが無理なく融合したキャッチーな絵柄だったとはいえ、前の本では若干タッチのバラつきが感じられたものだ。それが今回は新しめのものばかりで造形的美しさも作画の安定感も段違いにアップしており、いますぐにでも一般誌に拉致られそうではなはだ心配。
今回もヒロインの年齢層はおおまかにティーンと成人女性の2本立てだが、いずれもおわん型の特大バストと安産間違いなしの勇壮なヒップとを標準装備する。鋭利な直線のまったくない女性特有の柔らかなボディラインが愛らしくもエロっちくて正直辛抱たまらんですよ。そんな巨乳女子ばかりならルック&フィールも似たり寄ったりと思いがちだが、実際には非常に造形の振幅が広く多種多様なのもよろしい。クールに笑みを浮かべる女性もニッコリ頬をほころばせる女の子もみな一様に魅力的で、通読すれば誰もがお気に入りを見つけられるはず。
ストーリーの切り口は後述するようにさまざまなのだけれど、どの話でも女子サイドから積極的にコトを仕掛けて見ん事男子のはじめてを奪取するのが共通点。ただこの手の童貞食いネタだと対象にショタっ子が多くなりがちなところを、井雲くすの場合はとくに男子を幼くすることなくノーマルな体躯にするのが特徴だ。ヤングな青少年のみならずアラサーまで女性体験なくこじらせた御仁までいるのだが、そうしたオトコの純情をことごとく踏みにじりサクサクちんこくわえこまれるのだから受け身願望男子にはこのうえない僥倖となろう。
ここでメンズヴァージン喪失の物語は2つのルートに分岐。ひとつは発情しちゃった女の子が自分もテンパりつつモジモジオドオドの男連中をなんとか盛り立てて射精へと導く太陽コース。もうひとつは嗜虐心むき出しのメスどもが情けない野郎たちをののしりいたぶり追い詰めて強引にザーメンを搾取しまくる北風コースだ。イチャラヴ好きには前者を、ドM読者には後者をと、両極端のニーズに余裕でお応えするさまはまさしくエキスパートのお仕事。
エロシーンは癒し系/シバキ系のいずれも井雲くす特有のダイナミックな肢体をハードに酷使する濃密なもの。童貞ちんこに腰を落としやわこそうな胸をブリブリ揺らしながら激しく腰を使い快楽享受に熱中するおにゃのこの痴態をやらしい表情変化と豊富な性器結合部クローズアップとを織りまぜながら展開する。日常パートでの端整な表情をえっちではグシャグシャに崩しいろんな体液を滴らせながらイキ狂う光景を読み手の脳裡に絨毯爆撃だ。
おもちみたいにしっとりしたテクスチャの2つの双丘をグイグイ押しつけられこれまた吸いつくような感触の秘密の花園へシャフトを強引に導かれて男子は初物を頂戴される。愛液が泡立つほどに激しく性器どうしをこすりあわされてたちまち第1ちんこ汁発射だ。休むいとまもなく彼女は体位を入れ換え再び胴体をグラインドさせてせがれいじめに没頭。強烈な締めつけに幾度となくスペルマを強制射出させられて童貞喪失ストーリーはグランドフィナーレ。
例によって無慈悲なモザイク消しははなはだ興を殺ぐし、また女子S×男子Mにまったく耐性のない自分はお話により抜き度が大幅に変動してしまった。そうはいっても作画/作劇とも前作より格段に洗練されているし、貴方が潜在的マゾっ漢ならむしろこの展開はご褒美であり評価5割増しでもよろしいかと。既刊の作品傾向や作者の発言から推測するにおそらくは甘々和姦より変態度の高いオハナシの方が本意なのだと思うが、俺みたく覚悟の足りないユーザーのために今後も口当たりのいいのとキッツいのと両刀で行っていただければ助かります。そんなわけで個人的には思いっきりスウィート方向に振った積極女子×消極男子の純情ピュアラヴ「潤」/「萌」/「永」の冒頭3部作でもっとも気持ちよくちんこを使役。
話○ 抜○-△ 消中 総合○
身体を寄せあい気持ちいい行為に没頭してきた幼なじみ2人はついに最後の一線を越えて連作2本&描きおろしフルカラー番外編+容姿端麗完璧超人のあの娘を汚す妄想にふけるキモオタ主人公だが思わぬ形で主導権を握られ連作2本+独立短編4本。もちもち爆乳ガールズに終始リードされときに甘美にときに屈辱的に童貞を奪われる男子諸君てんこ盛りでお送りする作者通算2冊めのコミックスだ。
たいへんハイセンスな作画とえげつないほどに尖ったストーリー展開を武器に颯爽とデビューを飾った1冊め「終夜セクソロジー」が世に送り出されたのが去年3月のこと。それから1年半以上が経過して待望の2nd単行本リリースとあいなった。その間に主戦場を故・コミメガHからホットミルクへと移しコンスタントに執筆を続けている。
前作発売直後から今夏までと直近執筆のものばかりをほぼ時系列と逆順に収録の本作、表紙/裏表紙とも巨大バストを惜しみなく披露のドエロい女の子が色っぽい目つきでこちらを見つめながらぼくらをお出迎え。もとよりほどよいオサレ感と親しみやすさが無理なく融合したキャッチーな絵柄だったとはいえ、前の本では若干タッチのバラつきが感じられたものだ。それが今回は新しめのものばかりで造形的美しさも作画の安定感も段違いにアップしており、いますぐにでも一般誌に拉致られそうではなはだ心配。
今回もヒロインの年齢層はおおまかにティーンと成人女性の2本立てだが、いずれもおわん型の特大バストと安産間違いなしの勇壮なヒップとを標準装備する。鋭利な直線のまったくない女性特有の柔らかなボディラインが愛らしくもエロっちくて正直辛抱たまらんですよ。そんな巨乳女子ばかりならルック&フィールも似たり寄ったりと思いがちだが、実際には非常に造形の振幅が広く多種多様なのもよろしい。クールに笑みを浮かべる女性もニッコリ頬をほころばせる女の子もみな一様に魅力的で、通読すれば誰もがお気に入りを見つけられるはず。
ストーリーの切り口は後述するようにさまざまなのだけれど、どの話でも女子サイドから積極的にコトを仕掛けて見ん事男子のはじめてを奪取するのが共通点。ただこの手の童貞食いネタだと対象にショタっ子が多くなりがちなところを、井雲くすの場合はとくに男子を幼くすることなくノーマルな体躯にするのが特徴だ。ヤングな青少年のみならずアラサーまで女性体験なくこじらせた御仁までいるのだが、そうしたオトコの純情をことごとく踏みにじりサクサクちんこくわえこまれるのだから受け身願望男子にはこのうえない僥倖となろう。
ここでメンズヴァージン喪失の物語は2つのルートに分岐。ひとつは発情しちゃった女の子が自分もテンパりつつモジモジオドオドの男連中をなんとか盛り立てて射精へと導く太陽コース。もうひとつは嗜虐心むき出しのメスどもが情けない野郎たちをののしりいたぶり追い詰めて強引にザーメンを搾取しまくる北風コースだ。イチャラヴ好きには前者を、ドM読者には後者をと、両極端のニーズに余裕でお応えするさまはまさしくエキスパートのお仕事。
エロシーンは癒し系/シバキ系のいずれも井雲くす特有のダイナミックな肢体をハードに酷使する濃密なもの。童貞ちんこに腰を落としやわこそうな胸をブリブリ揺らしながら激しく腰を使い快楽享受に熱中するおにゃのこの痴態をやらしい表情変化と豊富な性器結合部クローズアップとを織りまぜながら展開する。日常パートでの端整な表情をえっちではグシャグシャに崩しいろんな体液を滴らせながらイキ狂う光景を読み手の脳裡に絨毯爆撃だ。
おもちみたいにしっとりしたテクスチャの2つの双丘をグイグイ押しつけられこれまた吸いつくような感触の秘密の花園へシャフトを強引に導かれて男子は初物を頂戴される。愛液が泡立つほどに激しく性器どうしをこすりあわされてたちまち第1ちんこ汁発射だ。休むいとまもなく彼女は体位を入れ換え再び胴体をグラインドさせてせがれいじめに没頭。強烈な締めつけに幾度となくスペルマを強制射出させられて童貞喪失ストーリーはグランドフィナーレ。
例によって無慈悲なモザイク消しははなはだ興を殺ぐし、また女子S×男子Mにまったく耐性のない自分はお話により抜き度が大幅に変動してしまった。そうはいっても作画/作劇とも前作より格段に洗練されているし、貴方が潜在的マゾっ漢ならむしろこの展開はご褒美であり評価5割増しでもよろしいかと。既刊の作品傾向や作者の発言から推測するにおそらくは甘々和姦より変態度の高いオハナシの方が本意なのだと思うが、俺みたく覚悟の足りないユーザーのために今後も口当たりのいいのとキッツいのと両刀で行っていただければ助かります。そんなわけで個人的には思いっきりスウィート方向に振った積極女子×消極男子の純情ピュアラヴ「潤」/「萌」/「永」の冒頭3部作でもっとも気持ちよくちんこを使役。
Берег Утопии
11/18購入。
-和田俊憲「鉄道と刑法のはなし」NHK出版新書 ISBN:9784140884201
-山平重樹「戦後アウトローの死に様」双葉新書 ISBN:9784575154245
-А・И・ゲルツェン「向こう岸から」平凡社ライブラリー ISBN:9784582767995
-和田俊憲「鉄道と刑法のはなし」NHK出版新書 ISBN:9784140884201
-山平重樹「戦後アウトローの死に様」双葉新書 ISBN:9784575154245
-А・И・ゲルツェン「向こう岸から」平凡社ライブラリー ISBN:9784582767995
2013-11-17
100ミリちょっとの
11/17借出。
-古市憲寿「誰も戦争を教えてくれなかった」講談社 ISBN:9784062184571
-藤井孝蔵/並木道義「絵でわかる宇宙開発の技術」講談社 ISBN:9784061547667
-後藤和智「「あいつらは自分たちとは違う」という病」日本図書センター ISBN:9784284503426
-野村真理「隣人が敵国人になる日」人文書院 ISBN:9784409511206
-知念ウシ「シランフーナーの暴力」未来社 ISBN:9784624410940
-那和秀峻「写真家と名機たち」彩流社 ISBN:9784779119231
-諏訪部浩一編「アメリカ文学入門」三修社 ISBN:9784384057485
-張真晟「金王朝「御用詩人」の告白」文藝春秋 ISBN:9784163767109
-古市憲寿「誰も戦争を教えてくれなかった」講談社 ISBN:9784062184571
-藤井孝蔵/並木道義「絵でわかる宇宙開発の技術」講談社 ISBN:9784061547667
-後藤和智「「あいつらは自分たちとは違う」という病」日本図書センター ISBN:9784284503426
-野村真理「隣人が敵国人になる日」人文書院 ISBN:9784409511206
-知念ウシ「シランフーナーの暴力」未来社 ISBN:9784624410940
-那和秀峻「写真家と名機たち」彩流社 ISBN:9784779119231
-諏訪部浩一編「アメリカ文学入門」三修社 ISBN:9784384057485
-張真晟「金王朝「御用詩人」の告白」文藝春秋 ISBN:9784163767109
2013-11-16
今週のリップ・サーヴィス。
-夢色ぐらさん「お澄まし×お漏らし×お姉さん」エンジェル出版 ISBN:9784873065328
話○ 抜○-△ 消小 総合△
少年の青い性が暴走し年上女性を催眠レイプ/欲求不満の大人女性が暴走しその少年を催眠逆レイプ連作2本+独立短編7本。はち切れんばかりのワガママボディをウブなチェリーボーイの目前にさらしヤングなちんこを食いまくりのおねショタ満漢全席でお送りする作者これが2冊めのコミックスにして当レーベルからの初見参だ。
収録作の初出誌である「エンジェル倶楽部」を読みつけていない俺はじつのところこの作家に関する予備知識はまったくなく、店頭見本をチラ見したところなかなかグッと来たのでチャレンジ。てっきりこれが初単行本だと思いこんでいたのだけれど、帰宅後ググってみたらデビュー作「じゃじゃウマおっぱい」を2012年2月に茜新社より上梓しているもよう。ただそのときは自分のセンサーにまったく引っかからなかったので今回は脳みそまっさらの状態でこちらに挑戦。
派手な蛍光ピンク色の背景にコッテリ陰影を効かせた肌色ボディがドドーンとメガ盛りの表紙イラストは「クドい!」のひと言。まるでアダルトヴィデオのパッケージのようなそれは有名デザイナーを装幀に起用しセンスよく迫るワニやコアとは対照的なテイストだ。じつのところこれくらいケバくて悪趣味な方がかえって明確にアダルトアイテムと認知され売上にもつながるので、この出版社があえてこうしたえげつないデザインに固執するのも理解はできる。
収録作品の初出一覧が目次にないかわり、巻末著者あとがきでしっかり執筆順に作品解説がなされているのでそれとわかる親切設計。そちらの記述によるとこの本に入っているのは2012年末~単行本刊行直前に執筆の新しい作品ばかりで、実際絵のバラつきもほとんど感じられずジャケ買いも安心だ。
アニメ絵基調の作画ながら頭身高く描かれるボディ設計により、半劇画系の力強いタッチが主流のエンクラ執筆陣に混ざってもしっかり存在感をアピール。ヒロインの年齢層は20代を中心にプラマイ数歳と人妻/熟女系主体の同誌にあっては若い部類だが、全体的に大人びた顔立ちやなによりボンレスハムのごとくムチムチの肢体描写でティーンさえも洋ピン顔負けの完熟ボディであり雑誌のなかでも違和感はなさそう。また例外なくポッテリ肉厚に描かれたオンナたちの唇がヒロインの婀娜っぽさや淫乱っぷりを暗喩しておりたまらぬ雰囲気。
表題でそれとなく示唆されているように、物語は年長女子×年少男子のイチャラヴ、すなわちいわゆるおねショタがベースとなっている。輪姦強姦てんこ盛りのエンクラにあってはそうとうおとなしい部類ではあるものの、濃口の絵柄に合わせるかのように少年もお姉さんもやけにコッテリ偏執狂的な性欲過多のキャラメイクがなされており、このへんは同じおねショタと名前がついても萌え絵でやられる茜だのワニだのの作品群とはまったく違うところ。
必然的にくり広げられるファックはショタ男子がオネーサマのド迫力ボディに乗っかり必死に腰を使う光景となるのだが、セックス覚えたてのくせに少年たちはむやみに巨根だしやけに快感のツボを心得てるしでヒロインズたちまち陥落。デカ乳首をはしたなく屹立させ唇から唾液を垂れ流しアヘりまくるエロメスどもの痴態がなんともいやらしい。昨今流行りの断面描写やアヘ顔など濡れ場を盛り上げる小技もおこたりなく混入しつつフィニッシュの優等生的展開だ。
ゴムマリのごとく巨大な双丘を純真無垢な少年に差し出しながらさっそくヒロインショタちんこにしゃぶりつき精液搾取。即座に発射したかと思えばたちまち超回復の元気BOYSをお出迎えすべく下腹部の蜜壷をくぱぁ。年齢に似合わぬたくましい怒張をゴリゴリ出し入れされて彼女ら我を失い日本語にならない咆吼を発して交尾に没頭する。マシンガンのごとく淫語ばらまきながら年上まんこの奥底へ2度3度と白濁液を浴びせられファイナルアクメ。
実年齢のわりに女子の顔立ちがクドくていくつかの作品ではそれが萎え要素になってしまったが、総じてほとんど○に近い評価。自分のような青い果実スキーでなく熟女大好きっ漢ならばむしろこうしたお色気強調なキャラデザの方がより抜きやすいかもだ。またエンジェル出版的テンプレ展開に乗っからず独自の特濃おねショタ路線を開拓しつつあるのはとてもよいことで、今後ますますの活躍を期待したいところ。自分的にはわりかし女の子がキュート寄り&無敵のセーラー服着用シチュによりマイ勃起度アップの「おあずけ解禁」が最愛でございます。
話○ 抜○-△ 消小 総合△
少年の青い性が暴走し年上女性を催眠レイプ/欲求不満の大人女性が暴走しその少年を催眠逆レイプ連作2本+独立短編7本。はち切れんばかりのワガママボディをウブなチェリーボーイの目前にさらしヤングなちんこを食いまくりのおねショタ満漢全席でお送りする作者これが2冊めのコミックスにして当レーベルからの初見参だ。
収録作の初出誌である「エンジェル倶楽部」を読みつけていない俺はじつのところこの作家に関する予備知識はまったくなく、店頭見本をチラ見したところなかなかグッと来たのでチャレンジ。てっきりこれが初単行本だと思いこんでいたのだけれど、帰宅後ググってみたらデビュー作「じゃじゃウマおっぱい」を2012年2月に茜新社より上梓しているもよう。ただそのときは自分のセンサーにまったく引っかからなかったので今回は脳みそまっさらの状態でこちらに挑戦。
派手な蛍光ピンク色の背景にコッテリ陰影を効かせた肌色ボディがドドーンとメガ盛りの表紙イラストは「クドい!」のひと言。まるでアダルトヴィデオのパッケージのようなそれは有名デザイナーを装幀に起用しセンスよく迫るワニやコアとは対照的なテイストだ。じつのところこれくらいケバくて悪趣味な方がかえって明確にアダルトアイテムと認知され売上にもつながるので、この出版社があえてこうしたえげつないデザインに固執するのも理解はできる。
収録作品の初出一覧が目次にないかわり、巻末著者あとがきでしっかり執筆順に作品解説がなされているのでそれとわかる親切設計。そちらの記述によるとこの本に入っているのは2012年末~単行本刊行直前に執筆の新しい作品ばかりで、実際絵のバラつきもほとんど感じられずジャケ買いも安心だ。
アニメ絵基調の作画ながら頭身高く描かれるボディ設計により、半劇画系の力強いタッチが主流のエンクラ執筆陣に混ざってもしっかり存在感をアピール。ヒロインの年齢層は20代を中心にプラマイ数歳と人妻/熟女系主体の同誌にあっては若い部類だが、全体的に大人びた顔立ちやなによりボンレスハムのごとくムチムチの肢体描写でティーンさえも洋ピン顔負けの完熟ボディであり雑誌のなかでも違和感はなさそう。また例外なくポッテリ肉厚に描かれたオンナたちの唇がヒロインの婀娜っぽさや淫乱っぷりを暗喩しておりたまらぬ雰囲気。
表題でそれとなく示唆されているように、物語は年長女子×年少男子のイチャラヴ、すなわちいわゆるおねショタがベースとなっている。輪姦強姦てんこ盛りのエンクラにあってはそうとうおとなしい部類ではあるものの、濃口の絵柄に合わせるかのように少年もお姉さんもやけにコッテリ偏執狂的な性欲過多のキャラメイクがなされており、このへんは同じおねショタと名前がついても萌え絵でやられる茜だのワニだのの作品群とはまったく違うところ。
必然的にくり広げられるファックはショタ男子がオネーサマのド迫力ボディに乗っかり必死に腰を使う光景となるのだが、セックス覚えたてのくせに少年たちはむやみに巨根だしやけに快感のツボを心得てるしでヒロインズたちまち陥落。デカ乳首をはしたなく屹立させ唇から唾液を垂れ流しアヘりまくるエロメスどもの痴態がなんともいやらしい。昨今流行りの断面描写やアヘ顔など濡れ場を盛り上げる小技もおこたりなく混入しつつフィニッシュの優等生的展開だ。
ゴムマリのごとく巨大な双丘を純真無垢な少年に差し出しながらさっそくヒロインショタちんこにしゃぶりつき精液搾取。即座に発射したかと思えばたちまち超回復の元気BOYSをお出迎えすべく下腹部の蜜壷をくぱぁ。年齢に似合わぬたくましい怒張をゴリゴリ出し入れされて彼女ら我を失い日本語にならない咆吼を発して交尾に没頭する。マシンガンのごとく淫語ばらまきながら年上まんこの奥底へ2度3度と白濁液を浴びせられファイナルアクメ。
実年齢のわりに女子の顔立ちがクドくていくつかの作品ではそれが萎え要素になってしまったが、総じてほとんど○に近い評価。自分のような青い果実スキーでなく熟女大好きっ漢ならばむしろこうしたお色気強調なキャラデザの方がより抜きやすいかもだ。またエンジェル出版的テンプレ展開に乗っからず独自の特濃おねショタ路線を開拓しつつあるのはとてもよいことで、今後ますますの活躍を期待したいところ。自分的にはわりかし女の子がキュート寄り&無敵のセーラー服着用シチュによりマイ勃起度アップの「おあずけ解禁」が最愛でございます。
歌は世につれ僕はおもう
11/16購入。
-小泉武夫「缶詰に愛をこめて」朝日新書 ISBN:9784022735355
-松沢裕作「町村合併から生まれた日本近代」講談社選書メチエ ISBN:9784062585668
-太田省一「紅白歌合戦と日本人」筑摩選書 ISBN:9784480015860
-「漫画ばんがいち」2014年1月号
-小泉武夫「缶詰に愛をこめて」朝日新書 ISBN:9784022735355
-松沢裕作「町村合併から生まれた日本近代」講談社選書メチエ ISBN:9784062585668
-太田省一「紅白歌合戦と日本人」筑摩選書 ISBN:9784480015860
-「漫画ばんがいち」2014年1月号
2013-11-15
今晩のガスタイトシリンジ。
-花犬「妖星夢」久保書店 ISBN:9784765935487
話△ 抜△ 消小 総合△
突然脱がされ性教育の実習と称し男子生徒の前で処女喪失させられたヒロインはその後も受難続きで……連作3話+短編1本+巻末おまけイラスト。端整な描線とソリッドなカラー彩色が組みあわされた美麗なヴィジュアルが全編にわたって展開される作者4冊めのコミックスは初の総天然色仕様だ。
当ブログでは2011年2月刊の処女単行本「少女戯画」を取り上げたのだけれど、その後発売された2冊め「少女解放区」や3冊め「初めて入れる物」(こちらは前2冊の合本とのこと)はどうも食指が伸びず申しわけなくもパス。しかしながら今回は全編フルカラーとなり、またエロ漫画というよりは往年のSFものっぽいアトモスフィアただよう表紙もなかなかよろしくて久しぶりに挑戦してみた次第。
さて無事入手してページを手繰ってみると、あらなぜか作品に見覚えが。あとがきも作品解説もなにもないので手がかりはないかとググってみると、著者ブログに今作は1冊め「少女戯画」のカラー版との記述がありのけぞる。それなら最初から再録って書いてくれよ出版社! とまれ気を取りなおして確認してみると収録作品が減っていてそのぶんページも削られている。その代償としてオールカラー化がなされているわけだが、もともとカラー同人誌として販売されたものを前回は無理やりモノクロ原稿に落としこんていたわけで、このたび晴れて本来の形でお目見えとなったわけですな。
そんなわけで重複を避けるべく作品概要などは1冊め評価記事を参照していただき、今回はいくらか違う部分へフォーカシングしたい。まずいまとなってはずいぶん古典的に思える90年代~世紀変わりめ附近を想起させるその絵柄は作者サイトの直近執筆作品を見てもあまり印象が変わらず、おそらくは確信犯的に進化を止めたのだろう。ただ全盛時の竹井正樹やキャリア初期の岡崎武士にも通ずるシャープな筆致は泥くささとは無縁で、これはこれで2013年のいまでも新鮮さを保っておりグッド。
センスのよい描線に負けじとカラーCGの方もまた抑制の効いた色遣いで都会的な雰囲気。しかしながらエロ絵業界においてはゼロ年代なかばあたりからの一大イノヴェーション――石恵塗りの登場とその広範囲な伝播――によって、こうしたセル画の発展型のような彩色はもはや少数派となった感がある。技法としては精緻をきわめているのだけれども、コッテリツヤツヤの濃密な石恵塗りに慣れてしまった身にはなにやらジェット機全盛時代に往年のプロペラ機の最後の残照を目にしているかのようだ。
ストーリーテリングもまた性行為そのものにプライオリティを置かなくても許された古きよき「ロリコン漫画」の残り香を現代に伝えるもの。むろん挿入シーンが1ページでもあれば堂々とエロでございと開き直れたころよりは濡れ場にも注力しているといえるが、物語パートとエロシーンとの配分は明確に前者優勢ゆえ股間を握るにはもの足りなさを覚えるかも知れない。そうはいっても全ページに肌色が塗られたことで1冊めよりは明らかに対ちんこ攻撃力が増しており、小さめトーン線数本乗っけのゆるめの修整とも併せマーヴェラス。
ピンク色がかったお肌の色艶が素敵なロウ~ミドルティーンの滑らかな肢体が惜しみなく開かれ、いささか乱暴に蕾を開かれて身もだえする少女の痴態が勃起中枢をハードヒット。すべすべのスリットに剛直をねじこまれうっすら涙を浮かべながらもセックスの高揚に身をまかせるさまがいじらしくもエロっちい。華奢なトルソを両腕で抱えこみきつくホールドしながら最後は幼い子宮へ白くねばつく液体を注入だ。
再録のうえ収録本数が減っているのはマイナスポイントだが、それでもフルカラー作品としては比較的束の厚い方だしプライス上昇もほんのわずか(税抜¥952→税抜¥1,000)でお得感は充分。以前指摘したとおりモノクロよりカラーの方が明らかに映える絵であり、そのぶん同内容でも私的抜き度アップとあいなった。時代を超越したかのようなオーセンティックな筆致も現在ではむしろ得がたい個性であり、このまま我が道を貫いてもらいたいもの。
話△ 抜△ 消小 総合△
突然脱がされ性教育の実習と称し男子生徒の前で処女喪失させられたヒロインはその後も受難続きで……連作3話+短編1本+巻末おまけイラスト。端整な描線とソリッドなカラー彩色が組みあわされた美麗なヴィジュアルが全編にわたって展開される作者4冊めのコミックスは初の総天然色仕様だ。
当ブログでは2011年2月刊の処女単行本「少女戯画」を取り上げたのだけれど、その後発売された2冊め「少女解放区」や3冊め「初めて入れる物」(こちらは前2冊の合本とのこと)はどうも食指が伸びず申しわけなくもパス。しかしながら今回は全編フルカラーとなり、またエロ漫画というよりは往年のSFものっぽいアトモスフィアただよう表紙もなかなかよろしくて久しぶりに挑戦してみた次第。
さて無事入手してページを手繰ってみると、あらなぜか作品に見覚えが。あとがきも作品解説もなにもないので手がかりはないかとググってみると、著者ブログに今作は1冊め「少女戯画」のカラー版との記述がありのけぞる。それなら最初から再録って書いてくれよ出版社! とまれ気を取りなおして確認してみると収録作品が減っていてそのぶんページも削られている。その代償としてオールカラー化がなされているわけだが、もともとカラー同人誌として販売されたものを前回は無理やりモノクロ原稿に落としこんていたわけで、このたび晴れて本来の形でお目見えとなったわけですな。
そんなわけで重複を避けるべく作品概要などは1冊め評価記事を参照していただき、今回はいくらか違う部分へフォーカシングしたい。まずいまとなってはずいぶん古典的に思える90年代~世紀変わりめ附近を想起させるその絵柄は作者サイトの直近執筆作品を見てもあまり印象が変わらず、おそらくは確信犯的に進化を止めたのだろう。ただ全盛時の竹井正樹やキャリア初期の岡崎武士にも通ずるシャープな筆致は泥くささとは無縁で、これはこれで2013年のいまでも新鮮さを保っておりグッド。
センスのよい描線に負けじとカラーCGの方もまた抑制の効いた色遣いで都会的な雰囲気。しかしながらエロ絵業界においてはゼロ年代なかばあたりからの一大イノヴェーション――石恵塗りの登場とその広範囲な伝播――によって、こうしたセル画の発展型のような彩色はもはや少数派となった感がある。技法としては精緻をきわめているのだけれども、コッテリツヤツヤの濃密な石恵塗りに慣れてしまった身にはなにやらジェット機全盛時代に往年のプロペラ機の最後の残照を目にしているかのようだ。
ストーリーテリングもまた性行為そのものにプライオリティを置かなくても許された古きよき「ロリコン漫画」の残り香を現代に伝えるもの。むろん挿入シーンが1ページでもあれば堂々とエロでございと開き直れたころよりは濡れ場にも注力しているといえるが、物語パートとエロシーンとの配分は明確に前者優勢ゆえ股間を握るにはもの足りなさを覚えるかも知れない。そうはいっても全ページに肌色が塗られたことで1冊めよりは明らかに対ちんこ攻撃力が増しており、小さめトーン線数本乗っけのゆるめの修整とも併せマーヴェラス。
ピンク色がかったお肌の色艶が素敵なロウ~ミドルティーンの滑らかな肢体が惜しみなく開かれ、いささか乱暴に蕾を開かれて身もだえする少女の痴態が勃起中枢をハードヒット。すべすべのスリットに剛直をねじこまれうっすら涙を浮かべながらもセックスの高揚に身をまかせるさまがいじらしくもエロっちい。華奢なトルソを両腕で抱えこみきつくホールドしながら最後は幼い子宮へ白くねばつく液体を注入だ。
再録のうえ収録本数が減っているのはマイナスポイントだが、それでもフルカラー作品としては比較的束の厚い方だしプライス上昇もほんのわずか(税抜¥952→税抜¥1,000)でお得感は充分。以前指摘したとおりモノクロよりカラーの方が明らかに映える絵であり、そのぶん同内容でも私的抜き度アップとあいなった。時代を超越したかのようなオーセンティックな筆致も現在ではむしろ得がたい個性であり、このまま我が道を貫いてもらいたいもの。
流線型'80
11/15購入。
-菊池まりこ「カプチーノ(1)」エンターブレイン ISBN:9784047292741
-コミッククリア編集部編「艦隊これくしょん -艦これ- アンソロジーコミック 横須賀鎮守府編(2)」エンターブレイン ISBN:9784047292833
-オカヤド「モンスター娘のいる日常(4)」徳間書店 ISBN:9784199503627
-町山智浩/柳下毅一郎「ファビュラス・バーカー・ボーイズの地獄のアメリカ観光」ちくま文庫 ISBN:9784480430960
-酒井順子「ユーミンの罪」講談社現代新書 ISBN:9784062882330
-「COMIC快楽天BEAST」2013年12月号
-菊池まりこ「カプチーノ(1)」エンターブレイン ISBN:9784047292741
-コミッククリア編集部編「艦隊これくしょん -艦これ- アンソロジーコミック 横須賀鎮守府編(2)」エンターブレイン ISBN:9784047292833
-オカヤド「モンスター娘のいる日常(4)」徳間書店 ISBN:9784199503627
-町山智浩/柳下毅一郎「ファビュラス・バーカー・ボーイズの地獄のアメリカ観光」ちくま文庫 ISBN:9784480430960
-酒井順子「ユーミンの罪」講談社現代新書 ISBN:9784062882330
-「COMIC快楽天BEAST」2013年12月号
2013-11-14
DAY IN VACATION
11/14購入。
-村枝賢一「妹先生 渚(4)」小学館 ISBN:9784091245403
-師走冬子「あいたま(7)」双葉社 ISBN:9784575943948
-「COMIC天魔」2013年12月号
-村枝賢一「妹先生 渚(4)」小学館 ISBN:9784091245403
-師走冬子「あいたま(7)」双葉社 ISBN:9784575943948
-「COMIC天魔」2013年12月号
2013-11-13
本日のマルクス・ブラザーズ。
-狩野蒼穹「幼姉は雌臭い」マガジン・マガジン ISBN:9784896444339
話○ 抜○ 消小 総合○
ヒキコモリの姉に童貞奪取をたくらむ妹、さらにちんこに興味津々なその友達に囲まれ主人公は辟易中編3話&巻末ショートおまけ編+後輩たちの処女喪失を手助けする姉の手管に弟は心ならずも乗っかり昔の想い人相手に本懐を遂げ前後編+独立短編4本。うっかりお姉ちゃんとしっかり弟くんのとことんオフビートなラヴ模様を体臭まみれのなかお送りする作者最新作は通算11冊めのコミックスだ。
この人は久保書店より前単行本「お姉ちゃんはぼくにだけ淫乱」をこの8月に出したばかりなのだけれども、そちらは大半の作品が既刊収録のいわゆる再録本。よって純粋な新作としては本レーベルより昨年2月発売の「SEXしようよ!お姉ちゃん」以来となる(当時とは出版社名が変わったが体制には変化なし)。
太めの線でザックリと描かれるどこか牧歌的な味わいの絵柄はふだんでもかなりほのぼのした感触なのだが、この作家がひんぱんに用いる頭身が崩れまくったSD顔になるといっそうのどかさが増す。漫画的キュートさを前面に押し出した通常時とポップすぎて記号みたくなってるギャグ時との極端なブレはほかの誰もマネできない狩野蒼穹ならではの技だ。
ここ数年はほぼ姉弟相姦ものに芸風を固定しており、ゆえに女性陣は一部サブヒロインを除きエルダーシスター花盛り。ただ相方たる弟たちとの年齢差はせいぜい数歳で年上といってもミドル~ハイティーンの若い娘専科だ。また従来からことさらに巨乳描写をしない作家でこのたびも胸サイズはやや貧~並の現実的なそれが並ぶ。つるぺたではないにせよこんもり盛られたビッグバストなどとは無縁なのでおっぱい世人向きではないかもしれない。
しかしながら狩野蒼穹キャラの最大の魅力は乳などではなく、そのきわめて特異な造形そのもの。普通のエロ漫画家ならヒロインたるものヴィジュアル的には完全無欠でうんこもゲロもしないような女の子を描きたがるものだが、この作家はあえて彼女らに生々しい属性を割り振る。生活態度は自堕落で下世話な欲望を発散しまくり、女性の命である清潔さを保つためのメンテすらおこたりがちと、どの話をとってもいっちょまえのダメ人間が勢ぞろい。これを実写でやられるとおそらくは目もあてられぬ酸鼻な光景が展開されるのだろうが、そこを喜怒哀楽全部キュートなすばらしきキャラメイクの力でもって強引に押しきり不快感なく読ませてしまうのが狩野蒼穹マジックだ。
だらしなさ全開の姉たちをフォローする少年らはこぞってデキた弟ばかりで、始終ボケっぱなしの姉さんに対し冷静な弟くんが適宜ツッコミを入れ続ける姉妹夫婦漫才がストーリーの基本。2人して脱力ぎみの会話をくり広げつつシームレスに濡れ場へ突入し、なんとなく性器どうしをドッキングさせては前後の穴へドプドプ精液注入へといつの間にか到達しているのだから不思議だ。事後は余韻もそこそこに双方SDキャラ化してとことんアホなやりとりを交わしギャフンオチへと至る一連のシークエンスは通常型エロ漫画ではまったくたどり着けない奇妙な境地。
そんなわけでエロシーンですらコントの一環みたいなものでそれほど高密度とは言えないのだが、それでもちんこまんこの真剣バトルへ密接にフォーカシングしつつフィニッシュは断面描写も織りまぜてと、近年はずいぶん欲望喚起力がアップした。またこの作家で特徴的な体臭へのこだわりが全編を支配し、ワキやケツの匂いをかいだり蜜壷をクンカクンカする光景を大々的にフィーチャーする。彼ら彼女らが法悦の態でボディスメルに陶酔する表情を目にするとこちらもなにやら原初的な欲望が呼び覚まされるようでつい興奮してしまうのだ。
汗とおりものの匂いに満ちた姉スメルを思う存分吸いこんで弟は痛いほどペニスを屹立させる。はだけられた下腹部へシャフトをねじこむとお姉ちゃんたちまち頬を紅潮させヨダレダラダラたれ流してイキまくりだ。ティーンエイジまんこの奥底をえぐるように少年ちんこを打ちつけられて全身をビクつかせるヒロインの子宮のなかへ勢いよく白濁液が流しこまれたその刹那両者ダブルノックアウト。
成年漫画よりは実写エロメインの版元だけあってタイトルの命名センスや装幀の雰囲気などはAV風の即物的なノリなのだが、中身はいつもながらに最初から最後まで変拍子の狩野蒼穹ワールドで大いに楽しませてもらった。さすがにこれだけお付きあいすると編集サイドも芸風を把握してきたのか、帯の訴求コピーなんかは内容に則しヒロインの残念ぶりを大いにアピールしていてグッド。今後も可能な限りこのほんわかアホアホえろーすを追求していってもらいたいものだ。この人の描くショートボブっ娘が大好物の自分は、読切作品「お姉ちゃんは痛いのが好き」に登場する、作者史上でも有数に極まった腹パン志願ダメ言動お姉ちゃん(名無し?)と、こちらは姉じゃないけど前後編「眠姦クラブ」のなかで積極的に快楽をむさぼる短髪メガネ女子・田口さんの2名がお気に入り。
話○ 抜○ 消小 総合○
ヒキコモリの姉に童貞奪取をたくらむ妹、さらにちんこに興味津々なその友達に囲まれ主人公は辟易中編3話&巻末ショートおまけ編+後輩たちの処女喪失を手助けする姉の手管に弟は心ならずも乗っかり昔の想い人相手に本懐を遂げ前後編+独立短編4本。うっかりお姉ちゃんとしっかり弟くんのとことんオフビートなラヴ模様を体臭まみれのなかお送りする作者最新作は通算11冊めのコミックスだ。
この人は久保書店より前単行本「お姉ちゃんはぼくにだけ淫乱」をこの8月に出したばかりなのだけれども、そちらは大半の作品が既刊収録のいわゆる再録本。よって純粋な新作としては本レーベルより昨年2月発売の「SEXしようよ!お姉ちゃん」以来となる(当時とは出版社名が変わったが体制には変化なし)。
太めの線でザックリと描かれるどこか牧歌的な味わいの絵柄はふだんでもかなりほのぼのした感触なのだが、この作家がひんぱんに用いる頭身が崩れまくったSD顔になるといっそうのどかさが増す。漫画的キュートさを前面に押し出した通常時とポップすぎて記号みたくなってるギャグ時との極端なブレはほかの誰もマネできない狩野蒼穹ならではの技だ。
ここ数年はほぼ姉弟相姦ものに芸風を固定しており、ゆえに女性陣は一部サブヒロインを除きエルダーシスター花盛り。ただ相方たる弟たちとの年齢差はせいぜい数歳で年上といってもミドル~ハイティーンの若い娘専科だ。また従来からことさらに巨乳描写をしない作家でこのたびも胸サイズはやや貧~並の現実的なそれが並ぶ。つるぺたではないにせよこんもり盛られたビッグバストなどとは無縁なのでおっぱい世人向きではないかもしれない。
しかしながら狩野蒼穹キャラの最大の魅力は乳などではなく、そのきわめて特異な造形そのもの。普通のエロ漫画家ならヒロインたるものヴィジュアル的には完全無欠でうんこもゲロもしないような女の子を描きたがるものだが、この作家はあえて彼女らに生々しい属性を割り振る。生活態度は自堕落で下世話な欲望を発散しまくり、女性の命である清潔さを保つためのメンテすらおこたりがちと、どの話をとってもいっちょまえのダメ人間が勢ぞろい。これを実写でやられるとおそらくは目もあてられぬ酸鼻な光景が展開されるのだろうが、そこを喜怒哀楽全部キュートなすばらしきキャラメイクの力でもって強引に押しきり不快感なく読ませてしまうのが狩野蒼穹マジックだ。
だらしなさ全開の姉たちをフォローする少年らはこぞってデキた弟ばかりで、始終ボケっぱなしの姉さんに対し冷静な弟くんが適宜ツッコミを入れ続ける姉妹夫婦漫才がストーリーの基本。2人して脱力ぎみの会話をくり広げつつシームレスに濡れ場へ突入し、なんとなく性器どうしをドッキングさせては前後の穴へドプドプ精液注入へといつの間にか到達しているのだから不思議だ。事後は余韻もそこそこに双方SDキャラ化してとことんアホなやりとりを交わしギャフンオチへと至る一連のシークエンスは通常型エロ漫画ではまったくたどり着けない奇妙な境地。
そんなわけでエロシーンですらコントの一環みたいなものでそれほど高密度とは言えないのだが、それでもちんこまんこの真剣バトルへ密接にフォーカシングしつつフィニッシュは断面描写も織りまぜてと、近年はずいぶん欲望喚起力がアップした。またこの作家で特徴的な体臭へのこだわりが全編を支配し、ワキやケツの匂いをかいだり蜜壷をクンカクンカする光景を大々的にフィーチャーする。彼ら彼女らが法悦の態でボディスメルに陶酔する表情を目にするとこちらもなにやら原初的な欲望が呼び覚まされるようでつい興奮してしまうのだ。
汗とおりものの匂いに満ちた姉スメルを思う存分吸いこんで弟は痛いほどペニスを屹立させる。はだけられた下腹部へシャフトをねじこむとお姉ちゃんたちまち頬を紅潮させヨダレダラダラたれ流してイキまくりだ。ティーンエイジまんこの奥底をえぐるように少年ちんこを打ちつけられて全身をビクつかせるヒロインの子宮のなかへ勢いよく白濁液が流しこまれたその刹那両者ダブルノックアウト。
成年漫画よりは実写エロメインの版元だけあってタイトルの命名センスや装幀の雰囲気などはAV風の即物的なノリなのだが、中身はいつもながらに最初から最後まで変拍子の狩野蒼穹ワールドで大いに楽しませてもらった。さすがにこれだけお付きあいすると編集サイドも芸風を把握してきたのか、帯の訴求コピーなんかは内容に則しヒロインの残念ぶりを大いにアピールしていてグッド。今後も可能な限りこのほんわかアホアホえろーすを追求していってもらいたいものだ。この人の描くショートボブっ娘が大好物の自分は、読切作品「お姉ちゃんは痛いのが好き」に登場する、作者史上でも有数に極まった腹パン志願ダメ言動お姉ちゃん(名無し?)と、こちらは姉じゃないけど前後編「眠姦クラブ」のなかで積極的に快楽をむさぼる短髪メガネ女子・田口さんの2名がお気に入り。
可愛いアイシャ
11/13借出。
-増井元「辞書の仕事」岩波新書 ISBN:9784004314523
-野崎歓「フランス文学と愛」講談社現代新書 ISBN:9784062882286
-木村学/大木勇人「図解・プレートテクトニクス入門」講談社ブルーバックス ISBN:9784062578349
-赤坂憲雄「北のはやり歌」筑摩選書 ISBN:9784480015846
-鎌倉英也/宮本康宏「クロスロード・オキナワ」NHK出版 ISBN:9784140816004
-山内秀紀「まるごとハーモニカの本」青弓社 ISBN:9784787273390
-矢野直明「IT社会事件簿」ディスカヴァー・トゥエンティワン ISBN:9784799313626
-増井元「辞書の仕事」岩波新書 ISBN:9784004314523
-野崎歓「フランス文学と愛」講談社現代新書 ISBN:9784062882286
-木村学/大木勇人「図解・プレートテクトニクス入門」講談社ブルーバックス ISBN:9784062578349
-赤坂憲雄「北のはやり歌」筑摩選書 ISBN:9784480015846
-鎌倉英也/宮本康宏「クロスロード・オキナワ」NHK出版 ISBN:9784140816004
-山内秀紀「まるごとハーモニカの本」青弓社 ISBN:9784787273390
-矢野直明「IT社会事件簿」ディスカヴァー・トゥエンティワン ISBN:9784799313626
2013-11-12
夜はぼくらをひどく悲しくする
11/12購入。
-あさりよしとお「小惑星に挑む」白泉社 ISBN:9784592710585
-「サッカー批評 ISSUE65」双葉社 ISBN:9784575454079
-「コミックアンリアル」2013年12月号
-あさりよしとお「小惑星に挑む」白泉社 ISBN:9784592710585
-「サッカー批評 ISSUE65」双葉社 ISBN:9784575454079
-「コミックアンリアル」2013年12月号
2013-11-11
今季の雪ミク電車。
-Low「大きいの?小さいの?それとも中っくらい?」ジーウォーク ISBN:9784862973993
話△ 抜○ 消小-中 総合○
愛するカレシのためなら変態スレスレのプレイも進んで実行の女の子を大量投下短編全8本(うち1本描きおろし)。純情一途なのに行為は淫乱そのものというギャップが魅力的なヒロインをふだんよりワイドレンジな年齢層でお送りする作者通算7冊めにして当レーベルからの第6弾コミックスだ。ところで本日の記事もこの間からとめきち/後藤寿庵と続いている10月末発売物件積み残しレヴュウの一環となるが悪しからず。
少年少女の微笑ましい恋愛模様をメインに据えつつ子宮から卵巣まで臓物モリモリ詳細断面描写を力いっぱい展開するというすさまじい落差を武器に活躍を続ける作家。いっときは他社へも進出したのだけれど昨今は再び古巣であるジーウォークへ回帰し、前単行本「発イク!ケロイズム」から1年半ぶりの新作にてお目見え。
大まかにはアニメ絵ということになるのだろうがそのタッチはかなりクセが強く、劇画的泥くささとはむろん無縁だとしても萌えなどとは明らかに違う感覚の筆致。数年前に突如デッサンが崩れ顔面崩壊したときはとても狼狽したものだが、このところはキュートさを取り戻しており安心して読める。執筆時期が直近のものばかりなので表紙イラストの印象をそのまま白黒原稿まで持ち越すと思ってよく、またサンプルを参照できない環境でも帯裏面に中身からの豊富な抜粋があるのでジャケ買いも安心。
この特徴的な絵柄でもってふだんは胸ふくらみかけ高学年JSのラヴライフを延々くり広げるのだが、今回はタイトルで示唆されているとおり一部に中学生や大学生まで用意して幅広いニーズにお応え。乳サイズも比例してふだんの甘食レヴェルよりも心もち増量気配だ。もとよりロリ描きとしては比較的バストを豊かに盛る人だしわずかながら大人キャラの出てくる作品も存在していたので、ガッツリ育った女子を出してきてもそれほど違和感なく受容できるはず。そうはいってもメインはあくまで思春期入りたてガールズなのであいかわらず熟女スキーはお呼びでない物件だ。
物語は恋知りそめし男子女子が覚えたてのセックスに没頭してはこっ恥ずかしい愛の言葉を叫びあい2人して絶頂のまいどおなじみ黄金パターン。ただ登場人物の年齢層がアップする数本はいつもの単純明快な性愛の交歓から一歩踏み出し、彼氏彼女の細やかな心の動きにまで逐一フォーカシングする。従来型のもそうした新機軸のもとにかく科白はてんこ盛りで、フキダシもモノローグも擬音もステレオサウンドのごとく豊饒に流しこまれて画面密度アップに貢献。
ストーリーの導入部は最小限に絞りこまれ、愛し合う2人はすぐさま濃密な濡れ場へとなだれこむ。他愛ないピロウ・トークをみっちりとくり広げながらシームレスに前戯へと突入し、その間もおしゃべりはまったく止むことがない。大胆に顔をすぼめてのひょっとこフェラや執拗なまでのタマ舐めなどえげつないプレイを織りまぜながら性器どうしの終わりなき闘争へと突入し、極端なパースを多用し胴体よりもデカくちんこまんこをクローズアップしながらのセックス詳細中継に思わずゲップが出そう。
お歳のわりにご立派な胸部をあらわにしステディな彼の愛撫にゆだねたまま少女はパックリ陽物をくわえこみご奉仕スタート。ねっとり舌先を使いながら竿も袋もねぶり倒してたちまち精液搾取だ。すぐさまこんどは体勢を変えティーンエイジまんこを景気よくご開帳して挿入をおねだりする。待望の恋人ちんこをねじこまれハードに内奥をえぐられて機関銃のごとく嬌声をまき散らすヒロインの痴態に興奮しきりだ。お互いにスキスキ連呼しながら犬コロみたいなペロチューをくり返し、最後は卵巣のいちばん深いところまで届く勢いで大量のザーメンを種つけされ彼女ら幸せいっぱいにファイナルアクメ。
もはや水戸黄門のような様式美を誇るイチャラヴを今回も堪能させてもらったが、巻末著者あとがきにある去就についての記述を目にして冷や汗が流れる。くわしくは実際に購入したのち参照していただきたいが、この人のデビュー作にとてつもない衝撃を受けた自分としても、今後この才能が楽しめなくなると大損失だ。ともあれいつの日にかモティヴェイションを回復し前線復帰してくれるのを祈願し続けるとしよう。今回収録のものではちっちゃくて引っこみ思案だった彼女はすっかり開発され超エロエロに「ラブラブ記念日」と、いちどは関係を絶った妹と再び身体を重ねて「春が来た」の制服女子もの2本がマイフェイヴァリット。
話△ 抜○ 消小-中 総合○
愛するカレシのためなら変態スレスレのプレイも進んで実行の女の子を大量投下短編全8本(うち1本描きおろし)。純情一途なのに行為は淫乱そのものというギャップが魅力的なヒロインをふだんよりワイドレンジな年齢層でお送りする作者通算7冊めにして当レーベルからの第6弾コミックスだ。ところで本日の記事もこの間からとめきち/後藤寿庵と続いている10月末発売物件積み残しレヴュウの一環となるが悪しからず。
少年少女の微笑ましい恋愛模様をメインに据えつつ子宮から卵巣まで臓物モリモリ詳細断面描写を力いっぱい展開するというすさまじい落差を武器に活躍を続ける作家。いっときは他社へも進出したのだけれど昨今は再び古巣であるジーウォークへ回帰し、前単行本「発イク!ケロイズム」から1年半ぶりの新作にてお目見え。
大まかにはアニメ絵ということになるのだろうがそのタッチはかなりクセが強く、劇画的泥くささとはむろん無縁だとしても萌えなどとは明らかに違う感覚の筆致。数年前に突如デッサンが崩れ顔面崩壊したときはとても狼狽したものだが、このところはキュートさを取り戻しており安心して読める。執筆時期が直近のものばかりなので表紙イラストの印象をそのまま白黒原稿まで持ち越すと思ってよく、またサンプルを参照できない環境でも帯裏面に中身からの豊富な抜粋があるのでジャケ買いも安心。
この特徴的な絵柄でもってふだんは胸ふくらみかけ高学年JSのラヴライフを延々くり広げるのだが、今回はタイトルで示唆されているとおり一部に中学生や大学生まで用意して幅広いニーズにお応え。乳サイズも比例してふだんの甘食レヴェルよりも心もち増量気配だ。もとよりロリ描きとしては比較的バストを豊かに盛る人だしわずかながら大人キャラの出てくる作品も存在していたので、ガッツリ育った女子を出してきてもそれほど違和感なく受容できるはず。そうはいってもメインはあくまで思春期入りたてガールズなのであいかわらず熟女スキーはお呼びでない物件だ。
物語は恋知りそめし男子女子が覚えたてのセックスに没頭してはこっ恥ずかしい愛の言葉を叫びあい2人して絶頂のまいどおなじみ黄金パターン。ただ登場人物の年齢層がアップする数本はいつもの単純明快な性愛の交歓から一歩踏み出し、彼氏彼女の細やかな心の動きにまで逐一フォーカシングする。従来型のもそうした新機軸のもとにかく科白はてんこ盛りで、フキダシもモノローグも擬音もステレオサウンドのごとく豊饒に流しこまれて画面密度アップに貢献。
ストーリーの導入部は最小限に絞りこまれ、愛し合う2人はすぐさま濃密な濡れ場へとなだれこむ。他愛ないピロウ・トークをみっちりとくり広げながらシームレスに前戯へと突入し、その間もおしゃべりはまったく止むことがない。大胆に顔をすぼめてのひょっとこフェラや執拗なまでのタマ舐めなどえげつないプレイを織りまぜながら性器どうしの終わりなき闘争へと突入し、極端なパースを多用し胴体よりもデカくちんこまんこをクローズアップしながらのセックス詳細中継に思わずゲップが出そう。
お歳のわりにご立派な胸部をあらわにしステディな彼の愛撫にゆだねたまま少女はパックリ陽物をくわえこみご奉仕スタート。ねっとり舌先を使いながら竿も袋もねぶり倒してたちまち精液搾取だ。すぐさまこんどは体勢を変えティーンエイジまんこを景気よくご開帳して挿入をおねだりする。待望の恋人ちんこをねじこまれハードに内奥をえぐられて機関銃のごとく嬌声をまき散らすヒロインの痴態に興奮しきりだ。お互いにスキスキ連呼しながら犬コロみたいなペロチューをくり返し、最後は卵巣のいちばん深いところまで届く勢いで大量のザーメンを種つけされ彼女ら幸せいっぱいにファイナルアクメ。
もはや水戸黄門のような様式美を誇るイチャラヴを今回も堪能させてもらったが、巻末著者あとがきにある去就についての記述を目にして冷や汗が流れる。くわしくは実際に購入したのち参照していただきたいが、この人のデビュー作にとてつもない衝撃を受けた自分としても、今後この才能が楽しめなくなると大損失だ。ともあれいつの日にかモティヴェイションを回復し前線復帰してくれるのを祈願し続けるとしよう。今回収録のものではちっちゃくて引っこみ思案だった彼女はすっかり開発され超エロエロに「ラブラブ記念日」と、いちどは関係を絶った妹と再び身体を重ねて「春が来た」の制服女子もの2本がマイフェイヴァリット。
ただ一日だけの 今夜は俺は王になる
11/11購入。
-木々津克久「名探偵マーニー(6)」秋田書店 ISBN:9784253218535
-横山源之助「明治富豪史」ちくま学芸文庫 ISBN:9784480095824
-速水健朗「1995年」ちくま新書 ISBN:9784480067456
-遠森慶「カラー版 日本の路面電車」宝島社新書 ISBN:9784800219060
-木々津克久「名探偵マーニー(6)」秋田書店 ISBN:9784253218535
-横山源之助「明治富豪史」ちくま学芸文庫 ISBN:9784480095824
-速水健朗「1995年」ちくま新書 ISBN:9784480067456
-遠森慶「カラー版 日本の路面電車」宝島社新書 ISBN:9784800219060
2013-11-10
虎の尾を踏む男達
11/10借出。
-中川右介「歌舞伎 家と血と藝」講談社現代新書 ISBN:9784062882217
-黒嶋敏「海の武士団」講談社選書メチエ ISBN:9784062585620
-M・フェリエ「フクシマ・ノート」新評論 ISBN:9784794809506
-中川右介「歌舞伎 家と血と藝」講談社現代新書 ISBN:9784062882217
-黒嶋敏「海の武士団」講談社選書メチエ ISBN:9784062585620
-M・フェリエ「フクシマ・ノート」新評論 ISBN:9784794809506
2013-11-09
今宵のからたち日記。
-後藤寿庵「おねショタ」三和出版 ISBN:9784883564941
話○ 抜○-△ 消中 総合△
キレイでえっちなお姉さんたちにチェリーボーイズの初物奪われまくり短編全11本。同じ雑誌で描いているにったじゅんと並び称される童貞漫画のオーソリティがインターヴァルも短く送り出す最新単行本は通算14冊めにして当社よりの7thコミックスだ。ちなみに昨日レヴュったとめきち同様、先月末発売作品の遅ればせながらの評価記事となることをあらかじめ陳謝しておく。
前作「童貞専科」が去年末に出たばかりなのに1年も経たず早くも新作リリースの報を耳にしてちょっとビックリしたのだけれど、収録作品リストを確認すると2013年執筆作に混じってクレジットの古いものが数本入っており、どうやら拾遺集的性格も兼ねている模様。そうはいっても前世紀からのキャリアを誇る大ヴェテランゆえ少年漫画系の健康的な絵柄はとうの昔に固まっていて、全体を読み通しての違和感などはまったくなし。
この版元の看板誌「コミックマショウ」での活動もずいぶん長くなったが登場する女の子は9割以上が年上女性。ただ男子サイドが年端もゆかぬ少年であることが圧倒的に多いので、ヒロインの実年齢は意外と下方向も充実しておりロウティーンから熟女までもれなく網羅する。とはいえ本作に限ってはこれまで以上に成年女性率が高く、普遍的な意味でのお姉さんキャラがズラリ。おっぱいサイズもぺたっ娘がやや減少しグラマラス優勢になった感じなので、後藤寿庵の描く思春期迎えたて女子が見たい人は既刊に立ち返るのを推奨する。
本来は読者がドン引きするほど強烈なギャグやブラックすぎる題材をへっちゃらでぶちまける人だったのだけれど、マショウではあたかも自主的にフォーマットを決めそれを遵守しているかのごとくショタ男子の童貞喪失ストーリーばかりを絨毯爆撃。それらは少年少女の初々しいはじめて物語と経験豊富なお姉さんが未体験ボーイズに性的指南の2パターンに大別されるのだが、今回はコミックス表題が示唆するとおりほとんどが後者の路線だ。展開こそさすがに同工異曲すぎて1冊読み通すと少々食傷するものの、導入の仕掛けやキャラ造形のディテイルにはまいど趣向を凝らし完全なるテンプレにおちいるのを防止する配慮はさすが老練の味わい。
当然のことながら濡れ場は童貞ちんこをお姉さんたちが思う存分蹂躙する女性上位ファックがメイン。たまにセックス覚えたての性欲旺盛男子がリードを取るお話もあるけれど、基本的にはヒロインの完全コントロール下で若い性を搾取されまくるのが主菜だと思っていい。ただ逆レイプとか女子Sとかそういう痛々しい雰囲気ではなく、少年のほのかな欲求を女性サイドが以心伝心で的確に読み取りながら射精へと善導する甘やかなショタ食いが後藤寿庵漫画の真骨頂であり最大の美点だ。やっぱり男子がいたぶられ嘲笑されながら無理やりしごかれてはザーメン放出されられるのってなんか違うと思うんですよね私(誰になにをゆうとる)。
まともにオナり方も知らない少年のウブなシャフトを前にヒロインすっかり庇護欲を全開にして熟れた蜜壷を押し開きレッスンを開始。イキのいい欲棒を下のお口で飲みこみ彼女らたちまち腰を使いはじめハードに演習だ。辛抱たまらず子宮に先走り汁をぶちまけたのちも女性陣まったく容赦せず引き続き性器どうしの摩擦運動をリピート。稚拙な往復運動もいつしか板につき、いつの間にか本気で感じトロ顔さらしてよがり狂う年長女子の内奥めがけなん度めかの白濁のほとばしりをたっぷりお見舞いだ。
とまあいつもながらに完成度の高いメンズヴァージン喪失物語を堪能できるわけだけど、自分はいくつかの理由で申しわけなくも既刊より評価ダウン。まず後藤寿庵漫画の一方の柱であるインピオ(子供同士エロ)が今回ほぼ壊滅状態だったこと。個人的にはこの作家の場合そっちの方がオネーサマが教えてア・ゲ・ル系より訴求力高めなので収録が少なく涙。そしてこちらはより深刻で、昨今の情勢下で消し強化は仕方がないのだけど、エロパーツの輪郭すら不明瞭になるキツキツのモザイク修整がエレクチオン度を大幅にスポイルする。シンプルな絵柄ながら性器描写は写実的でまんこくぱぁも多用する人ゆえ影響力は甚大で、この問題の直接の当事者であるコアマガならやむなしだとしても他社でこの措置だと今後のデフォ買いを考え直したい気分。漫画家自身の責任ではむろんないとはいえ次作以降はこうした悲劇をなんとか回避してほしいと我々ユーザーはただただ祈るのみだ。そんななか比較的使わせてもらったのは幼なじみ&転校生の女子2名がダブルで少年に迫り奪い合い→仲よく3Pに発展の「どっちにするの!?」でございます。
話○ 抜○-△ 消中 総合△
キレイでえっちなお姉さんたちにチェリーボーイズの初物奪われまくり短編全11本。同じ雑誌で描いているにったじゅんと並び称される童貞漫画のオーソリティがインターヴァルも短く送り出す最新単行本は通算14冊めにして当社よりの7thコミックスだ。ちなみに昨日レヴュったとめきち同様、先月末発売作品の遅ればせながらの評価記事となることをあらかじめ陳謝しておく。
前作「童貞専科」が去年末に出たばかりなのに1年も経たず早くも新作リリースの報を耳にしてちょっとビックリしたのだけれど、収録作品リストを確認すると2013年執筆作に混じってクレジットの古いものが数本入っており、どうやら拾遺集的性格も兼ねている模様。そうはいっても前世紀からのキャリアを誇る大ヴェテランゆえ少年漫画系の健康的な絵柄はとうの昔に固まっていて、全体を読み通しての違和感などはまったくなし。
この版元の看板誌「コミックマショウ」での活動もずいぶん長くなったが登場する女の子は9割以上が年上女性。ただ男子サイドが年端もゆかぬ少年であることが圧倒的に多いので、ヒロインの実年齢は意外と下方向も充実しておりロウティーンから熟女までもれなく網羅する。とはいえ本作に限ってはこれまで以上に成年女性率が高く、普遍的な意味でのお姉さんキャラがズラリ。おっぱいサイズもぺたっ娘がやや減少しグラマラス優勢になった感じなので、後藤寿庵の描く思春期迎えたて女子が見たい人は既刊に立ち返るのを推奨する。
本来は読者がドン引きするほど強烈なギャグやブラックすぎる題材をへっちゃらでぶちまける人だったのだけれど、マショウではあたかも自主的にフォーマットを決めそれを遵守しているかのごとくショタ男子の童貞喪失ストーリーばかりを絨毯爆撃。それらは少年少女の初々しいはじめて物語と経験豊富なお姉さんが未体験ボーイズに性的指南の2パターンに大別されるのだが、今回はコミックス表題が示唆するとおりほとんどが後者の路線だ。展開こそさすがに同工異曲すぎて1冊読み通すと少々食傷するものの、導入の仕掛けやキャラ造形のディテイルにはまいど趣向を凝らし完全なるテンプレにおちいるのを防止する配慮はさすが老練の味わい。
当然のことながら濡れ場は童貞ちんこをお姉さんたちが思う存分蹂躙する女性上位ファックがメイン。たまにセックス覚えたての性欲旺盛男子がリードを取るお話もあるけれど、基本的にはヒロインの完全コントロール下で若い性を搾取されまくるのが主菜だと思っていい。ただ逆レイプとか女子Sとかそういう痛々しい雰囲気ではなく、少年のほのかな欲求を女性サイドが以心伝心で的確に読み取りながら射精へと善導する甘やかなショタ食いが後藤寿庵漫画の真骨頂であり最大の美点だ。やっぱり男子がいたぶられ嘲笑されながら無理やりしごかれてはザーメン放出されられるのってなんか違うと思うんですよね私(誰になにをゆうとる)。
まともにオナり方も知らない少年のウブなシャフトを前にヒロインすっかり庇護欲を全開にして熟れた蜜壷を押し開きレッスンを開始。イキのいい欲棒を下のお口で飲みこみ彼女らたちまち腰を使いはじめハードに演習だ。辛抱たまらず子宮に先走り汁をぶちまけたのちも女性陣まったく容赦せず引き続き性器どうしの摩擦運動をリピート。稚拙な往復運動もいつしか板につき、いつの間にか本気で感じトロ顔さらしてよがり狂う年長女子の内奥めがけなん度めかの白濁のほとばしりをたっぷりお見舞いだ。
とまあいつもながらに完成度の高いメンズヴァージン喪失物語を堪能できるわけだけど、自分はいくつかの理由で申しわけなくも既刊より評価ダウン。まず後藤寿庵漫画の一方の柱であるインピオ(子供同士エロ)が今回ほぼ壊滅状態だったこと。個人的にはこの作家の場合そっちの方がオネーサマが教えてア・ゲ・ル系より訴求力高めなので収録が少なく涙。そしてこちらはより深刻で、昨今の情勢下で消し強化は仕方がないのだけど、エロパーツの輪郭すら不明瞭になるキツキツのモザイク修整がエレクチオン度を大幅にスポイルする。シンプルな絵柄ながら性器描写は写実的でまんこくぱぁも多用する人ゆえ影響力は甚大で、この問題の直接の当事者であるコアマガならやむなしだとしても他社でこの措置だと今後のデフォ買いを考え直したい気分。漫画家自身の責任ではむろんないとはいえ次作以降はこうした悲劇をなんとか回避してほしいと我々ユーザーはただただ祈るのみだ。そんななか比較的使わせてもらったのは幼なじみ&転校生の女子2名がダブルで少年に迫り奪い合い→仲よく3Pに発展の「どっちにするの!?」でございます。
幻の奥州キリシタン武士
11/9購入。
-水薙竜「ウィッチクラフトワークス(6)」講談社 ISBN:9784063879315
-むんこ「らいか・デイズ(16)」芳文社 ISBN:9784832252400
-黒田龍之助「ポケットに外国語を」ちくま文庫 ISBN:9784480431141
-R・K・フィッツ「大戦前夜のベーブ・ルース」原書房 ISBN:9784562049530
-「comicアンスリウム」Vol.8
-水薙竜「ウィッチクラフトワークス(6)」講談社 ISBN:9784063879315
-むんこ「らいか・デイズ(16)」芳文社 ISBN:9784832252400
-黒田龍之助「ポケットに外国語を」ちくま文庫 ISBN:9784480431141
-R・K・フィッツ「大戦前夜のベーブ・ルース」原書房 ISBN:9784562049530
-「comicアンスリウム」Vol.8
2013-11-08
今夜のモンクロア協定。
-とめきち「めろきゅん」マックス ISBN:9784863793002
話△ 抜○ 消小 総合○
才色兼備完璧超人厳格一途の生徒会長さんは彼氏の前でだけ別人のごとくデレまくり甘えまくり本編&描きおろし後日談+独立短編10本。とびきりキュートな萌えっ娘どもがステディな男子相手だとエロエロに乱れまくる光景がなんとも眼福な作者これが黄色い楕円マークつきとしての初単行本だ。なお本作は10月下旬発売物件なのでこちらは遅延レヴュウ記事となるがひらにご容赦を。
この版元の看板雑誌「コミックポプリクラブ」の増刊として世に出された「コミックPフラート」は健闘むなしく今年初めにお亡くなりになったのだが、同誌ではポプリ本体ではやれないさまざまな試みが断行されていた。たとえば執筆陣ほぼ全員に「少女漫画系のガチ萌え絵でもって童顔巨乳ヒロインズとのベタ甘和姦膣内射精フィニッシュ専科」というコンセプトを徹底したのがひとつ。それはPフラ休刊後のポプリにまるごと乗り移り、従来からの作家の一部が編集とともに流出したのもあって完全に誌面の特徴として定着してしまった。この人もそんなPフラ→ポプリ移行漫画家の典型例といえよう。
訴求力抜群の萌え萌えガールズがおっぱいまる出しでうるんだ瞳を向けてくる表紙/裏表紙で早くも明らかなように、2013年最新型萌えまっしぐらのタッチで幼いフェイスにおっぱい大きめのティーンエイジ女子を大量生産するのがこの作家の得意技。ただしググってみたところ非成年扱いのコミックスで「おと☆こい とめきちオトコの娘作品集」というものが今年6月に発売されていて、作者サイトの仕事履歴を見ても男の娘畑の執筆活動が先行していた模様。まあ出自がどうであれちゃんと訴求対象に合わせて芸風を微調整さえしてくれてればべつにかまわないのだけれど。
ごく近年に描かれたものばかりでそれほど絵柄の変遷はないのだけれど、じっくり見ると初出の新しいものほどあどけなさ増強/トーンワークの緻密さUPとなっていて着実に進歩しているのがよくわかる。またヒロインの年齢設定もいくらか年長キャラの出ていた初期に比べ昨今はJK固定で、ティーン大好きっ漢の自分的には好ましい変化。総じて萌え絵としての完成度が高い筆致であり早々に単行本発売にこぎ着けたのにも納得しきり。
かくもキャッチーな女の子たちが遭遇する物語はどっちを向いてもラヴ度1000%の激甘和姦で、1ページめから出てくる男女がお互いに好感度MAX状態のタイマンエロス専科。導入部の趣向こそいくらか違えど、最終的には彼氏彼女のリア充ティックなイチャイチャっぷりをたっぷりと見せつけられるのでハッピーエロスがお好みでなければ即座に回避すること。しかしながら砂糖菓子を丸かじりするみたくすべての事象がラヴ一色に包まれる世界は好事家にはたまらぬご褒美であり、いちど足を踏み入れると2度と抜けられない甘美なワナ。
そんな風だから男の子女の子ふたりでくり広げる濡れ場は必然的に全面ピンク色のアトモスフィアが全面的に支配。豊満ボディを惜しみなくさらけ出し子猫のごとく彼氏にすり寄って挿入をおねだりするヒロインの痴態に見てるこっちも股ぐらがいきり立つこと必定。すべすべまんこで怒張を飲みこみ目にもフキダシにもハートマークをあふれさせながらたっぷり中田氏され絶頂のヒロインの乱れっぷりを独占生中継。
大ぶりの胸の谷間へ愛する男子のシャフトをはさみこみ両サイドから献身的にご奉仕されあっけなく第1ちんこ汁発射。彼女ときたらすかさずこんどは濡れそぼつ蜜壷を見せつけ挿入をおねだりしてくるのだからたまりません。やおら暴れん棒をねじこみ性器どうしの摩擦運動を開始すると全身汗みずくになり随喜の涙を流してスキスキ連呼のはしたないよがりっぷりだ。両腕を男の胴体に回しだいしゅきホールドをガッチリキメながらうわごとのように膣内射精を懇願するヒロインのご要望どおり、締めくくりは萌えっ娘まんこの最深部めがけて白くねばつく液体を大量にぶちまけ種つけミッションコンプリート。
物語展開はいささかテンプレ的ではあるものの、とびきり上等の萌え絵でガチンコファックという売れ線バリバリの作風はワンダフルのひと言だ。ことに瞳にハートだのトロトロアクメ顔だの淫乱っぷりを表す記号を下品にならない程度に混ぜこみ女の子の積極性と愛らしさとを両立させる手腕はおみごと。さっそく一般誌に目をつけられコミカライズ要員として引っぱられてしまったのは不安でならないが、しばらくの間はまだ成年向け市場でも我々を楽しませてもらえればと願わずにはおれない。収録作のなかではちんまいボディにブリブリおっぱいがなんとも凶悪な制服JKが処女喪失直後からさっそくイキまくり「はじめてちょうだい」と、ヒロインがはじめて自分の部屋に彼氏をお迎えし親バレも辞さずモリモリセックスの「パパとママには内緒」で気持ちよく抜かせてもらいました。
話△ 抜○ 消小 総合○
才色兼備完璧超人厳格一途の生徒会長さんは彼氏の前でだけ別人のごとくデレまくり甘えまくり本編&描きおろし後日談+独立短編10本。とびきりキュートな萌えっ娘どもがステディな男子相手だとエロエロに乱れまくる光景がなんとも眼福な作者これが黄色い楕円マークつきとしての初単行本だ。なお本作は10月下旬発売物件なのでこちらは遅延レヴュウ記事となるがひらにご容赦を。
この版元の看板雑誌「コミックポプリクラブ」の増刊として世に出された「コミックPフラート」は健闘むなしく今年初めにお亡くなりになったのだが、同誌ではポプリ本体ではやれないさまざまな試みが断行されていた。たとえば執筆陣ほぼ全員に「少女漫画系のガチ萌え絵でもって童顔巨乳ヒロインズとのベタ甘和姦膣内射精フィニッシュ専科」というコンセプトを徹底したのがひとつ。それはPフラ休刊後のポプリにまるごと乗り移り、従来からの作家の一部が編集とともに流出したのもあって完全に誌面の特徴として定着してしまった。この人もそんなPフラ→ポプリ移行漫画家の典型例といえよう。
訴求力抜群の萌え萌えガールズがおっぱいまる出しでうるんだ瞳を向けてくる表紙/裏表紙で早くも明らかなように、2013年最新型萌えまっしぐらのタッチで幼いフェイスにおっぱい大きめのティーンエイジ女子を大量生産するのがこの作家の得意技。ただしググってみたところ非成年扱いのコミックスで「おと☆こい とめきちオトコの娘作品集」というものが今年6月に発売されていて、作者サイトの仕事履歴を見ても男の娘畑の執筆活動が先行していた模様。まあ出自がどうであれちゃんと訴求対象に合わせて芸風を微調整さえしてくれてればべつにかまわないのだけれど。
ごく近年に描かれたものばかりでそれほど絵柄の変遷はないのだけれど、じっくり見ると初出の新しいものほどあどけなさ増強/トーンワークの緻密さUPとなっていて着実に進歩しているのがよくわかる。またヒロインの年齢設定もいくらか年長キャラの出ていた初期に比べ昨今はJK固定で、ティーン大好きっ漢の自分的には好ましい変化。総じて萌え絵としての完成度が高い筆致であり早々に単行本発売にこぎ着けたのにも納得しきり。
かくもキャッチーな女の子たちが遭遇する物語はどっちを向いてもラヴ度1000%の激甘和姦で、1ページめから出てくる男女がお互いに好感度MAX状態のタイマンエロス専科。導入部の趣向こそいくらか違えど、最終的には彼氏彼女のリア充ティックなイチャイチャっぷりをたっぷりと見せつけられるのでハッピーエロスがお好みでなければ即座に回避すること。しかしながら砂糖菓子を丸かじりするみたくすべての事象がラヴ一色に包まれる世界は好事家にはたまらぬご褒美であり、いちど足を踏み入れると2度と抜けられない甘美なワナ。
そんな風だから男の子女の子ふたりでくり広げる濡れ場は必然的に全面ピンク色のアトモスフィアが全面的に支配。豊満ボディを惜しみなくさらけ出し子猫のごとく彼氏にすり寄って挿入をおねだりするヒロインの痴態に見てるこっちも股ぐらがいきり立つこと必定。すべすべまんこで怒張を飲みこみ目にもフキダシにもハートマークをあふれさせながらたっぷり中田氏され絶頂のヒロインの乱れっぷりを独占生中継。
大ぶりの胸の谷間へ愛する男子のシャフトをはさみこみ両サイドから献身的にご奉仕されあっけなく第1ちんこ汁発射。彼女ときたらすかさずこんどは濡れそぼつ蜜壷を見せつけ挿入をおねだりしてくるのだからたまりません。やおら暴れん棒をねじこみ性器どうしの摩擦運動を開始すると全身汗みずくになり随喜の涙を流してスキスキ連呼のはしたないよがりっぷりだ。両腕を男の胴体に回しだいしゅきホールドをガッチリキメながらうわごとのように膣内射精を懇願するヒロインのご要望どおり、締めくくりは萌えっ娘まんこの最深部めがけて白くねばつく液体を大量にぶちまけ種つけミッションコンプリート。
物語展開はいささかテンプレ的ではあるものの、とびきり上等の萌え絵でガチンコファックという売れ線バリバリの作風はワンダフルのひと言だ。ことに瞳にハートだのトロトロアクメ顔だの淫乱っぷりを表す記号を下品にならない程度に混ぜこみ女の子の積極性と愛らしさとを両立させる手腕はおみごと。さっそく一般誌に目をつけられコミカライズ要員として引っぱられてしまったのは不安でならないが、しばらくの間はまだ成年向け市場でも我々を楽しませてもらえればと願わずにはおれない。収録作のなかではちんまいボディにブリブリおっぱいがなんとも凶悪な制服JKが処女喪失直後からさっそくイキまくり「はじめてちょうだい」と、ヒロインがはじめて自分の部屋に彼氏をお迎えし親バレも辞さずモリモリセックスの「パパとママには内緒」で気持ちよく抜かせてもらいました。
In an everlasting piss
11/8購入。
-ぢたま某「Kiss×sis(12)」講談社 ISBN:9784063769265
-杉崎行恭「山手線 ウグイス色の電車今昔50年」JTBパブリッシング ISBN:9784533094231
-稲葉篤紀「北海道に僕が残したいもの」宝島社 ISBN:9784800209757
-J・バーガー「都会で聖者になるのはたいへんだ ブルース・スプリングスティーン インタヴュー集 1973-2012」スペースシャワーネットワーク ISBN:9784906700974
-「コミックメガストアα」2013年12月号
-ぢたま某「Kiss×sis(12)」講談社 ISBN:9784063769265
-杉崎行恭「山手線 ウグイス色の電車今昔50年」JTBパブリッシング ISBN:9784533094231
-稲葉篤紀「北海道に僕が残したいもの」宝島社 ISBN:9784800209757
-J・バーガー「都会で聖者になるのはたいへんだ ブルース・スプリングスティーン インタヴュー集 1973-2012」スペースシャワーネットワーク ISBN:9784906700974
-「コミックメガストアα」2013年12月号
2013-11-07
裏切りのサーカス
11/7借出。
-青木美智男「小林一茶」岩波新書 ISBN:9784004314462
-藤井聡「新幹線とナショナリズム」朝日新書 ISBN:9784022735195
-岡嶋裕史「個人情報ダダ漏れです!」光文社新書 ISBN:9784334037628
-高木裕「今のピアノでショパンは弾けない」日経プレミアシリーズ ISBN:9784532261900
-廣中直行「心に効く薬の正体」ベスト新書 ISBN:9784584124192
-たかぎなおこ「まんぷくローカルマラソン旅」メディアファクトリー ISBN:9784840151146
-B・マッキンタイアー「英国二重スパイ・システム」中央公論新社 ISBN:9784120045462
-青木美智男「小林一茶」岩波新書 ISBN:9784004314462
-藤井聡「新幹線とナショナリズム」朝日新書 ISBN:9784022735195
-岡嶋裕史「個人情報ダダ漏れです!」光文社新書 ISBN:9784334037628
-高木裕「今のピアノでショパンは弾けない」日経プレミアシリーズ ISBN:9784532261900
-廣中直行「心に効く薬の正体」ベスト新書 ISBN:9784584124192
-たかぎなおこ「まんぷくローカルマラソン旅」メディアファクトリー ISBN:9784840151146
-B・マッキンタイアー「英国二重スパイ・システム」中央公論新社 ISBN:9784120045462
2013-11-04
今週のグルグリビューティー。
-和六里ハル「トロピカル☆母娘mix」ワニマガジン社 ISBN:9784862692757
話○ 抜○ 消中 総合○
南国のリゾート島で日本人相手の観光ガイドとして生計を立てるヘタレ少年はある日案内したムチムチ奥さまに童貞食われ彼女のエロボディに耽溺表題作長編6話&描きおろし番外編+独立短編4本(うち2本原作者つき)。ダイナミックな女体が所狭しと乱舞し明るく楽しくハメまくりの夢空間実現な作者久しぶりの新刊は成年仕様としての6thコミックスだ。
デビュー以来エロ漫画のみならず一般誌でもバリバリ執筆を続けてきた作家だが、一昨年3月にコアマガジンから刊行の前単行本「さんかくかん」が出たのち今回収録のものを描いている途中から目に見えてペースダウン。それでも今年に入って徐々に活動がアクティヴになってきてホッとしていたところで今回の単行本リリースへとこぎつけ、もういちどエンジンがかかった感じ。
スッキリ系のポップでキュートな絵柄はキャリア初期からの武器だが、最近では加えて描きこみが緻密になり肉体描写に激しさが増してとかわいさ優勢なノリから脱出しようと試行錯誤しているのが見てとれる。ただ近年はトライ&エラーの度が過ぎて、いっときは作品が発表されるたび絵柄がコロコロ変わり困惑したものだ。本作でも巻末の2本は描線も画面処理もそれ以外のとはかなり差異がありひとりアンソロ状態。もっとも直近に描かれたものはまた以前の筆致に回帰していて、描きおろしパートなどはむしろ2011年あたりの絵柄に戻ったかのよう。個人的にはこのへんの絵がもっともグッとくるのでこのまま極端な変遷なしに推移してくれるといいなあ。
ガチロリから大年増まで、はたまたつるぺたからロケットおっぱいまでと、およそ描けないものはないというくらい万能タイプの人だけれども、最近はわりと年長女子主体な感じ。今回もタイトル・チューンで子持ち未亡人をメインヒロインに据えたり短編ではおばさんキャラを持ってきたりとBBA含有率高め。ただ熟女でも造形は明確にキュート寄りなのでアダルトさん苦手の自分でもなんとか受容できるのは助かる。そんなわけで乳サイズも巨方面優勢ゆえ和六里ハルの描くロリっ娘がお好みの方は注意すること。
ストーリーの方は長いの短いのいずれも明朗快活ちょっとバカありの鬱度0%エロコメづくし。じつはシリアスものだって上手にこなすのだけれど、この愛らしい絵柄には和姦ネタの方がフィットするのはたしか。他人の原作がついた巻末2本も含めて、ちょっと頼りない男性主人公とこれまたわりと抜けてる系のヒロインとがドタバタ濡れ場突入→犯ること犯ったのちトホホエンドが黄金パターン。またショタ主人公×母1人娘2人ハーレムものの表題作長編は2つ前の単行本「新婚姉妹」掲載の長編「三姉妹物語」と舞台設定や物語構造が一部共通しており、おそらくはある種のヴァリアントとして描かれたものと推測する。両方を読み比べるとこっそりと組みこまれた細かな仕掛けにニヤリ。
ほのぼのしたお話とは裏腹にエロシーンはなかなかにハード志向で、うねるように肢体を駆使してガツガツ性器どうしの摩擦運動にはげむさまをヴィヴィッドにつむぎ出す。以前より精細なトーンワークや自我崩壊寸前のアヘ顔描写など迫力を増したディテイルのおかげで、男女のまぐわってる感がいっそうリアルに。ほどよくファンタシィかつほどよく写実的なちんこまんこ描写とそれを逐一ドアップで散りばめてゆく執拗なまでの構図の多用で読者のA10神経系もオーヴァーヒート寸前だ。子宮口までパックリ見せつけつつその奥へビュルビュル精液放出×複数ラウンドの豪華絢爛ファックでなん度でもフィニッシュ。
弾力ありまくりのむっちりボディをゴリゴリ揉みしだきながら暴れん棒を牝臭ただよう秘密の花園へ強引にインサート。ズブズブ陽物をねじこまれてたちまちはしたないイキ顔さらし瞳にも科白にもハートマークをあふれさせるエロメスどもの痴態にこちらも興奮しきり。粘膜をなで切りするかのごとく執拗に摩擦運動をくり返すたび女たちの咆吼はヴォリュームを増す。いよいよ感極まり忘我の態で全身を打ち震わせるヒロインズの子袋めがけ2度3度4度とザーメンを叩きつけたのちもなお肉欲の饗宴は止むことがない。
かくのごとく性交描写はたいへん熱のこもったものなのだけれど、濃トーン線多数乗っけの修整がそれをかなりスポイルしてしまうのが残念無念。性器結合部アップや断面描写をひんぱんに行う人だけに、消しが従来どおりの水準なら間違いなく抜き◎評価にしたところ。あと今回は収録されてない他社原稿も含め直近の作品では原作を外注するケースが増えているのだが、それらはやはり和六里ハルならではのテイストが薄れてしまうので分業はあまり歓迎したくない。とまあケチはつけたが抜きツールとしては間違いなくハイレヴェルなので、カワイイ系の絵柄でハードコアエロスが読みたい向きには文句なくオススメ。この作家の描く大柄ショートヘア巨乳っ娘が大好物の自分は、表題作ヒロインの長女にして男勝り体育会系女子・司さんがもっとも私的ツボキャラで我が砲身を灼きつくほどに活用。
話○ 抜○ 消中 総合○
南国のリゾート島で日本人相手の観光ガイドとして生計を立てるヘタレ少年はある日案内したムチムチ奥さまに童貞食われ彼女のエロボディに耽溺表題作長編6話&描きおろし番外編+独立短編4本(うち2本原作者つき)。ダイナミックな女体が所狭しと乱舞し明るく楽しくハメまくりの夢空間実現な作者久しぶりの新刊は成年仕様としての6thコミックスだ。
デビュー以来エロ漫画のみならず一般誌でもバリバリ執筆を続けてきた作家だが、一昨年3月にコアマガジンから刊行の前単行本「さんかくかん」が出たのち今回収録のものを描いている途中から目に見えてペースダウン。それでも今年に入って徐々に活動がアクティヴになってきてホッとしていたところで今回の単行本リリースへとこぎつけ、もういちどエンジンがかかった感じ。
スッキリ系のポップでキュートな絵柄はキャリア初期からの武器だが、最近では加えて描きこみが緻密になり肉体描写に激しさが増してとかわいさ優勢なノリから脱出しようと試行錯誤しているのが見てとれる。ただ近年はトライ&エラーの度が過ぎて、いっときは作品が発表されるたび絵柄がコロコロ変わり困惑したものだ。本作でも巻末の2本は描線も画面処理もそれ以外のとはかなり差異がありひとりアンソロ状態。もっとも直近に描かれたものはまた以前の筆致に回帰していて、描きおろしパートなどはむしろ2011年あたりの絵柄に戻ったかのよう。個人的にはこのへんの絵がもっともグッとくるのでこのまま極端な変遷なしに推移してくれるといいなあ。
ガチロリから大年増まで、はたまたつるぺたからロケットおっぱいまでと、およそ描けないものはないというくらい万能タイプの人だけれども、最近はわりと年長女子主体な感じ。今回もタイトル・チューンで子持ち未亡人をメインヒロインに据えたり短編ではおばさんキャラを持ってきたりとBBA含有率高め。ただ熟女でも造形は明確にキュート寄りなのでアダルトさん苦手の自分でもなんとか受容できるのは助かる。そんなわけで乳サイズも巨方面優勢ゆえ和六里ハルの描くロリっ娘がお好みの方は注意すること。
ストーリーの方は長いの短いのいずれも明朗快活ちょっとバカありの鬱度0%エロコメづくし。じつはシリアスものだって上手にこなすのだけれど、この愛らしい絵柄には和姦ネタの方がフィットするのはたしか。他人の原作がついた巻末2本も含めて、ちょっと頼りない男性主人公とこれまたわりと抜けてる系のヒロインとがドタバタ濡れ場突入→犯ること犯ったのちトホホエンドが黄金パターン。またショタ主人公×母1人娘2人ハーレムものの表題作長編は2つ前の単行本「新婚姉妹」掲載の長編「三姉妹物語」と舞台設定や物語構造が一部共通しており、おそらくはある種のヴァリアントとして描かれたものと推測する。両方を読み比べるとこっそりと組みこまれた細かな仕掛けにニヤリ。
ほのぼのしたお話とは裏腹にエロシーンはなかなかにハード志向で、うねるように肢体を駆使してガツガツ性器どうしの摩擦運動にはげむさまをヴィヴィッドにつむぎ出す。以前より精細なトーンワークや自我崩壊寸前のアヘ顔描写など迫力を増したディテイルのおかげで、男女のまぐわってる感がいっそうリアルに。ほどよくファンタシィかつほどよく写実的なちんこまんこ描写とそれを逐一ドアップで散りばめてゆく執拗なまでの構図の多用で読者のA10神経系もオーヴァーヒート寸前だ。子宮口までパックリ見せつけつつその奥へビュルビュル精液放出×複数ラウンドの豪華絢爛ファックでなん度でもフィニッシュ。
弾力ありまくりのむっちりボディをゴリゴリ揉みしだきながら暴れん棒を牝臭ただよう秘密の花園へ強引にインサート。ズブズブ陽物をねじこまれてたちまちはしたないイキ顔さらし瞳にも科白にもハートマークをあふれさせるエロメスどもの痴態にこちらも興奮しきり。粘膜をなで切りするかのごとく執拗に摩擦運動をくり返すたび女たちの咆吼はヴォリュームを増す。いよいよ感極まり忘我の態で全身を打ち震わせるヒロインズの子袋めがけ2度3度4度とザーメンを叩きつけたのちもなお肉欲の饗宴は止むことがない。
かくのごとく性交描写はたいへん熱のこもったものなのだけれど、濃トーン線多数乗っけの修整がそれをかなりスポイルしてしまうのが残念無念。性器結合部アップや断面描写をひんぱんに行う人だけに、消しが従来どおりの水準なら間違いなく抜き◎評価にしたところ。あと今回は収録されてない他社原稿も含め直近の作品では原作を外注するケースが増えているのだが、それらはやはり和六里ハルならではのテイストが薄れてしまうので分業はあまり歓迎したくない。とまあケチはつけたが抜きツールとしては間違いなくハイレヴェルなので、カワイイ系の絵柄でハードコアエロスが読みたい向きには文句なくオススメ。この作家の描く大柄ショートヘア巨乳っ娘が大好物の自分は、表題作ヒロインの長女にして男勝り体育会系女子・司さんがもっとも私的ツボキャラで我が砲身を灼きつくほどに活用。
SAKIスタへ行こう
11/4購入。
-鈴木小波「ホクサイと飯」角川書店 ISBN:9784041208656
-澤宮優「ドラフト外」河出文庫 ISBN:9784309412603
-「俺たちの川崎ロッテ・オリオンズ」ベースボール・マガジン社 ISBN:9784583620473
-「スラッガー」2013年12月号
-鈴木小波「ホクサイと飯」角川書店 ISBN:9784041208656
-澤宮優「ドラフト外」河出文庫 ISBN:9784309412603
-「俺たちの川崎ロッテ・オリオンズ」ベースボール・マガジン社 ISBN:9784583620473
-「スラッガー」2013年12月号
2013-11-03
今年度のダイヤモンドグラブ賞。
-篠塚醸二「ファーストタッチ」ワニマガジン社 ISBN:9784862692733
話△ 抜○ 消中 総合○
豊満な体型を気にする彼女を上手いこと口車に乗せ柔肉に触りまくり表題作連作2本+売り出し中の爆乳アイドル2人組がカラダでご奉仕連作2本+小さなころから仲よしの従妹とステディな関係へ発展し連作2本+独立短編12本+主要キャラ集合ピンナップ。むっちりツヤツヤ超絶グラマラスガールズが乳もまんこもさらけ出し白濁液にまみれてイキまくりのワンダフルな光景を総天然色仕様でお送りする作者これが2冊めのコミックスとなる。
この人は処女単行本「初恋モーション」を去年8月に同じワニマガジン社から上梓しているのだが、そのときは通常形態である基本白黒原稿/パートカラーの構成だった。しかしながらじつのところ総仕事量としてはオールCGのショート漫画/カラーイラストの方が多くそっちは置き去りになるのかと心配していたら、このたびフルカラー作品集発売の報を耳にして欣喜雀躍。すみからすみまで肌色まみれとなったことでページ数は一般的なエロ漫画単行本の2/3ほどに目減りしたものの、プライスは税込み1,155円とコストアップを極力抑えお財布も安心だ。
ほんわかした雰囲気のアニメ絵は線画段階ですらたいそうキャッチーなのだが、それにプラスしてこの作家得意の彩度の高いカラー塗りが加わるといっそう魅力が増す。これだけの逸材をエロ絵業界が放っておくわけもなく、早くからいろんな媒体でカラー原稿は引っ張りだこ。ゆえに今回収録のものは執筆時期が2008-13年と前作よりワイドレンジになり、さらに掲載先もワニ/コア/双葉/辰巳など多彩だ。さすがに旧作は加筆修正を経ても細部のバランスなど直近のそれと比べて差異があるものの、華やかな彩色テクは当初から確立しておりクオリティは高値安定。
この絶品のタッチでものされる女性陣は推定10代なかば~20代前半の食べごろ世代で、もちろん誰ひとり例外なく自慢のムチプリボディを惜しみなく披露する。ちょっと大きめの乳暈や重力に負けてわずかに垂れたバストの輪郭、お腹周りに余分な肉がついてふくよかな胴体など、いわゆるスーパーモデル的理想体型とはギャップがあるのだが、この庶民的ともいえるボディラインがむしろ親しみと妙ないやらしさとを同時にかもし出していっそう読者の股間をエレクチオンせしめるのだ。また体躯ではあまり区別がつけられないぶんお顔の造作や性格描写などキャラメイクの部分にとても気を遣ってあって、短いお話ばかりで大量の登場人物が目前を行き来するにもかかわらず女の子の属性被りがほとんどないのには感服のひと言。
収録作の大半が慎太郎シール誌を初出とするため、物語はみな肩のこらないお気楽ラヴコメ仕立て。4/8ページの掌編がほとんどで最長の作品でも10ページと尺に余裕がないぶん必然的にテンプレ展開となりストーリー性などは希薄だが、それは致し方のないことだしむしろ短い分量でいちおうの起承転結を成立させているのだからたいしたもの。なによりも先日出た石恵のフルカラー単行本と同様に華やかかつ扇情的なCGワークでくり広げられる女の子の美麗エロパーツ描写&ガチンコファックを堪能することこそが本作品の主眼なのだから。
濡れ場はショートショートの枠内でできうる限りの分量を割いていて、導入こそインスタントだが性器結合パートは抜かりなくキメる。またこの作家の最大の武器であるビッグバスト描写はむろん大いにフィーチャーされており、マリのごとく巨大な2つの双丘が景気よく揺れ画面いっぱいに暴れまわるさまをじっくりねっとり追跡だ。全面肌色のヴィジュアルのなか愛液や精液など白い分泌物が激しく行き交い彩りに華を添える光景に読み手のジョイスティックも勃起しっぱなし。
窮屈そうなアンダーウェアからこぼれるように姿を見せた巨乳にむしゃぶりつき指や舌先でニップルをいらい倒すと彼女らすっかり瞳をトロけさせ発情だ。独立した生きもののごとくスウィングするおっぱいをこね回しつつ下腹部に手を伸ばすとそこはすっかり濡れて準備万端。すかさず暴れん棒をねじこみ往復運動を開始するとブルンブルン音を立てて乳房が暴れまわり下腹がタプタプ振動する。小刻みに嬌声を発しだらしなく唾液をたれ流すヒロインの痴態に辛抱たまらず、むっちりまんこの内へ外へとザーメンの奔流をお見舞いだ。
いつもながらに外出し率がわりと高くて膣内射精チュチェ思想者の自分はもったいなく思うものの、本作のようなカラー原稿だとピンクのお肌に真っ白なスペルマのコントラストが非常によく映えるので白黒漫画のそれよりは許せる感じ。時節柄同社の少し前のカラー単行本より修整はきつめだがどうにか濃トーンの先にうっすらちんこまんこが見える程度にはしてあり配慮に感謝。これで作品ストックをかなり放出したはずで次の単行本発売まではだいぶ間隔が空くことが予想されるが、前作とも併せ2冊でなんとかその日まで我が内なるむっちり欲を満たしていけそう。多種多様なヒロインズのなかでは「筆は口ほどにモノを云う」の超無口ひと房結び髪習字っ娘・小野瀬さんと、「夏の日のカヅサ」/「春の日のカヅサ」連作に登場するお下げ髪明朗快活イトコ・カヅサちゃんの2人が自分的にとくにお気に入りでございます。
話△ 抜○ 消中 総合○
豊満な体型を気にする彼女を上手いこと口車に乗せ柔肉に触りまくり表題作連作2本+売り出し中の爆乳アイドル2人組がカラダでご奉仕連作2本+小さなころから仲よしの従妹とステディな関係へ発展し連作2本+独立短編12本+主要キャラ集合ピンナップ。むっちりツヤツヤ超絶グラマラスガールズが乳もまんこもさらけ出し白濁液にまみれてイキまくりのワンダフルな光景を総天然色仕様でお送りする作者これが2冊めのコミックスとなる。
この人は処女単行本「初恋モーション」を去年8月に同じワニマガジン社から上梓しているのだが、そのときは通常形態である基本白黒原稿/パートカラーの構成だった。しかしながらじつのところ総仕事量としてはオールCGのショート漫画/カラーイラストの方が多くそっちは置き去りになるのかと心配していたら、このたびフルカラー作品集発売の報を耳にして欣喜雀躍。すみからすみまで肌色まみれとなったことでページ数は一般的なエロ漫画単行本の2/3ほどに目減りしたものの、プライスは税込み1,155円とコストアップを極力抑えお財布も安心だ。
ほんわかした雰囲気のアニメ絵は線画段階ですらたいそうキャッチーなのだが、それにプラスしてこの作家得意の彩度の高いカラー塗りが加わるといっそう魅力が増す。これだけの逸材をエロ絵業界が放っておくわけもなく、早くからいろんな媒体でカラー原稿は引っ張りだこ。ゆえに今回収録のものは執筆時期が2008-13年と前作よりワイドレンジになり、さらに掲載先もワニ/コア/双葉/辰巳など多彩だ。さすがに旧作は加筆修正を経ても細部のバランスなど直近のそれと比べて差異があるものの、華やかな彩色テクは当初から確立しておりクオリティは高値安定。
この絶品のタッチでものされる女性陣は推定10代なかば~20代前半の食べごろ世代で、もちろん誰ひとり例外なく自慢のムチプリボディを惜しみなく披露する。ちょっと大きめの乳暈や重力に負けてわずかに垂れたバストの輪郭、お腹周りに余分な肉がついてふくよかな胴体など、いわゆるスーパーモデル的理想体型とはギャップがあるのだが、この庶民的ともいえるボディラインがむしろ親しみと妙ないやらしさとを同時にかもし出していっそう読者の股間をエレクチオンせしめるのだ。また体躯ではあまり区別がつけられないぶんお顔の造作や性格描写などキャラメイクの部分にとても気を遣ってあって、短いお話ばかりで大量の登場人物が目前を行き来するにもかかわらず女の子の属性被りがほとんどないのには感服のひと言。
収録作の大半が慎太郎シール誌を初出とするため、物語はみな肩のこらないお気楽ラヴコメ仕立て。4/8ページの掌編がほとんどで最長の作品でも10ページと尺に余裕がないぶん必然的にテンプレ展開となりストーリー性などは希薄だが、それは致し方のないことだしむしろ短い分量でいちおうの起承転結を成立させているのだからたいしたもの。なによりも先日出た石恵のフルカラー単行本と同様に華やかかつ扇情的なCGワークでくり広げられる女の子の美麗エロパーツ描写&ガチンコファックを堪能することこそが本作品の主眼なのだから。
濡れ場はショートショートの枠内でできうる限りの分量を割いていて、導入こそインスタントだが性器結合パートは抜かりなくキメる。またこの作家の最大の武器であるビッグバスト描写はむろん大いにフィーチャーされており、マリのごとく巨大な2つの双丘が景気よく揺れ画面いっぱいに暴れまわるさまをじっくりねっとり追跡だ。全面肌色のヴィジュアルのなか愛液や精液など白い分泌物が激しく行き交い彩りに華を添える光景に読み手のジョイスティックも勃起しっぱなし。
窮屈そうなアンダーウェアからこぼれるように姿を見せた巨乳にむしゃぶりつき指や舌先でニップルをいらい倒すと彼女らすっかり瞳をトロけさせ発情だ。独立した生きもののごとくスウィングするおっぱいをこね回しつつ下腹部に手を伸ばすとそこはすっかり濡れて準備万端。すかさず暴れん棒をねじこみ往復運動を開始するとブルンブルン音を立てて乳房が暴れまわり下腹がタプタプ振動する。小刻みに嬌声を発しだらしなく唾液をたれ流すヒロインの痴態に辛抱たまらず、むっちりまんこの内へ外へとザーメンの奔流をお見舞いだ。
いつもながらに外出し率がわりと高くて膣内射精チュチェ思想者の自分はもったいなく思うものの、本作のようなカラー原稿だとピンクのお肌に真っ白なスペルマのコントラストが非常によく映えるので白黒漫画のそれよりは許せる感じ。時節柄同社の少し前のカラー単行本より修整はきつめだがどうにか濃トーンの先にうっすらちんこまんこが見える程度にはしてあり配慮に感謝。これで作品ストックをかなり放出したはずで次の単行本発売まではだいぶ間隔が空くことが予想されるが、前作とも併せ2冊でなんとかその日まで我が内なるむっちり欲を満たしていけそう。多種多様なヒロインズのなかでは「筆は口ほどにモノを云う」の超無口ひと房結び髪習字っ娘・小野瀬さんと、「夏の日のカヅサ」/「春の日のカヅサ」連作に登場するお下げ髪明朗快活イトコ・カヅサちゃんの2人が自分的にとくにお気に入りでございます。
カワクボ、ヤマモト イッセイ・ミヤケ、ケンゾー・タカダ シセイドウ カワクボ、ワタナベ アンダーカヴァー、ベイシング・エイプ そしてニゴー
11/3借出。
-関眞興「30の戦いからよむ世界史(上)(下)」日経ビジネス人文庫 ISBN:9784532197025 ISBN:9784532197032
-朝日新聞経済部「電気料金はなぜ上がるのか」岩波新書 ISBN:9784004314387
-川合康三「桃源郷」講談社選書メチエ ISBN:9784062585613
-三松館主人「民家日用廣益秘事大全」幻冬舎ルネッサンス ISBN:9784779010132
-渡辺聡「なぜ宗教はなくならないのか」キリスト新聞社 ISBN:9784873956404
-P・ジョルダーノ「兵士たちの肉体」早川書房 ISBN:9784152094063
-関眞興「30の戦いからよむ世界史(上)(下)」日経ビジネス人文庫 ISBN:9784532197025 ISBN:9784532197032
-朝日新聞経済部「電気料金はなぜ上がるのか」岩波新書 ISBN:9784004314387
-川合康三「桃源郷」講談社選書メチエ ISBN:9784062585613
-三松館主人「民家日用廣益秘事大全」幻冬舎ルネッサンス ISBN:9784779010132
-渡辺聡「なぜ宗教はなくならないのか」キリスト新聞社 ISBN:9784873956404
-P・ジョルダーノ「兵士たちの肉体」早川書房 ISBN:9784152094063
2013-11-02
本日の統一戦線。
-みさぎ和「初恋スワップ」ワニマガジン社 ISBN:9784862692764
話○ 抜○ 消小-中 総合○
ままならぬ状況そっちのけでストレートに相手の身体を求め膣内深く精液注ぎこみまくり短編全12本。道ならぬ関係やら横恋慕やらひと筋縄ではいかない恋愛模様をバックに従えつつ童顔巨乳っ娘連中との濃厚ファックをくり広げる作者通算2冊めの単行本は当レーベルからの初見参だ。
クロエ出版より上梓されたデビュー単行本「シリんちゅ」の発売から2年あまりとけっこう間隔が空いてしまったが、その間にお仕事の重心を「COMIC快楽天」へ移していたのを知らずしばらく消息を探して往生。現在は同誌をほとんど定期購読に近い頻度で買っているのでもう見失うことはないし作者もけっこう長いスパンでこちらへ定着しているので、今回収録のものは雑誌掲載時にすでにお世話になったものが多々ありまずは感謝の最敬礼。
てなわけで本作は2011年末-13年にかけて同誌を舞台に執筆された短編群を集積したもの。ぷに系のファンシィなタッチでものされる幼さ全開のキュートな女の子描写はデビュー当初からのセールスポイントだが、このたびは原則18overしか出しちゃいけないコンビニ誌のレギュレイションに合わせ登場するヒロインはみな高校卒業相当以上となる。といっても元来かなりあどけない系のキャラメイクをする人なので大半は見た目ロリ同然だし、幾人かの年長キャラでさえ熟女感皆無なのが青い果実スキーの自分にはありがたいところだ。一方でおっぱいサイズは明確に大人規格のやや巨~爆乳となっていて、愛らしいフェイスにこんもり盛られたビッグバストという悪魔的なコンビネイションが読者の勃起中枢をハードヒット。
慎太郎シール誌が初出ゆえ物語は基本的に合意エロ専科となるのだが、そのありようはけっこう多彩。最初から好き合ってる同士の1on1はむしろ少数派で、いったんは他のパートナーとくっついたのが本当の気持ちに気づいたりカラダだけの関係が本当の恋愛に発展したりという少々ねじくれたラヴストーリーを展開するのがみさぎ和ならではの味だ。また表題にも織りこまれているように多人数エロネタもいくつか用意してヴィジュアルがいっそう華やかにやらしく輝く(まあ究極的にはそれらも男と女のタイマンラヴへと帰着するのだけれど)。さらに和姦だからといって必ずしもイチャイチャに終始するのではなく、ときには悲しい結末も用意して恋愛のしんどい部分もためらわず表現してみせるのにも好感。ガチレイプやら本格NTRやらコンビニ誌ではどうしても導入できないシチュもあるだろうが、厳しい制約のなかでさまざまなタイプの愛を描こうと挑戦を続ける作者の真摯な創作姿勢はまこと賞賛に値する。
女子連中のふよふよと肉づきのよい肢体をハードに活用する濡れ場は特殊なプレイこそないが充分にヴォリュームが割かれておりなかなかに高密度。シルキーなお肌の質感がなんとも美味そうな彼女らのもっちりボディを存分に味わいつつゴリゴリ剛直ねじこんでちんこまんこのダイナミックな摩擦運動を詳細中継だ。頬をすっかり朱に染め随喜の涙を浮かべてよだれダラダラたれ流すおにゃこのイキ顔に興奮もいや増す。そして帯の訴求コピーで「ALL膣内射精」と謳うとおり、全作品においてフィニッシュはM字開脚されたぷっくりまんこの奥底へドプドプ中田氏であり、生本番大好きっ漢の俺大歓喜。
ふだんの無邪気な笑顔をすっかりメスの貌へと変えながら女たちは男の執拗な愛撫に身をまかせる。大ぶりの乳房をわしづかみにされ濡れそぼつ蜜壷をまさぐられてたちまち呼吸を荒くしせつなげな表情を見せるその痴態がじつに扇情的だ。肉厚のビラビラをたぎる怒張で押し広げられ激しく出し入れされるたび全身をのけぞらせはしたなく嬌声をまき散らして快楽享受に熱中する。淫乱ぶりをなぶられいっそう激しく発情するヒロインのお尻を抱えこみ粘膜も破れんばかりに抽送をくり返し、うわごとのようにイクイク連呼する彼女のえっちな子宮めがけて白くねばつく液体をたっぷりと注入し種つけミッションコンプリート。
欲を言えば容姿のみならず実年齢ももっと若い娘たちを堪能したいのが本音だが、ともあれ男子女子の微妙な心の動きをていねいに追い続けるストーリーラインとそれに負けじとゆるふわボディが乱舞するエロシーンとの組み合わせは快い読書体験。ベタベタのイチャラヴしか摂取したくない貴方には不向きかも知れないが、恋愛の酸いも甘いももれなく摂取できる佳品だ。性器が大写しになるほどに濃トーン線が太く多く乗っかる無慈悲な修整は悲しいものの、そのぶん女の子の絶品アクメ顔でなんとか相殺というところ。最近では一般誌にも活躍の場を広げる作者だけれども、願わくば成年向け市場でももう少しの間良作を供給し続けてもらいたいものだ。今回収録のものではちびっ娘アパート家主さんの危なっかしいほどの献身ぶりに主人公見ていられず抱きしめて「大家ちゃんの本能」と、同僚シェフに餌付けされふっくらしちゃったヒロインが自分自身の身体を美味しくご提供の「欲望のトラットリア」が最愛。
話○ 抜○ 消小-中 総合○
ままならぬ状況そっちのけでストレートに相手の身体を求め膣内深く精液注ぎこみまくり短編全12本。道ならぬ関係やら横恋慕やらひと筋縄ではいかない恋愛模様をバックに従えつつ童顔巨乳っ娘連中との濃厚ファックをくり広げる作者通算2冊めの単行本は当レーベルからの初見参だ。
クロエ出版より上梓されたデビュー単行本「シリんちゅ」の発売から2年あまりとけっこう間隔が空いてしまったが、その間にお仕事の重心を「COMIC快楽天」へ移していたのを知らずしばらく消息を探して往生。現在は同誌をほとんど定期購読に近い頻度で買っているのでもう見失うことはないし作者もけっこう長いスパンでこちらへ定着しているので、今回収録のものは雑誌掲載時にすでにお世話になったものが多々ありまずは感謝の最敬礼。
てなわけで本作は2011年末-13年にかけて同誌を舞台に執筆された短編群を集積したもの。ぷに系のファンシィなタッチでものされる幼さ全開のキュートな女の子描写はデビュー当初からのセールスポイントだが、このたびは原則18overしか出しちゃいけないコンビニ誌のレギュレイションに合わせ登場するヒロインはみな高校卒業相当以上となる。といっても元来かなりあどけない系のキャラメイクをする人なので大半は見た目ロリ同然だし、幾人かの年長キャラでさえ熟女感皆無なのが青い果実スキーの自分にはありがたいところだ。一方でおっぱいサイズは明確に大人規格のやや巨~爆乳となっていて、愛らしいフェイスにこんもり盛られたビッグバストという悪魔的なコンビネイションが読者の勃起中枢をハードヒット。
慎太郎シール誌が初出ゆえ物語は基本的に合意エロ専科となるのだが、そのありようはけっこう多彩。最初から好き合ってる同士の1on1はむしろ少数派で、いったんは他のパートナーとくっついたのが本当の気持ちに気づいたりカラダだけの関係が本当の恋愛に発展したりという少々ねじくれたラヴストーリーを展開するのがみさぎ和ならではの味だ。また表題にも織りこまれているように多人数エロネタもいくつか用意してヴィジュアルがいっそう華やかにやらしく輝く(まあ究極的にはそれらも男と女のタイマンラヴへと帰着するのだけれど)。さらに和姦だからといって必ずしもイチャイチャに終始するのではなく、ときには悲しい結末も用意して恋愛のしんどい部分もためらわず表現してみせるのにも好感。ガチレイプやら本格NTRやらコンビニ誌ではどうしても導入できないシチュもあるだろうが、厳しい制約のなかでさまざまなタイプの愛を描こうと挑戦を続ける作者の真摯な創作姿勢はまこと賞賛に値する。
女子連中のふよふよと肉づきのよい肢体をハードに活用する濡れ場は特殊なプレイこそないが充分にヴォリュームが割かれておりなかなかに高密度。シルキーなお肌の質感がなんとも美味そうな彼女らのもっちりボディを存分に味わいつつゴリゴリ剛直ねじこんでちんこまんこのダイナミックな摩擦運動を詳細中継だ。頬をすっかり朱に染め随喜の涙を浮かべてよだれダラダラたれ流すおにゃこのイキ顔に興奮もいや増す。そして帯の訴求コピーで「ALL膣内射精」と謳うとおり、全作品においてフィニッシュはM字開脚されたぷっくりまんこの奥底へドプドプ中田氏であり、生本番大好きっ漢の俺大歓喜。
ふだんの無邪気な笑顔をすっかりメスの貌へと変えながら女たちは男の執拗な愛撫に身をまかせる。大ぶりの乳房をわしづかみにされ濡れそぼつ蜜壷をまさぐられてたちまち呼吸を荒くしせつなげな表情を見せるその痴態がじつに扇情的だ。肉厚のビラビラをたぎる怒張で押し広げられ激しく出し入れされるたび全身をのけぞらせはしたなく嬌声をまき散らして快楽享受に熱中する。淫乱ぶりをなぶられいっそう激しく発情するヒロインのお尻を抱えこみ粘膜も破れんばかりに抽送をくり返し、うわごとのようにイクイク連呼する彼女のえっちな子宮めがけて白くねばつく液体をたっぷりと注入し種つけミッションコンプリート。
欲を言えば容姿のみならず実年齢ももっと若い娘たちを堪能したいのが本音だが、ともあれ男子女子の微妙な心の動きをていねいに追い続けるストーリーラインとそれに負けじとゆるふわボディが乱舞するエロシーンとの組み合わせは快い読書体験。ベタベタのイチャラヴしか摂取したくない貴方には不向きかも知れないが、恋愛の酸いも甘いももれなく摂取できる佳品だ。性器が大写しになるほどに濃トーン線が太く多く乗っかる無慈悲な修整は悲しいものの、そのぶん女の子の絶品アクメ顔でなんとか相殺というところ。最近では一般誌にも活躍の場を広げる作者だけれども、願わくば成年向け市場でももう少しの間良作を供給し続けてもらいたいものだ。今回収録のものではちびっ娘アパート家主さんの危なっかしいほどの献身ぶりに主人公見ていられず抱きしめて「大家ちゃんの本能」と、同僚シェフに餌付けされふっくらしちゃったヒロインが自分自身の身体を美味しくご提供の「欲望のトラットリア」が最愛。
軍神西住戦車長
11/2購入。
-江藤淳「近代以前」文春学藝ライブラリー ISBN:9784168130014
-山中恒「少国民戦争文化史」辺境社 ISBN:9784326950515
-鳥越皓之「琉球国の滅亡とハワイ移民」吉川弘文館 ISBN:9784642057691
-J・アーヴィング「ひとりの体で(上)(下)」新潮社 ISBN:9784105191153 ISBN:9784105191160
-江藤淳「近代以前」文春学藝ライブラリー ISBN:9784168130014
-山中恒「少国民戦争文化史」辺境社 ISBN:9784326950515
-鳥越皓之「琉球国の滅亡とハワイ移民」吉川弘文館 ISBN:9784642057691
-J・アーヴィング「ひとりの体で(上)(下)」新潮社 ISBN:9784105191153 ISBN:9784105191160
2013-11-01
今月の湖池屋スコーン。
-堀博昭「咲姫~家族迷宮~」クロエ出版 ISBN:9784903714851
話○ 抜◎ 消中 総合○
格安物件に入居した主人公の前に突如爆乳美女が現れさらに家出少女も加わり毎日エロエロ性活表題作10話&描きおろしプロローグ/エピローグ。お気楽極楽ライフから突如やってくるおぞましき境遇、そして危機を脱出したかと思えば悲しい別離が訪れ……と波瀾万丈の疑似家族ドラマをガチンコファックとともにくり広げる作者最新刊は通算22冊めにして成年指定としての10thコミックスだ。
前単行本「吾輩は××である 」はこの作家にしてはめずらしくまともなファックシーンがなかったので記事書きをパスしており(購入はしたのだが)、こちらでレヴュるのはちょうど1年前に発売の非成年扱いコミックス「迎撃商店街(2)」以来。またマークつき物件としては昨年8月に上梓された「DEBUT」(コアマガジン刊)からおよそ1年あまり、この版元での作品集としては去年1月刊行の「白昼夢 -肉に堕つ-」からひさびさのお目見えとなる。
最近ではガチエロ/微エロ/非エロとあらゆる媒体を股にかけ八面六臂の活躍だが、そんななかで直近数年の抜き用作品はある程度メディアによる作風の使い分けが固まってきた。すなわち、マークつき雑誌では輪姦強姦NTRてんこ盛りの情け無用ハードファック、慎太郎シール誌だと奇天烈なシチュと気の触れたような科白まわしとでお送りする怒濤のバカエロという具合。ゆえに黄色い楕円仕様の今作は読む前からさぞかしどっぷり重たい展開なのだろうなあと覚悟を決める。しかしながら実際にページを手繰ってみると、ヘヴィなお話ではあるもののいくらか事前の予想とは違う世界が開けていた。
1冊まるまるの長尺ものであるこちらは、天涯孤独の境遇ゆえに他人を信じられなくなった苦学生・カイが破格の条件で探し出した借家の鍵を開けたところでむっちり爆乳全裸ガールとエンカウントの場面で幕を開ける。初対面なのになぜかカイの名を呼びおもむろにちんこにしゃぶりついてくる彼女・咲姫の手であっさり童貞喪失&犯りまくり生活がスタートという美味しすぎるツカミはさすがヴェテラン作家の手練れの一閃。その後物語世界にはさらにパツキン家無しティーンズ・ツキヒが加わり赤の他人どうし3人の不思議な同居生活が甘くエロっちく展開されてゆく。
とまあ直近数冊のポリンキー成年本を見慣れた身には信じがたいほどスウィートなノリがのっけから続くのだが、そこはさすが堀博昭、途中でいきなりツキヒがキモキャラの餌食になり幼いボディを開発されまくるわ当初から挙動不審だった咲姫の秘密を知り残された時間の少なさに主人公呆然とするわの不幸のバーゲンセールに身も心も打ちのめされそう。単行本中盤あたりの刹那的なセックスのやるせない雰囲気に甚大なダメージを受けつつマイちんこは屹立しっぱなしですよ。
しかしながらドス黒い空気のまま劇終の近作とは異なり、本作のクライマックスではホンモノのカタルシスがぼくらをお出迎え。ネタバレになるので詳細は本編を参照していただきたいが、3人がひとつの絆で結ばれるラス前の展開、そして月日が流れ喪失の痛みから2人手をたずさえ新しい一歩を踏み出す最終話など大河小説のごとき怒濤のドラマトゥルギーに落涙必至。描きおろしエピローグ、かつての住処をもういちど――こんどは新しい3人で――訪れる締めくくりのシーンなどは堀博昭のストーリーテリングの妙を見せつけてもらった思いだ。まあ某有名漫画を想起させるそのオチにはちょっと笑っちゃったりもしたんですけどね。
エロシーンもことのほか気合いが入っており、ことに合法的にイチャイチャOKな設定の咲姫とくり広げる特濃ファック絨毯爆撃は白眉。いにしえの女学生のごときハカマ姿の清楚な咲姫が大好きな主人公の前では恥も外聞もなくドエロく変貌しパイズリフェラでハードにご奉仕→淫語乱射しつつぷっくりまんこでザーメン飲み干しまくりのえげつないストロングエロスに精巣のストックが枯渇すること必定。もう1人のヒロイン・ツキヒの方は若干不幸なセックスが挿入されはするものの、こちらも成長途上のボディをゴリゴリ使役して幼い子宮に膣内射精されまくりのすばらしき光景を全面フィーチャーだ。
巨大バスト特盛ヒップのエロすぎる肢体を惜しみなくさらしつつヒロインはいとおしげにイチモツを含み歯みがきフェラ&圧迫パイズリで精液搾取。休むいとまもなく自分から観音様をご開帳して腰を沈めジョイスティックを肉ヒダでこすりはじめ、トロトロのイキ顔見せつけながら幾度となく体位を代え摩擦運動のスピードを加速させつつ快楽享受に熱中だ。よだれダラダラたれ流し下品なエロワードをまき散らしながらしきりに中田氏を懇願する彼女のリクエストどおり、最後は子袋のいちばん深い部分まで浸透させるかのように許容量オーヴァーの白濁液をぶちまけて果てしなき性の饗宴に終止符。
昨日レヴュった同時発売のとんのすけ同様に大きめの白線修整は残念だけれど、パワフルかつ重厚なセックス満漢全席とジェットコースターのごとくアップダウン激しい作劇の両サイド攻撃ですっかり満腹。重苦しい部分はあるにせよ近年の堀博昭成年向け作品としてはめずらしくポジティヴに締めていることもあり取っつきも良好で、鉄板抜き物件としてだけでなくこの作家への入門編としてもお勧めしやすい1冊だ。ダブルヒロインたる咲姫とツキヒのどちらも魅力いっぱいで甲乙つけがたいが、ポリンキーキャラではめずらしくおっぱいひかえめ(でもしっかり自己主張はしている)&華奢なボディのツキヒたんの方がさらに背徳感アリアリで自分はわずかにこちらへ軍配ですかのう。
話○ 抜◎ 消中 総合○
格安物件に入居した主人公の前に突如爆乳美女が現れさらに家出少女も加わり毎日エロエロ性活表題作10話&描きおろしプロローグ/エピローグ。お気楽極楽ライフから突如やってくるおぞましき境遇、そして危機を脱出したかと思えば悲しい別離が訪れ……と波瀾万丈の疑似家族ドラマをガチンコファックとともにくり広げる作者最新刊は通算22冊めにして成年指定としての10thコミックスだ。
前単行本「吾輩は××である 」はこの作家にしてはめずらしくまともなファックシーンがなかったので記事書きをパスしており(購入はしたのだが)、こちらでレヴュるのはちょうど1年前に発売の非成年扱いコミックス「迎撃商店街(2)」以来。またマークつき物件としては昨年8月に上梓された「DEBUT」(コアマガジン刊)からおよそ1年あまり、この版元での作品集としては去年1月刊行の「白昼夢 -肉に堕つ-」からひさびさのお目見えとなる。
最近ではガチエロ/微エロ/非エロとあらゆる媒体を股にかけ八面六臂の活躍だが、そんななかで直近数年の抜き用作品はある程度メディアによる作風の使い分けが固まってきた。すなわち、マークつき雑誌では輪姦強姦NTRてんこ盛りの情け無用ハードファック、慎太郎シール誌だと奇天烈なシチュと気の触れたような科白まわしとでお送りする怒濤のバカエロという具合。ゆえに黄色い楕円仕様の今作は読む前からさぞかしどっぷり重たい展開なのだろうなあと覚悟を決める。しかしながら実際にページを手繰ってみると、ヘヴィなお話ではあるもののいくらか事前の予想とは違う世界が開けていた。
1冊まるまるの長尺ものであるこちらは、天涯孤独の境遇ゆえに他人を信じられなくなった苦学生・カイが破格の条件で探し出した借家の鍵を開けたところでむっちり爆乳全裸ガールとエンカウントの場面で幕を開ける。初対面なのになぜかカイの名を呼びおもむろにちんこにしゃぶりついてくる彼女・咲姫の手であっさり童貞喪失&犯りまくり生活がスタートという美味しすぎるツカミはさすがヴェテラン作家の手練れの一閃。その後物語世界にはさらにパツキン家無しティーンズ・ツキヒが加わり赤の他人どうし3人の不思議な同居生活が甘くエロっちく展開されてゆく。
とまあ直近数冊のポリンキー成年本を見慣れた身には信じがたいほどスウィートなノリがのっけから続くのだが、そこはさすが堀博昭、途中でいきなりツキヒがキモキャラの餌食になり幼いボディを開発されまくるわ当初から挙動不審だった咲姫の秘密を知り残された時間の少なさに主人公呆然とするわの不幸のバーゲンセールに身も心も打ちのめされそう。単行本中盤あたりの刹那的なセックスのやるせない雰囲気に甚大なダメージを受けつつマイちんこは屹立しっぱなしですよ。
しかしながらドス黒い空気のまま劇終の近作とは異なり、本作のクライマックスではホンモノのカタルシスがぼくらをお出迎え。ネタバレになるので詳細は本編を参照していただきたいが、3人がひとつの絆で結ばれるラス前の展開、そして月日が流れ喪失の痛みから2人手をたずさえ新しい一歩を踏み出す最終話など大河小説のごとき怒濤のドラマトゥルギーに落涙必至。描きおろしエピローグ、かつての住処をもういちど――こんどは新しい3人で――訪れる締めくくりのシーンなどは堀博昭のストーリーテリングの妙を見せつけてもらった思いだ。まあ某有名漫画を想起させるそのオチにはちょっと笑っちゃったりもしたんですけどね。
エロシーンもことのほか気合いが入っており、ことに合法的にイチャイチャOKな設定の咲姫とくり広げる特濃ファック絨毯爆撃は白眉。いにしえの女学生のごときハカマ姿の清楚な咲姫が大好きな主人公の前では恥も外聞もなくドエロく変貌しパイズリフェラでハードにご奉仕→淫語乱射しつつぷっくりまんこでザーメン飲み干しまくりのえげつないストロングエロスに精巣のストックが枯渇すること必定。もう1人のヒロイン・ツキヒの方は若干不幸なセックスが挿入されはするものの、こちらも成長途上のボディをゴリゴリ使役して幼い子宮に膣内射精されまくりのすばらしき光景を全面フィーチャーだ。
巨大バスト特盛ヒップのエロすぎる肢体を惜しみなくさらしつつヒロインはいとおしげにイチモツを含み歯みがきフェラ&圧迫パイズリで精液搾取。休むいとまもなく自分から観音様をご開帳して腰を沈めジョイスティックを肉ヒダでこすりはじめ、トロトロのイキ顔見せつけながら幾度となく体位を代え摩擦運動のスピードを加速させつつ快楽享受に熱中だ。よだれダラダラたれ流し下品なエロワードをまき散らしながらしきりに中田氏を懇願する彼女のリクエストどおり、最後は子袋のいちばん深い部分まで浸透させるかのように許容量オーヴァーの白濁液をぶちまけて果てしなき性の饗宴に終止符。
昨日レヴュった同時発売のとんのすけ同様に大きめの白線修整は残念だけれど、パワフルかつ重厚なセックス満漢全席とジェットコースターのごとくアップダウン激しい作劇の両サイド攻撃ですっかり満腹。重苦しい部分はあるにせよ近年の堀博昭成年向け作品としてはめずらしくポジティヴに締めていることもあり取っつきも良好で、鉄板抜き物件としてだけでなくこの作家への入門編としてもお勧めしやすい1冊だ。ダブルヒロインたる咲姫とツキヒのどちらも魅力いっぱいで甲乙つけがたいが、ポリンキーキャラではめずらしくおっぱいひかえめ(でもしっかり自己主張はしている)&華奢なボディのツキヒたんの方がさらに背徳感アリアリで自分はわずかにこちらへ軍配ですかのう。
私 かなしい女の子ですか
11/1購入。
-重野なおき「信長の忍び(7)」白泉社 ISBN:9784592145325
-Magica Quartet「魔法少女まどか☆マギカ 4コマアンソロジーコミック(4)」芳文社 ISBN:9784832243668
-鈴木晟「臨時軍事費特別会計」講談社 ISBN:9784062186094
-「コミックポプリクラブ」2013年12月号
-重野なおき「信長の忍び(7)」白泉社 ISBN:9784592145325
-Magica Quartet「魔法少女まどか☆マギカ 4コマアンソロジーコミック(4)」芳文社 ISBN:9784832243668
-鈴木晟「臨時軍事費特別会計」講談社 ISBN:9784062186094
-「コミックポプリクラブ」2013年12月号
登録:
投稿 (Atom)